___3月15日(火) |
【今日読んだ本】 ◆ ブロークン・フィスト 戦う少女と残酷な少年 (深見 真/富士見ミステリー文庫) 【amazon】 《あらすじ》 私は大浦高校空手部の二年生、羽山秋楽。不動会館主催の空手大会、女子軽量級で優勝はしたけど、私はもっと強くなりたい!だから、空手部の同級生で私の下僕、武田闘二をむりやり引っ張って、大浦高校空手部の合宿に参加したんだ。そんな合宿で起こった予期せぬ事件。それが、この世にただ一つの「完全な密室」殺人事件だなんて!? しかもその事件は、私でさえ知らなかった闘二の秘密に触れてしまったのだ…。空前絶後のトリックをひっさげて、第1回富士見ヤングミステリー大賞を満場一致で受賞! ミステリーと格闘技のミクスチャーに、新時代の予感。 「富士ミス=地雷」という図式を決定づけた第1回富士ミス大賞受賞作、それがこの「壊拳」。そのトンデモトリックは、ミステリを期待して買った多くの読者を奈落の底に突き落としたと聞きます。話題になっていた時にネタバレ見て、ああ確かにこれは叩かれるなぁと納得したのですが、実際に読むと違うかもしれないと思ってつい買ってしまいました。まぁ買った5分後には後悔してましたが……。 楽しめてしまった_| ̄|○ え、だってこれ、他の富士ミスの地雷群に比べれば全然面白いですよ? トリック除けば格闘技部分とか普通ですよ? 大賞だから地雷扱いされたんでしょうこれは。まあ確かに格闘技と猫とレズ取ったら何も残らない気もしますが、これはこれで悪くないと思ってるあたり、自分は選ばれし人間なのかもしれません。 富士ミス十傑衆を目指して、次は最凶と名高い大旋風ガールに突撃かけてみます。 評価 ☆☆☆(6) ◆ 大地物語 逃亡血路 (荻野目 悠樹/ファミ通文庫) 【amazon】 《あらすじ》 〈大地−グレイト・プレイス−〉辺境の小国ラルークは滅亡のときを迎えようとしていた。中原の大国ゼーディマが突如、侵攻を開始したのだ。王城にまで迫った敵に、ラルーク随一の剣士グレイは最後の突撃を決意した。グレイの養父、紅の瞳をもった王女、権力を欲する敵将……だれひとりとして、世界の真実をしらず、血を流そうとしていた。人間たちの生死を冷酷に上空から観察しつづける謎の組織を知らぬまま……。 荻野目さんの旧作プチ祭開催! 予定だったのですが、1冊しか手に入らなかったので不発。唯一の戦利品は、初期のファミ通で出たファンタジーとSFとの融合作。 ファンタジーとSFの融合に外れが多い理由の一つには、あとだし設定でSF持ち出す作品が多い、というのがあるわけで、ならば最初から入れちゃおうというのがこれ。融合がうまくいってるかというと、この巻では微妙(SF抜き取っても立派に話が成り立つ)ですが、ファンタジー部分はテンポよく進んで出来悪くないし、物語はまだまだ序章、SF部分が活きるか駄目になるかは今後次第。 で、続きはどうなってるのかなと検索かけたら……打ち切られてました_| ̄|○ あうあうあー。 評価 ☆☆☆(6) |
___3月14日(月) |
【今日読んだ本】 ◆ ネザーワールド ロビン (東 佐紀/集英社スーパーダッシュ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 砂漠化が進み、人々は地下へと生活の場を移した。地下案内人のロビンは小さな女の子を拾う。フローラは“かれ”を探してさまよっていた。失敗作と呼ばれる彼女に自分を重ねたロビンは、フローラの人探しを手伝うことに。その“かれ”には秘密があり、巻き込まれていくロビン……。 先日読んだネザーワールドの続編、といってもキャラはほぼ総入れ替え、地下世界という舞台だけ共通です。 うん、1巻よりは大分面白い。もう本当にベタベタなボーイミーツガール、でもそういうのは嫌いじゃないわけで。ややヒロインの魅力に欠けるところはあるものの、守ろうと戦う主人公の姿はやっぱり格好いい。サブキャラのいらなさっぷりは気になりますが、地下の世界観が相変わらず素敵なこともあり、目を瞑れるレベル。 ただ、ただね、黒幕が……_| ̄|○ あんたしょぼすぎるから! いらないから! いい感じにきている話をぶち壊すのは勘弁してください。道化にすらなっていないのが何とも。あうーあうー。まあ次巻も買います。 