2月28日(土) |
なぜかタイトルに(仮)をつけたままうちにリンク張ってる人がいたり、(仮)付きのトップ絵を送ってくれる人がいるので、改めて宣言しますが、(仮)は外します。左のメニュー全てが稼動し始めた時を目処に。3月上旬中に実現させたいな。 【 ◆旋風は江を駆ける(上) (朝香 祥/コバルト文庫)【amazon】 なんとなく評判がよいので買ってみた三国志物。 あらすじ 中国、後漢時代。武将の孫策は盟主である袁術の腹黒さに業を煮やし、部下をつれて独立しようともくろんでいた。彼は幼なじみの周瑜に、独立するための策を相談する。周瑜の出した案は「負けいくさを演じたあと、袁術に口頭哀願し、兵を借り受ける」という屈辱的なものだった。果たして、誇り高い孫策の選んだ道は? 乱世を駆け抜けた男たちの厚い友情を描いた、壮大な歴史ロマン! んー、ややぬるいかな。 基本的に、若年層でも読みやすいように戦争よりもキャラクターに焦点をあてて書かれているので、一般の三国志と比較してしまうとあまりいい印象は受けません。そうではなく、同人というか、パロディ的なものとしてとらえるのがよさそうです。作者さんが書きたかったのは孫策と周瑜の友情物みたいだし。そういう視点で見ればまあまあ。ただ、周瑜をちょっと都合よく変えて書きすぎな気もします。元から大きく設定を変えたものは、パロディではなく妄想ですし。 評価 ☆☆★(5) ◆旋風は江を駆ける(下) (朝香 祥/コバルト文庫)【amazon】 続いて下巻。 あらすじ 孫策、倒れる―――。絶対絶命の危機に、周瑜の策が功を奏し、なんとか窮地を脱した孫策軍。だが、血気にはやる孫策のせいで、あと一歩のところで敵をしとめそこなってしまう。周瑜に、自分と父とを愚か者だと断じられた孫策は、怒りのあまり周瑜を放逐する決定を下した。悲願である江東制圧を目前にして、二人の絆に決定的な亀裂が生じる!! 愚か者二人が勝手にすれ違いしまくって周囲に迷惑をかけまくったあげく、糸がぷっつんと切れて離れた後にようやく相手のことが分かったよという話。お前ら何年来の親友なんだよ(ノ ゚Д゚)ノ===┻━┻。出会って数ヶ月の恋人ならともかく、親友が相手の性格を全く理解してないのは非常におかしいのではないかと。どちらかがちゃんと理解していればすれ違うこともないのに……。非常に腹が立つ話でした。 評価 ☆★(3) |
2月27日(金) |
最近は便利になったもので、WEBで図書館の本の予約ができるようになりました。高いハードカバーの本や絶版の本が手軽に借りれるので便利です。ただ、人気がある本は予約者が多いのでなかなか借りれません。二ヶ月前に予約した本がようやくあいたので、今日借りてきました。 上下巻一緒に予約したのに下巻だけ_| ̄|○ 上巻が2週間以内に借りれることを祈ろう。 【 ◆東京S黄尾探偵団 もっとも危険なゲーム (響野 夏菜/コバルト文庫)【amazon】 S黄尾とかよく分からないタイトルですが、一応少年少女探偵物。ちなみに、S県のSらしいです。サイタマですかね。 あらすじ 「Uの烙印」事件のせいで留年し、この春めでたく六回目の四年生をむかえた善美。「卒業できなかったら結婚でも何でもしてやる」と切った啖呵があだとなり、母親の清美からは毎日“強制お見合い写真”が。容赦ない嫌がらせにパニクった善美は、娘のサナを連れて家出を図るが、激怒した母親はなんとS黄尾に追跡を依頼!善美vsS黄尾、世にも恐ろしい“身内狩り”ゲームがはじまった―。 まず、1冊ごとに完結しているっぽいからいいだろうと、シリーズ読むの2冊目なのに最新巻を買った自分が悪いのですが、過去の背景がよく分かりません。Uの烙印事件ってなんですか。 それはおいといて、この話、主人公サイドのキャラの倫理観がぶっ壊れてます。現代の普通の人たちの話なのに、私怨のために警察を脅して動かしたり、スピード違反で警察に捕まった後、当然のごとく脱獄をくわだてたり、その際、ダイナマイトで脅そうとしたり。探偵やってるらしいですが、貴様らが犯罪者なのではないかと。これを受け入れられさえすれば、キャラがよくたっていてそれなりの出来。自分は、一番倫理観がぶっ壊れている探偵団のトップらしいジジイが、むかついてしょうがなかったので没。 しかし、調べてみたらシリーズ22冊も続いていて驚き。人気あるのかなあ。1巻→22巻と買った自分は愚かだった。_| ̄|○ 評価 ☆☆(4) |
