___11月15日(月) |
昨日のここの欄消し忘れてました。今消しました。みっともなさすぎる_| ̄|○ 【今日読んだ本】 ◆悪魔のミカタ8 It/ドッグデイズの過ごしかた (うえお 久光/電撃文庫)【amazon】 悪魔のミカタ9 It/ドッグデイズの終わりかた (うえお 久光/電撃文庫)【amazon】 悪魔のミカタ一気読み体勢に入ったのでがんがん崩していきます。 あらすじ 堂島コウとアトリが近所で偶然出会った相手は、よく知っている人物で、しかもあまり追われたくないある団体の人たちに追われていて、当然のようにその逃走劇に巻き込まれた堂島コウは…!一方、かつて“It”を所持していた男―ランドール・コーンウォークが動き出した。彼の持つ“タイムタイム”の能力とは…!!というわけでお待たせしました。シリーズ第8弾です。 むー、4以降の話と比べると一、二枚落ちるかな。 今まで本筋に関わってこなかった部長こと三束元生及びほぼ初登場の縹家の人々がメインとなっているためか、本編なのに番外編みたいな感じ。 もちろん、代行者のコーンウォークが出てきて本筋も進んでいるんだけれど、部長の話に食われちゃってる気がします。そしてその部長の話が、強引に展開した割に盛り上がりや落とし所が普通で物足りず。 これは単にパンチ不足なだけでなくキャラへの愛着のなさが原因なんだろうなぁ。グレイテストオリオンなんかは、綾を中核に据えたからこそあれだけ面白いわけで、ということは元成が中核のこれは番外編なんでしょう。 評価 ☆☆☆(6) ◆風の翼 (樹川 さとみ/小学館キャンパス文庫)【amazon】 昨日に引き続き樹川さん。 あらすじ 未開の自然が多く残る惑星"バーミッシュ"。交通手段としては飛空船などが安全だ。女好きで傍若無人な自由人・イヴと、彼に仕える信心深い少年ヨシュアは、プロペラ機で商業自治都市・タナエルにやってきた。タナエルでは、惨殺事件が続いていた。原野に棲む"魔人"の仕業らしい。だが、かつて軍の特殊部隊にいたイヴは、魔人らしからぬ手口に不審を抱き、手負いの魔人ハースを捕らえ―人間の強欲が元凶なのだと知る。一方、市の新任の保安局長・メイは、自分のプライドと保安局の面子をかけて意気込むものの…。 真面目な話にしては筋立てがあっさりしすぎているし、コメディにしては笑えないし、……やおい? なんかヨシュアがショタっぽく書かれているし、レーベルを考えるとそっち方面向けの話なのかなこれは。そのせいで男キャラクターには魅力を感じず、女キャラは半分端役。メイの「女」を強調している意味もあまり出てないし、樹川さん作品にしてはいまいちでした。 評価 ☆☆(4) 【今日購入したもの】 悪魔のミカタ11 It/ザ・ワン (うえお 久光/電撃文庫) |
___11月14日(日) |
【今日読んだ本】 ◆悪魔のミカタ6 番外編・ストレイキャット ミーツガール (うえお 久光/電撃文庫)【amazon】 昨日読んで感想書けなかった本その1、小鳥遊恕宇の子供の頃の物語。 本編面白くなってきたのになんでここで外伝いきますかね。 あらすじ 新鷹神社の宮司の養女であり、巫女であり、『見鬼』である小鳥遊恕宇は、断じて普通の人間ではない。したがってそもそも普通の人間が気軽に声をかけていい存在ではない。にもかかわらずそんな恕宇の居眠りに腹を立て注意する教師に対して、恕宇は報復することにした。方法は一つ―『見鬼』としての力を使って、である。だが、その目論見はとある人物によって邪魔され…!小鳥遊恕宇と冬月日奈のファーストコンタクトが分かる!超人気ファンタジックミステリーが番外編で登場。 世の中を見下していた子供が友達を作る話。 こういう話好きだなあ。「好き」という気持ちを嫌いと勘違いして意地悪をして、でも日奈の表情や言葉にどぎまぎする恕宇がすごくかわいいです。 普通の小説の場合、主人公と読み手の意志が乖離すると読んでてイライラしてくるのですが、これは主人公のとまどっている姿を一歩上から見てほんわかニヤニヤできるのがいいですね。 外伝だけれど本編並に面白かったので後編も期待。 評価 ☆☆☆★(7) ◆悪魔のミカタ7 番外編・ストレイキャット リターン (うえお 久光/電撃文庫)【amazon】 そして昨日のその2。 あらすじ 初めて友だちが出来、小鳥遊恕宇は周囲に対して優しくなった。だが、まだ恕宇はその友だち―冬月日奈に対する報復をあきらめたわけではない。だから日奈を前にこんなことを考えている―冬月日奈、お前は気づいていないだろうが、こうしている一分一秒の間にも、お前は私に観察され、弱点をさらけ出し、破滅への道を歩んでいるのだ。