___4月30日(土) |
【今日読んだ本】 ◆ 運命は銀弓のように (めぐみ 和季/角川ビーンズ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 ジルベルボス国を守護する「聖転者」の少女、ステラ。だがある日彼女の運命は一変する。「聖転者」から「盗賊見習い」になってしまったステラと、盗賊の青年ウォルハーツとの冒険がはじまる! 女主人公の恋愛物っぽかったのでとりあえず買ってみた、ビーンズ文庫の新刊。 これはいい男女物だったなぁ。ツンデレ気味のステラと強引気味だけど影のあるウォルハーツ、2人のラブ描写に萌えました。強引な男が相手な場合、主人公は男に振り回されてばかり、ということが多々ありますが、ステラは反発して自分からもがんがん動いて、しかもその行動が心理的に違和感なく、DQNなところもないので非常に好感が持てます。所々、設定量の割にあっさりしすぎだなと思うところはあったものの、必要だなと思うことは描かれていたし、テンポよく進んでラストまで気持ちよく読めたので気にならず。敵キャラまで含めて、悪人はいても嫌なキャラが一人もいなかったのもよかったですね。デビュー作も読んでみよう。 評価 ☆☆☆★(7) ◆ 沈丁花の少女 崑崙秘話 (紗々 亜璃須/講談社X文庫ホワイトハート) 【amazon】 《あらすじ》 「この瞳で、違う世界を見てみたい!」瑞香は仙界で仙女をめざして修業中の道姑。崑崙(こんろん)に吹く風から生まれた風の精だと言われて育ちながら、自分の居場所に違和感を覚えていた瑞香は、ついに外界に飛び出した!悪友のなたくや、母親がわりの玉蘭(ぎょくらん)の心配をよそに人界を闊歩する瑞香。しかし、仙界一の実力者さえも陥れた強大な妖力が蔓延(はびこ)る王都で少女を待ち受ける運命は!?お転婆娘の“自分さがしの旅”3部作開幕! 最近はホワイトハート発掘強化中ですが、これもその一環。このレーベルはボーイズラブが多いので発掘するのがなかなか疲れます。 この作品はボーイズラブ皆無の中華物。少女小説って中華物と陰陽師物がやけに多いですよね。中華物が人気あるのは華やかだしなんとなく分かるんですが、陰陽師の人気がいまだによく分かりません。臨兵闘者の何が萌えるんだろう……。女の子って異形妖怪バトルが好きなんですかね? 閑話休題。この作品は中華物といっても人間ではなく仙人達の話。ようぜんやなたく等、封神演戯に出てくる懐かしい名前が出てきます。物語はまだ導入ですが、今のところあまり惹かれるものはないかな。中華の戦闘シーンには燃えません。あと、瑞香の話だったのが途中で突然華林とようぜんの話になるのがすごく不自然に感じました。あとがき読むとどうやら華林は過去作にも出てるようで。それならシリーズ名つけてほしかった_| ̄|○ まあ瑞香は可愛いし、なたくとのやり取りなんかは結構好きなんで、未読減ったら続き買います。 評価 ☆☆☆(6) 【今日購入したもの】 ティー・パーティー 愛のキューピッド (皆川 ゆか/講談社X文庫ティーンズハート) ティー・パーティー残り1冊! 注文済なので月曜に届いたら連休ティー・パーティー祭開催します。 |
___4月29日(金) |
【今日読んだ本】 ◆ 薔薇のマリアVer0 僕の蹉跌と再生の日々 (十文字 青/角川スニーカー文庫) 【amazon】 《あらすじ》 異界生物が跋扈する危険な地下空間に、一人たたずむ侵入者マリアローズ。突然目の前に美少女魔術士が落ちてきたことからとんでもない騒動が始まった−−誇り高き仲間たちの最初のエピソード。初出し短編も収録。 青春仲間戦闘小説(?)「薔薇のマリア」第三弾は、一人で暮らしていたマリアローズがZOOと出会ってクラン入りするまでの物語。 アジアンかわいいよアジアンかわいいよアジアン。今巻はこれに尽きますね。2巻の時からかなり好きなキャラではあったわけですが、今回の短編で完全にやられました。今後の伏線になりそうな内面描写が何とも切なくていいなぁ。本編がつまらなかったというわけではもちろんなくて、孤独で壁作っている状態からのマリアの成長過程もなかなか面白かったんですけど、アジアンには敵わず。1巻時とのギャップが反則すぎですよほんと。自分の中ではこの物語の主人公はアジアンに決定。 評価 ☆☆☆★(7) |
