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___5月31日(月)
今日最近読んだ本】
ブルースター・ロマンス 宙からの求婚者 (岩佐 まもる/角川スニーカー文庫)amazon

 2巻先に読んじゃった物語の1巻。

あらすじ
 ぼくは声を失っているけれど、それを悲観したことはない。メカリバ村ではみんなぼくによくしてくれるから。でもある日突然ぼくたちの守護神、護星大姫スーシャさまが現れ、いきなりぼくに"結婚"を申し込んできた!当然ぼくの頭は真っ白。けれど、今までみんなの言葉に宿った真心によって生かされてきたぼくだから、スーシャさまの言葉も信じたいと思うんだ―。一途な少年レトの優しさと強さを描く感動のハートフルラブストーリー。  

 面白いけど、けど、2巻で1巻のネタバレくらいまくってる_| ̄|○
 2巻の感想でも書いたように、レトの真摯な姿勢がとっても素敵で読んでいて非常に好感が持てます。1巻であるゆえに、喋れないゆえの思いの描写が多い分、2巻よりこちらの方が好きかな。章の頭などに挟まれる、巫女の世界の描写はやや不足気味な面があるものの、レト、ヌアサ、スーシャ、登場人物たちの想いが真っ直ぐ伝わってくる良作。


評価 ☆☆☆★(7)


ブルースター・シンフォニー(上) (岩佐 まもる/角川スニーカー文庫)amazon

 上と同作者、今度はオーケストラが舞台のファンタジー。ということでみったん先生にとりあえず薦めておきます。

あらすじ
 「パパ!逢いたかったの!!」初対面の少女に抱きつかれた王立交響楽団トランペット奏者の青年クキ。この若さで身に覚えもなく、追い返すこともできずに、その日から少女との奇妙な同居生活が始まった。折りしもその頃ひらかれたクキたちのコンサート。ところが演奏中、突如聴衆は阿鼻叫喚の渦に!何故!?青い星の運命と“父と娘”の絆を描く、最高級のハートフルファンタジー、いよいよ開演。  

 この著者の作品は、心理描写がうまく要所要所のシーンが綺麗という長所と、構成がややいびつという短所を持っているのですが、この巻ではやや短所の方が強く出た感じ。上巻なので長所がいまいち生かされないせいかな。娘はかわいいし、全性音楽という設定への話の持っていき方もなかなかいいけれど、もうワンパンチ足りず。


評価 ☆☆★(5)


___5月30日(日)
 昨日書いたように、5月29日は俺の誕生日だったわけで、何人かの友人からありがたいお祝いの言葉をいただきました。

純粋な意味でのおめでとう……少数
おめでとう、んじゃ何か奢って……たくさん

 ああ、いい友人達を持ってるなあ……_| ̄|○



今日最近読んだ本】
レッドサン ブラッククロス 1 合衆国侵攻作戦 (佐藤 大輔/徳間文庫)amazon

 某氏がいつも面白い面白いと褒め称えているので気になっていた仮想戦記。

あらすじ
 1947年4月20日。偉大なる大ドイツ帝国総統A・ヒトラーの58回目の誕生日を祝う勇壮なパレードが行進、首都ベルリンはハーケン・クロイツと「ハイル・ヒトラー」に満ちていたが、帝国軍参謀本部は逆に重苦しい雰囲気に包まれていた。対日米戦計画、〈イエロー2〉及び〈ゴールド〉の準備命令が発せられたのだ。一方、日本ではドイツに対抗すべく新型戦車の開発が進められていた。待望の書下し仮想戦記巨篇。  

 出来はいいと思うけれど、自分にはさっぱり合わず。
 戦記でも、例えば銀英伝のように人間ドラマが含まれていれば非常に楽しめるのですが、これのような、ifを描いており戦術や戦略ばかりに重きを置いている戦記はかなり辛い。好きな人は無茶苦茶はまるのは分かるのですが、第二次世界大戦に特に興味抱いているわけでもないし、近代兵器に燃えたり萌えたりしない自分には敷居が高かったです。


評価 ☆☆(4)


大久保町は燃えているか (田中 哲也/電撃文庫)amazon

 1巻が合わなかったので積んでいた、大久保町シリーズの2冊目。1巻合わなかった時点で結果が見えているのは気のせいです。

あらすじ
 兵庫県明石市大久保町は現在ナチス占領下にある。第二次世界大戦終結後、再起を誓って潜伏したナチスの残党などとの関係は謎であるが、とにかく占領されている。本当だ。嘘ではない。
 推薦入試で人より早く大学入試を突破した幸平は、卒業式までの暇な間をアルバイトで過ごそうとボロ車で神戸市西区を目指したが、途中道をまちがえて地雷原に突入、ナチス兵士に捕らえられてしまう。そのころ、ナチスの巨大要塞爆破を企てるレジスタンス兵士たちは、のんびりとビールを飲みながら特殊工作員の到着を待っていたのだった。
 

 予想通りの結果。上の通りのアホな設定を、アホらしく真っ当に描いているのですが、テキストがあわないコメディは楽しめないのでした。笑いのツボが人とずれている自信はあるので、こればかりはどうしようもない。


評価 ☆☆(4)


同級生 もうひとつの夏休み (中山 文十郎/ワニブックス)amazon
同級生 星空の記憶 (中山 文十郎/ワニブックス)amazon

 chabeさんに薦められたので買ってみたPCゲー「同級生」のノベライズ。

あらすじ
 人生の中で最も輝いている高校3年の夏休み。「俺」はとんでもないことを予言されちまった。『夏の終わり…8月31日に最愛の女性がこの世を去る』ゆ、ゆるせん。そんな運命なんて、この熱くほとばしる青春のエナジーで変えてやるっ。空前の超人気美少女ゲームを題材に、実力作家が描く、同級生「もうひとつの夏休み」。  

