5月15日(土) |
今日は、本のあとがきとネット、2箇所で「ラマーズ法」についての記述を見かけました。今までの生涯で1度くらいしか見たことなかったのに、こんな微妙なものをなんで1日に2度も……。運がいいのやら悪いのやら。 ※ラマーズ法……スースーハー。お産の時にリラックスする方法。 【 ◆ザンヤルマの剣士 フェニックスの微笑 (麻生 俊平/富士見ファンタジア文庫)【amazon】 富士見ファンタジアの黄金期を影で支えていた裏大黒柱的作品。3冊程読み終わった段階でかなり積んでいたのですが、最近再読してみると、明らかに昔読んだ時より面白い。いつ読んだのか調べてみたら、なんと2年半以上前。嗜好も変わるわけです。 あらすじ 朝霞万里絵―彼女は数々の"敵"と闘いつづける"ザンヤルマの剣士"矢神遼の従妹であり、彼とともに闘う数少ない協力者のひとりである。その万里絵に、英語演劇部からある依頼がきた。学園祭で上演する舞台で、主役をやってほしいというのだ。学園祭までは、あと10日しかないというのに。一方、そういった派手なイベントと縁の薄い遼は、近隣の学校で連続して起きた学園祭妨害事件に興味をいだいていた。―"イエマドの遺産"が絡んでいるような気がする。だけどこんどは彼女を巻き込んじゃいけない。あんなに芝居の稽古に熱中しているのに―遼は万里絵に黙って、調査をはじめる。だが事件は、その芝居との意外なつながりを見せはじめた…緊迫のサスペンス伝奇アクション、書き下ろし第四弾。 読んでる最中「英語演劇部なんてマイナーそうな部ありえねー」と思っていたのですが、ぐぐってみたらこんな結果が。意外とメジャーなものなんですね……。 閑話休題。新興宗教を、マスコミで脚光が大々的に当たる前に取り上げたりと、社会的な問題を取り上げたりもしているこのシリーズですが、今回は多重人格の話。相変わらずよく調べられていて、物語にそれを違和感なく埋め込む力量はさすが。ただ惜しいのは、結構ページが割かれている英語演劇部の話と大筋の話の関連が薄めなところ。このくらいの絡みなら、英語演劇部の描写もっと少なくてもよかったんじゃないかな。 でも、このシリーズの売り(?)である、主人公の遼のこれでもかというほどの悩みっぷりは健在で、十分面白いです。もっと悩め、もがけ、苦しめ!(鬼) 評価 ☆☆☆★(7) |
5月14日(金) |
ラノすご どれだけ読んだかにゃ? なるものができていたのでやってみる。結果、183冊たったの60冊。パッと巡回しただけでも100冊やら130冊やらの猛者がごろごろいるし、俺もまだまだです。 しかし、結果を眺めると結構色々なことが分かって興味深い。「イリヤって本当に売れてたんだなあ」、「西尾やハルヒやマリみてはやっぱり人気あるのう」、「俺が好きなの全然読まれてないじゃん_| ̄|○」などなど。「金色の明日」あたりはもっと多くの人に読んで欲しいところ。あと、そろそろ読む予定の「KishinX」も悲惨すぎる。たった4票って……。出版レーベルの力は大きいなとつくづく実感。 【 ◆ディバイデッド・フロント2 僕らが戦う、その理由 (高瀬 彼方/角川スニーカー文庫)【amazon】 遅筆作家の高瀬氏が、珍しく半年も間隔をおかずに出した新刊は、戦場での少年少女たちの物語の続編。 あらすじ 人類の敵憑魔に恐るべき新種出現!? 隔離された戦場で憑魔と戦い続ける土岐英次、宮沢香奈たちの部隊も全滅の危機に。予め未来を奪われた少年少女たちは、それでも自らの戦いの意味を見出すことが出来るのか? 別シリーズの「カラミティナイト」の時も思ったんですが、この人の書く弱気少女の心理描写は、非常に鬱々としてて、読むのが辛くなるほどリアリティがあるなぁ。前作ではその面がもろに出ていたため楽しさ半分だるさ半分だったのですが、今作は少女が前向きになったためにだるさ解消、それでいて心理描写はしっかりしており、面白く仕上がっています。 話の展開は、戦争ものなだけにある程度予想できるものながら、視点入れ替えて皆の心理を丁寧に書いているので問題なし。もう少し鬱々とした雰囲気の方が戦場の臨場感は出せるかなと思いつつも、そんな風になったら読む気が減退するので、これはこれでいいのでしょう。。 萌えなしで楽しめる作品が最近減ってきているだけに、次も大いに期待です。 評価 ☆☆☆★(7) |