___4月28日(木) |
【今日読んだ本】 ◆ エネアドの3つの枝 それでもあなたに恋をする (樹川 さとみ/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 領主の孫娘ミシアは、幼い頃青年貴族アドルファに容姿をからかわれ、ひどく傷つく。8年後、美しく成長したミシアはアドルファを見返そうと王宮に乗り込むが…。王宮ロマンティック・ファンタジー! 「楽魔女」を完結させた樹川さんの久々の新シリーズは、貴族階級のコテコテ恋愛ファンタジー。 初期の樹川さんの作品を思い出させるこっ恥ずかしい話ですねこれは。恨んでいるつもりでもずっと恋していた少女と、精神的に成長したものの朴念仁な青年との恋物語は、ギャグがほとんどなく、ひたすらにじれったくてでも甘い話。女の子がよく動く話はいいものですね。政治部分はちょっと全体像見えにくくて後半の展開なんかはあれあれって感じでしたが、メインは恋愛なのでそんなには気にならず。次回以降の主人公のエピソードが所々に入ってるのは、この作品単体として見るとちょっとバランス悪いものの、次作以降が楽しみになったので○。次は情報量的にシーリアの話かな。ララだとしたら誰とくっつくんだろう。どちらにしろ期待。 評価 ☆☆☆(6) 【今日購入したもの】 こねかけのうどんぶつける祭りがノルウェーの北の村の漁村で (自転車創業) BIOME 深緑の魔女 (伊東 京一/ファミ通文庫) こねうどーこねうどー。 |
___4月27日(水) |
【今日読んだ本】 ◆ バルビザンデの宝冠 王の星を戴冠せよ (高殿 円/角川ビーンズ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 パルメニアの若き国王・アルフォンスは王宮を追われた。一方彼と入れ替わった少年キースは、偽王として立った。同じ顔をしたふたりの少年が出会ったとき、ひとつの国の時代が変わる――。 高殿さんの最新刊は、絶版となっていたマグダミリアの大幅加筆修正バージョン。 やっぱりこの話大好きだなぁ。高殿さんの文庫は全部持ってますが、自分の中ではマグダミリアが頭一つか二つ抜けていて、数回読み返しているくらい好き。立場入れ替わり、成長物語、恋愛、陰謀劇と面白い要素がてんこもりで、なんでこれが絶版になったのかよく分かりません。 加筆部分は大幅なエピソードの追加はなしですが、細かい文章の修正は毎行のようにあって、小エピソードもいくつか追加されてます。文章はデビュー時のものと比べると大分読みやすくなっていて○。が、エピソード追加に伴う改稿で、ただでさえ少ない上巻の恋愛部分がさらに減ったのが残念。他にも改稿前の方が好きだった部分もあって、加筆全面肯定とはいかず。追加された短編もおまけ程度ですね。それでも名作であることには変わりないし、復刊されたってだけで十分満足。来月の下巻も楽しみです。 評価 ☆☆☆☆(8) ◆ 電脳のイヴ (町井 登志夫/講談社X文庫ホワイトハート) 【amazon】 《あらすじ》 日々プログラムを進化させるバーチャルリアルゲーム。精巧なヘルメットをかぶせることにより、インターネット上で世界規模のロールプレイングゲームに参加することができる。麗子は、そのゲームに夢中になっているのだが、そこでできた友だちが、自殺を遂げる。このゲームのどこかに、彼女の死の謎が隠されているかもしれない。近未来を舞台に、アジアの少女たちが、電脳世界を舞う。