 なるほど、かなり前のこの手のゲームの典型である、男1人に女の子たくさんという形態をうまく小説として仕立て上げています。ゲームと比べて限られたページ数のノベライズでは、キャラを絞って書くことが多いのに、それをせず、しかも一人一人のキャラをしっかりと魅せているのは見事。ただ、明らかにサブな役割の人妻や眼鏡っ子は正直出す必要ないんじゃないかと……。
 一方、こういう形態をとった欠点として出てきているのが、主人公がひどい軟派野郎になってしまうこと。あちこちから想いを寄せられるのは別に構わないのですが、問題は、主人公がその想い全てにこたえてしまうこと。しかもほぼ同時に。何股かけてるんだお前は……。さらに、そのことについて違和感の欠片も抱かない主人公。ばれたらまずいなー、程度には思っているみたいですが。登場人物にもう1人軟派野郎がいるのですが、多分捨てることを最初から意識して行動している分、そちらの方がマシ。主人公がそいつを嫌ってるのが、読んでいて痛々しい。当然著者も分かってて書いてるんだろうけれど、やっぱり読み手としては虫唾が走ってしまうので減点。


評価 ☆☆☆(6)



___5月29日(土)
 また一つ歳を取りました。老けました。死に近づきました。……肯定的な見方が出てこない_| ̄|○



今日最近読んだ本】
ディアスポラ5 (前田 栄/新書館ウイングス文庫)amazon

 「このライトノベルがすごい!」で2票以上票を集めた中で、見事一番読まれてない本に選ばれた、ディアスポラ5巻。面白いのに……。

あらすじ
 最後の精霊王・砂王と、その魔法使いによって、ユリウスとクワンは引き離された。荒涼とした厄災の大陸で、精霊王憑きの魔法使いだけを集めた砂王は、彼らに、精霊の秘密を明かし、ある選択を迫る。いつもそばにいる『精霊』を選ぶか、『世界』を選ぶか…。幼いばかりの少年だったクワンは、今、世界を、背負うこととなる―。前田栄が21世紀に放つ、アルティメット・ファンタジア緊迫の第五弾。  

 激しい急展開キター。1冊に収めるにはネタ詰め込みすぎなところはあるものの、それが気にならないくらい面白い物語。今までに比べてシリアス度5割増しながら、それをあまり感じさせないテンポのよさ。それに、ついに一箇所に集まった魔法使い&精霊王たち、誰一人ないがしろにせずしっかりと描ききる筆力。満足満足。今回の短編は土の精霊王の話。前巻のユリウス少年時代のエピソードには劣りますが、それでも本編で微妙に見えないところを見せてくれるいい短編です。(というか、前巻がよすぎたのですが。)
 しかしこれ、後1冊で終わるのかなぁ。相当詰め込んだとしても、最終決戦+エピローグで2冊使いそうな気がするけれど……。


評価 ☆☆☆☆(8)


魔剣伝 暁ノ段 (流 星香/新潮文庫ファンタジーノベルシリーズ)amazon

 十数年前に新潮文庫からひっそりと出ていたファンタジーノベルシリーズ。発刊数は少ないながら、小野不由美が書いていたり、恩田陸や岩本隆雄をデビューさせたりとなかなか味のあるシリーズです。その中の一冊がこれ。こちらもデビュー作みたいです。

あらすじ
 鉄に潜み、刀に形を変え、ひっそり受け継がれてゆく、魔。それは人に憑いて、その運命を変える。一介の僧侶だった斎藤道三は、戦場で一振りの古い刀を拾ったことから出世の階段を登りはじめる。道三の愛妾が生み落とした赤ん坊は、刀とともに忍者集団に拾われ、シナと名付けられた。魔剣に憑かれた美貌の少年シナの運命とは。絢爛豪華に描く、鮮烈歴史ファンタジー巨編、デビュー。  

 辛かった。読むのがこんなに辛いのは久しぶり。一冊を通して、特に序盤において、読点の位置が狂いすぎてて読みづらいことこの上ない。例を挙げると、下のような様子。

「鷲尾が、呼んだ、気が、した。」
「男の、ようだった。」

 絶対何かが間違ってるってこれ。後半になると多少ましになるものの、やはり読みにくいことに変わりはなく。ゆえに、ただでさえ好きになれそうにない物語に全く入り込めない。能や狂言など、全く興味がない分野を一部で書いているのもマイナスポイント。
 そして、一番変なのがあとがき。ハートマークが飛び交っているんですが_| ̄|○ さらに、自分のことを「わりと、あなどれない、ひとです。」って書いていたり。やっぱり読点の使い方おかしいよ! 今まで読んだ中で一番痛いはっちゃけているあとがきであるのは間違いありません。先にあとがき読んだために、読まずに売り払おうと思ったくらい。いくら同人上がりだからってこれはまずいだろ……。よく生き残れたなぁ。


評価 ☆(2)


魔剣伝 黄昏ノ段 (流 星香/新潮文庫ファンタジーノベルシリーズ)amazon

 そう、1巻は元々2巻を読むために買ったのです。1巻なんてただの飾りです、偉い人には(以下略

あらすじ
 時は戦国、氷上の名主に拾われたコナタは快活な少年だった。しかし、戦の終わった戦場で青の魔剣と出会った日から、コナタの運命は一変する。己の出生の秘密を知ったコナタは、運命の導くまま「男でありながら女であるもの」へと変化して京に上る。一方、赤の魔剣の所有者シナは織田信長の元にあった。二振りの魔剣が再び相まみえ火花を散らす―。長編歴史ファンタジー、完結編。  