5月13日(木) |
【 ◆ブルースター・ロマンス かりそめの花嫁 (岩佐 まもる/角川スニーカー文庫)【amazon】 まいじゃーさんのところで見かけて以来ちょっと気になっていたシリーズ。「あんま続いてないから途中から読んでも大丈夫」みたいなことが書いてあった記憶があったので、とりあえず手を出してみました。 あらすじ 「ヌアサがぼくの婚約者だって!?」彼女は昨日までただの幼馴染みだった。僕と暮らしていた女神スーシャさまも、いつのまにかヌアサの妹になっている。みんなそれが当たり前のように。いったいどうして…?メカリバ村のはずれに住む一途な少年レトと彼を見守る2人の少女。3人の複雑に交差する想いが、ひとつの事件をきっかけに大きく揺れ動く。岩佐まもるが贈る感動のハートフルラブストーリーの最高峰。 読み始めて10ページで気づく。思いっきり続き物じゃん_| ̄|○ なんで勘違いしたのかと思って、まいじゃーさんのとこで確かめてみたら、こういうことでした。なるほど、ロマンスとシンフォニーが関連ないってことですかー。……アホですね_| ̄|○ 結局、続編であることを気合で無視して最後まで読みきったのですが、設定を知らないなりに結構楽しめました。誰も傷つけたくないと願う主人公のレトが、妥協せず、悩み、それでいて一途な想いを抱いて結論を導き出す様がよく描かれてます。喋れないという設定の分、心理描写がしっかりされているし、ラブストーリーとしても○。ラストは最初納得が行かなかったものの、よくよく考えればあれしかないのかも。残された者には幸せになってほしいものです。 残念なのは、構成がややこなれてなく、読んでて混乱する個所が結構あったこと。でも、その他の点では満足。あらすじにあるようにハートフルという言葉がぴったりの話でした。他の作品も買ってみるかな。 ただ……やっぱり前作読んでから読みたかったよ_| ̄|○ 評価 ☆☆☆(6) |
5月12日(水) |
更新作業中、ふと疑問を抱く。未読138冊となっているけれど、この部屋にほんとにそんなに未読はあるのか? パッと見た感じでは100冊もなさそうな気がします。きっと数え間違えているに違いありません。というわけで、リストアップしてみました。結果はこちら→midoku.txt 計134冊 4冊も減りましたヽ(´ー`)ノ ……もっと減ってよ_| ̄|○ 【 ◆護くんに女神の祝福を! 2 (岩田 洋季/電撃文庫)【amazon】 ツンデレお嬢様と普通(?)の少年、恋愛若葉マークの2人を主役としたラブコメディ、シリーズ第2弾。 あらすじ いろいろお騒がせしました吉村護です。容姿端麗でビアトリス制御の天才で魔女と呼ばれる学園一有名なお嬢様の鷹栖絢子さんに、僕が逆告白してから一週間。ようやく僕の周りは落ち着いてきました。でも僕自身は、絢子さんとまともに話せなくていつもぎくしゃくしてばかり…。そんな中、僕達生徒会メンバーが仕切る学園祭の到来です。これを機に一気に絢子さんとの仲をなんとかしなくては!えっ?僕が主役で絢子さんをヒロインにして演劇部の劇に出てくれだって~!?そんな、だってまだ絢子さんと普通に話もできないのに!いきなりすぎる~!!そんなこんなで、岩田洋季が描く激ピュア・ラブコメディ第二弾。 んー、相変わらず楽しいんだけれど、ちょっとパワーダウン、というよりはこちらが慣れたのかな。1巻と同様に、ストーリーは薄く、成立したばかりの主人公カップルの初々しい甘々描写とその周辺だけを徹底的に描いており、それは成功しているのですが、1巻以上の破壊力を見せるには至らず。ラブコメの定番、「ライバル」も登場せず(出せず)、「お邪魔虫」も増やせない状況で、盛り上げるのはちょっと難しいのかな。それでも十分良質のラブコメで、楽しめて読めたので満足。 しかし、学園祭というおいしい舞台を2巻で使ってしまって、今後は大丈夫なんだろうか? 3巻発売されたものの、ちょっと手を出すのが不安。