第3回ホワイトハート大賞「エンタテインメント小説部門」最優秀賞。 これもマイナーレーベル発掘として購入した、大昔のホワイトハート大賞受賞作品。 全くホワイトハートらしくない作品ではあるけれど、キワモノではなくて真っ当な面白さでびっくり。電脳世界に没頭する主人公が家族と自分自身と向き合うようになる過程がよく書かれているし、友人の死の謎を追っていくミステリー風味の物語としても適度なテンポで進んで楽しかったです。選評にあった異国民同士の融和についての描写はやや不十分に感じたものの、これは本題じゃないと思うので問題なし。しかし、これ書いた人が諸葛孔明VS卑弥呼を書くのか……そっちも読んでみよう。 評価 ☆☆☆(6) 【今日購入したもの】 バルビザンデの宝冠 王の星を戴冠せよ (高殿 円/角川ビーンズ文庫) 運命は銀弓のように (めぐみ 和季/角川ビーンズ文庫) それでもあなたに恋をする (樹川 さとみ/コバルト文庫) 薔薇のマリアVer0 僕の蹉跌と再生の日々 (十文字 青/角川スニーカー文庫) 裏庭 (梨木 香歩/新潮文庫) |
___4月26日(火) |
もはや意味をなさなくなった_| ̄|○カウンターを削除しました。サイト開設以来、計189回。1日1_| ̄|○を目指して(?)つけられたこのカウンターも、未読が減少するにつれて回りが鈍くなり、最近は週1ペース。今後増加することもないだろうので、おさらばすることにしました。未読100冊が超えたら復活するかもしれませんが、そんな日は来ないでしょう多分きっと。 【今日読んだ本】 ◆ 曠野の舞姫 (映島 巡/EXノベルズ) 【amazon】 《あらすじ》 BC(紀元前)1200年前後。トロイア滅亡から3ケ月後の小アジア。エーゲ海の覇権を狙う「海の民」の一派イリューナ族は、ヒッタイト帝国の製鉄技術を盗み出すべく上陸、帝国の国境を越える。海上生活をしていたその一族の少女エアは、一行とともに首都ハットゥシャへ向かう。しかしそこで数奇な運命に遭遇することに。時代を揺るがし、時代に翻弄された「海の民」の壮大な物語。 マイナーレーベル発掘の一環で買ってみた、EXノベルズの古代地中海歴史物。 女主人公物としての面白さを期待して買ったら、中身は萌えなど皆無の歴史物語、しかも多視点でしょんぼり。ヒッタイトやらフェニキアやら、この辺の時代の知識がほとんどなかったためちと辛かったです。自ら道を選び取れるようになるまでを描いた、エアの成長物語としてはそこそこ楽しめたものの、他キャラの視点が邪魔していまいち物語に入り込めず。マゴイなんかは存在自体カットした方がよかったんじゃないかなぁ。歴史部分は素人目ながらよく書かれていると思うので、古代地中海時代に興味がある人にはお勧め。 評価 ☆☆★(5) |
___4月24日(日) |
今日はライトノベルフェスティバルに行ってきました。一言でまとめると、予想していたよりも大分楽しめて、元はとれた感じ。正直ヘボヘボなのも覚悟していただけに嬉しい誤算。これなら来年以降さらなる良イベントへの期待ができそうです。以下箇条書きで覚えていること雑感。
【今日読んだ本】 ◆ 黒白キューピッド (中村 九郎/集英社スーパーダッシュ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 話題のオンラインゲーム『七色キューピッド』。秘密をやりとりするこのゲームをクリアすれば、現実世界でも天使が願いを叶えてくれる……。孤独な中学生・加藤はその噂を否定するためゲームを始めた。クラスのヒロイン・メイジは期待に胸膨らませ、加藤に弟子入りした。 全くノーマークで気づいたら発売されていたので買ってみた、スーパーダッシュ新人賞拾われ組のデビュー作。 根暗なゲーマーとちょっと変わった性格のモデル少女のボーイミーツガール(?)なんですが……なんだこの変な話は。