2月26日(木) |
パペットマペットは癒し系だと思う今日この頃。 【 ◆ぺとぺとさん (木村 航/ファミ通文庫)【amazon】 タイトルに惹かれつつ、最近ほのぼのに飢えていたので購入。 あらすじ いとしいものと触れあった肌が「ぺとっ」とくっついてしまう妖怪「ぺとぺとさん」のぺと子。彼女は、人間と妖怪の一貫教育を実践するマガ校(大曲垣峠(おおまがきとうげ)中等教育総合校)に転校してきたばかりの中学2年生。はりきって臨んだ水泳の授業中に、クラスメイトのシンゴとぺとってしまい、スクール水着が脱げなくなって……。 カッパの沙原(さはら)、ぬりかべのぬりちゃん、あかなめの赤沢(あかざわ)などなど、かわいい妖怪が続々登場! 妖怪と人間たちの、ほのぼの不思議な学園物語。 とりあえず、おそらく日本初だろうぬりかべに萌えれる小説というだけで一読の価値があると思います。 あらすじでうたっている通りの、まったりほのぼの萌え話。後半にはそれなりにハードな展開になるのに、まったり感は消えません。癒されます。また、ラブコメとしてもなかなかの出来。下手に日常をだらだら書かず、小さいイベントを繋ぎ合わせる形にしているのが成功してます。カッパの一人称がオレなのが少々納得いきませんが。 イラストも話の雰囲気に見事にあっているし、なかなかの良作。 評価 ☆☆☆★(7) ◆さよなら妖精 (米澤 穂信/東京創元社ミステリフロンティア)【amazon】 角川スニーカー文庫からデビューしたものの、ライトノベルっぽくない地味さのせいか売れず、そのため寡作な米澤穂信氏の1年半ぶりの新刊。 あらすじ 一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、最大の謎解きが始まる。覗き込んで来る目、カールがかった黒髪、白い首筋、『哲学的意味がありますか?』、そして紫陽花。謎を解く鍵は記憶の中に――。 忘れ難い余韻を残す、出会いと祈りの物語。 うむ、期待通りの出来。 構成は、日常が進む中、目についた細かな謎を主人公が解き明かす、日常ミステリとでも呼べるもの。さらにもう一段階、日常全体を使った謎があるのだけれど、それはネタバレになるので伏せ。しかし、この作品はミステリというより青春小説の色が強い。異分子であるマーヤと出会うことにより、外の世界というものを強く意識した主人公が、日常を過ごす中で思い悩む様は、非常にもどかしい。青春時代の日常描写がうまく書かれているので、もどかしさが一層引き立つ。物語も、先は読める展開ながら、描写が丁寧なため飽きさせない。ラストは分かっていても、やられたという気分を味わえた。ライトノベルじゃないこともあってか、個々のキャラクターの描写がやや弱いのがちょっと残念。太刀洗も白河もいいキャラなのに。が、それ以外に欠点はないし、十分世界に浸れた。 しかし一方で、突き抜けたところがなく、もうワンパンチたりないという気もする。若手作家の代表となれる力量を持っている人だと思うし、次の作品はもっと期待しよう。 評価 ☆☆☆☆(8) 【本日購入したもの】 もんかな企画1 はじめて通販でCDを買ってみました。宅配便で届くのかと思っていたら、郵便受けに入っていてちょっとびっくり。冊子小包ってハンコいらないんだなぁ。盗難などのリスクさえ防げれば、送料安くて便利ですな。 |