評価 ☆☆★(5) 【今日購入したもの】 シービスケット あるアメリカ競走馬の伝説 (ローラ・ヒレンブランド/ヴィレッジブックス) 曠野の舞姫 (映島 巡/EXノベルズ) 紅衣英雄譚異聞 オデュッセイア (映島 巡/ジャンプジェイブックス) 人獣細工 (小林 泰三/角川書店) 火車 (宮部 みゆき/新潮文庫) 沈丁花の少女 崑崙秘話 (紗々 亜璃須/講談社X文庫ホワイトハート) 電脳のイヴ (町井 登志夫/講談社X文庫ホワイトハート) 大地物語 逃亡血路 (荻野目 悠樹/ファミ通文庫) 累卵の朱 万象史記 (大澤 良貴/白泉社My文庫) ブロークン・フィスト 戦う少女と残酷な少年 (深見 真/富士見ミステリー文庫) 火蛾 (小泉 迦十/講談社ノベルス) 荻野目さんのデビューシリーズを買おうと思ったら売っていなかったので、ついカッとなって危険物他色々買ってしまった。今は後悔している。 |
___3月13日(日) |
【今日読んだ本】 ◆ 四日間の奇蹟 (朝倉 卓哉/宝島社文庫) 【amazon】 《あらすじ》 第1回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞受賞作として、「描写力抜群、正統派の魅力」「新人離れしたうまさが光る!」「張り巡らされた伏線がラストで感動へと結実する」「ここ十年の新人賞ベスト1」と絶賛された感涙のベストセラーを待望の文庫化。脳に障害を負った少女とピアニストの道を閉ざされた青年が山奥の診療所で遭遇する不思議な出来事を、最高の筆致で描く癒しと再生のファンタジー。 強くプッシュされたので買ってみた、このミス大賞の金賞受賞作。 これはなかなかいいロリ小説ですね! いや、これをロリ小説認定するのはおそらくかなり少数なんでしょうが、序盤中心に全編に渡って少女への愛に満ち溢れていたのでロリだなぁと。まあ悪いことじゃない、むしろいいことです。 話の筋はどこかで見たようなもの、ぶっちゃけると事故にあって意識不明な人の意識が他者に入り込んで、という奴。ともすれば凡庸になってしまいそうなネタを、千織と真理子の描写を丁寧にするだけでなく、周りの人々もきちんと書くことで、四日間という短い期間の中で感情移入させるあたりは上手いなあ。文章も読みやすく、500ページという長さが全然気になりませんでした。 ただ、前半に比べて一人主要キャラが減った後半は喪失感があって、それを埋めきれなかった印象あり。また、主人公と少女がピアニストという設定のため、ラスト付近をはじめとするあちこちでクラシックを演奏する描写があるのですが、タイトル言われてもどんな曲か浮かんでこない自分にとっては、リズム描写されてもさっぱりで辛かったです。盛り上がる場面でもこれ食らって冷めたので、理解できれば評価+1以上は間違いなかっただろうなぁ。もったいない。 と欠点も色々あるのですが十分楽しめたのも事実、次作も文庫落ちしたら買い。 評価 ☆☆☆(6) |
___3月11日(金) |
【今日読んだ本】 ◆ ネザーワールド カナリア (東 佐紀/集英社スーパーダッシュ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 世界は地下で繋がった。音楽家の直樹は意識不明になった恩人で育ての親であるドンを救うため、地下世界へ向かう。すべての鍵であるカナリアという少女の行方を追い、地下案内人の赤髭と共に大深度の地下を探るうち、さまざまな人物にであい、奇妙な事実を目の当たりにする。そしてカナリアを利用した、驚くべき計画が準備されていることを知るのだった。直樹はドンを、カナリアを救えるのか。 前から興味は持っていたものの手が出ていなかった、スーパーダッシュ新人賞佳作受賞作。 んー、微妙。地下世界の雰囲気はイラストと相まってよく出ているのだけれど、追いかけモノなのに主人公がカナリアを追う必死さが理解できないのが痛い。ドンを救う+興味をもった、だけでヒロインなわけでもないのにちょっと過剰すぎ、他にちゃんとヒロインがいるので余計気になります。さらに、話の鍵となる音楽ネタは、スニーカーの「ブルースター・シンフォニー」とほぼかぶっていて、説明も盛り上がりもあっちの方が上なのが何とも。2巻はボーイミーツガールらしいので改めて期待しよう。 評価 ☆☆(4) 【今日購入したもの】 君の歌は僕の歌 Girl’s guard (桜庭 一樹/ファミ通文庫) |