まず受ける印象は、話がなんかバラバラとしていて、線ではなくて点で繋がっている感じ。それでいて最後はバラバラのままで終わるわけではなく、かといって綺麗に収束しているわけでもなく、なんとも言えない終わり方。下手なのか狙っているのかよく分かりません。オンラインゲームの扱いとかゲームと現実との距離感とかの雰囲気は既存のものにない良さを持っていて、ピントずれ気味なキャラクター達もいい味出しているし、今後化けそうな匂いはプンプンするんですが、今のところは及第点。 評価 ☆☆☆(6) 【今日購入したもの】 ドラゴンクエストモンスターズ+3 (吉崎 観音/ガンガンコミックス) ドラゴンクエストモンスターズ+4 (吉崎 観音/ガンガンコミックス) ドラゴンクエストモンスターズ+5 (吉崎 観音/ガンガンコミックス) 昨日ブクオフで買ったドラクエモンスターズが当たりだったので残りをまとめ買い。さすがケロロの作者さん。これが打ち切りとは無念すぎる……。 |
___4月23日(土) |
3000円のコンビネーションについに入札者が現れたようです。いつになったら出会えるんだろうなぁ。 【今日読んだ本】 ◆ 神様家族1 (桑島 由一/MF文庫J) 【amazon】 《あらすじ》 神山佐間太郎の父は神様。母・姉・妹が女神様、お手伝いさんは天使。…いやマジで。家族のおせっかいで何でも願いがかなってしまう、ウンザリな毎日。初恋の相手さえ、神である父の力で相手から迫ってきたりして、もう興ざめ!「こんなのは恋じゃない!自分の力で彼女を惚れさせなくて、何が恋愛だ!」果たして佐間太郎は、過保護な親(神様)の干渉ナシに彼女を作れるのか?ちょっとせつなくてアットホームなラブコメ・ファンタジー、颯爽登場。 明日のライトノベルフェスティバルの前に読んでおこうと思って買った、桑島さんの現代ファンタジー。 うがー、このタイトルで男の子の物語なんですか_| ̄|○ 主人公の印象が同じレーベルの「ゼロの使い魔」の主人公とかぶって仕方ない。ディティールは違うんだけれど、二人とも考えなしで相手の気持ちなんて全然分からない男の子な主人公で、全然共感できないというかむしろむかつく。ゼロの使い魔ほど萌えるわけじゃないし、家族愛がちゃんと入ってるわけでもないし、どうにも好きになれない作品でした。 評価 ☆☆(4) 【今日購入したもの】 黒白キューピッド (中村 九郎/集英社スーパーダッシュ文庫) 王の眠る丘 (牧野 修/ハヤカワ文庫JA) ドラゴンクエストモンスターズ+1 (吉崎 観音/ガンガンコミックス) ドラゴンクエストモンスターズ+2 (吉崎 観音/ガンガンコミックス) モノクローム・ガーデン1 (夢路 行/Zero-sumコミックス) |
___4月22日(金) |
【今日読んだ本】 ◆ つかめ!明日の大勝利 新ソード・ワールドRPGリプレイ集2 (秋田 みやび/富士見ドラゴンブック) 【amazon】 《あらすじ》 「あこがれのマジックアイテムが3分の1の値段であなたの手に!」そんな甘い言葉にだまされ、マルチ商法に引っかかったパーティ1の貧乏性娘・マウナ。仲間たちは果たして彼女を救うことができるのか?平和なはずの街道から荷馬車が消えた?しかもその荷馬車にはイリーナ念願の特注品グレートソードが!冒険者としての使命よりも自分の物欲を優先してしまうへっぽこ冒険者たちに復讐を挑む謎のモンスターとは?そして炸裂するシリーズ最大のダメージ!「リプレイシリーズ随一の生活感に親近感が持てる」とちまたで評判、TRPGの面白さを凝縮して伝えるリプレイ、爆笑の第二弾。 秋田みやびのへっぽこ一同ソードワールドリプレイ第2弾。 うは、ティソダーワロスww 今巻一番面白かったのは間違いなくこのティソダーネタ、プレイヤー達活き活きしすぎ、からかいすぎ。GMもプレイヤーもまだまだへっぽこで、物語の展開の仕方にはちょっと不満が残るものの、1巻より確実に笑い所は増えてます。