とりあえず、未読減るまでは様子見です。 評価 ☆☆☆(6) ◆さよならトロイメライ2 かんむり座の約束 (壱乗寺 かるた/富士見ミステリー文庫)【amazon】 一人称の独特の文体が魅力の、学園ミステリーの続編。 あらすじ おかげさまで大好評の「トロイメライ」。ドラゴンマガジンにも連載中です! ぐぐっときたら迷わず長編に突撃!! 御城学園<トップ3>としての生活にも徐々に慣れ始めた藤倉冬麻。だが学園で起きた連続爆破事件に同じく<トップ3>の都が巻き込まれていると知り事件の謎を追うことに。その裏にチラつくのは10年前の<トップ3>!? 史上最低<トップ3>が挑む謎の先に待つものとは!? 学園でミステリーでちょっとH(!?)な第二巻!! 萌え小説になってしまった_| ̄|○ 1巻では魅力的だった、個性ある文体はやや鳴りを潜め、だからといってストーリーがよくなっているわけでもなく、ではどこに力を割いたかというとキャラクターの描写で、悪く言えばよくある話になったのが非常に残念。もっと新しい世界を見せてくれると思ったんだけどなぁ。いや、まぁ、萌えたんですが。お嬢様にも、八千代にも。ああ、今回は俺の負けです。でもこの路線のままだと、次買うかは微妙なところ。次回は物語で魅せてくれることに期待。ミステリーにしようなどというこだわりはいらないので(死 評価 ☆☆☆(6) |
5月11日(月) |
【 ◆CLANNAD (Key)【amazon】 改めて説明するまでもない、業界の第一人者Keyの三年半ぶりの新作。 【システム】 ビジュアルアーツ汎用システムらしいですが、AirやKanonの時代とは変わって、より進化しています。高速スキップ、セーブ個数100個、メッセージ速度変更、フォント変更、ホイールによるバックログと必要と思われるものは全て備わっており、不満は全くなし。他社にも見習ってほしいものです。 【シナリオ】 家族愛をテーマとした、街と人の物語。「CLANNAD」というタイトルは「家族」という意味らしいです。 舞台を学園に移したこともあって、コミュニティが異様に狭かった前作とは違い、登場人物はかなり多め。普通のキャラクターも増量、キャラ同士のかけあいもかなり多く、日常シーンはなかなか楽しいものに仕上がってます。特に、親友キャラである春原がいいギャグキャラで笑わせてくれます。。ほとんどのシナリオで後の方まで出てきており、多分並みのヒロインよりもずっと登場時間長いのではないでしょうか。ただライターが複数のためか、シナリオによっては時々同じキャラに思えなくなるのがちょっと欠点。そして、最大の問題は、主人公の魅力が薄いため、かなり春原に食われちゃってること。主役が脇役に食われてどうする……。 登場人物多いということは、シナリオの数も多いわけで、中核となるルート以外にもたくさん用意されています。そのシナリオ達は、かなり玉石混合。まあまあよくできてる話が中間で、それ以上のものもそれ以下のものもあり。杏や智代といった、キャラや日常の出来がいいものに限ってシナリオの出来がいまいちだったりして、ちょっとちぐはぐしてます。 また、テーマを書ききるために、周囲の悪意を強引に作っているのも散見されました。特に、春原ルートでのサッカー部の描写はあまりにもひどすぎる。いくらその後にすがすがしいシーンが待っていようと、過程で無茶なことしたらダメです。全体的に、話が佳境にさしかかったところでパワーダウンするものが多かったのが残念。 個々シナリオ雑感は書くのがだるいので、不等号評価だけ。キャラの魅力も含め総合的に判断してます。 風子>>有紀寧>智代=美佐枝>春原=杏>ことみ>勝平 ……完全な脇ルートの有紀寧がこの位置なあたり、なんか違う。ことみはシナリオ単体ではいいのだけれど、キャラを受け付けなかったので評価低し。もうこの手の鍵キャラはお腹一杯です。 さて、メインヒロインの渚ルート。このシナリオじゃないとオープニングが見れない仕様になっており、最後に回した自分がオープニングを見たのはプレイ開始15時間後でした。ワーイ。メインだけあって、他ルート以上に家族を意識した話。