___3月10日(木) |
皆さん、コンビネーションがヤフオクで出てますよ! 現在の価格: 3,000 円 高すぎです先生_| ̄|○ まあ滅多に見るものでもないので、金に糸目はつけないという方はどうぞ。 【今日読んだ本】 ◆ 樹上のゆりかご (荻原 規子/カラフル文学館) 【amazon】 《あらすじ》 男子校のバンカラの伝統が残る都立辰川高校に入学した上田ヒロミは、女子を疎外する居心地の悪さを学校生活の中で感じるようになっていた。そんな折り、合唱コンクールで指揮をしたカリスマ女生徒が出現し、次々と事件が…。 図書館で借りてきた、「これは王国のかぎ」の続編。 荻原さん著作唯一の非ファンタジーは、西魔女の学園部分だけを抽出して煮詰めたような直球の学園物、傍観者であるヒロミを通して、恋に悩む少女や男子校めいた学校のあり方に対峙する少女を見た物語。6年間男子校に通った自分には、この学校のリアルに書かれた男子校めいてる部分がよく理解できて、それだけにそれに馴染めない少女にすごく共感できました。著者サイトによると半分以上は実話らしい、どうりでリアリティがあるわけです。 不満を挙げるとすれば、傍観者にすぎないひろみの恋愛を中途半端に扱っているところかな。ラストシーンがどうも中途半端に思えるので、書くならもうちょっと踏み込むところまでいってほしかったです。でも、そういうところを含めて本当の等身大の学校生活を書いた良作と言えるのかも、学園物好きにはお勧め。 評価 ☆☆☆★(7) 【今日購入したもの】 ティー・パーティー 星の王女様(前編) (皆川 ゆか/講談社X文庫ティーンズハート) めるへん気分でティー・パーティー(後編) (皆川 ゆか/講談社X文庫ティーンズハート) 刀京始末網 ヒツジノウタ (森橋 ビンゴ/ファミ通文庫) 雄飛の花嫁 (森崎 朝香/講談社X文庫ホワイトハート) 最悪 (奥田 英朗/講談社文庫) 古本市場からこんにちは。ティー・パーティー残り2冊! 揃ったら24時間耐久ティー・パーティーでもやりますかね。 |
___3月9日(水) |
昨日は更新作業途中で寝てしまった_| ̄|○ 【今日読んだ本】 ◆ デュラララ!!×2 (成田 良悟/電撃文庫) 【amazonにはまだない】 《あらすじ》 成田良悟が描く話題騒然の人気シリーズ、第二弾! 人を愛することが不器用な人間が集う街、東京・池袋。自分の立ち位置を悩む少女、セクハラ疑惑の教師、池袋を取材する三流雑誌記者、黄色いバンダナを巻いた黄巾賊、池袋最強のチンピラ、様々な裏情報を操る青年、そして漆黒のバイクを駆る“首なし(デュラハン)ライダー”。そんな彼らが連続通り魔事件に巻き込まれ、池袋が壊れ始めていく──。 電撃の新刊、池袋に生きる若者たちを描いた群像劇の第2巻。 これは傑作になる予感。といってもこの巻のことではなく次巻の話。単発で綺麗に終わった1巻とは違い、今回は一つの話を完結させつつも明確に「つづく」な終わり方をしているんだけれども、この引き方にゾクっときた。1,2巻の話はこの引きのために存在してたのかと思えるくらい。もちろん、今回の話が味気ないわけではなくて、セルフィや静雄といったキャラの魅力を存分に描きつつ物語を二転三転させていて、他の成田作品に引けをとらない面白さなのだけれど、引き方を見るとメインディッシュ前の前菜にしか思えない。本当に次巻が楽しみだ。 評価 ☆☆☆☆(8) ◆ シャドウテイカー4 リグル・リグル (三上 延/電撃文庫) 【amazonにはまだない】 《あらすじ》 謎の男『レインメーカー』の力を借りて、カゲヌシ『龍子主』を倒した裕生と葉。だが『龍子主』を喰らい徐々に力を取り戻している『黒の彼方』の影響で、葉の記憶は急速に失われていく。そんな時、雄一が出会った船瀬という男は4年前に失踪した葉の父親、清史と同じ顔をしていた。一方船瀬の娘千晶は、葉に接触を計る。千晶たちの目的は? そして船瀬の正体は? 清史が残した『皇輝山文書』の秘密を巡り、運命の輪が回り出す。 電撃の地味良作作家三上延がおくる、幼馴染ホラー第四巻。 今回も鉄板の面白さ、ではあるのだけれど、想像していたのより話のスケールが大きくなくて、それがちょっと残念かな。(まさか次巻で終わっちゃうとは) 前巻で抱いた危惧は杞憂に終わってくれて何より、でもやっぱりみちるはこういう立ち位置なのね_| ̄|○ 葉はますます可愛くなっているし物語も佳境に入ったのに、どこか物足りなさを感じるのは期待値が高すぎた故か。裕生よりも雄一の活躍が印象に残ってしまったあたりに問題点があるのかも。とりあえず続きではみちるとの決着をしっかりつけてくれますように。 評価 ☆☆☆(6) 【昨日購入したもの】 シャドウテイカー4 リグル・リグル (三上 延/電撃文庫) デュラララ!!×2 (成田 良悟/電撃文庫) 吉永さん家のガーゴイル4 (田口 仙年堂/ファミ通文庫) 吉永さん家のガーゴイル5 (田口 仙年堂/ファミ通文庫) ネザーワールド ロビン (東 佐紀/集英社スーパーダッシュ文庫) |