そうとも、あたしはそのために、あえてお前(ら)と友だちのふりをしているのだ…。ふっふっふ、と恕宇は冬月のお泊まり(!)を想像し、邪悪な(…と、自分では思っている)笑みを浮かべる―。果たして日奈の運命は…!?『ストレイキャット』完結編。 前半は前巻の延長、友達になったフリをしていると勘違いしている恕宇はかわいくて日奈はすごいなぁという話。 それが後半大分毛色の違う話になってびっくり。なんか邪神と対決なんかしちゃってますよ。 これはこれで面白いけど、日奈メインで話進んじゃってるため、見鬼についての恕宇の葛藤があまり感じられなかったのがちょっとマイナス。とはいえ日奈の千一夜物語は十分楽しめたので満足です。 で、エピローグで物語は本編に回帰、なるほどこうくるんですね。本編がますます楽しみになってきました。 評価 ☆☆☆★(7) ◆366番目の夜 (樹川 さとみ/コバルト文庫)【amazon】 樹川さんの作品もそろそろコンプ。東方幻神の2は読む気ないので、あとはスーパーファンタジーとエニックスから出てる奴を買えば既刊揃います。 でもスーパーファンタジーの奴は売ってるの見たことないんですが……。 あらすじ ファルガート公国の枢密議員・19歳のディフリートはその美貌と知性、さらに公国一の美女"真珠の君"クラーラの婚約者として、首都サーティングでは知られていた。その兄を訪ねて領国レイノーから17歳のエルシーラが都へやってきた。しかし、なぜかエルシーラの兄への態度は冷ややか。それを訝る詩人マウリーノは、金の髪・金の眼を持つこの兄妹の秘密を知ることになって……。 まっとうに王道を行く兄妹ものの恋愛ファンタジー。 特に奇をてらったところはないけれど、このジャンルが好きなら安心して読める出来。しのぶ恋が実るのはやはり読んでいて気持ちいいですね。 ちょっと残念なのは、マウリーノが結局傍観者以上の役割を果たせてないこと。もうちょっと活躍させてほしかったです。 評価 ☆☆☆(6) |
___11月13日(土) |
連日の深夜更新。今日はずっと家にいたのに何故こんなことに……。眠いので今日の感想は一部明日行き。 【今日読んだ本】 ◆砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Rolypop or A Bullet (桜庭 一樹/富士見ミステリー文庫)【amazon】 桜庭さんの最新刊は、またどうみてもミステリーじゃなさそうなあらすじ。ファミ通で出せば普通なのに、なぜ富士ミスで……。 あらすじ 全ては忘れていくことかもしれない。今感じているこの切なさも、そして大人に対する憤りも、そしてどこかに行きたいと願う焦燥も。そんな十代の思いを桜庭一樹が鋭く切り取った暗黒ミステリーが本作。鳥取の片田舎に生きる女子中学生・山田なぎさ。父は他界し、母のパート代でなんとか暮らしている。どこにでもいる少し不幸な少女と、自分を「人魚」だと語る、謎多き転校生との奇妙な友情が、進む未来の先に見える光景とは? 子供が一生懸命に砂糖菓子の弾丸を撃ち続けたところで世界は何も動かないしどうにもならない、と言う話。 読後感ひどいなあこれ。最初から結末が記されているのにここまで嫌な気分になるとは。 相変わらず大人になる手前の時期の少女の感情の描写は一級で、友情・反発・無力感などがよく表されてます。 でも、この話好きにはなれませんでした。鬱エンドでも、この方向の後味の悪さはちょっと勘弁。 評価 ☆☆☆(6) 【今日購入したもの】 悪魔のミカタ8 It/ドッグデイズの過ごしかた (うえお 久光/電撃文庫) 悪魔のミカタ9 It/ドッグデイズの終わりかた (うえお 久光/電撃文庫) 悪魔のミカタ10 It/スタンドバイ (うえお 久光/電撃文庫) されど罪人は竜と踊る2 灰よ、竜に告げよ (浅井 ラボ/角川スニーカー文庫) |
___11月12日(金) |
【今日読んだ本】 ◆僕らA.I. (川上 亮/富士見ミステリー文庫)【amazon】 久々のぎぐる作品、富士見でも本名に改名したんですね。……著者紹介でぎぐる時代の過去に全く触れないのは、黒歴史化ってことですか? 並列バイオとか粛清とかの初期作品は結構好きなんで、闇に葬らないでください。 あらすじ 人工島の住宅地。16歳のぼくは姉、妹と三人で暮らしている。夏休みを前にした終業式の日、ぼくは海辺のテトラポットの上で目覚めた。突然叫びだして学校から出て行ったという事実を友人から聞かされるが、ここ数時間の記憶が……ない! その日を境に姉が下着姿でベッドに潜り込んできたり、妹が妙にぼくになついてくるようになる。