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___6月15日(火)


【今日読んだ本】

銀河英雄伝説外伝2 (田中 芳樹/徳間書店)amazon

 サクっと外伝二冊目。

あらすじ
 ユリアン・ミンツは8歳のときに父が戦死、福祉施設にいたところを自由惑星同盟軍のヤン・ウェンリー提督に見い出されて、彼の養子となった。宇宙暦794年、ヤンはわずか半個艦隊を率いて銀河帝国軍の難攻不落をもって誇るイゼルローン要塞を陥落させた。これによって彼は"奇蹟のヤン"の名称を冠せられた。14歳のダークブラウンの瞳の少年ユリアンには、ヤンの存在は偉大だった。彼のもとに集う勇将、智将の奇略と素顔に圧倒されつつ、ユリアンはやがて…。人気沸騰の田中芳樹が描く若き獅子たちのユートピア!
 

 1冊まるごとユリアン日記。2巻も大筋において1巻と同じ感想、本編に比べるとちょっと落ちる。本編の完成度が高いために、外伝に広がりがなくファンサービスの役割しか持っていない気がします。まあファンサービスで十分という話もあるのですが。
 

評価 ☆☆☆(6)



___6月14日(月)

 今日は住民票の写しをもらいに役所まで行ってきました。
 たった紙一枚の割には、結構金とるんですよねこれ。その癖混んでて待たせるし。十分以上待って、ようやく番号を呼ばれました。

「料金は300円になります」

 うわー、300円。1日100枚で30000円。儲けてますね。まあこのくらいケチらずに払いますか。

財布の中身:284円

 え?
 あれ?
 払えねえぇぇぇ_| ̄|○
 カウンターの前で固まりました。300円ごとき払えないなんて恥ずかしすぎる……。

 結局、1分ほど探してカード類の間に挟まっていた50円を発見し事なきを得たんですが、ここまでネタが発動したなら、そのまま払えなくて(以下略 や、見知らぬ誰かが50円を貸してくれて(以下略 などの展開になってもいいのに。
 どうせならもっと立体的なネタがふってきてほしいです。



【今日読んだ本】

銀河英雄伝説外伝1 (田中 芳樹/徳間書店)amazon

 本編を読み終えて早半年。そろそろ崩さないと内容を忘れかねないので読むことに。

あらすじ
 ゴールデンパウム朝銀河帝国の開祖ルドルフ大帝の即位から486年宇宙歴759年、ラインハルトは19歳だった。この年、自由惑星同盟軍への報復をとなえて、銀河帝国軍は3万5000余隻の討伐軍を帝都オーディンより発進させた。「愚劣な戦い!」とラインハルトは思った。「おれに全艦隊の指揮権があれば、この無益な会戦でも完勝してみせるのに!」。15歳の初陣以来、幾多の武勲をかさねてきた彼の野望は、この王朝を倒し全宇宙の覇者となることだった。彼の横には、ジークフリード・キルヒアイス少佐がひかえていた。
 

 普通に楽しいけれど、読む必要性があまり感じられない外伝。本編で読みたいことはほとんど語られてるから、外伝の流れも大体想像ついちゃうんだよなぁ。もちろん細部細部には、へーそうだったのかなどと思うことも多々あるんですが、「伝説」以前を想像できる範囲で書いているだけなので、ちと物足りない。思想も本編で語り尽くされていますしね。
 

評価 ☆☆☆(6)



揺れる眼差し (赤木 里絵/コバルト文庫)amazon

 そろそろ100冊セットも地雷っぽいのはなくなったかなと思って調べていると、出てきました危険物。嫌な予感を覚えつつ、いざ特攻。

あらすじ
 理香は高校二年生。将来は大学で遺伝子の研究をするのが夢だ。そんな理香のクラスに信じられないほど美しい転校生・真生がやってきた。なぜか真生は、理香に冷たい目を向ける。密かに理香が憧れていたのは、洋平。しかし、一番洋平の近くにいるのは、親友の美保だった。かなわない恋に悩む理香。理香に接近していく真生だが、真生は理香を殺すためにやってきた戦闘用クローンだったのだ!
 

 思ったよりは悪くなかったです。あくまで思ったよりですが。
 未来から過去を変えるためにやってきたのに、タイムパラドックスについて全く触れられていなかったり、時間航行が整備されている世界から来たにしては後半の追っ手があまりにもお粗末で都合よすぎたり、突込み所は多いんですが、ぬるい世界ということで許容。想いの吹っ切れるのか早過ぎにみえるのも……まあいいか。あと未来の人物についての描写も全然足りてない気がするなあ。なんか突っ込んでばかりですが、そこまで悪くはないですよ? いや本当に。
 一点気になったこと。主人公の親友は絶対主人公の想いに気づいていたと思うんですよね。あまりにも見え見えだし。なのにこの親友、「私これから告白しにいくね、振られたら慰めてね」とか言ってるんですよね。……女って怖い。


評価 ☆☆★(5)



___6月13日(日)


【今日読んだ本】

龍と魔法使い1 (榎木 洋子/コバルト文庫)amazon

 新刊ラッシュも終わったので長い長いセット崩しの旅へ復帰。そろそろシリーズにも手をつけてみることに。なぜか1巻の次に入っていたのが6巻なので、これ読み終わっても続き読めないんですが。

あらすじ
 タギはフウキ国〈七賢人〉に属する若きエリート魔法使い。ある日、フウキ国守龍の風龍が行方不明になり、その行方を追ったタギは、念願だった風龍との友情を得た。その後、風魔鳥に襲われた風龍の卵を守りきったタギは、生まれた子供の名付け親になる栄誉を与えられた。そして、その龍の娘〈シェイラギーニ〉とタギとの冒険が始まろうとしていた…。
 

 世界観が好きになれない。同著者の別シリーズと世界を共有しているらしく、そのためなのかどうかは知らないけれど作りこみが浅く見えました。魔法の原理よく分からないし。
 一つ一つの話は結構ありきたりだし、キャラ小説として読もうにも主人公に惹かれないためきつい。最初から力持ってて性格もできあがってる人物は、主人公には向かないんじゃないかなぁ。結局世界観があわなかった時点でアウトってことかな。あうー。

評価 ☆★(3)



サキト・シリーズ1 青い黄金 (榎木 洋子/コバルト文庫)amazon

 上のと同作者の別シリーズ。

あらすじ
 『黄昏の空の森の女王の宝冠』。なんだか、宝の地図の暗号みたいだね、と思ったサキトに、七実は言った。「その通り。宝探しのヒントの言葉なの。お願い、手伝って!」高校の受験も終わった春休み、こうやって、ふたりの宝探しが始まった。ライバルは、七実のいとこたち。大伯父さんが遺したという宝物をめぐって、裏ではどす黒い陰謀が渦巻いているらしい…。少年探偵サキトの推理が冴えるロマンチック・アドベンチャー。
 

 まずとにかく突っ込みたい所。こんなシーンがありました。

 お茶会中、まず主人公がお茶に手をつけ、異変に気づく。そして皆に注意します。
 「紅茶に、薬入ってる、防虫剤……

 ちょっと待て。薬が入ってると言うのは分かる。
 でも防虫剤ってなんですか、あなたは防虫剤の味が分かるんですか?
 その数ページ後に、実は子供の頃一度、固体の防虫剤を間違って口にいれてことがあるのが分かるんですが、だからって数年ぶり、しかも紅茶の中に溶かしてあるものを判別するのは無理じゃないかと……。あまりにも気になる設定だったのでまず突っ込みました。