これなら続きにも期待できそう。 しかしGMってプレイヤー次第では悲惨で大変そうだなぁ。自分は大昔にプレイヤー数回しかやったことない素人だけれど、きっとGMの望むようなプレイはできてなかっただろうから今更にちょっと反省。 評価 ☆☆☆(6) 【今日購入したもの】 神様家族1 (桑島 由一/MF文庫J) 破剣戦鬼ジェネウ 裏切りの変 (荻野目 悠樹/コバルト文庫) クレギオン ヴェイスの盲点 (野尻 抱介/富士見ファンタジア文庫) 電波的な彼女 (片山 憲太郎/集英社スーパーダッシュ文庫) ダーク・バイオレッツ5 針の小箱 (三上 延/電撃文庫) ダーク・バイオレッツ7 神の書物 (三上 延/電撃文庫) 明後日のLNFの予習用に神様家族を買ってみる。 |
___4月21日(木) |
【今日読んだ本】 ◆ 霧の日にはラノンが視える3 (縞田 理理/新書館ウィングス文庫) 【amazon】 《あらすじ》 クリップフォード村にある遺跡が返還され、妖精騒ぎが起こる。ラノンへの道が開いたのでは……? 事の真偽を確かめるべく、レノックスはクリップフォードへ。一方、ロンドンでは《同盟》の年次総会が開かれていた。今まさに盟主の信任が問われようとしたその時、《魔術師》フィアカラが乱入し、衝撃の宣言をする――!! 「私についてくる者は必ずラノンに還すことを約束するぞ」。『ミソサザイの歌』と、ジャックとカディルがこの世界に来たばかりの日々を描いた書き下ろし『この街にて』を収録。ネオ・フェアリーテイル、急展開の第三弾!! 現代ロンドンファンタジーのラノン第3巻は、襲い掛かる苦境と反撃準備の話。 うわ、このシリーズでこんな熱くてかっこいい話が読めるとは嬉しい誤算。序盤の急展開な崩壊には少しとまどったものの、バラバラとなってピンチに陥った各人が集結していく様は、ベタながら凄くよかったです。既存の味方だけじゃなく、カウラグまでいれるのが上手いなぁ。書き下ろしのジャックの過去話も、トマシーナ登場という小粋なこともしていて面白かったし、来月出る最終巻でどう決着をつけるのか、大いに期待。 評価 ☆☆☆☆(8) 【今日購入したもの】 バンパイアドール・ギルナザン (雁 えりか/Zero-sumコミックス) |
___4月20日(水) |
はい、昨日の本のタイトルが一昨日のコピペのままだったので修正ー。 _| ̄|○ こういうボケに気づいた人はメールフォームで突っ込みいれてくれると嬉しいです_| ̄|○ 【今日読んだ本】 ◆ 進め!未来の大英雄 新ソード・ワールドRPGリプレイ集1 (秋田 みやび/富士見ドラゴンブック) 【amazon】 《あらすじ》 サイコロの目による偶然と、ゲームマスターとプレイヤーたちの会話で作られていく新しい物語、それがRPG。その物語をできるだけ実際のゲーム風景に近い形でまとめ、RPGを知らない人でも楽しめるようにしたものが『リプレイ』だ。そして今、3年ぶりにソード・ワールド・リプレイが登場!冒険者の国オーファンを舞台に5人の新しい冒険者たちの物語が始まる!!失敗をしながらも、ゲームを楽しみながら成長する初心者ゲームマスターとプレイヤーたちが紡ぐ、コメディタッチのリプレイ新シリーズ、ここに開幕。 最近、富士見スレで「秋田みやび」の名がよく挙がっているので買ってみた、ソードワールドリプレイ。ソードワールドを読むのは中学生の時以来です。 うーん、久々のソードワールドゆえの懐かしさもあって普通に楽しめたけど、とりたてて特徴のないリプレイかな。普通のリプレイと違うのは、プレイヤーだけじゃなくゲームマスターまでがへっぽこなことくらい。でも、これだけだと「秋田みやび」の良さとは言えないよなぁ。きっと今後よくなってくるんだろう、と期待して続きも読みます。 