ぼくの家族はどうなっちゃったんだろう? せつなくてはかないミステリアス・ラブストーリー! うーん、これって家族愛の話なわけで、確かにLOVEの一形態ではあるんだろうけど、ラブストーリーって呼ぶのにはかなり抵抗があります。帯には「恋物語」ってあるけれどそんなん認めない。 で、その肝となるべき家族の絆に関してはきちんと芯の通った描写がされておりそれだけで合格点ではあるのですが、展開が急すぎる・チカの言動に全然納得いかない、など不満点も結構多し。読後感もすっきりしないし、全体通してみるといまいちかな。 あ、あとがきは普通にいい話でした。でもあとがきから読むとテーマのネタバレくらうので本編終了後に読むのが吉。 評価 ☆☆★(5) 【今日購入したもの】 悪魔のミカタ6 番外編・ストレイキャット ミーツガール (うえお 久光/電撃文庫) 悪魔のミカタ7 番外編・ストレイキャット リターン (うえお 久光/電撃文庫) 黄金拍車2 異次元騎士カズマ (王領寺 静/角川スニーカー文庫) 世界最大のこびと (羽田 奈緒子/MF文庫J) シャリアンの魔炎 (ゆうき りん/コバルト文庫) |
___11月11日(木) |
【今日読んだ本】 ◆ハイスクール・ミッション! トキメキのチャンスは一度だけ!? (岡村 流生/富士見ミステリー文庫)【amazon】 手元には玉石混合の可能性が高い4冊の新刊。当たりっぽいのと普通っぽいのと地雷っぽいの、あなたならどれから読みますか? 自分はまず地雷っぽいのから処理することにしました。タイトルからいって嫌な予感がしますし、前作の評判も散々、正直「にゅうっとグランプリ」がやってなかったら絶対買ってません。やるな富士見……。 あらすじ 私立シリウス・ハイスクールに入学した夢路蘭は、年上の恋人・竹垣巽と一年ぶりに再会する。しかし、彼の隣には、『昼行灯クラブ』と呼ばれ生徒たちにすこぶる評判が悪い生徒会の美貌の会長・乾菊奈が……。愛しい人は菊奈の色香に迷ったの? それならあたしが更正させなくちゃ! 行動を開始した蘭は、菊奈と巽が行う、教師の携帯をすり替えたり、職員会議を盗聴したりの違法っぽいことを目の当たりにする。恋人との平和な学園生活は訪れるのか!? うん、予想通りの爆弾。ぼーっと読んでいると文章へたれ気味で主人公にもヒーローにも魅力のないだけの凡作に思えるのですが、ちょっと気をつけるとボロがどんどんわいてくる。お願いですから、顔が似ててただ髪型変えただけの替え玉に誰か気づいてください。全体を通して、登場人物達がギャグかと思えるほどにアホすぎてどうしようもなかったです。 評価 ☆★(3) ◆ハーフダラーを探して (水城 正太郎/富士見ミステリー文庫)【amazon】 お次は口直しも兼ねて普通っぽいもの。「東京タブロイド」は結構評判いいものの読んだことないので、これが水城作品初挑戦です。 あらすじ ごく普通の高校生だった魔夜美が足を踏み入れたのは、シレ〜っとした顔して人を騙す「嘘つき」ばかりの世界。そんな世界で、魔夜美は【詐術師】煉四郎の元、修行を始めた。煉四郎は《稀代の詐欺師》として名を馳せた魔夜美の父の一番弟子だった――。だがこの男、とんでもないいかさま師で!? やがて新都心を巻き込む大博打を仕掛ける魔夜美と煉四郎たち。嘘つきな奴らの華麗なる嘘の世界が始まる……。騙し騙され息もつかせぬコンゲームノベル! 正直一つ上で読んでた本が引き立て役になったのは事実だけれど(題材も詐欺で一緒ですし)、それを抜きにしてもかなり面白かったです。 まず家破壊という冒頭の掴みが上手くて、すんなりと話に引き込まれます。主人公をはじめとした各キャラの個性はよく出ているし、肝心の詐欺話も後半を中心に十分楽しめます。ルーレットの云々のくだりなど、つっこみ所もあったりしますがそれはご愛嬌。巻末に明かされる設定には拒否反応示す人もいるかもしれませんが、自分はこのくらいなら平気というかむしろ好きなので全く問題なし。 次巻以降もいいLOVEが読めそうだし、どう話が進むのか非常に気になるのでとりあえず投票候補行き。 評価 ☆☆☆☆(8) |