 うーむ、期待外れ。正直、「男でありながら女であるもの」の部分を楽しむためだけにこの2冊を読んだのですが、男の意識のくせに違和感全くなく女の体に入りやがるので、葛藤やら悩みを抱く部分があまりにも少ない。最初の同化の場面は目新しくてよかったけれど、女の意識あっさり消えちゃうし、ダメ。物語は、前巻に比べてばよくなっていた気がするけど、どうでもいいし(死


評価 ☆☆(4)



___5月28日(金)
 未読数えなおしたら1冊増えた_| ̄|○ 113→114冊に。0への道は果てしなく長い……。



今日最近読んだ本】
ザンヤルマの剣士 放課後の剣士 (麻生 俊平/富士見ファンタジア文庫)amazon

 シリーズ初の短編集。

あらすじ
 超古代文明の遺産<ザンヤルマの剣>を手に、人知れず凄絶な戦いを続ける少年矢神遼。だが、遼の戦う相手は、世界征服をたくらむ悪の秘密結社などではない。弱く傷つきやすいひとの心と闘っているのだ。  超古代文明<イェマド>の科学技術の結晶である"遺産"を手にした人間は、その魔法のような力に魅せられ、周囲を巻き込みつつ、破滅への道をたどりはじめる。自身も深く傷つきながら、遼は今日も<剣>を振るう。破滅へと向かう人々を救うために……。  

 本編に比べるとちょっとインパクトに欠けるかな。いつも通りの内容なんだけれど、いつも通りすぎるのが逆に不満。氷澄の話を別とすれば、長編でやってもそんなに違和感のない内容。過去のエピソードなどの短編ならではの話を見せてほしかった。設定が似ている「Dクラッカーズ」の短編がそんな感じだったので、今回はちょっと肩透かしをくらった感じ。確かに普段の内容は短編向きではあるんだけれど……。


評価 ☆☆★(5)


ディアスポラ4 (前田 栄/新書館ウイングス文庫)amazon

 面白いものはさくさく崩そう、魔法ファンタジー4冊目。

あらすじ
 炎の精霊王に守護された、幼い魔法使いクワン。火、水、風、土すべての属性の、第二位の精霊達に愛されたユリウス。ふたりきりで始まった旅路は、水と風の精霊王とその魔法使いたちと合流し、ついに最後の精霊王、砂王の待つ“厄災の大陸”へ…。しかし、そのまがまがしき荒れた大陸を前に、砂王とその魔法使いの策略によって、固くつないだクワンとユリウスの手が離れてしまう―!前田栄が21世紀に放つ、アルティメット・ファンタジア激動の第四幕。  

 この物語、最初はクワンが主人公だと思っていたのだけれど、実ははっきりとした主人公がいないんですよね。まあクワンかユリウスの視点が大半ではあるのですが。今回はユリウスの方がメイン。師匠との話がほんと素晴らしい。感情のぶつかりあいの描き方がうまいんだよなぁ。一方、ゼクロスはより一層かわいそうに……。過去のエピソードにも登場するのだけれど、登場すればするほど哀れみを覚えます。でも冷静に見ると相当ひどいことされているのに、そのひどさをあまり感じさせないのは、彼の性格ゆえ。ほんといいキャラです。
 中だるみすることなしに軽快なテンポで進んできた物語は、ここにきてペースアップ。「厄災前」などという言葉を見ると、どうしても「西の善き魔女」の時の悪夢が蘇るのですが、こちらは唐突ではないし、説得力のある展開にしてくれそうなのであまり不安はありません。欠点もなく素直に面白いと思える良作です。


評価 ☆☆☆☆(8)


【本日購入したもの】
ブルースター・シンフォニー(上) (岩佐 まもる/角川スニーカー文庫)
ラキスにおまかせ すべては勅命のままに (桑田 淳/富士見ファンタジア文庫)
ディアスポラ5 (前田 栄/新書館ウイングス文庫)
彩雲国物語 はじまりの風は紅く (雪乃 紗衣/角川ビーンズ文庫)


 そしてさらに増える_| ̄|○ でも一瞬手が伸びかけた、見るからに危険な富士ミスの初期作品はなんとか回避しました。




___5月27日(木)

今日最近読んだ本】
レヴィローズの指輪 (高遠 沙夜/コバルト文庫)amazon

 たまには新シリーズ開拓、ということで直感買いです。

あらすじ
 「あたしが貴族の娘ぇ?」孤児だったジャスティーンに突然、叔母を名乗る人物が現れた。下町のボロ家から一転、大きなお城に引き取られたジャスティーン。しかし叔母・ヴィラーネは冷たい態度。やたらとクールな使用人のシャトー。おまけにこのお城、なんか変!誰もいないのに、料理がでてきたり片づけられてたり…。やっと人間らしい少年に出会えたと思ったら、彼は「幽霊」だって―。  

 いまいち。主人公以外のキャラクターの存在感が非常に薄くさっぱり印象に残らず、だからといって主人公が魅力的に描かれているわけでもなく。
 なにより、ようやく舞台が整った段階でこの巻は終わったのだけれど、続きが全く気にならないのは致命的。キャラを紹介して設定を作っただけで、物語が全くないのですよね。これからだるい一話完結の話の連発で巻数重ねそうな匂いがプンプン。全力で回避します。


評価 ☆☆(4)


ディアスポラ3 (前田 栄/新書館ウイングス文庫)amazon

 強大な力を持つ魔法使いと魔法を使えない魔法使い達の物語、3冊目。

あらすじ
 制御できない程に強大な、炎の精霊王の力。そのせいでクワンは、大好きなユリウスの膚を焼いてしまった。悔むクワンと一行は、傷付いたユリウスを癒す魔法を求め、風の精霊王とその魔法使いが待つという街を目指す。辿り着いたのは、あらゆる魔法と魔法使いを憎み、排除したはずの街・カムツィエ。しかしながら、その領主の館の奥には、存在しないはずの『魔法使い』が―。  