 話は、富士ミスの平均的な作品よりミステリー要素が多いくらいにはミステリーしてます。暗号→解決→また次の暗号といった流れ。ただ、暗号の解き方があまりにも不自然で、作者が作ってるなと思い切り意識させられて興ざめ。登場人物の知識がややエリートの中高生とは思えないほど偏っているし、ミステリー部分は楽しくない。しかも、この作品。キャラの掛け合いで謎解いているのですが、その時以外いらないんじゃないかと思う登場人物もちらほら。ミステリーのダメさにキャラが引きずられてます。

 どうやらこの人の作品はあわないみたいなので封印。今のところセットの外れ率は惨憺たるもの。まあ、期待値低いものから崩しているので今後に期待。


評価 ☆☆(4)



___6月12日(土)


【今日読んだ本】

蹴りたい田中 (田中 啓文/ハヤカワ文庫JA)amazon

 発刊リストではじめてこのタイトル見つけた時はびっくりしましたよ。これは一体何の冗談だ! と。もちろん芥川賞受賞の「蹴りたい背中」とかけた駄洒落。まさか本当に出版されるとは……。

 本の感想サイトの端くれを運営してる身としては、とりあえず特攻すべきだよなぁと思いつつ、地雷の臭いもプンプンするので少し躊躇。なので、店頭で実際に見てみてから決めることに。
 しかし、同日発売の「復活の地」はあるのにこちらは見つからない。あれっ、と思いよくよく目を凝らしてみると、ありました。



( Д ) ゚ ゚
回避不可、購入決定。


あらすじ
 第二次大戦下で鬱屈する少年兵たちの、複雑な心象を描破した珠玉作「蹴りたい田中」で第130回茶川賞受賞後、突如消息を絶った伝説の作家、田中啓文。以来10年、その稀有なる才能を偲んで、幼少時から出奔までの偉大なる生涯を辿る単行本未収録作8篇+αを精選、山田正紀、菅浩江、恩田陸などのゆかりの作家・翻訳家・編集者らによる証言、茶川賞受賞時の貴重なインタビュウ「未到の明日に向かって」までを収録した遺稿集
 

 アホだー、アホすぎる。(誉めてます)

 一に駄洒落、二に駄洒落、三四がなくて五に駄洒落。
 さすがにこれは言い過ぎかもしれないけれど、明らかに駄洒落のために設定を作っていると思われる短編まであり、重要な要素を締めているのは厳然たる事実。肩の力を抜いて読むべき、というか真面目に読むと痛い目にあいます。
 もしやこれは、新時代の癒し系なのか?(違) しかし、色んな人から寄稿をもらったり、著者の年譜がついていたりと、やりたいことやってるなぁ。

 以下、ネタバレなしの各短編の一言感想。

「未到の明日に向かって」
……受賞記念インタビュウ。面白すぎ。特に20ページ。その案通ってたら布教用にもう一冊買ったかも。
「地球最大の決戦 終末怪獣エビラビラ登場」
……アホだけどアホなだけかも。いやそれでいいんですけど。ラストのキレは弱め。
「トリフィドの日」
……元ネタ知らないからよく分からない。そしてとてもしょうもない。(やっぱり誉め言葉)
「やまだ道 耶麻霊サキの青春」
……山田正紀作品知らないからよく(略。これはいまいち。
「赤い家」
……この本の短編の中じゃ一番真っ当。蚊が一番真っ当なのもどうかと思いますが。
「地獄八景獣人戯」
……最初から全開フルスロットル。最後の多段オチには思わず脱力して吹き出した。ありえないよこれ。
「怨讐の彼方に」
……オチのネタが分からなかった_| ̄|○ 調べたらすごく納得いったしうまいだけに、理解できなかったのが悔しい。
「蹴りたい田中」
……一部駄洒落の元ネタが分からないのが悲しい。でも最後は……うわあぁぁぁぁ。
「吐仏花ン惑星 永遠の森田健作」
……森田健作知らないからよく(略。すごく強引、そしてアホ。


 概ね買って損なしの内容。表紙見てビビッときたら迷わず突っ込みましょう。


評価 ☆☆☆★(7)



___6月11日(金)

 自分はセールスの類の電話は全部話も聞かずに切る人間なのですが、今日は「6ヶ月前から何度かお電話さしあげてるのですが留守電で……。全然セールスとかではありませんので話だけでも」という電話がきたので、珍しく話を聞いてみました。以下その内容。

あなたは知らないうちに会員に登録されていて、レストランやらスポーツ施設やらが格安で使えてうっはうはです。
入会金も年会費ももちろんいりません。
しいては、会員になる記念品の受け渡しと会員権の説明のために一度来やがれ。

 うわー無茶苦茶詐欺っぽいですよ。「会員の権利を使わなくても全然構いません」と言いながら、一度だけは必死に来させようとするあたり怪しすぎ。ビルの7Fなぞを指定してくるし、これは間違いなくクロ。
というわけで「あんたらのとこ怪しすぎるから行かない」とはっきり言ってやると、「あ、そうじゃあさよなら」と明らかな手のひらの返し様。
 後で会社名調べてみたら思いっきり詐欺会社でした。やっぱり怪しい電話は全部即切ろう、と再度決心した金曜日。



【今日読んだ本】

業多姫 伍之帖――春惜月 (時海 結以/富士見ミステリー文庫)【amazonには何故かありません】

 ミステリー風味LOVEすぎ物語、いよいよ佳境。

あらすじ
 異能集団「狐」との決着をつけるため、「狐」の本拠地にやってきた鳴と颯音。すべての始まりの地であるその場所を目指し旅を続けてきた二人だが、颯音の故郷でもそのある地にたどり着いたとき、異変は起き始める――。失われていく颯音の異能の力。そして、それと同時に徐々に現れ始めた颯音が抱えたもう一つの人格――和玖也。主人格である和玖也は、やがて颯音を凌駕していく。「颯音」という人格の崩壊に、鳴は――。好評シリーズ第5弾!
 