___11月10日(水) |
【今日読んだ本】 ◆空ノ鐘の響く惑星で5 (渡瀬 草一郎/電撃文庫)【amazon】 打ち切られることなく無事5巻までやってきた、良作戦記ファンタジー。 あらすじ 第二王子レージクの起こした内乱を無事に鎮圧した第四王子フェリオと仲間達。敵国タートムの侵攻に備え、新政府の樹立を急ぐが、次の王を巡って第三王子ブラドーとフェリオの間に新たな問題が発生し……!? そんな中、ウィータ神殿の司教カシナートがフォルナム神殿の制圧に向け動き出す。果たしてウルクの運命は?人気上昇中の異世界SFファンタジー第5弾!! うはぁ、話そう進めてくるのか、渡瀬えぐいなぁ。ウルク派をどん底に突き落としただけでなく、リセリナ派まで打ちのめしてきましたよ。こんな展開にしたらもうリセリナに望み薄いじゃないですか! 話自体は教会が本格的に動き出し、テンポよく進んで面白いわけですが、恋愛関連をどう進めるかが非常に不安。今後ウルクをどう扱っても不満が残りそう。 評価 ☆☆☆★(7) ◆描きかけのラブレター (ヤマグチ ノボル/富士見ミステリー文庫)【amazon】 富士ミス開拓にいそしむ今日この頃。著者はエロゲのライターですね、よく引っ張ってきたなあ。 あらすじ 絵を描く以外これといって取り柄のない高校生の僕・遠藤ユキオにとって、神木円という女の子は異分子そのものだった。憎らしいほど美少女だった彼女の存在は、平凡だった僕の生活をムチャクチャにかき乱した。けして甘い思い出ではない。仲は良くなかった、むしろ悪かった方だ。つまらない誤解が原因で、僕は円から数々の意地悪をされ続けていたのだから。卒業式も近くなったある日、僕は親友の巧から円のことが好きだと告白された。巧に請われるまま、彼が円にプレゼントするための〈円の絵〉を描くことになった僕。放課後、ひとり美術室に残りカンバスに筆を走らせていた僕は、やがてただひとつの事実に気がつく。―僕は、円が好きだった。白いカンバスにひとつひとつ絵の具がのっていくように、ゆっくりとユキオと円の物語が始まる。不器用な少年と少女が描き出す、ピュアで優しく、そして少しだけせつない青春ストーリー。 最初学園物かと思ったら、あらすじなぞっただけで1章でいきなり卒業してかなりびっくり。2人の距離が離れてからの話がメインですね。 正直、1章は展開の早さについていけず、2章以降と比べても浮いてて微妙。どうやら最初は1章のみで終わる予定だったらしく、それが原因みたいです。 が、2章に入ってからは電車の中で読むのを断念したくらいの正統派のこっ恥ずかしいLOVEで、なかなか楽しく読めました。男の子オンリー視点のものは最近苦手にしていたのですが、これは淡々としていて丁寧に話が進むので気にならず。漫画では見かけてもライトノベルにあんまない類の話だったので新鮮でした。 評価 ☆☆☆(6) 【今日購入したもの】 ハーフダラーを探して (水城 正太郎/富士見ミステリー文庫) 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Rolypop or A Bullet (桜庭 一樹/富士見ミステリー文庫) ハイスクール・ミッション! トキメキのチャンスは一度だけ!? (岡村 流生/富士見ミステリー文庫) 僕らA.I. (川上 亮/富士見ミステリー文庫) 富士ミス今月の新刊全部買っちゃいました、あははー。 |
___11月8日(月) |
【今日読んだ本】 ◆天槍の下のバシレイス2 まれびとの棺(下) (伊都 工平/電撃文庫)【amazonにはまだない】 大切な日常を守るために戦う少年少女の物語の2冊目、今回は敦樹が過去を振りきる話が中心。 あらすじ 巨大生物群「剛粧」を自在に操る謎の存在が、ついに敦樹の前へ姿を現した。かつての仇敵を思い出させる『幽霊剛粧』に、樋ノ口防災団のメンバーは、その正体を見極めるため戦闘を開始する。そして、『幽霊剛粧』の正体が明らかとなったとき、敦樹は全てを秘密裏に葬り去るべく、対決を挑む――。「電撃hp」誌上に掲載された2編に、書き下ろし2編を加え、「天槍のバシレイス」第一部完結! 1巻の時より面白くは感じたし、出来は普通に良作レベルだと思うんだけれど、やっぱり好きにはなれず。 ちょっと前に出たディバイデッドフロントと印象がかぶるためにどうしても比較してしまい、心理描写や戦闘シーンの面でこちらが見劣りしてしまっているんですよね。このバシレイスの長所として、丁寧に書かれた日常シーンが挙げられるのですが、壊れそうな危うさがあるからこそ日常は一層輝くわけで、悲壮感のない戦闘が日常を殺してしまっている気がします。 日常スキーには良作、ドロドロとしたものを求める人には凡作ってところでしょうか。 評価 ☆☆☆(6) |