 相変わらずキャラの掛け合いが面白い。特に、一見大人なように見えて実は非常に子供っぽいユリウスと苦労人ゼクロスの会話。話が進めば進むほどゼクロスが不憫に思えてきました。1巻読んだ時にはよくいる悪人程度の印象しか抱かなかったのだけれど、化けたなぁ。
 物語はそろそろ転機。一行にさらに子供が加わって、ますます子供比率が高くなりました。そうすると当然問題が起こるわけで……ゼクロス頑張れ。細かい伏線はばらまかれているものの、いまだ大きな話は見えてこず。精霊王が三人集まったし、次巻あたりで分かってくるのかな。ちょうど事件が勃発したところで引きだったし、さっさと次も読もう。


評価 ☆☆☆★(7)


Holy☆Hearts! 世界を守る、おしごとです。 (神代 明/集英社スーパーダッシュ文庫)amazon

 最近流行り(?)の百合系学園物ということで、以前からチェックいれていた作品。

あらすじ
 あたし、キュノ。シスター候補生に昇格したばかりの15歳。居眠り王で天然ボケってみんなに言われるけど、銃の腕はなかなかのモノなんだよ。世の女性の憧れの職業・シスターを目指して、大食い美少女アリシアちゃん&侍Girlなジンジャーちゃんと、教会で寮生活を始めることになったの。凸凹なあたしたちもいつか、立派なシスターになれるのかな?成長系ガールズコメディの、始まりだよっ。  

 雰囲気よりキャラありきなお気軽コメディ。心理描写は浅いのでそれを期待してると肩透かしを食うけれど、キャラクターの立ち方は素晴らしい。メインの3人組はもちろん、サブキャラまで一人一人しっかりと描かれてます。ありきたりなキャラと言えども、天然娘の一人称の切り口から見れば違った形で見えるもの。和みます。普通のライトノベルなら戦闘を巻の締めに持ってきそうなものなのに、その後に日常の話を一つ持ってきてラストにするのがこの本の「らしさ」なんでしょう。イラストも本文とぴったりで、気楽に読める楽しい話です。


評価 ☆☆☆(6)


5月25日(火)
 以前から「〜かしらん」という言い回しを男が使っているのを時々見るのに違和感があったので調べてみたら、どうやら元々は男女関係なく使った言葉らしい。頭では納得いったけれど、やはり違和感がぬぐえないなぁ。「〜かな」で十分代用できるし。



今日最近読んだ本】
銀の一角獣 “翼人”の強気な乙女 (片山 奈保子/コバルト文庫)amazon

 1巻では主役二人のラブラブ描写が際立っていたファンタジーの第2巻。

あらすじ
 銀の一角獣アズファーンの花嫁となったイゼーテは片翼をもがれた青年を助ける。天空の城に住む翼人の青年は地上の娘と恋に落ちたのだ。駆け落ちした婚約者を、翼人の王女シュラミナが追ってくるが!? 

 (ノ゚д゚)ノ ┫ ゜・∵。
 前巻同様に、主役二人がラブラブなのは構いません、むしろどんどんやってほしいのです。今回問題なのは、それ以外のキャラ。
 あらすじにあるように、地上の娘と恋に落ちた翼人を追ってきた王女のシュラミナさん。なんでも婚約者でずっと愛していたそうです。健気でいいですね。しかし、かわいそうに振られてしまいます。
 そんな傷心のシュラミナさんにつけこもうとする悪い男が登場。どうやら一目惚れしてものにしようと思ったらしい。「こんなとき、心を癒すのは女の胸じゃない、男の胸だ」「女は黙って思う存分に泣けばいいんだ」 なんて傲慢な言い草でしょう。さらにこの男、そのままキスまでしてしまいます。十数年越しの恋がやぶれた女の子に何をするのでしょうか。貴様など海の藻屑となってしまえ。

 あっさり両想いになってしまいました。 …………。

 キス一発でおちといて、私の思いは決して変わらない、などと言うのは勘弁してください。久しぶりに本を壁に投げつけたくなりました。前1回やったら壁に穴あいたので、今回はなんとか自制しましたが。


評価 ☆(2)



【本日購入したもの】
Magical×Miracle3 (水谷 悠珠/Zero-sum comics)


 最近漫画購入が多い気がする。今日は少女漫画チックな王子替え玉ファンタジーの最新刊。ベタだけど安心して楽しめるいい作品です。



5月24日(月)
 「冲方丁×乙一によるライトノベル必読書100冊」なるものがあったので、いつものごとくチェック。そして結果。100冊中39冊でした。半分にも満たない_| ̄|○
 必読書リストとしては、少年向けレーベルは初心者から玄人向けまで、ジャンル問わずかなり幅広く網羅してるという印象を受けました。アニメージュ文庫やナポレオン文庫まで抑えてるのはすごい。MF文庫4冊で富士ミス1冊かよ! などの突っ込みが入る余地はあるものの十分です。
 その一方で、少女向けは壊滅。十二国記と初期のコバルトが一冊あるくらい。最近のマリみて等はともかく、氷室冴子あたりは間違いなく必読なんだけれど。読んでないのかな。
 (5/27追記)あー、必読ってのは完全に煽りだったのか。多少は意識してると思ってました。掲載紙読んでみようにも売ってるの見かけないし_| ̄|○ でも、これだけ幅広く抑えてて少女向け読んでないのは意外でした。