 読解力不足なのか、はたまた文章が悪いだけなのか、情景が全然想像できない場面が数箇所あったのが辛い。拷問器具の形がつかめなかったり、洞窟の地形が分からなかったり。あまり物語に響いてはいないものの理解した方が絶対楽しめるだけに残念。デビュー当時並みに読みにくくなってる気がします。
 でも、話自体はいつも通りの出来。颯音と和玖也の二重人格に焦点が当たっていたため、颯音視点が最初と最後以外全くなかったのがちょっと残念だけど、その代わりに鳴視点のLOVE分がたっぷり。なんかエロいし。「魔助っ人」などの当て字に笑いつつ、ラスボス登場でいよいよ盛り上がってきていい展開。次巻で完結するかは分からないけれど締めのラブ描写が楽しみでなりません。

評価 ☆☆☆(6)



ダークバイオレッツ2 (三上 延/電撃文庫)amazon

 シャドウテイカーがよかったのでこちらも崩すことに。

あらすじ
 幽霊を見ることのできる「紫の目」を持った高校生・神野明良は、同じく幽霊に触れることのできる「紫の手」を持つ少女・御厨柊美とともに、神岡町に現れた「黒いバス」を倒した。しかし事件は、それで終わりではなかった。再び神岡町に頻発し始めた失踪事件を追う明良たちが出会ったのは、人を喰らい、その内容を現実化してゆく呪われた絵本「とこよのいと」だった…。『常世の怪物』と闘う明良と柊美の活躍を描くホラーアクション第2弾。
 

 大分前に読んだ1巻は地味な話っていう印象しか残ってなかったけれど、2巻は等身大のキャラが上手く書けていて結構よかったです。こういう異能の戦いで、普通の家庭に縛られる登場人物がいるのは結構珍しくてなんか新鮮。続編への繋ぎ方もうまいし次も買ってみるかな。


評価 ☆☆☆★(7)


【本日購入したもの】

石の剣 (久美 沙織/新潮文庫)
第六大陸T (小川 一水/ハヤカワ文庫JA)



___6月10日(木)


【今日読んだ本】

復活の地T (小川 一水/ハヤカワ文庫JA)amazon

 小川一水氏の新シリーズ。最近の出来からいってまず外れはなさそうなので、事前情報なしで特攻。

あらすじ
  王紀440年、惑星統一を果たしたレンカ帝国は今まさに星間列強諸国に対峙しようとしていた。だが帝都トレンカを襲った大災厄は、一瞬にして国家中枢機能を破壊、市民数十万の生命を奪った。
 植民地から帝都に戻ったばかりの若き官僚セイオも被災し、敬愛する上司を亡くす。遺志に従って緊急対策に奔走するが、帝都庁との軋轢、陸軍部隊の不気味な動向に翻弄され、強力な復興組織の必要性を痛感する。
 いっぽうレンカ皇室の内親王スミルは、北方の僻地に追いやられた姫だったが、この災害により急遽帝都へ呼び戻され、セイオに力を貸すことになる。
 崩壊した国家の再生を描く壮大なる群像劇、全3巻開幕!
 

 無茶苦茶面白い。
 大地震によって中枢が壊滅した国の復興をめぐり、様々な勢力の人物達が織りなす群像劇。1巻だけあって災厄の描写に相当量のページが使われているし、登場人物が多いこともあって話はまだまだこれからといったところ。にもかかわらず、夢中になって一気読みしてしまったほど。まあ、こういう陰謀や思惑が絡み合う群像劇が大好きなのも要因なわけですが。
 こんなに続きが待ち遠しいのは久しぶり。10月くらいに出てくれるといいな。


評価 ☆☆☆☆★(9)



アプラクサスの夢 (高橋 弥七郎/電撃文庫)amazon

 何故かシリーズタイトルが消え去ったもののれっきとした続編。約2年ぶりに登場の「痛快娯楽アクション」。

あらすじ
 ディビジョン駆除商会のA/Bは、<ゾーン>で謎の白い化け物と出会った。そいつはただ薄く笑い、そして音もなく消え去った。まるで『幽霊(ファントム)』のように。<ゾーン>に漂う不気味なそれは、赤いパラソルを持つ、一人の少女によって生まれた。
『心穏やかに(トランクイロ)』、それが少女の夢見た世界──。
 奇才・高橋弥七郎が放つアクションストーリー、ついに登場!
 

 元々読みにくい文章な上に、はじめてシリーズ読む人向けに説明くさくなっている前半部はかなりだるく、地雷という言葉が一瞬脳裏をよぎったものの、本格的に戦闘がはじまってみればそんな不安は杞憂。前2巻に比べて撃ちっぷりはたりないけれど燃えることに変わりはなし。それでいて切ない話を間に混ぜてるのがうまいなぁ。ボランテをはじめとして敵キャラにいいキャラが多かった今回ですが、MVPは間違いなくゴシップ。中年2人でのラストシーンは渋くていかします。
 さて、続きは来年か……。


評価 ☆☆☆★(7)


【本日購入したもの】

僕と彼女の×××2 (森永 あい/ブレイドコミックス)

 一年半ぶりに発売の入れ替わりコメディ。相変わらず桃井さんひどすぎ、上原かわいすぎ。ついでに今回は椎名までかわいくなって、話自体はあまり進んでないもののやっぱり楽しいなあ。ただ、すごい気になるところで終わってるのにまた一年半後ってのは拷問だと思うんですが_| ̄|○



___6月9日(水)


【今日読んだ本】

シャドウテイカー 黒の彼方 (三上 延/電撃文庫)amazon

 電撃の新シリーズ。前作「ダークバイオレッツ」は1巻が微妙だったのでその先読むのを見送っていた所、後半かなり化けたらしいのでとりあえずこちらに突撃。

あらすじ
  人の影に棲み、人の欲望を、心を、やがて肉体までも喰らうという『カゲヌシ』──。
 新たな都市伝説に呼応するかのように、奇妙な事件が続発してゆく。高校生の裕生は、連続焼死事件の現場で「黒い虫」の死骸を見つける。時を同じくして、祐生の幼馴染みの少女・葉の身に、恐るべき変化が……。
 犯人の残したメッセージ「ヒトリムシ」とは? そして孤独な少女・葉の運命は!?
 

 相変わらず地味な作風は変わってないものの、前作の1巻よりはるかに面白い。導入がしっかりしてるし、日常と非日常の書き分けがよくできていて盛り上げるべきところできちんと盛り上がってる。素直に読んでいたこともあるけど見事に騙されたし、上手くなったなあ。最初からシリーズが決定しているだけあって次巻以降が期待できる締め方なのもよし。幼馴染と2人でだんだん世界から孤立していって絆が強固になる展開がいいな(鬼)

 

評価 ☆☆☆★(7)



陋巷に在り1 儒の巻 (酒見 賢一/新潮文庫)amazon

 「文学賞メッタ斬り」にて、売れないけれど面白すぎて打ち切れなかったという記述を見て興味をもった本。著者は「後宮小説」など独特の話を書く人。

あらすじ
 聡明で強い呪術の能力を持ちながら、出世の野心なく、貧しい人々の住む陋巷に住み続けた顔回。孔子の最愛の弟子である彼は師に迫る様々な魑魅魍魎や政敵と戦うサイコ・ソルジャーだった…息づまる呪術の暗闘、政敵陽虎との闘争、影で孔子を護る巫儒の一族。論語に語られた逸話や人物を操りつつ、大胆な発想で謎に包まれた孔子の生涯を描く壮大な歴史長編、第一部。
 

 結構面白いけど絶賛ってほどではないのは、孔子時代のことをほとんど知らないからかな。儒同士の戦闘はかっこいいし、人間くさい孔子の描写は興味深いものの、時折挿入される歴史の話が、当時の国名や地理すら理解できていない自分にはちんぷんかんぷん。ちょっとかじったことあるくらいの知識レベルはあったほうがいいのかも。でも、全13巻の導入でこのレベルならこの先楽しくなるのかな。とりあえず未読減った時の捕獲対象入り。


評価 ☆☆☆(6)


【本日購入したもの】

復活の地T (小川 一水/ハヤカワ文庫JA)
蹴りたい田中 (田中 啓文/ハヤカワ文庫JA)
業多姫 伍之帖――春惜月 (時海 結以/富士見ミステリー文庫)



___6月8日(火)


【今日読んだ本】

とある魔術の禁書目録2 (鎌池 和馬/電撃文庫)amazon

 どう考えても1巻で終わっていた方が綺麗なのに続編登場。最近こういうの多い気がします。

あらすじ
 「そこ、女の子が捕まってるから」
“超能力”が一般科学として認知された学園都市、その「三沢塾」で一人の巫女が囚われの身となった。そして、どうやらその首謀者は、魔術側の人間らしい……。上条当麻は魔術師ステイルからそう説明され、すなおにうん、と返事をした。
「簡単に頷かないで欲しいね。君だって一緒に来るんだから」
「…………はあぁ!?」
 魔術師、吸血殺し(ディープブラッド)、禁書目録(インデックス)、そして、上条当麻。全ての線が交差するとき、物語は始まる──!
 