評価 ☆☆☆(6) ◆ 霧の日にはラノンが視える2 (縞田 理理/新書館ウィングス文庫) 【amazon】 《あらすじ》 ロンドンへ戻り、新たな生活が始まった。正式に“在外ラノン人同盟”の準会員となり、傘下の生花店で働くことになったラムジー。相変わらず同盟加入を拒み、自転車便の仕事を続けるジャック。同盟盟主・ランダルの片腕として、忙しく立ち回るレノックス。だが、ひとり組織に属さず個人行動をとるジャックを、ランダルは危険視し始めていた…。妖精郷“ラノン”から来た人々の、波瀾万丈の毎日を描くネオ・フェアリーテール、いよいよ本格始動。 昨日に引き続き、ウィングス文庫の現代ファンタジー。 やっぱり自分はこの作品の雰囲気がすごく好きみたいです。今巻では本格的な敵も出てきて1巻より盛り上がってきたものの、根底的には相変わらず地味でまったりとした作品。ラムジーの活躍する前半も面白かったけれど、今回はなんといっても後半がよかったです。アグネスと新登場のシールシャ、2人の少女がメインの話、この作者さん女の子もちゃんと書けるというか、女の子の方が魅力的ですね。2人ともかわいくていいキャラな上、出会った2人に友情が作られていく過程が上手いです。そしてラムジーありえない、まじありえない。朴念仁が多いラノベ界でもトップレベルの朴念仁ですね彼は。アグネスの恋が実るかどうかを気にしつつ、物語が佳境にさしかかりそうな3巻へ。 評価 ☆☆☆☆(8) |
___4月19日(火) |
【今日読んだ本】 ◆ 霧の日にはラノンが視える (縞田 理理/新書館ウィングス文庫) 【amazon】 《あらすじ》 クリップフォード村で七番目に生まれた子供には、妖精の呪いがかかっているという―。呪いを解く鍵を探すためロンドンへやってきたラムジーは、不良達に襲われていたところをジャックという青年に助けられる。仲間らしき刺青の男・レノックスに「王子」と呼ばれ、どこか不思議な雰囲気を纏うジャックは、心を閉ざしたままのカディルという美しい人をつれていた…。霧の都を舞台に、大胆な構想で描くネオ・フェアリーテール。期待のストーリーテラー、縞田理理のデビュー文庫。 マイナーレーベル発掘中に目にとまった現代イギリス異世界民族ファンタジー。あれ、どっかで女主人公って見たはずなのに主人公男ですよ_| ̄|○ でもBL臭はほとんどなかったのでよかったよかった。 現代のロンドンに落っこちてきた別世界の人間達とその血をひく人間達の物語。日本以外が舞台の別世界人間物、しかもnotコメディというのが珍しい上に、この別世界や魔法の設定がなかなか面白い。派手なところはないし、心理描写がとりたてて優れているというわけでもないのだけれど、優しい登場人物達やロンドンの街並みの雰囲気が気にいりました。作中唯一の女の子であるアグネスがかわいくていいですね。今回の中編2つは共にいい話だったけれど若干華がたりないかな、今後は盛り上がってきそうなので期待。 評価 ☆☆☆(6) 【今日購入したもの】 霧の日にはラノンが視える3 (縞田 理理/新書館ウィングス文庫) |
___4月18日(月) |
今日は日経平均が3.5%も下げるブラックマンデーでした。投資家の買い意欲はどん底です。ですが、こんな低調な相場を救うかもしれない救世主が来月発売されます! これ。 株と妹を強引に結びつけるだけでなく本まで出す姿勢には脱帽です。これで全国数千万人の妹好きが一斉に株を買い出すはず! 現にその前触れとして、まんだらけやブロッコリーといった「萌え関連」の株が急騰しています。これで日本の相場も安泰ですね。 ……いや、ちゃんと発売されたら買いますよ? 【今日読んだ本】 ◆ 召喚士マリア2 傷痕に死神を、宿命に血のドレスを。 【amazon】 《あらすじ》 堕天使フレイムと魂を共有する少女マリア。郊外で起こった魔物がらみの事件を調べにある屋敷を訪れるマリアたち。そこには、マリアのある能力を利用しようとたくらむ輩たちが待ちかまえていた……。 