今日最近読んだ本】
今夜はマのつく大脱走! (喬林 知/角川ビーンズ文庫)amazon

 読む気になってるうちにまとめて崩そう、なんちゃって魔王ファンタジー3冊目。

あらすじ
 先日ひょっこり魔王に就任しちゃったおれ、渋谷有利。水族館でイルカちゃんと握手!しながら水に落ちたおれは、そのまま真魔国へと逆戻り。今度は魔王だけが吹けるという至宝・嵐を呼ぶ「魔笛」の行方を追うことに!?…ま、それはともかく問題は、指名手配の駆け落ちカップルになっちゃったおれとグウェンダル(趣味・あみぐるみ)の行く末だよな…。抱腹絶倒ハイテンション・ファンタジー、まさかの第3弾。 

 よかった、ちょっと面白くなってきた。ギャグが肌に合わないのは相変わらずだけれど、ややシリアスになってきたのが吉。ラストでついに異世界の定番、元の世界に帰れなくなっちゃったを持ってきて、これからどう展開させていくのか楽しみ。あと、次の巻あたりで、人格変異の謎も少し明かされてほしいな。毎回ピンチになった時に都合よく助かるのには説得力がほしいところ。


評価 ☆☆☆(6)


【本日購入したもの】
破天荒遊戯3 (遠藤 海成/Zero-sum comics)
破天荒遊戯4 (遠藤 海成/Zero-sum comics)
破天荒遊戯5 (遠藤 海成/Zero-sum comics)
破天荒遊戯6 (遠藤 海成/Zero-sum comics)
ハチミツとクローバー6 (羽海野 チカ/クイーンズコミックス)


 というわけでまとめ買い。結構マイナーなコミックなので数軒本屋回りましたが無事ゲット。で、一気読み。……だんだん絵とキャラと話が崩れてきてるよ_| ̄|○ ギャグ入れるタイミングが狂ってる……。まだ好きな部類には入るけど、評価はかなりダウン。



5月23日(日)
【本日購入したもの】
破天荒遊戯1 (遠藤 海成/Zero-sum comics)
破天荒遊戯2 (遠藤 海成/Zero-sum comics)


 今日は特別に順番を入れ替えて購入物が先。
 先日漫画喫茶で読んでみたところ無茶苦茶面白かったので、冒頭2話で読むのをやめ、新刊で買ってきました。
 結果、大当たり。2巻まで読んだ時点では個人的には名作の域に入ります。ギャグとシリアスの混ぜ方が絶妙というか、違和感なく融合していて、それでいて両方レベル高いのが凄い。笑えるし、光る台詞がたくさんあります。絵も好きだし、ラゼルかわいすぎ。これは久々に既刊まとめ買いしそうです。




今日最近読んだ本】
今度はマのつく最終兵器! (喬林 知/角川ビーンズ文庫)amazon

 アニメ放映してるうちに読んでおこう、ということで平凡な少年が異世界につれてこられて魔王になっちゃうコメディファンタジー、2冊目。

あらすじ
 このたびうっかり魔王に就任しちゃったおれ、渋谷有利。こっちの世界に戻って安心したのも束の間、ふたたび素っ裸で銭湯から異世界へGO!しちゃったおれは、魔王のステイタスを上げる最終兵器―魔剣モルギフを探す旅に出るハメに。名付親のコンラッド、婚約者のヴォルフラム(82歳・♂)と一緒の優雅な船旅に…なるわきゃねーだろ!どーするよ、おい!!抱腹絶倒ハイテンション・ファンタジー第2弾。 

 コメディにも色々な種類があるけれど、これは魔王国と現実との違いや現実のパロディで笑いをとるタイプ。例をあげれば、

・「なるほど、剣豪一筋、八十年かぁ。吉野家みてーだな」
・「私の目の黒いうちは、二度と子猫の虐待は許さん」フォンヴォルテール卿の瞳は、青だ。

 などなど。俺にとっては、笑えるものより笑えないものの方がかなり多かったので、笑いに関してはいまいち。文体がすごく軽いのでさくっと読めるし、異世界の設定は適当にしろ、異世界との齟齬や違和感はちゃんと書けてます。キャラクターも悪くない。ただ、基本がコメディなので笑えないのはかなり辛い。……なんか「足のない獅子」の時と同じパターンな気が。これもあと4冊くらい積んでるし。この先シリアスになって話が楽しめればいいなぁ。


評価 ☆☆★(5)



ザンヤルマの剣士 フェアリースノウの狩人 (麻生 俊平/富士見ファンタジア文庫)amazon

 この頃は富士見も売れてたんだよなぁ……。

あらすじ
 『ジングルベル』や『赤鼻のトナカイ』がBGMとなる季節。歳末商戦で賑わう街で、「ザンヤルマの剣士」矢神遼はイェマドの「遺産管理人」裏次郎に遭遇した。―現人類の愚かさを証明せんがため、ひとびとに超古代文明の遺産を分け与え、世に混乱と破壊をもたらす危険な人物。そして、遼に「剣」を与えた張本人でもある。今では完全な敵対関係にある二人。遼の身体に緊張がはしる。…だが、裏次郎の態度は、いつもの傲慢で冷笑的なものではなかった。「実は相談事というか、少し面倒なことが持ち上がってな―」そのとき、異変は起こった。―書き下ろし伝奇アクション・シリーズ、白熱の第五弾。  

 今回から少し新展開、主人公と敵対する立場に変な組織が登場。人類に対する絶望感を煽るためには、個人単位じゃなくて集団単位でひどい有様を見せつけることが必要ってことかな。実際、今までの個人は色々な想いや事情があって足踏み外していた人々ばかりだったので、人類への絶望はあまりなかったわけで。一方、この組織は現実外れしない程度にかなりむかつくものになってるし、ついでに今回のゲストキャラも思いっきり下衆な奴。遼に思いっきり感情移入できて、いらいらしつつも楽しめました。
 今回、丈太郎が目立って、遼の話があまり進んでないのが不満だけれど、ちゃんと伏線は張ってるし、次巻あたりでさらなる急展開を見せそう。……と思ったら次は短編集だった_| ̄|○