2月25日(水) |
【 ◆インストール (綿矢 りさ/河出書房)【amazon】 芥川賞をとって一躍時の人となった綿矢りさの処女作。一応読んでおこうかなと思い、図書館で借りてみました。 あらすじ 突然、学校生活から脱落することを決めた高校生・朝子。ゴミ捨て場で知り合ったクールな小学生かずよしに誘われて、チャット風俗で一儲けすることに。押入れのコンピューターから覗いた「オトナの世界」とは? 文芸賞受賞作。 可もなく不可もなくといった感じの作品。 文章は女子高生一人称で頭にすらすらと入ってきて読みやすい。でも、斬新な表現などはあまりなく、後には全然残らず。会話もあまり面白くない。また、物語としてみた場合、カタルシスなどは全くなく、疲れたからちょっと一休みしてリフレッシュしてまた進む、だけ。小学生とチャット風俗という設定を活かしきれてない。 結局、読みやすい以外に長所を見つけられず。文学ってよくわからない。 評価 ☆☆(4) ◆アマリアロード・ストーリー (小川 一水/ソノラマ文庫)【amazon】 「導きの星」などを世に送り出し、今や若手SF作家の代表格にまで成長した小川一水の過去作。買ってみたものの、あらすじ見て読む気をなくし今まで積んでました。 あらすじ 大陸を南北に貫くアマリア街道。精悍な一角馬と黒マントの女銃使いが北へ向かう。女は幼いころ、故郷の村を北の王国の軍隊に踏みにじられた。その村が、類いまれな銃を産するというだけで。そして今、女の手には、残された名銃の一つが握られていた。一角馬は、その角が高価なため、一族を殺された。そして、その強欲な狩人は北へ逃げたのだ。緑豊かな街道は復讐への道と化す。 これは駄目。復讐モノである意味一番大事な、復讐をやめようと思うまでの心境の変化の過程がうまく書き込めておらず、非常に唐突に感じる。中盤やや中だるみする一方、ラストは急展開だし、主人公が導き出した結末もいかにも安易。また、銃器の描写が細かいけれど、銃に興味はないので特に嬉しくもなく。キャラクターにも魅力がないし、誉める点が全然ない。 しかし、昔と今の作品の出来が激しいなあ。作家って成長するものなんですね。 評価 ☆(2) 【本日購入したもの】 さよなら妖精 (米澤 穂信/東京創元社ミステリフロンティア) ぺとぺとさん (木村 航/ファミ通文庫) アリス Alice in the right hemisphere (中井 拓志/角川ホラー文庫) なんてとりとめのない組み合わせなんだろう。 |
2月24日(火) |
実験的にフォントサイズを変更してみる。あと、preタグの使用を一旦停止。前日の見苦しさがちょっと悲惨すぎる……。 【今日読んだ本とゲーム】 ◆ロストカラーズ (自転車創業)【amazon】 一応商業でありながら、同人っぽさが見え隠れする自転車創業の最新作。一応コンプしたはずなので、各項目に分けて感想を。 【システム】 このゲームの一番の売り。ANOSという独特のシステムを使っています。簡単に説明すると、要所要所で、記憶管理モードにある内容一覧から必要な知識を選択することで、主人公がその知識を使って新たな道を開いていく、というもの。詳しくはオフィシャルを見てください。たまに詰まると総当たりを覚悟しなきゃならないあたりは昔のDOSゲーと似ているのかも。個人的には、Prismaticallizationというマイナーゲーを思いだしました。 また、システムの設定上、いつでも今までの任意の場所に戻ることができるのが楽でいいです。これによりセーブが1個だけでいいのは便利。操作性もなかなか優秀ですが、ホイールを使わないと読み返し時などに不便なのが気になりました。と思ってマニュアルを見たら、キーボード使えば全く問題ない模様_| ̄|○ 【シナリオ】 まず、かなりの部分を占めるANOSシステムによる謎解きですが、これは秀逸。