___11月7日(日) |
今日は母校の文化祭に行ってきたのですが、その帰り、クレープを食べたいと強く主張する友人に連れられてクレープ屋へ。 とりあえずメニューを見上げてみると、その中に明らかに異色のオーラを放っているものがありました。どう見ても地雷以外の何物でもない、しかし踏まずにはいられない、そんなメニューです。そんな誘惑に地雷ハンターの自分が耐えられるはずもなく、頼んじゃいました、なっとうチョコソース生クリームを。 ……味がまずくもなく普通に微妙だったのでオチがつきません_| ̄|○ 糸をひきまくるクレープってだけで十分ネタにはなるんですがね。冷静に考えると、カレー→ビール→クレープ→餃子という怪しい食べ歩きをしたので、舌が狂っていたのかも。 読了本:なし |
___11月6日(土) |
や っ て く れ た な 成 田 良 悟 ! そんな凶悪なトラップが待っているとは。見事に思惑にはまった昨日の自分を殴りに行きたいです。 【今日読んだ本】 ◆バッカーノ!1933(下) THE SLASH〜チノアメハ、ハレ〜 (成田 良悟/電撃文庫)【amazonにはまだない】 というわけで今月の電撃新刊一発目はバッカーノオールスターの後編。よく考えたら成田だもんなぁ、そりゃこんくらいの技かましてくるよなぁ。あーもう悔しい。 あらすじ ティムは過去を捨てた男だが、兄を忘れた事はなかった。ダラスはどうしようもないチンピラだが、妹だけは護りたかった。クリストファーはとてつもない変人だが、なぜか自然を敬っていた。『葡萄酒(ヴィーノ)』は最強最悪の殺し屋だが、マジで婚約者を愛していた。刃物使いたちの死闘(バッカーノ!)に呼び寄せられたキレた奴ら。血の雨が止む時、雲間から覗く陽光を浴びるのは誰だ――? 上巻以上にキャラクターが錯綜していて、誰が誰を知っていて誰を知っていないかを思い出しつつ読み進めないとかなり混乱しますねこれ。次巻への伏線はりが多かったためかいつもより展開やや強引な感じで、力技にねじふせられた感はあるけれど、今回も楽しかったです。相変わらずヴィーノの存在感ありすぎで話のバランス崩してるのがちょっと難かな。かっこいいんですけどね。 しかし、長期シリーズ化決定ですか。話の方向性は面白そうだけど、テーマをちゃんと描ききれるのか、不安と期待が半々。 評価 ☆☆☆☆(8) ◆TAKE FIVE (在原 竹広/電撃文庫)【amazonにはまだない】 新シリーズの学園物ということでとりあえず試し買い。 あらすじ 都立赤舎高校。昼休み直後の授業中、突如として巨大な黒雲に包まれた。まるで生き物のようにうねり絡まり流れる黒い雲は、赤舎高校を外界から完全に孤立させていた。偶然体育館に集まった五人の生徒――リーダー・国彦、眠り男・傑、予測不能少女・灯奈、地上最強の妹・あきら、妹の腰巾着・陽太――は、この巨大雲の発生源を見つけ破壊するべく、不気味な黒雲の中へと突入する……! 『桜色BUMP』の在原竹広が贈る新作登場! 何がしたかったのかよく分からない話。 序盤数ページの展開があまりにも唐突だった時に嫌な予感はしたんですが、SFにしては説明不足だし、ヒロインっぽい人は何もしてなくて団結友情物でもない。多分兄妹の絆の話がメインだと思うのですが、敵も味方もあまりに稚拙すぎてもうだめぽ。 以下ネタバレな疑問。なんかこれ、設定破綻してません? 監視者も真白も別の次元からやってきているのに、「次元の扉は人為的に開くことは叶わない」? きっと元々開いていたとかいう説明がくるんだろうけど、そんなんで納得行くわけもなく。 評価 ☆☆(4) |
___11月5日(金) |
自分はあとがきから本を読み始めるタイプの人間です。 この「始めにあとがき」型にとって天敵なのが、左ページから始まるあとがき。うっかり右ページに目を向けてしまうと、強烈なネタバレを食らいかねません。そこで、あとがきに目を通す時にはまず左ページを見るようにして防御するわけです。 が、これでも防げないタイプの本もあります。あとがきがない本です。主にハヤカワや一般レーベルの一部で見られるのですが、これは無警戒のところに突然文字が飛び込んでくるので非常に危険なのです。つい最近も「復活の地」で罠にかかりかけました。 まあ何が言いたいのかといいますと、今月発売の「バッカーノ! 1933下巻」にはあとがきがないので注意しましょうというわけです。 電撃であとがきなしなんていう不意打ち聞いてないよ_| ̄|○ 【今日読んだ本】 ◆コラリーとフェリックスのハネムーン・ミステリー 海の上の暗殺者 (橘香 いくの/コバルト文庫)【amazon】 コラフェリの番外編は新婚旅行……って番外じゃなくてシリーズ化ですか!? すでに20冊近く出ているというのに随分引っ張るなあ。高クオリティで安定してるからこそなせる技ですね。 あらすじ 豪華客船で新婚旅行に出たコラリーとフェリックス。だが、コラリーは正体不明の相手から贈り物を受け取るし、フェリックスは船上で起きた事件の捜査に協力することに…。