 自分はあとがきから目を通す人なので、まずはあとがきを見てみると、

「御坂美琴、今回も出番をバッサリ(泣)」の記述が。

1巻であんな扱いしたんだからレールガン娘出してあげようよ。・゚・(ノД`)・゚・。 いいキャラなのに。確かに物語に絡ましにくいキャラだけれど、そんなさっちんみたいな扱いしなくても。どうやらまだまだ続きそうなので、次巻こそは期待。
 で、肝心の物語はというと、意外や意外、前巻の最後を引き継いだまっとうな続編。記憶喪失をしっかりと話に絡ませていたのは、当然のことながらちょっと驚いたり。いくらなんでも一緒に暮らしてたらばれるだろという突っ込みは野暮なので置いておくことにします。敵さんそんなことできちゃっていいのかよ、傍点ちょっと使いすぎだろ、などなど相変わらず粗は見え隠れしているものの、後半しっかりと燃えさせて話に引き込ませる点まで前作と同じ。面白かったです。
 

評価 ☆☆☆★(7)



先輩とぼく2 (沖田 雅/電撃文庫)amazon

 こちらも続編が出るのが信じられないシリーズ。どうやって続けるんだ一体。

あらすじ
  いきなり現れたトンデモ台風少女。その名も嵐ちゃん! 彼女はぼくの幼馴染みで妹みたいなもんで、それで先輩に敵意を燃やしてて……ってどうしてそんなことに!? 「うるさいうるさい〜何が愛し合う二人よ! ムキー。はじめにーちゃんはアタシのもんなんだからね!」
「くっこれはとんでもない強敵だ」
 絶対楽しんでる先輩。また人間関係がややこしくなりそうな予感の新学期。もうぼくは疲れました……。そんなこんなで第2弾登場!
 

 当て馬かよ! すでに相思相愛で絶対崩れそうもない所にライバルを登場させるのは、そのキャラがあまりにも哀れなのでよくないと思うのです。なのに前半無茶苦茶なごむのは、悪人が出てこない平和な作風ゆえなのかな。嵐がとってもよくて随所でニヤニヤ、あのネタが発動するまではかなり楽しめてました。
 でも、ネタ発動後はちょっといまいち。一発ネタだと思ったのにあの呼び方恒常化するからなぁ。メインに据えてある話と絡むからなのですが、その話があまり好きじゃない。読みたいのは前半のような、戦隊ネタなしのラブコメなのですよ。まあ、一冊まるまるそれを期待するのは難しいか。そろそろ先輩の行動がパターン化してきたのに不安を抱きつつ次巻を待ちます。


評価 ☆☆☆(6)


【本日購入したもの】

とある魔術の禁書目録2 (鎌池 和馬/電撃文庫)
先輩とぼく2 (沖田 雅/電撃文庫)
シャドウテイカー 黒の彼方 (三上 延/電撃文庫)
アプラクサスの夢 (高橋 弥四郎/電撃文庫)



___6月7日(月)


【今日読んだ本】

ラキスにおまかせ 森とエルフのすれ違い (桑田 淳/富士見ファンタジア文庫)amazon

 最近では珍しい、富士見系王道ファンタジー第三弾。これが珍しい時点で富士見もうだめぽ。

あらすじ
 世界の中心にあるという神木「世界樹の木」の薪を手に入れるべく、不知火の森に入り込んだラキスたち。だがそこは人間嫌いのエルフ達が支配する禁断の場所であった! 人気シリーズ第3弾!  

 なんかいきなりシリアスになった。
 主人公チームが二手に分かれているため前2作よりキャラはたっているものの、それ&ゲストキャラの多さもあってラキスの出番や活躍があまり見られず。また、物語単体での出来はページ数かけていることもあり今まで以上に楽しめたものの、シリーズとしては伏線の増加も回収もほとんどなく微妙。グレンの恋方面にやや踏み込むものの、奥まではいかないし。ラキスを巡る微妙な関係の話もそろそろ進めてほしいところ。結局プラマイ0かな。1巻の頃のノリが一番好きなので、次巻では戻ってくれるのに期待。


評価 ☆☆☆(6)



なんて素敵にジャパネスク2 (氷室 冴子/コバルト文庫)amazon

 現代風にアレンジされた平安時代の物語。

あらすじ
 『入道の変』の解決のために瑠璃姫と一緒に活躍した鷹男の東宮が、即位して新しい帝となった。だが、浮気グセは相変わらずのようで(?)、熱心に手紙や使者を送ってくる。それなのに許嫁の高彬は煮えきらない態度で、まったく頼りにならない。とうとうキレた瑠璃姫は、出家するために縁の尼寺に駆け込むが、その夜、実家の三条邸が炎上した。瑠璃姫を恨む何者かが放火したらしいのだが。  

 平安時代というばりばりの男社会で姫が大活躍、というコンセプトは成功してると思うし上手く現代風にアレンジしているけれど、この巻は主人公の自己中心っぷりが目に余って読むのが辛かったです。1巻で暴走して周りに散々迷惑かけたにもかかわらず、反省した様子もなく相変わらず自分の論理だけで突っ走るのは勘弁してほしい。男達に文句つけておきながら、自分はふらふらと思い決めない様も癪に障るし、この主人公大嫌い。次以降読むのやめよう。


評価 ☆★(3)



風雲縛魔伝1 (桑原 水菜/コバルト文庫)amazon

 つい先頃、大ヒットBL(?)小説「炎の蜃気楼」を完結させた著者の大昔の忍者話。

あらすじ
 風音と葛葉は、真田幸村に仕える女忍者だ。まだ見習い中の2人に、主君の幸村から、お呼びがかかった。ワクワクして出かけた風音たちに伝えられた使命は、恐るべき威力を持つ神剣〈北斗〉を再生することだった。太古の昔〈北斗〉から逃げ出した6人の鬼神を捕らえて、本来の姿に戻すのだ。半信半疑の風音たちだったが、その夜、幸村の庵を巨大な女の首の妖怪『おんば首』が襲撃してきた。  

 けなす点も誉める点も少ない。真田幸村、才蔵、佐助、半蔵あたりの名前に思い入れがある人にとっては別の楽しみようがあるかもしれないけれど、自分は全く興味がないわけで。主人公2人のような元気少女は嫌いじゃないものの、2人とも同じようなキャラなために思いっきりかぶって区別がつかないほど。続きは……気が向いたらかな。