先日に引き続き、モンコレ世界が舞台の北沢さんのファンタジー。 うーん、ちょっと飽きてきた。精神共有の定番である「体乗っ取られて意識あるのに動かせない」場面なんかはすごく萌えるんですが、新登場のキャラには全く魅力ないし、他のキャラもアル以外は掘り下げが足りずにやや単調。ラブに持っていくには心理描写やエピソードが足りてないし、終盤の展開が自分のようなモンコレ知らない人にはご都合主義にしか思えない。モンスターの特徴を半ば前提とされても困りますって……。3巻は様子見で。 評価 ☆☆★(5) |
___4月17日(日) |
雑用として関わっていたライトノベル・ファンパーティーで、「私のイチオシ」投稿受付が開始しました。ついでにリンク集も公開されてます。リンク集はライトノベル界では最大規模のものになったと思うので、よかったら使ってください。 【今日読んだ本】 ◆ 13階段 (高野 和明/文春文庫) 【amazon】 《あらすじ》 犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。処刑までに残された時間はわずかしかない。2人は、無実の男の命を救うことができるのか。江戸川乱歩賞史上に燦然と輝く傑作長編。 評判よかったのを覚えてたので買っておいた、久々の一般小説。 これは文句なしに面白かった。死刑制度の是非・殺人に真っ向から当たったテーマは登場人物の心理・行動に違和感なく溶け込んでいて、非常に考えさせるものになっています。さらに先の読めない展開・構成が秀逸。序中盤で事件の謎をじわじわ明らかにしていく様ではRPGの謎解きのようなワクワクを味わい、終盤の物語の二転三転には心地よく振り回され、最後の事件の収束の綺麗さとほろ苦さに満足。一般小説は合わないのが多いけど、たまにこういうのがあるから読むのやめられないなぁ。 評価 ☆☆☆☆(8) ◆ 悪魔の皇子 アストロット・サーガ (深草 小夜子/角川ビーンズ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 「呪われてあれ、兄君! 貴様に私がくれてやるものは、この先、死のみと知れ!!」──『悪魔の皇子』と呼ばれ、闇の力を持って生まれついた異母兄弟。光の王女を間にはさんでの、数奇なる宿命の戦いが始まる──!! 発売当時に地雷な評判を見て回避していたものの、属性持ちとしては抑えておかねばと思い結局購入したビーンズ文庫のファンタジー。 まず、話の出来は微妙というか駄目気味。主人公は最初ヘタレで、その主人公の成長が一つの物語の柱となるはずが、10ページくらいで別人のように変わってしまったのには唖然。巻の半分くらいは使って描くものですよこれ……。これのせいで、その後の主人公の行動全てが胡散臭いものに感じてしまい、どうしようもなかったです。が、こんな地雷気味な作品でも、女の体に男の心その他入れ替わりジャンル好きな自分には楽しめるわけで。男の体の時から弟に執着しているBL気味な兄はうざかったですが、それには目をつぶって、オマケにくっついてきた精神同居まで含めて満喫。まだ女の体のままだから続きも買います。 評価 ☆☆☆(6) |
___4月16日(土) |
読了本あるけれど、酔っ払いなので感想は明日。 【今日購入したもの】 召喚士マリア 傷痕に死神を、宿命に血のドレスを。 (北沢 慶/富士見ファンタジア文庫) 進め!未来の大英雄 新ソード・ワールドRPGリプレイ集1 (秋田 みやび/富士見ドラゴンブック) つかめ!明日の大勝利 新ソード・ワールドRPGリプレイ集2 (秋田 みやび/富士見ドラゴンブック) 霧の日にはラノンが視える (縞田 理理/新書館ウィングス文庫) 霧の日にはラノンが視える2 (縞田 理理/新書館ウィングス文庫) 刀京始末網 ツキニホエル (森橋 ビンゴ/ファミ通文庫) |