ロマンティック・ミステリー! ああ、新婚旅行になって他のキャラクターが入れ替わってもこの2人はほんと変わらないんだなあ。序盤の「どうして、こんな変人を好きになってしまったんだろう?まったく恋とは不可解だ。そして理不尽で不条理だ。」という文がこのシリーズを端的に表してますね。 素晴らしきかな夫婦漫才、マンネリ化して質落ちるどころかパワーアップしていて今回も非常に楽しく読めました。 評価 ☆☆☆★(7) ◆エレニア記V サファイアの薔薇(下) (デイヴィッド・エディングス/角川スニーカー文庫)【amazon】 ようやく最終巻。 あらすじ 謀略により総大司教の座をもくろんだアニアス司教の背後には、古き邪神アザシュの存在があった。ベーリオンの力でアザシュを滅ぼすことを決意した聖騎士スパーホークは、歴戦の仲間たちと共にゼモック国へと北上する。五百年にわたるゼモック人とイオシア人の抗争、女王の毒殺を謀ったアニアス司教への怨恨、聖騎士と宿敵マーテルとの対決…すべての因縁が、今まさに清算されようとしていた。壮体な長編、感動の最終話。 それなりには面白かったけど、読了後最初に思ったのが「やっと終わったー」だった時点でだめぽ。肝心の対決シーンが予定調和というか、流れが読めてしまい全然盛り上がらないのが痛いです。上巻の権謀術数の戦いの方が燃えるしなぁ。 安易なハッピーエンドじゃないエピローグはよかったのでそれが救い。 しかしエレニアがこの評価となるともう邦訳ファンタジーはだめかもしれない。積んでるベルガリア―ドとマロリオンとタムールどうしよう_| ̄|○ 評価 ☆☆★(5) 【今日購入したもの】 空ノ鐘の響く惑星で5 (渡瀬 草一郎/電撃文庫) TAKE FIVE (在原 竹広/電撃文庫) 天槍の下のバシレイス2 まれびとの棺(下) (伊都 工平/電撃文庫) バッカーノ!1933(下) THE SLASH〜チノアメハ、ハレ〜 (成田 良悟/電撃文庫) 希望入りパン菓子 (LOVER-SOUL) |
___11月4日(木) |
【今日読んだ本】 ◆悪魔のミカタ5 グレイテストオリオン (うえお 久光/電撃文庫)【amazon】 面白くなってきた悪魔のミカタ第5巻。待つ楽しみはないものの、良作を一気読みできるって幸せです。 あらすじ みークルのメンバー真嶋綾は夢を見ていた。こういう場合、見ている夢はたいてい嫌な夢で、実際真嶋綾が見ていたのも嫌な夢だった。もっとも夢にはたいてい終わりがあり、幸い、真嶋綾も目覚めることが出来た。悪夢の終了。…ところが目を覚ました綾を待っていたのは、“悪夢のような現実”だった―!腕輪型の「知恵の実」に取り付かれていた真嶋綾の運命は…!?一方、真嶋綾を救わねばならないみークルの面々であるが、真嶋綾を“狙う”ボクシング部の一年生―高虎穂浪の登場で決闘騒ぎが巻き起こり…!超人気のファンタジックミステリー第5弾。 すごいなぁこれ。中盤のボクシング対決の話なんか巻の主役はれそうなくらいのボリュームと熱さがあるのに、それを完全にメインの話の過程として使っちゃうとはなんとも贅沢。 真嶋綾を主に据えたメインの物語も、その贅沢に見合うクオリティの高さ。綾視点での悩んだり追い詰められたりする様子が上手くかかれているし、エロネタも本編の熱さを損なわず、逆に楽しませるような位置にちゃんと入ってる。エピローグも素晴らしいなあ。痺れるなあ。 今まで影薄かった部長も今回おいしいところを持っていったし、第一部終了(?)にふさわしい密度の濃い話でした。 評価 ☆☆☆☆(8) |
___11月3日(水) |
ふと思い立って、電撃Shortに応募しようと試みるも挫折。書き始めたのが締め切り3時間前って時点で終わってるんですがね! 構想だけはあったんでなんとか締め切り5分前に書き上げたものの、推敲云々以前に目も当てられない。物語書くのって難しいや……。 【今日読んだ本】 ◆世界は紙でできている―パピア・ローゼ吟遊詩― (ココロ 直/コバルト文庫)【amazon】 ココロさんの最新刊は……紙? タイトル見た時点で即購入決定。 あらすじ パピア・ローゼ――古代より繁栄の象徴とあがめられる「紙のバラ」。突然の大地震で、女子高生トモカは、いまや朽ち果てかけたこのバラを国宝とするエクアリア王国に落ちてきた。見も知らぬ異世界で"破壊者"と忌まれるトモカ。だが"暁の戦乙女"オーディナリーにかくまわれ、危機にひんする王国とパピア・ローゼを救うよう命じられる。切り札は「折り紙」!?ヒロイックファンタジー! 予想していたよりは普通のファンタジーでしたがなかなか面白かったです。 