評価 ☆☆(4)



___6月6日(日)


今日最近読んだ本】

樹の上の草魚 (薄井 ゆうじ/講談社文庫)amazon

 ライトノベル以外もバランスよく崩さないと。

あらすじ
 ペニスのことなんて、いったい誰に相談すればいいんだ。僕は、男なのか女なのか。いや、そもそも僕はなんなのだろうか。アンドロジナスな主人公、そして登場人物の温かく細やかな心のゆらぎは、読む者の内面にやさしく触れ、本当の自分を気付かせてくれる。温かい感動をよぶ、吉川英治文学新人賞受賞作。  

 こういったアンドロジニーのような性の問題を描く場合、ともすればSEXを前面に押し出して駄目化してしまうのですが、そんなこともなく、丁寧な心理描写によって肉体の女性化、またそれに伴う対人関係へのとまどい、ジェンダーの変化を描ききった良作。妙にリアリティがあって感情移入でき、かなり興味深い話でした。あと、池の主の草魚などのモチーフの使い方(比喩)の上手さが目につきました。「自分にとっても彼女はジャムパンなのだ」という例えをすんなりと理解させるあたりすごい。
 


評価 ☆☆☆☆(8)



永遠への扉 (松本 祐子/コバルト文庫)amazon

 単発作品をまずは崩そう、100冊セットの3冊目。

あらすじ
 『わたしは扉を捜していた』という謎の言葉を遺して、アリゼルの父は息を引き取った。一人ぼっちになったアリゼルは、魔術師ギルドの長の館に預けられて、アロンとリリアという美しい兄妹と一緒に育つ。父の過去を知らないまま成長したアリゼルだが、ゴーディンと名乗る若き魔術師の出現によって、隠されていた父の秘密が明らかになって―。禁断の扉を巡るミステリアス・ファンタジー。  

 途中までは、同じ家に育った不器用な二人の身分違いな恋物語、王道の直球勝負、いいねえと思って読んでいたら、いきなりボールがナックルに変化してさらにはデッドボールすれすれのところをかすめていきました_| ̄|○ いや本当にびっくりしましたよ、まさか予想をこうも裏切った展開を飛ばしてくるとは。物語は好きになれないけれど、珍しいものを見せてもらえたので読んだ価値はありました。


評価 ☆☆☆(6)



ためらいがちのシーズン (唯川 恵/コバルト文庫)amazon

 4冊目。なんかこの著者、一昨年に直木賞とったみたいです。

あらすじ
 7年ぶりにこの町に帰ってきた17歳の鞠子。幼なじみの多加子や初恋の人・政司とも再会して新しい高校生活も順調にスタートした。でも、7年の歳月は人を幸せにばかりはしない。一番の仲よしだった三貴が、グレて問題児になっていたのだ。そんな三貴にも変わらぬ友情を示す鞠子。三貴の心も少しずつとけて、自分のBF・涼を紹介するが…。愛と友情のはざまでゆれ動く少女の物語。  

 初恋と三角関係の話。泥々とした愛憎劇は嫌いなので、多少シリアスになりながらも男の奪い合い方向にはいかないのはいいのですが、読後に残るものがない。現代が舞台の、純粋な恋愛話というジャンルにおいては、心理や情景の描写に光る点がないと漫画に劣るかな。


評価 ☆☆★(5)



まずは一報ポプラパレスより2 (河出 智紀/ジャンプJBOOKS)amazon

 河出智紀(実は小川一水)の初期作品。ジャンプJBOOKSは他にも乙一や村山由佳を輩出している、なかなかやるレーベル。売り出しには失敗してますが。

あらすじ
 私の名はデューイ=トランス。ポプラパレスに勤務する主席秘書官である。肩書は立派だが、本当のところは隣接するイウォーン帝国のスパイから転職したばかりの新米雑用係。今日はグリーナ王女のお供で、「マリンブレード」に同乗したが、王女のよっぱらい操縦のために機は墜落!一方、ハイマーラの森の奥では、怪しげな男たちの一団が…!?グリーナ王女が活躍する人気シリーズ第2弾。  

 ジャンプノベルスで出るのにちょうどいい、ややぬるめのジュブナイル。設定は甘めなものの、トランスと王女のつかず離れず程度の微妙な関係はいいものだし、人々が冷たくない世界観は好み。殺伐としたものばかりに触れている時に読むと癒されそうな暖かい話でした。
 


評価 ☆☆☆★(7)



ザンヤルマの剣士 モノクロームの残映 (麻生 俊平/富士見ファンタジア文庫)amazon

 TOGO産業編、いよいよ完結。

あらすじ
 「ザンヤルマの剣士」矢神遼は、行方不明だった氷澄丈太郎との再会を果たした。しかしそれは仲間ではなく敵―TOGO産業の手先としてであった。とまどう遼は氷澄に敗れ、TOGO産業の研究所に拉致されてしまう。一方、遼のパートナーである朝霞万里絵は、彼の力となるべくアメリカでサバイバルの技術に磨きをかけて帰国した。遼がとらわれの身となったことを悟り、彼女は遼の奪回を決意する。―あたしがバックアップしてあげる。思う存分やりなさい、遼。TOGO産業が鵬翔学院に送り込んだ工作員、美山果林をマークすることで突破口を探る万里絵。遺産相続人である果林を相手に、彼女はいかなる戦いを仕掛けるのか、そして遼を救出することはできるか。  

 今回がTOGO編のラストだけあって、敵味方それぞれの思想が思いっきりぶつかり合います。行動だけではなく言葉でも語らせるので多少説教くさい面は出てしまうものの、善悪関係なくぎっちりと書かれたそれは読者をうならせるのに十二分な出来。桝見がこれだけむかつくのも、負の面の描写がしっかりしているからだろうし。氷澄丈太郎最終講義のシーンのあたりはまさに名作と呼ぶにふさわしい。あと、今回は遼が非常に主人公らしかった。しかし、これ若い時に読んでいたら、かなりその後の物事の考え方に影響しただろうなぁ。


評価 ☆☆☆☆★(9)



___6月5日(土)
 昨日来襲した100冊は、何冊読むか分からないのでとりあえず「たくさん」にしました。そうしないと、未読の数に萎えそうになるんで……_| ̄|○



今日最近読んだ本】
Mother〜そして、いつか帰るところ〜  (高野 冬子/コバルト文庫)amazon

 100冊セット、適当に上からとった一冊目。

あらすじ
 地球連邦日本州の州都・東京郊外に建つ特殊生物管理センター。厳重な警備の下、その扉の奥に、オパールカラーの瞳を持つ少女・結がいた。彼女こそ、火星の海で生まれた原子生命体を人工的に進化させた唯一の人間型だった。一方、火星を地球化しようとする政府のネオ・ジェネシス計画に反対する、過激組織『MOTHER』は、結の抹殺を図るべく、カイリを研究員として送り込むのだが…。  