評価 ☆☆☆★(7)



5月22日(土)
今日最近読んだ本】
三月、七日。 (森橋 ビンゴ/ファミ通文庫)amazon

 ファミ通文庫の新刊。あらすじ+イラスト買いです。

あらすじ
 幸せになりたい、でも幸せになんてなれっこない――。 誰かを幸せにすることもできなくて何のために生きているのか――。 孤独を噛み締めて生きる少年と少女。ふたりが出会ってしまったのは、運命の悪戯か偶然か――? 筆者の独特の感性で描く、拙くも切ない、青春ラブストーリー登場。 

 少年・少女の心理描写がかなりうまく、無茶苦茶青臭い話。あらすじ見て、直球ど真ん中がくると思っていたら、変化球ど真ん中がとんできてちょっとびっくり。半分すぎるまでメインの二人が話さない恋愛物語とはなかなか斬新です。
 二人が双子という事実はかなり早期に気づくし、出会った後の展開がちょっと急すぎると思うのも事実。。それでも、俺はこの作品非常に気にいりました。ラストをもうちょっと好きになれれば、個人的傑作になったやもしれず。この人の他の作品も手にとってみます。


評価 ☆☆☆☆(8)



女神の刻印3 紫蝶の紡ぐ夢 (樹川 さとみ/C★NOVELS ファンタジア)amazon
女神の刻印4 仮面の聖者 (樹川 さとみ/C★NOVELS ファンタジア)amazon

 樹川さん崩しフェアのラスト。例によって2冊読んだところでしばらく放置、ここにきて再読してみたら昔読んだ時より面白い。残り2冊も一気にさくっと読みました。

あらすじ
 シィンはフォビナ家から依頼を受け、悪魔伯爵に囚われた令嬢を取り戻すべく、その館へと交渉に赴いた。ラダストールがなぜか反対するのを聞き入れようともせずに。なぜならば、彼女は知らない。彼が己の後ろに誰を見ているのかを。悪魔館の闇深くあふれる異端の生物、繰り返し顕れる不気味な幻覚、この地に秘められしものとは。 (※3巻)

 やっぱりこのレーベルで出てるような、魔法で戦ったりすることのないシリアスなファンタジーの雰囲気が、自分は好きらしいです。世界観の描写読んでいるだけでも楽しめるし、これの場合はキャラクターも非常にたっててよし。
 シィンは同じ男まさりのキャラでも、「太陽の石〜」とは違い、自己否定をしていなくかっこいい。ついては、男慣れしてなくて鈍い。こういった場合、大抵は相手側が経験豊富でヒロインをからかったりするのが常なのですが、ラダストールは経験豊富に見えて実はウブ。鈍感同士、永遠にくっつきそうにない恋愛というのもなかなか楽しいものです。3巻の狂気の描かれ方なども上手く、安心して楽しめる良作。
 唯一にして最大の問題点は、4巻のラストでこれからという幕引きをしておいて打ち切りくらったこと_| ̄|○ 先生、続きが読みたいです……。


評価 ☆☆☆★(7)



Kishin 姫神 4 邪馬台王朝秘史 (定金 伸治/集英社スーバーダッシュ文庫)amazon

 日本神話が舞台の、戦記風味歴史モノ、4冊目。

あらすじ
 台与が信頼する部下の若日子に出雲へと攫われた。奪還すべく忍穂たちも海路出雲へと急ぐが、途中不思議な風に翻弄され出雲から東に離れた丹波の地に流れ着く。そこには呪を操り自らを大神と名乗る豊由宇気なる女が…。恐ろしいほど忍穂に瓜二つな豊由宇気は、「この国から出ることは許さない」と言う。一方出雲に攫われた台与は…。

 いつも通りの安心できる出来。でも、5巻で締めるのにはちと登場人物増やしすぎな気も。作者自身あとがきでそのことには触れているので意図したものみたいですが、味方陣営のキャラが増えすぎると、どうしても冷遇される人々が出てきてちょっと不満。ここにきてラスボスが登場するのも、うーん。後半の若日子の話がかなりよかっただけに惜しい。不器用な人間が生き様貫いて燃え尽きるシーンはやはり熱くて悲しい。
 これだけの登場人物をどうまとめて締めるか、期待と不安両方を抱きつつ最終巻に向かいます。


評価 ☆☆☆(6)



ディアスポラ2 (前田 栄/新書館ウイングス文庫)amazon

 例に(以下中略、魔法の世界のファンタジー、2巻目。

あらすじ
 クワンについていたのは、クワンが求めてやまないきれいなお姉さん精霊ではなく、最強で、単純で、彼に愛されたくてしかたがない『炎の精霊王』だった。その事実を拒み、未だ力の制御もままならないクワン。ユリウスは彼の手をとり、街を出た。辿り着いたのは、海運で栄える街の娼館。そこで彼らは、水の精霊王とその魔法使いに出会った。そして、クワンはユリウスのもうひとつの『顔』を見ることに―!!前田栄が21世紀に放つ、アルティメット・ファンタジア緊迫の第二幕。

 火、水、風、土の四大精霊が憑くことにより、人は魔法を使うことができ、どんな精霊がつくのかを決めるのは生まれつきの運。出てくるキャラクターは、精霊王や王妃に守護されてる者がたくさん。設定だけ見るといかにも外れな匂いがするのですが、なかなかどうして楽しいのです。強大な力を持つがゆえの苦悩、無力ゆえの苦悩などの心理がよく描かれているし、まったりとした日常もうまい。ルサールカの描き方は悲しい未来を予想できるもので、あざとくて好きじゃないんですが、それでも悲しくなるのだから、著者の力量があるということ。掘り出し物のシリーズです。