異世界巻き込まれなのに、巻き込まれた主人公が主体じゃなくて実はただのきっかけだったのがなかなか新鮮。また、メインの話にこそ絡みは薄いものの紙作りの描写が話に違和感なく溶け込んでいたりと、タイトルを裏切らない内容でよかったです。折り紙はあんまり関わってこないんであらすじは嘘ですが。コバルトのあらすじっていい加減なことが多い気がする。 ただ、ラストがいまいち。続編出そうにないし、ちゃんと決着つけてほしかったところ。 評価 ☆☆☆(6) ◆悪魔のミカタ3 パーフェクトワールド・平日編 (うえお 久光/電撃文庫)【amazon】 死んだ恋人を復活させるために「悪魔のミカタ」になった少年を巡る物語、第3弾。2日前に読み終わってたけれど感想書き忘れてました。 あらすじ "悪魔のミカタ"への協力の代償として、舞原姉にデートを申し込むことになった堂島コウ。だが、妹を宇宙人にさらわれたという過去を持つコウをもってしても(?)、気後れしてなかなか舞原姉を誘うことが出来ない。しかも舞原姉の理想は「初めてのデートで、初めてのキス」なのだという。つまりデートのみならずキスもしなければならないわけで、ますます気後れし、にもかかわらず舞原妹からは矢の催促をされ、さんざん思い悩んだコウの結論は!?第8回電撃ゲーム小説大賞銀賞受賞シリーズ第3弾。 んー、微妙。この巻は主にキャラの立ち位置を固める巻らしく、敵が全く出てこなくてちょっと退屈。冒頭の導入と本編との繋がりが全然見えてこないのも×。舞原姉にもうちょっと魅力があればよかったんだけどなぁ。けれどその他のキャラはよく動いているし、文章も読みやすくなっている気がするので下巻に期待。 評価 ☆☆★(5) ◆悪魔のミカタ4 パーフェクトワールド・休日編 (うえお 久光/電撃文庫)【amazon】 上の後編。 あらすじ ついに舞原姉とともにたどり着いた和歌丘タワーワールド。総面積約十五平方キロメートルの園内には、『緑の国』『風の国』『水の国』『闇の国』という四つのエリアが存在し、各エリアには当然のように絶叫マシンが揃えられていた。舞原姉に望まれるまま、堂島コウはそんな超〜苦手な絶叫マシンに次々と乗っていくはめに……。しかも今回は舞原姉の初デートで、さらに予定通り進めば初キッスの舞台にもなるはずで……。果たして、コウの運命やいかに!?遊園地はイノチガケ?――そんな人気シリーズの第4弾!! 化けたー。事件発生後の展開うますぎ。 これまでの中では一番ミステリーになっていて謎明かしの場面かなり盛り上がっているし、要所要所での繰り返しギャグには笑わせてもらいました。巻末でようやく3巻の巻頭との繋がりがはっきりするのと同時に、新たな事実の判明で次への引きもばっちり。 上下巻としての構成はいまいちだったけれど、単体で見れば文句なしの良作でした。 評価 ☆☆☆☆(8) 【今日購入したもの】 風の翼 (樹川 さとみ/小学館キャンバス文庫) ブローデル物語 夜の果てへの旅 (橘香 いくの/コバルト文庫) 勿忘草の咲く頃に (沖原 朋美/コバルト文庫) 描きかけのラブレター (ヤマグチ ノボル/富士見ミステリー文庫) 悪魔のミカタ5 グレイテストオリオン (うえお 久光/電撃文庫) 文庫105円セールという記述見て、うちの近所じゃやってないだろうなと思いつつブクオフへ。やっぱりやってませんでした。いつものとおり「コンビネーション」は見つからず、適当にいくつか購入。 ところで、最近ブクオフに行くと、新入荷の棚によくこれ見かけるのですが、ハリポタとせかちゅーとこれが並んでいる光景はかなり異様。店員は何を狙っているんだろう。 |
___11月2日(火) |
10月のまとめ。 読了……43冊 購入……36冊 あれ、思ったより減ってない。ちょっと買いすぎたかな。 【今日読んだ本】 ◆クラウディア (中村 幌/コバルト文庫)【amazon】 書店ではじめて新人さんの存在に気づいて、前情報全くなしで特攻。吉と出るか凶と出るか。 あらすじ クラウディア。幼馴染の少女の名を、ラタは六年間封印してきた。とても大人びていて高慢でわがままで、きれいな子。そして国家機密レベルの頭脳の持ち主。そのクラウディアがラタの助けを求めてきた。双子の妹エーファと大使館職員ソフィアによると、彼女は「眠り姫」になってしまっていて、目覚めるためにはラタの「唄」が必要ということなのだが…。二〇〇四年度ロマン大賞佳作受賞作。 あー、やや踏み気味。少年と双子の姉妹の話かと思ってたら、妹の方はほとんど物語に絡んでこないというか、扱いひどすぎ。姉のクラウディアの方も回想での登場が主で、はえない少年と変な武闘派少女とで進む現在の話はどうにも盛り上がらず。 