難易度のバランスが絶妙で、詰まっている個所の謎に気づいた時は、知恵の輪が解けたような快感が味わえます。絶対に攻略は見ないでやるべし。 また、世界観も素晴らしい。色がない世界という設定にそってしっかりと作りこまれており、その情報も説明調ではなく、謎を解いていく過程で自然と入ってきます。プレイヤーと主人公の情報差がほとんどないのも好印象。 物語を単体としてみた場合、「起」の部分はよくできており、一気に世界に引き込まれます。途中の謎解きの間も、話はしっかりと進み、何より謎解きが楽しいので中だるみしません。問題なのは「結」。ネタバレになるので詳しくは述べませんが、理性では納得できても感情では納得できなく、胃につかえが残ったようで後味が悪い。うーむ。 【グラフィック・音楽】 グラフィックは売れ筋とはかけ離れているものですが、自分は気にいりました。色がない世界が中心のためやや寂しいですが、これはしょうがない。 音楽は特に印象に残る曲はないものの、全体的によい出来。この業界の水準は越えており、場面にもあっていて問題なし。聞きなおそうと思ったら音楽モードがなかった……。これは欠点。 【総評】 一気にコンプまで突っ走る程、楽しかったです。既存のADVに飽きた人、謎解きが好きな人には非常にお勧め。逆に、物語だけを読みたい人にはあまり向かないかも。しかし、これが2800円ってのは安いなぁ……。 評価:A ◆ARIEL[1] (笹本 祐一/ソノラマ文庫)【amazon】 最近ようやく完結したらしい長寿シリーズの一冊。ずっと気になってはいたので崩してみることに。 あらすじ その日―地球衛星軌道上に銀河帝国の戦艦オルクスが出現した日―岸田家の長女、受験生絢は単語帳を手にし、次女和美は宿題におわれ、その従姉、女子大生河合美亜はマンションのベッドで優雅にまどろんでいた。帝国の美形艦長アバルト・ハウザーが地球侵略に来ようが来まいが、彼女達はあくまで平和だったのである。が、3人の祖父、今世紀最高のマッド・サイエンティスト、岸田博士は、望みうる以上の兵装と機能を有した究極の要撃/支援兵器、ARIELの乗員に孫娘達を選んでいた。緻密にして大胆、加えて多分に博士の趣味を反映させた女性型巨大ロボ、ARIELのコクピットに放りこまれた3人娘は、勇猛果敢に侵略者に立ち向かう!はずだったのだが―。新鋭作家がおくる、読むアニメ"巨大ロボット"シリーズ第1巻! まずはじめに気になったことを一つ。両性具有=オカマと定義するな。似て非なるものでイコールで結んだらダメでしょう。この序盤の宇宙人設定の適当さで、SFとして読んだら痛い目にあうんだろうなぁという予感を抱きました。 で、内容は……突込み所があまりにも多すぎて何書いたらいいのやら。初期設定に無理がありすぎてあちこちにガタがきています。SFではなく、美少女パイロットが乗る美少女ロボットが宇宙人と戦う、現代版ウルトラマンもどきとして読むのが正しいのでしょう。 しかし、下手に逃げまどう一般人の描写があるのがたちが悪い。死者が大量に出ていることを否応にも思いださせられます。それに対する主人公サイドの反応が全くないのが恐ろしい。こいつら狂人の集まりですか。他の人類も宇宙人が攻めてきてるのに危機感がない有様。この世界観が自分には全く受け入れられず。正直、何度本を投げ捨てる衝動に駆られたことか。 それでも読了した自分に乾杯。 評価 ☆(2) |
2月22日(日) |
競馬外れて傷心なため、手抜き更新。GTは苦手です……。 【本日購入したもの】 |
2月21日(土) |
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2月17日(火) |
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