評価 ☆☆☆★(7)



5月21日(金)
【本日購入したもの】
三月、七日。 (森橋 ビンゴ/ファミ通文庫)
9S2 (葉山 透/電撃文庫)
ダークバイオレッツ2 (三上 延/電撃文庫)
ブルースター・ロマンス 宙からの求婚者 (岩佐 まもる/角川スニーカー文庫)
ディアスポラ3 (前田 栄/新書館ウイングス文庫)
魔王半将軍――十四歳の魔王 (鷲田 旌刀/コバルト文庫)
天翔ける馬鹿 flying fools (須賀 しのぶ/コバルト文庫)
銀の一角獣 “翼人”の強気な乙女 (片山 奈保子/コバルト文庫)
Holy☆Hearts! 世界を守る、おしごとです。 (神代 明/集英社スーパーダッシュ文庫)
マブタノヒト (羽柴 麻央/マーガレットコミックス)
エヴリデイ (羽柴 麻央/マーガレットコミックス)


 本売りに行っただけのはずがいつの間にやらこんなに……_| ̄|○。新刊古本入り乱れ。
 漫画はネットの感想見てちょっと波長があいそうな気がしたので買ってみることに。
 あと、ついに須賀さんの作品コンプ(46冊)したので、来月あたりに積んでるものを一気に崩そうかと思います。



5月20日(木)
 なんの脈絡もなく、ふと抱いた疑問。「三次元萌えや二次元萌えがあるのに、どうして人は一次元に萌えないのだろう?」 一次元といえば点と線の世界。確かに難しいとは思いますが、ヒトの萌え力は絶大です。不可能なはずがありません。というわけで、方法を考えてみました。


1.カラフルな線に萌える

 普段我々が見慣れているのは黒い線ばかり。それ以外の線のもつ意外性が何かを生むかもしれません。というわけで実験してみました。



 当たり前ながら無理でした_| ̄|○ やはり何の特徴もない線では厳しかったようです。そこで思いついたのが次。そう、点と線といえば!


2.モールス信号に萌える

 ……言って早々に後悔しかけていますが、やってみないことには分かりません。というわけで、適当な信号をつくってみましょう。

−・ −・ ・−・・ ・・−  −・・・− ・− ・・−・・・・ −・−・− ・−・−・ ・−・−・− ・・−・・ ・・− −−・−・・・ −− ・・−

 chabeさん向けに、「戦うメイドさん、登場」と打ってみました。……無理だよやっぱり_| ̄|○ 余談ですが、モールス信号は現在アマチュア無線でしか使われていないらしいです。もはや時代の遺物となってしまったのですね。
 さて、他にいい案はないものかと考えていると、


3. ・‐・

 鬱々とした気分でモールス信号うってる時に、顔に見えてちょっとなごみました……。でも萌えには至りません。
 これまでの案ではどうにもうまくいきません。かくなる上は、


4.設定を妄想して萌える

 もう視覚情報だけに頼ってはいけません。よくよく考えれば、二次元萌えや三次元萌えも少なからず脳の力に依存しています。最初からこうしておけばよかった。
 さて例えば、「―――  ・  ―――」というような一次元の状態を考えてみましょう。この真ん中の点に物語を作ってみます。
 「彼女は生まれた時からずっとひとりぼっち。はるか彼方にほのかに見える人影だけが彼女の全て。はじめて見た時よりちょっぴり大きくなった気がする後姿を眺めながら、今日も一人さびしく物思いにふけっている」
というように。これなら何とかなる気がしてきました。側へと線を伸ばしてやったり点をうったりするだけで新たな物語がいくらでも紡ぎだされます。一次元も捨てたものじゃありません。


 あ、ここまで来るとただの妄想と変わらないや_| ̄|○



今日最近読んだ本】
足のない獅子 火蜥蜴の生まれる日 (駒崎 優/講談社X文庫ホワイトハート)amazon

 中世イギリスを舞台にした、ミステリー風味ファンタジー、4巻目。

あらすじ
 ときは十三世紀、ところは中世英国。立派な貴族の子弟でありながら、いろんな事件に首を突っ込み、解決を請け負っては小金を稼いでいる二人の騎士見習い―。その名も、リチャードとギルフォード。シェフィールドの街に、錬金術にのめり込んだ人品卑しからぬ貴族の青年が、美貌の錬金術師とともに住みついた。彼の目を覚まさせるよう、二人は依頼を受けたのだが―!?大好評の中世歴史活劇、第四幕。

 もうだめだ_| ̄|○ 一話完結ものの話で登場人物が好きになれないというのがこれほどまでに辛いものだとは。決してつまらなくはないのですけど、シリーズ単位の大きな物語が全くといっていいほど動かない(ないのかもしれませんが)ため、話単体だけでは牽引力が弱いです。ゲストキャラが大抵1,2出るだけで、残りは舞台も人も同じなので、その毎回固定の部分を好きになれないとダメなのでしょう。
 これ以上読んでも同じ結果だろうし、もう残り6巻はぱらぱらっと流し読みして売りに出します。未読6冊も一気に減るヽ(´ー`)ノ


評価 ☆☆★(5)



5月19日(水)
今日最近読んだ本】
時の竜と水の指環(前編) (樹川 さとみ/コバルト文庫)amazon
時の竜と水の指環(後編) (樹川 さとみ/コバルト文庫)amazon