主軸の話自体は嫌いじゃないんですが、それと舞台設定とがかみ合わずに空回りしちゃってる気がします。キャラはよくたっているんで、下手に舞台を大戦後の東欧にしたりSFを絡めたりせず、現代物として書けば面白くなったんじゃないかなぁ。 以下ちょこっとネタバレ感想。脳医学が全然進んでいない第二次世界大戦直後の東欧で、クラウディアにケーブル何千本もつないでデータとるなんてどう考えても不可能なのでは? 現実準拠の世界に舞台置くんならこの辺りの設定は最低限説得力があるようにしてほしいです。まあこの話、幼女が少年を犯すのにハァハァするのが正しい読み方みたいなんで設定なんてただの飾りですね(違 評価 ☆☆(4) ◆世界が終わる場所へ君をつれていく (葛西 伸哉/MF文庫J)【amazon】 青春物語として評判いいみたいなんで購入。書店くじ貰うために追加で買ったら貰えなくて鬱。 あらすじ 〈銀の樹〉――それは塚良市に突然出現し、周辺の建物を呑み込んで巨大に成長した、金属の幹とガラスの葉を持つ樹のことだ。隣町にすむ僕は〈銀の樹〉を自分の目で見、できればガラスの葉の一枚でも欲しいと思って、避難命令で誰もいなくなった町を塚良市に向けて自転車を走らせた。途中、無人のバス停で僕を呼び止めたのは、夏なのに不自然に白い肌と大きな瞳を持った神秘的な女の子。僕は、なりゆきで彼女と道連れになるが、しばらくたって彼女はこう口にした。「あたし、どうしても〈銀の樹〉にいかなくちゃならないの。あれは、あたしを殺すために来たのだから」――僕たちは〈銀の樹〉にたどり着けるのだろうか? そして、〈銀の樹〉と彼女の関係は? まさか地雷とは思わなかった_| ̄|○ いや、評判いいのは分かるんですよ。綺麗にボーイミーツガールを今風にアレンジして書いていますし読後感もいい。 でも、自分はヒロインの電波を受け止められなかったので駄目でした。ただの電波ならいいんだけれど、ある一点においてのみ非常に電波で他の点は正常なヒロインを、どうしても人間と思うことができず。いくら理由づけされようと言動に納得いきませんでした。ヒロインを好きになれないボーイミーツガールなぞ楽しめるわけがなく以下略。 評価 ☆★(3) |
___11月1日(月) |
本日の昼下がりのこと。 一刻も早く女神伝の新刊を読みたかった私、本屋を求めてさまよい歩くこと約45分、たどり着いたのは書泉ブックタワー。疲れた身体に鞭打って8階まで這いずり上がった私を待っていたのは、先月の新刊たちでした。 ダレカナグサメテクダサイ_| ̄|○ 結局帰りがけに地元の書店でゲット。書泉使えなすぎます。 【今日読んだ本】 ◆流血女神伝 暗き神の鎖(後編) (須賀 しのぶ/コバルト文庫)【amazon】 というわけで、買ってきて速攻で読み始めて一気に読了。 あらすじ あまりに重い女神のさだめ――。 さらわれた王子を取り戻すため、ザカールの長老リウジールのもとに乗り込んだカリエ。だが自分の無力さを思い知らされる。一方、エドやトルハーンは、カリエを救おうとザカールをめざすが…。 期待通りの出来。じわじわとリウジ―ルに追い詰められていくカリエ、救うためにザカールへ向かうエド達、そして動き出すバルアン。前巻のような「えええええええええええ!」って驚きこそなかったものの、追い詰められる過程の心理描写も細かく要所要所での悪ノリも健在、息つかせぬ展開で大層面白かったです。 しかし、「女神の花嫁」の時にあれだけ憎んでいたくせに、これ読み終わった時点ではサルに好感持ってきている自分がいてびっくり。ヘタレだけどいい奴な気がしてきました。ヘタレだけど。 で、ラストそうくるのかあああああっ! 最後の一文がずしりと重い。なんか数ヶ月前にもこんな引きを別の本で見たけれど、あれよりはるかに重い。きつー。やっぱり容赦なさすぎです須賀女神様。 この引きで次が来夏ってのはかなりきついけれど、充電期間後にさらなるクオリティアップがくることを期待して、既刊読み返しながらのんびり待ってます。 評価 ☆☆☆☆★(9) 【今日購入したもの】 流血女神伝 暗き神の鎖(後編) (須賀 しのぶ/コバルト文庫) コラリーとフェリックスのハネムーン・ミステリー 海の上の暗殺者 (橘香 いくの/コバルト文庫) 世界は紙でできている―パピア・ローゼ吟遊詩― (ココロ 直/コバルト文庫) クラウディア (中村 幌/コバルト文庫) 世界が終わる場所へ君をつれていく (葛西 伸哉/MF文庫J) 久々にコバルトの新人さんも買ってみました。こんだけ買って書店くじ一枚もゲットできず_| ̄|○ |