 開始数十ページで投げかかる_| ̄|○ 火星に生命体がいるのはいいとしても、数年でほぼ人間に近い人型に進化させるのは、背景考えるとどうやっても無理な気が。さらにその人型を量産しようとするのも意味不明。外見がほとんど変わらないなら、人間のクローン作った方が絶対いいし。他にも、組織からの追っ手が妙にあっさり倒されたり、甘い部分が多々見受けられました。
 ラストシーンだけは綺麗だし、そのためにこの設定を作ったのは分かるんですが、あまりにも強引過ぎて他の部分がガタガタ。ちょっと無理がありすぎです。


評価 ☆★(3)



悪魔の揺りかご (吉田 緑/コバルト文庫)amazon

 二冊目。

あらすじ
 海を望む絶壁の荒城。少女ディアは賊に追いつめられていた。彼女が大事そうに抱える、ふたに"悪魔の揺りかご"と刻まれた木箱。賊はこれを狙っているのだった。ディアはさらに逃げようとしたが、石段がくずれ、木箱を手離してしまう―。木箱の中身が宝物ではないと知った賊は、欲望を満たそうとディアに迫る。その時、賊は木箱の中で何かがうごめくのを感じ、箱を開けてしまうが―。  

 絵が変。14歳くらいの少女の絵が、どうやっても30歳の大人にしか見えません。なんか体格もやけにごついし、ありえない。
 話は……あんま語ることがない(死) 舞台設定もキャラクターの設定も普通とはどこかずれているんだけれど、そのずれが変な方向に向かっていて楽しくない。物語の進み方がジグザグなのに、終着点がまだ序章なのはなぁ。いまいち。

評価 ☆☆(4)



【本日購入したもの】
メタモ・キス1 (おもて 空良/あすかコミックス)

 久々の入れ替わりラブコメの良作。主人公、入れ替わる対象の女の子、主人公の兄の三角関係がとってもいい感じ。



___6月4日(金)
 ある日、旧版の運命のタロットが出ていないか探すために、いつものようにヤフオクをチェックしていた時のこと。ふと目に飛び込んでくる文字列。

 コバルト文庫100冊 500円 残り2時間

 え、この冊数で500円って安くない? 品はかなりばらばらなものの、一応いくつかのシリーズは途中まで揃っているし、前から読んでみたかったのも15冊くらいはあるし……。でも未読増やすわけにはいかないよなぁ。ここはやめとくべきだよなぁ。

(Fate_) 買わずに後悔するより買って後悔すべきです。
(chabe) どうせ押すんだから、さっさと押しましょう

 うんうん、やっぱりそうだよね、ポチっとな。

 うわああああああああああああああああああああああああああ_| ̄|○

 その後何事もなく本日無事にご到着。罪がたくさん増えました。
 まあ現実問題として、数十冊は読まずに売ることになると思いますが……。



今日最近読んだ本】
フルメタル・パニック! 踊るベリー・メリー・クリスマス  (賀東 招二/富士見ファンタジア文庫)amazon

 およそ3年ぶりに読むフルメタの長編。3年の間に一冊しか出てないなんて……。

あらすじ
 陣代高校の臨時旅行で豪華客船クルーズに参加したかなめ。日程は12月24日。クリスマス・イブで、さらにかなめのバースデイ!この大事な大事な1日に、またもや事件は起きたのだ。旅行にいけない宗介の不在を狙うように、かなめたちの乗る船がテロリストたちによってシー・ジャックされた!しかし、自称“悪逆非道”な覆面テロは、ざんばら髪にへの字口…これって、まさか?もしかして?かなめ&宗介&テッサ―恋の三角関係もますますヒート・アップして、聖なる夜に世にも奇妙なドタバタ騒ぎが幕を開ける!恋と涙とテロが満載!超無軌道アクション・バトル、シリーズ。  

 さすが3年ぶり、キャラはともかく設定全然覚えてませんよ_| ̄|○ ウィスパードって何でしたっけ? ラムダドライバあたりもいまいちよく覚えてないし、一話完結ものとしてしか読めず。もうちょっと刊行ペースあげてくれないと……。内容は、富士見の看板作品だけあってアクション面でも恋愛面でも完璧に娯楽作品に徹していてなかなか楽しめるものの、三角関係の解消があっさりしすぎだったので、もうちょっと煮詰めてほしかったかな。


評価 ☆☆☆(6)



彩雲国物語 はじまりの風は紅く (雪乃 紗衣/角川ビーンズ文庫)amazon

 このラノで結構上位に入っていたので買ってみた中華もどき小説。

あらすじ
 秀麗は彩雲国でもピカいちの名家・紅家のお嬢様。なのに家計は火の車。明日のごはん代を稼ぐため、舞い込んだオイシイ話に飛びついたのはいいけれど、その依頼ときたら即位間もない「ダメ王様」教育係で、しかもお仕事期間中は貴妃として後宮に入れというものだった。ほかに妃嬪のいない空室アリの後宮で、まったく女に興味ナシの困った王様と秀麗師の、奇妙な関係が始まる!第1回ビーンズ小説賞奨励賞・読者賞受賞。  

 男性が多いのは気になるもののキャラはよくたっているし、すんなりと世界に入り込ませる話の導入はかなりうまい。後半になってサブキャラ達の話がぐちゃぐちゃとめり込んでくるものの、本筋をきちんと締めているのは評価。一方気になったのが、静蘭の秀麗に対する想いがよく分からないのと、邵可の設定がちょっと強引過ぎに思えること。特に邵可、この設定なら家へのあの中途半端なお金の入り方はないよなあ。成長させるために娘に苦労させた、というのも違うと思うし。でも、欠点はそれほどなく、なかなかよく出来た話です。
 ただ、新人の割にこじんまりとまとまっていて、これからもっと面白くなるという期待が全然抱けないのはどうなんだろう。これの続きではなく、別の話書いてくれないかな。

評価 ☆☆☆(6)



___6月3日(木)
 今日の時点での未読:99冊

 ばいばい、3桁。
 そして、本当に久しぶり、2桁。
 君とこの前会ったのは、もうどれだけ前のことだろう。
 あの頃の僕は、若く、無知で、そして本当に愚かだった。君と一緒にいれることがどれだけ素晴らしいことか、全く気づかなかったんだから。こんなに長い間君と引き裂かれたのは、そのことに対する僕への罰なんだろう、きっと。
 でも離れてから、君がどれだけ僕にとって大切かを知ったんだ。だからこそ、ここにこうして戻ってこれた。もう二度と君と離れたくなんてない。
 だけど残念なことに、僕は一つ罪を犯してしまった。多分ここにいれるのは数日、いやもしかしたら1日だけかもしれない。そして、当分の間戻ってくることは出来ないと思う。でも、今見ている君の笑顔、それが胸の中にある限り、僕はくじけないだろう。
 いつになるかは分からない、けれど必ず僕は君のもとへ帰ってくる。どうかそれまで待っていてほしい。



今日最近読んだ本】
丘の家のミッキー3〜6 (久美 沙織/コバルト文庫)amazon

 古いコバルトの作品の新装版。著者はドラクエの小説を書いていたりもします。

あらすじ
 華雅の校長様は、あたしが高校から戻ってくるのを認めてくださった。久しぶりに出席したソロリティーのお集まりに、華雅のすばらしさを噛みしめたあたし。でも朱海さんのことで皆さん誤解されているみたい。そんなんじゃないのに!けれども麗美さんはお気になさらず、それどころかあたしをご自宅に招いてくださったの!麗美さんとふたりっきりでのお泊まりなんて…どうしよ〜。  