渚の両親ともに、あまりにもいいキャラにしすぎな嫌いはあるのですが、日常での家族愛はしっかりと描かれており、これはこれであり。 しかし、後半の盛り上げ方はいまいち。時々挟まれる個々の人物の話はよくできているものの、主人公と渚の話は淡々としすぎて全然物語にのめりこめず、盛り上げようとしてるところでも俯瞰して読んでました。序盤から時々挟まれる「幻想世界」の書き込みも足りないし、クライマックスも弱い。以前このメーカーが持っていた、これでもかと色んな要素を凝縮して作り上げた盛り上げの技術はどこに行ってしまったのだろう。 終わってみて考えるに、家族愛を描きたいのに、核となるべき主人公の家庭の描写が少ないのが脚を引っ張っているのではないかと。主人公自体も、物語の終盤でも受動的なことがあり、キャラクターとしての魅力に欠けるので、なお悪い。もうちょい過去を掘り下げたほうがよかったんじゃないかなと思います。 【グラフィック・音楽】 絵……やや退化しましたか?(死 最初立ち絵を見た時、一部に結構な違和感を抱きました。まあ自分は、数時間もプレイすれば大抵の絵には慣れる人間なので、特に問題なくプレイすることはできました。いいと思う絵も結構ありましたし。一方、背景は極めて美麗。文句のつけようがないです。すげぇ。 音楽は、水準は越えているのですが、Airレベルのものを想像していただけに、やや期待外れ。いいシナリオの時はなかなかの相乗効果を生み出すのですが、それ以外の場面でのインパクトが弱い。「青空」レベルとは行かないまでも、もうちょっと心に残る音楽が欲しかったです。 【総評】 なんか休んでいる間に普通のメーカーに近づいちゃったなぁ。日常シーン、キャラクターはいいものの、シナリオは弱め。決して悪くはないし、いい点もあるんだけれど……。期待が大きすぎたのか、肌にあわなくなったのか。その辺は次回作(出るか分かりませんが)で見極めたいと思います。 評価:B |
5月10日(月) |
諸事情により感想1日延期。_| ̄|○ 10日で15冊読了しているのにもかかわらず_| ̄|○しているサイトを見て、うちも読むペースあげなきゃなと再決心。40冊くらい目指したいところです。 【 ◆ヴぁんぷ! (成田 良悟/電撃文庫)【amazon】 成田さんの新作は、この世でいちばん吸血鬼らしくない吸血鬼の物語。とりあえず、吸血鬼フェチの人は読んどけ。 あらすじ 【親愛なる日本の紳士淑女諸君! 月並な問い事で申し訳ないが――諸君は吸血鬼の存在を信じるかね?】【――失敬、名乗るのが遅れたようだ。我が名はゲルハルト・フォン・バルシュタイン! このグローワース島を預かる、子爵の称号を賜りし吸血鬼! 自己紹介代わりに、我が島で起こった一つの騒動について話をしようではないか! ……まあ語らせてくれたまえ。暇なのだ】【君が私の話を信じるも信じぬも、私が人にあらざる存在という事は一目瞭然であろう? 何しろ私は――】 成田さんの作品は、登場人物が多く、視点の入れ替わりが激しいほど面白くなるという、稀有な傾向があるのですが、今回もしかり。相変わらずがんがんと場面が変わり、それぞれのキャラクターをしっかりと掘り下げ、全てのキャラに蹴りをつける爽快な読後感を残す。毎度非常に楽しませてくれます。これだけのものを、2ヶ月に満たないペースで書き上げるんだから凄い。イラストとの相乗効果もばっちり。ちなみに、今回は萌え方面にも手を出したらしく頑張っているのですが、それよりも子爵や小悪党や道化の方が魅力的なキャラに仕上がってるのが、なんともこの人の作風を表してます。 昨年の8月からここまでで7冊。7月に次が出るらしいので、1年に8冊。売れ行きはともかく、間違いなく今旬の作家。次も楽しみです。 評価 ☆☆☆☆(8) |
5月9日(日) |