___3月7日(月) |
電撃文庫5月新刊。 ウィザブレキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!! 七姫もキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!! 共に1年4ヶ月ぶり。この2冊しか買うものないけれど十分です。 【今日読んだ本】 ◆ ザ・ラスティ・ワールド 龍の王女 (喜多 みどり/角川ビーンズ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 龍と共に戦う、強く美しい王女クレシャナには、秘密があった。彼女の右目には、未来を見ることができる『予言の書』なのだ。クレシャナの婚約者は、繊細な美貌だけど、どこかすれた感じの青年・ガリオン。彼との結婚を間近にひかえたクレシャナだが、ある日突然、ガリオンはクレシャナを裏切り、予言の書を奪って逃亡する。異世界に放り出されて、奴隷となってしまったクレシャナの運命は…!? 喜多みどりが贈る、新しい物語!! ビーンズのファンタジー作家、喜多さんの単発作品。 今まで読んだ喜多さんの作品はどれも「世界観滅茶苦茶すぎ、キャラやら雰囲気やらは出来はそれ程よくないような気がするけれど妙に気に入った」と表せるのですが、別シリーズになった今回、世界観がまともになりましたよ! 神様が出てこないっていうのは実に素晴らしいことですね。 少女小説で主人公が奴隷になる話といえば女神伝を思い出しますが、あれとは違ってこちらは正統派、復讐&ラブなお話。裏切られて復讐に行ったけれどやっぱり好き、と主要素だけ抜け出すと馬鹿一な展開、でも王子の話をうまく絡めているし、強くてかっこいい主人公の心情に素直に共感できました。そもそもこういう馬鹿一は好きなので全く問題なし。ルーファの存在意義は分からなかったけれど、そんな些細なことはどうでもよし。 さて、次はまた神様のシリーズか_| ̄|○ いや、嫌いじゃないんですけどね……。 評価 ☆☆☆★(7) |
___3月6日(日) | ||||||||
気づいてしまった驚愕の事実。 小学館キャンバス文庫(正式名称) の検索結果 約 3,430 件 小学館キャンパス文庫(間違い) の検索結果 約 2,230 件 みんな間違いすぎだと思いました。 過去ログ見たら自分も間違えてました_| ̄|○ 【今日読んだ本】 ◆ 裏切りへの贈り物 (東原 恵実/講談社X文庫ホワイトハート) 【amazon】 《あらすじ》 没落したエリルアド小王の姫君メイヴェは、侵略者トゥルベク家によって軟禁生活を強いられていた。ある日、突然見張りが姿を消すと、館から脱出し、その足で旅人を騙して町を出て行く計画を立てる。しかし、金を奪うためにつかまえた青年は、薄紫色の目を持つ美しい少年の魔物と旅を続ける聖人だった。メイヴェは2人を脅迫し、トゥルベク家の者が住む城へ盗みに出かけるが――。 誰も踏んでない、英霊になるなら今のうち。ホワイトハート大賞の期待賞を受賞した新人さんの中世ファンタジー。 ホワイトハートは作品の当たり外れが激しいというイメージがあるんですが……これはだめぽ_| ̄|○ とにかくヒロインがむかついてしょうがない。超絶自己中で周りを全く見ようとせず頑なな姫君を好きになるのは難しいです。成長物語だけあって最後にはまともになるのだけれど、成長が唐突すぎる上、この姫君が作中の出来事程度で変わるとは思えないのが致命的。あとがきによると、姫君の性格は「これでもかなりまし」になっているらしいですが、自分には無理でした。他の主要人物2人にも全然共感できなかったため、なおのこと読むのが辛かったです。雰囲気は嫌いじゃないのですが……。 評価 ☆★(3)
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