 クララ白書と並ぶ、いやそれ以上かもしれない一人称少女小説の名作。純正培養のお嬢様学校にずっと通ってきた未来が普通の中学校へと転校するところから物語はスタート。今まで絶対だった世界とは全く違う新しい世界への反発・とまどい、やがて気づく新しい考え方、進むべき道、友情、そして恋。思春期の少女の変わりゆく想い、変わらない想いを、一番伝わりやすい一人称という形で綴った素晴らしい物語。あとがきではたくさん文句がきたとか書いてあるけれど、6巻のキスシーンは今まで読んだことのある恋愛物語の中でも屈指の名場面だと思います。書かれた時とは時代が違うし、そもそも性別が違うので説得力は全くないですが。
 しかし、新装版が出たのにも関わらずそこら辺の本屋で売ってないのはどういうことですか、おかげで7巻が読めませんよ_| ̄|○ 常備してもおかしくない出来だし、マリみてブームに便乗すればもっと売り出せるだろうに。(作品の方向性は大分違いますが)


評価 ☆☆☆☆★(9)


流血女神伝 暗き神の鎖(前編) (須賀 しのぶ/コバルト文庫)amazon

 コバルトでなくC★NOVELSあたりで出ても全く違和感がないジェットコースターファンタジー、新章突入。

あらすじ
 カリエがバルアンの正妃となって一年が過ぎようとしていた。いまだ懐妊の気配はないところへ、バルアンの妾妃でもある親友のナイヤが身ごもったとの報せを聞く。ナイヤを祝福しながらも、複雑な想いにとらわれるカリエ。そんな時、彼女はバルアンから聖なる山オラエン・ヤムにいっしょに登ろうと誘われる。頂上目指してふたりで旅する中、バルアンは意外な思惑をカリエに告げるのであった…。  

 相変わらず文句がつけようがない面白さ。上巻なのにこれだけネタを詰め込んで、一つ一つのネタの密度が濃いのはさすが。
 ラクリゼ編もよかったけれど、自分はカリエ編の方がやっぱり好み。シリアス気味な場面でのお馬鹿っぷりや、冷静に見るととんでもない生き様なのにそれを感じさせない天真爛漫さが大好きです。今巻でも思いっきり笑わかせてくれました。
 でも、カリエ編もカリエ出る場面以外(ルトヴィア方面)は結構重め。サラ。・゚・(ノД`)・゚・。 こうなっちゃいそうだとは思ったが見たくなかった……。グラーシカ頑張れ。超頑張れ。後ミュカも頑張れ。
 そういやサルベーン出てこなかったなぁ。ラクリゼ編読んで大嫌いになったので、影でひどい目にあってると嬉しいな(鬼


評価 ☆☆☆☆★(9)


ザンヤルマの剣士 イリーガルの孤影 (麻生 俊平/富士見ファンタジア文庫)amazon

 しばらく間あいたけれど、読むの再開。最終巻がどこにも売ってない……。

あらすじ
 TOGO産業―表向きは特に目立つところのない普通の商社だが、その実態は利潤追求のためには非合法手法をも辞さない不気味な企業である。さらにTOGOが特異な組織であるのは、裏次郎から譲り受けた"遺産"を活用し利益を上げていることだった。前回の事件でTOGOの存在を知った「ザンヤルマの剣士」矢神遼は、彼らとの対決を決意する。しかし、遼とともに遺産を巡る闘いを続けてきた氷澄は、TOGO工作員との戦闘で守護神を奪われ、行方をくらませた。そして、遼のよきパートナーである万里絵も戦闘技術の再訓練のためアメリカに渡る―ひとり残された遼はどう闘うのか。書き下ろし伝奇アクション・シリーズ、激烈の第六弾。  

 いつも思うけれど、この作者は心理描写がうまい。今回は、氷澄がどん底まで堕ちきっていたり、遼が一人になっていたりしたので、特に際立ってます。特に氷澄は相当力いれて書かれており、この巻の主役張っていると言ってもいいくらい。堕ちきったら後は上がるだけなので、次の巻での復活っぷりに期待。遼の方の話も悪くないけれど、万理絵がいた方がいいなぁ。ここにきての新キャラだけでは少し盛り上がりにかける、というか遼と万理絵の仲ちゃんと進展させてください。
 しかし、TOGO編はいつまで続くんだろう。2冊前くらいからちょこっとだけ登場し続けて自己アピールしている、もう一人のザンヤルマの剣士っぽい人が哀れでしょうがないんですが。


評価 ☆☆☆★(7)


アリスのお気に入り 忘れられないムジーク (ココロ 直/コバルト文庫)amazon

 骨董屋を舞台とした、心暖まる短編集、3冊目。

あらすじ
 それは、きらきら輝く喜びの歌。 愛の重さが量れるという“アヌビスの天秤”に、浦島太郎もほろりと涙の“玉手箱”。今日も今日とてアリスが追うのは、思い出のつまったお宝と、甘いケーキと大好きなあの瞳…いざ時間旅行へ――。  

 そろそろマンネリ化すると思っていたら、準メインキャラ達の物語と、タイミングよい新キャラ投入でうまく乗り切っており、一部気にいらない話があったものの今回もおおむねいい出来。秘書さんの話とラストの話がよかったです。大人の女に対する少女の嫉妬はかわいいなぁ。
 最後で一区切りついたし今巻で終わっても不思議でないけれど、続き出たら買います。後1,2冊で終わるとちょうどいい感じ。


評価 ☆☆☆(6)


【本日購入したもの】
ラキスにおまかせ 森とエルフのすれ違い (桑田 淳/富士見ファンタジア文庫)



___6月2日(水)
 今日最近読んだ本】
ラキスにおまかせ 明るい未来の探しかた (桑田 淳/富士見ファンタジア文庫)amazon

 スレイヤーズの流れを組む、不思議な面白さのファンタジー。せっかくの当たりなので、既刊も少ないしさくっと続きを読んでしまうことに。

あらすじ
 あたしってやっぱり不幸な乙女なのね。てっきり皇帝陛下は龍を食べることを諦めたと思っていたんだけど、それは全然甘い考えだった。『いつまでも遊び呆けていないで、速やかに勅命を果たせ』いや、別に遊んでいたわけじゃないんだけどね。ごまかしてただけで…。改めて下された勅命に、頭を抱えたあたしは一発逆転の手段にでる。龍料理の食材となる、紅龍ヴェルフェルに直談判する事にしたの。地上最強の生物であるかの龍から直接怒ってもらえば、さしものワガママ皇帝も少しは反省するに違いない。しかし、出会ったヴェルフェルが口にした言葉は余りに意外なものだった。「食べられてやってもいいぞ―」えっ!それってどういうこと!?第14回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作第2弾。 

 特徴が「〜」が最後につく口調だけでいなくても全く構わない準メインキャラがおり、また敵がしょぼいために後半の盛りあがりに欠ける、など相変わらず欠点も多いのだけれど、それでも楽しいのはラキスの魅力による所が大きいんだろうなぁ。最初からメンバーが集まっている分、サブキャラの描写が少なくなっており、テンポやギャグの面でも1巻に劣るものの、続き物として意識して書かれた伏線はありがちながらも好きだし、なにより読了後に満足している自分がいるので問題なし。波長があうのかな。