 がんがん崩します。樹川さん消化フェア第3弾。

あらすじ
 アイリはノーマ・カーの森に住む少女。昔から続く家の生業である薬師ローグの地位を、亡き兄にかわって引き継ぐために、男と偽って暮らしている。ある夜、突然訪れた騎士ク・オルディスに、彼の領地であるモースの館にむりやり連れてこられた。従者キサルの傷を治せというのだ。その傷が治り次第アイリは森へ帰るつもりでいたが許されず、王都で開催される武芸武術大会に同行させられた。

 意に添わぬ男装で秘めた思いででもほんとは両想いでラブラブですとーーーー! 自分のツボど真ん中ではないですか。たとえそれが思いっきりベタな展開であろうとも、素晴らしいものは素晴らしいのです。明かせない恋をしてしまい思い悩んで魔法使いにあんなお願いをする、アイリのいじらしさが最高。不器用な騎士と少女、物語と2人のキャラクターが見事にマッチしていい出来。ラストまで十分納得のいく展開で大満足です。
 主人公カップル以外も、王妃&王のサブストーリーもなかなかいいものだったし、旧作では久々の当たり作品でした。
 おまけのどうだっていいこと。これの挿絵、いちご100%(週間少年ジャンプ)の人なんですね。昔はこんなところで描いていたりしたのかとちょっとびっくり。


評価 ☆☆☆☆★(9)



5月18日(火)
今日最近読んだ本】
太陽の石 月の石 (樹川 さとみ/コバルト文庫)amazon

 樹川さん消化フェア第2弾。

あらすじ
 ノーダゲッツの族長の娘ディアラは、17歳の少女。"怪力女""行きおくれ"などと言われながらも、氏族の跡継ぎとして、たくましく育てられた。しかし、あくまで普通の女の子になりたいディアラ。その彼女に、父のマックスは「半年で男を見つけてこい」と言い渡した。条件は、伯父ユリウスが住む都に暮らし、礼儀作法を完璧にマスターすること。さて、都でディアラを待ち受けるものは…。

 女の子が頑張る話は基本的に好きなのですが、この話は帯に「自分の男は自分で見つけるわ」とあるように、どこかギャグチック。そのためか、どうも物語に乗り切れない。ヒロインを好きになれなかったのも原因かな。もうちょっと悩んだりしてほしかった。まあ、話自体は後半ごちゃつくもののなかなか楽しかったのですが。


評価 ☆☆☆(6)



足のない獅子 一角獣は聖夜に眠る (駒崎 優/講談社X文庫ホワイトハート)amazon

 3冊目にして早くも崩す気力がなくなってきたこのシリーズ。このままだと全部読み終わらずに古本屋行きという事態も考えられます。面白くなってくれ。

あらすじ
 ときは十三世紀、ところは中世英国。立派な貴族の子弟でありながら、いろんな事件に首を突っ込み、解決を請け負っては小金を稼いでいる二人の騎士見習い―。その名も、リチャードとギルフォード。毎年、シェフィールドの街にクリスマス・ワインを運んでくる商人が、死体で発見された。奪われたワインに未練のある二人は、犯人捜しを決意する―。大好評の中世歴史活劇、第三幕。

 少しだけ良化。というのも、ゲストキャラに少女が登場しようやく女っ気が出てきたから、ではなく少しミステリーとしての構成がうまくなっているから。デビュー以来成長してきたということでしょうか。
 ただ、相変わらずメインキャラクターが好きになれない。キャラクター小説としての側面が強いだけに、これは致命的な気がします。好きになれれば一気に良作行きなのですが……。実際、ゲストキャラ周りのエピソードは楽しかったですし。でも、あと1冊くらい読んで見切るかも。


評価 ☆☆★(5)



5月16日(日)
 投票数が増えてきた ラノすご どれだけ読んだかにゃ? を眺めているうちに、ふと怪しい事実に気づく。票数(太字部分)に注目してください。


100 93 悪魔のミカタ 8 It/ドッグデイズの過ごしかた (3票) 181 0.9%
130 93 悪魔のミカタ 9 It/ドッグデイズの終わりかた (3票) 27 0.1%
154 133 悪魔のミカタ 10 It/スタンドバイ (2票) 171 0.9%
15 13 悪魔のミカタ 11 It/ザ・ワン (13票) 172 0.9%
29 26 悪魔のミカタ 12 It/ストラグル (10票) 154 0.8%



 ……9巻に一体何が起こったのでしょう?



今日最近読んだ本】
箱のなかの海 (樹川 さとみ/コバルト文庫)amazon

 いまだ130冊近く残っている未読の数に絶望しそうなので、ターゲットを固定して個別撃破作戦でじわじわとつぶしていくことにします。というわけで、今週は樹川さんの未読消化週間です。

あらすじ
 独身で建築家の、ちょっと風変わりなぼくのおじ―カズおじさんが、ある日、黒くて不格好なラジオをくれた。大きなダイヤルと立派なアンテナがついた年代物のやつだ。すっかり夢中になってダイヤルをいじっていると…不思議な物語が聞こえはじめたんだ。妖怪ラジオから流れる珠玉の連作メルヘン・ファンタジー。『理想宮―K氏の一日―』を新たに加え、貴方の琴線に夢を送信する。

 現実→ラジオのお話→現実、という流れで進む連作短編集。最近読んだこの形式のものには「シュプルのおはなし」がありましたが、あれと同様に、お話の現実へのフィードバックが少ないのはちょっと残念。
 けれど、現実とお話の量のバランスはとれているし、話の挿入のされ方も違和感なし。少し独特のセンスで紡がれるラジオの物語は、どれも心暖まるものばかりで安心して読めます。たまにはこういうのもいいですね。
 しかし、現代部分の書き方を見るに、樹川さんは学園ものを書いても面白いものができそう。楽魔女が終わったら一度書いてくれないかな。


評価 ☆☆☆(6)