CLANNAD一応全ルート終了。感想は明日。 【 ◆Kishin 姫神 2 邪馬台王朝秘史 (定金 伸治/集英社スーバーダッシュ文庫)【amazon】 日本神話をベースとした古代ファンタジーシリーズの第二弾。いつものごとく1巻読んだ後しばらく積んでました。 あらすじ 素戔鳴を屠った己貴は、大国主となり出雲の地を手に入れる。さらに大倭を侵略せんと機をうかがう己貴は、いまや大倭の国王となった兄・忍穂から離反した弟・穂日に魔手をのばす。ある夜、己貴に魅入られた穂日の剣は、忍穂に襲いかかった。全身をみずからの血で朱に染める忍穂。時経ず、怒涛のように押し寄せる出雲の大軍に、ひとり残された台与に、打つ手はあるのか…。 自分は、古文大嫌い・古代の日本が舞台の話嫌い・ベースになってる古事記の登場人物なんてろくに知らない、という人間なのですが、それでもこの話はそこそこ楽しめました。歴史モノとしてではなく、主人公の少女台与を中心としたキャラクターと、ところどころある合戦を含めた戦記部分を楽しんで読んだのが正解。なんか読み方間違ってる気もしますが、まあよし。 使う語句を時代に合わせたものにするというマメなことも行っているし、かなり考証をしっかりして書いているようなので、日本史好きの人にはお勧めかも。 評価 ☆☆☆(6) ◆Kishin 姫神 3 邪馬台王朝秘史 (定金 伸治/集英社スーバーダッシュ文庫)【amazon】 さくっと続き。 あらすじ 大倭の国の沖合に突如現れた呉帝孫権が派遣した大艦隊。万余の軍勢を率いて押し寄せた目的は!?大倭の忍穂は背後の敵出雲の脅威をなくすため。遠く離れた吉備と同盟を図ろうとする。その使者にたったのは巫女王・台与。しかし、吉備への航海の途中、海賊に襲われた大倭軍は壊滅する。そして台与は同盟するはずの吉備津彦に捕らわれてしまう。どうにか脱出した台与の前に現れたのは巨大な鬼。 なんかエロい。スーパーダッシュにしてはエロすぎる。直接的な描写はないし、たった2,3ページ程度の部分なんだけど、なんか書き方が妙にいやらしい。この人、そっち方面で書いても生きていけるのではなかろうか。 閑話休題。今巻は忍穂のかっこよさと台与のかわいさ、主役二人の描写が光ってました。話には意外性はないものの、まるでベテランのような安定感のある作りで問題なし。また、今回はなんと三国志から孫権が登場。確かに倭来ててもおかしくないよなぁ。史実にフィクションを違和感なく溶け込ませるあたりはさすが。読みやすい文だし、残り2冊もさくっと読んじゃいます。 評価 ☆☆☆(6) 【本日購入したもの】 ヴぁんぷ! (成田 良悟/電撃文庫) ディバイデッド・フロント2 僕らが戦う、その理由 (高瀬 彼方/角川スニーカー文庫) さよならトロイメライ2 (壱乗寺 かるた/富士見ミステリー文庫) |
5月5日(水) |
CLANNADをぼちぼちとプレイ中。開始当初は「ああ、もう自分にはKeyの話はあわなくなったのかな」と思ったものの、結構楽しめてます。ただ毛色が違うこともあってか、以前の作品に感じた強力なとんがりっぷりをまだ見出せず。まあ、ラストですんごいもんを見せてくれそうなので期待してます。なにしろ、優に10時間以上プレイしてるのに、いまだにオープニングムービー見てませんから。恐ろしいゲームです。おかげで本の感想もろくに書けません。ただの怠慢ですが_| ̄|○ 今まで小さかった気がするので、ちょっとフォントを1段階実験的に大きくしてみました。またすぐに戻すかもしれませんが。 【 ◆そのとき鋼は砕かれた (高殿 円/角川ビーンズ文庫)【amazon】 銃姫とは違って、こっちは少女向レーベルでの高殿さんの新刊。 あらすじ 継承者探し&恋人のシグルドとの愛を深めるため、エシェロンに向かった豪腕娘・フランチェスカ。一方、パルメニアの隻眼王にしてシグルドの生みの親(?)ミルドレッドは、ある計略を巡らしており…!? 他所のサイトの感想でも見かけたけれど、ギャグとシリアスがごちゃ混ぜになっちゃってるなというのが第一印象。前半はがんがんギャグで飛ばしていってるのに、途中から妙に重い話になって、それなのに前半のイメージが抜けきらないためにどこかチグハグ。いつも思うけれど、この人の書く話はキレと勢いで成り立っている気がします。今回はややそれが悪い方に出てるかな。でも、ギャグ自体はなかなか笑えるし、シリアス部分も単体で見れば、ありがちなテーマをうまく消化していてよかったです。引きもうまかったし次巻も買い。 評価 ☆☆☆(6) > |