評価 ☆☆☆(6)


夏への扉 (ロバート・A・ハインライン/ハヤカワ文庫SF)amazon

 前から読もう読もうと思いつつ手を出し損ねていた有名古典SF。

あらすじ
 舞台は「六週間戦争」を経た1970年12月のアメリカ。若き発明家ダンは、失意の底にいた。友人と恋人に裏切られ、自らが起業した会社を放り出されてしまったのだ。特許も横取りされたダンに残されたのは、株券と小切手、そして飼い猫の護民官ペトロニウス(ピート)だけだった。そんなダンの目に、ある日飛び込んできた広告サイン。「財産は睡眠中に創られる」とうたわれたそれは「冷凍睡眠(コールド・スリープ)」の宣伝文句だった…。  

 これはSFの皮をかぶったロリコン小説に違いない。
 確かに1970年と2000年、2種類の未来(※ これが出版されたのは1950年代)の予想図を作り上げており、コールドスリープ・タイムマシンと時間旅行モノのSFとしての要素を兼ね備えてはいる。それを上手く使い、一度どん底へと落ちた主人公が這い上がって扉を見つける様子を綴ったこの話、確かに面白かった。
 しかし自分には、それら全てが猫と少女への愛を描くための小道具にしか見えない。尋常ではない量の描写が猫には与えられ、少女はとても愛らしく、そして主人公はロリコンだ。この話がSFなのは少女だけに年を取らせて合法的に結婚させるために違いない。そんなんでいいのか。でも、著者の愛を注がれたリッキィは確かにとてもかわいいわけで。ならそれでいいじゃん、と思ってしまいましたとさ。ハインライン万歳。


評価 ☆☆☆★(7)


9S 2 (葉山 透/電撃文庫)amazon

 1巻よりダメになっているとあちこちで書かれていたので、手を出すのをためらっていた、9Sの2巻。

あらすじ
 絶海の孤島で行われる防衛庁の秘密演習。そこには厳重に拘束された奇妙ないでたちの少女、由宇の姿があった。ADEMの視察が注視する中、演習は始まった。驚異の性能を発揮する無人多足型戦車レプトネーター。だが、その兵器が突如暴走を始める。外部との連絡を絶たれ、残されたのは拘束されたままの由宇と傷ついた人々。極限状況の中、由宇たちは生きるために足掻き始める。一方、伊達の秘書官・八代はこの状況を打開するために闘真を投入することを試みる。それは闘真の呪われた血を再び呼び覚ますことに他ならなかった。二人のさだめと邂逅、待望の第2弾。  

 あれれ、普通に楽しい。確かに前半はこれは富士ミスじゃないですよと突っ込みたくなるくらいのLOVE大増量、さらに妹大増量なのですが、別にアクションや遺産を巡る泥々とした陰謀劇に期待して読んでいるわけでもないので、これはこれであり、というか後半のアクションとあわせて、一粒で二度おいしいのでは。2巻だけあって変な組織や顔見世程度に出てきて人殺していった少女といった新たな勢力も続々と出てきていますが、実力ある著者なので続巻でうまく消化してくれるでしょう。
 でも、やっぱり1巻で終わっていた方が綺麗だった気が(禁句


評価 ☆☆☆★(7)


【本日購入したもの】
ラキスにおまかせ 明るい未来の探しかた (桑田 淳/富士見ファンタジア文庫)
流血女神伝 暗き神の鎖(前編) (須賀 しのぶ/コバルト文庫)
アリスのお気に入り 忘れられないムジーク (ココロ 直/コバルト文庫)



___6月1日(火)
 捨てる神あれば拾う神あり。今日は誕生日を祝ってもらいました。ケーキをたっぷり食べて満腹。いい友人をもったものです。さて、その帰り。夜道をてくてく歩いていると、

 目の前を黒猫が横切っていく。

 ……不吉です。なんで祝ってもらった帰りにこんなのに出くわすんですか。でも一匹くらいなら結構よく見かけ

 さらにその黒猫を追いかける黒猫が!

 ダブルですかそーですか_| ̄|○ 今日は無事だったけれど、しばらくは車には気をつけよう……。


 5月も終わったので、いつものように読了購入数チェック。

読了数……38
購入数……16

 余裕で勝ち越しヽ(´ー`)ノ このペースを維持したいものです。

 しかしこの時の私はまだ、目前に迫りつつある大災禍に全く気づいていなかったのである……。



今日最近読んだ本】
ラキスにおまかせ すべては勅命のままに (桑田 淳/富士見ファンタジア文庫)amazon

 たまには富士見でも開拓してみるか、ということで最近の新人の中で比較的評判がいいものに特攻。

あらすじ
 「…つくづく世界一不幸な少女よね」あたしは本日十三回目の溜息をつくと机に突っ伏した。事の起こりは皇帝オーウェル二世のわがままなのよ。「知恵ある龍の料理を、朕の食卓に!」龍を倒すだけでも大変なのに、料理するためには、包丁の代わりに神剣エーデルハント、まな板にルブラードの盾、鍋にミューザの鎧、プロミネンスの炎に世界樹の木が必要だって言うのよ?そんなの全部集めてたら国が滅ぶってーの!で、なぜか宮廷魔術士見習い(要は下っ端中の下っ端)のあたし、ラキス・フレーバーに秘宝捜索隊のリーダー役が回ってきたって訳。なんでも五大老の陰険な駆け引きの結果らしいんだけどね…。あ~なんか腹立ってきた!こうなったら何が何でも秘宝を見つけて偉い人をギャフンといわせてやるわ!!乙女の意地が大爆走!第14回ファンタジア大賞佳作のコミカル・クエスト。  

 あらすじだけ見るとかなり嫌な予感がするし、文章は時々視点がおかしくなったりしてうまくないし、話の緩急もバラバラ。
 なのにどうしてこんなに面白いのだろう? なんだかペテンにかかった気分。綿密に作りこまれているようで穴が開いていそうな世界設定も、主人公以外もうちょっと書き込みがほしい気もする登場人物も、後半一気に急展開を見せる物語も、全部気にいりました。荒削りゆえのパワーに完敗。


評価 ☆☆☆☆(8)


魔王半将軍――十四歳の魔王 (鷲田 旌刀/コバルト文庫)amazon

 放課後戦役の著者の新刊ということで、何にも情報収集をせずに買ってみる。

あらすじ
 ふたりは世界を変える…室町ファンタジー! 応仁の乱で荒れ果てた京の都。山伏の少年・司箭院興仙は、守護大名・細川京兆の豪華な屋敷を訪れる。次期当主細川政元に会うためだったが、ふたりの少年の再会が世界を変えようとしていた…!  

 戦国時代以前の日本の話ってあまり好きじゃないんですよね、特に陰陽師が出てくるものは。魔王ってタイトルで陰陽師系ということに気づくべきだった……_| ̄|○ オンキリキリが出てくる戦闘は嫌いです。物語は史実を絡めつつ分かりやすく作られているものの、「世界を変える」と言う割に、実際は1人の人間に振り回される話だったのが不満。主従関係の書き方とかはいいんだけれど、舞台設定が自分には合いませんでした。


評価 ☆☆★(5)



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