___7月16日(土) |
大馬鹿なことをやっちまった_| ̄|○ アホすぎて書きたくないので、分かる人だけ分かってください。ああ鬱だ……。 【今日読んだ本】 ◆ 銀の手のバルドス ウスカバルドの末裔 (たけうち りうと/講談社X文庫ホワイトハート) 【amazon】 《あらすじ》 王宮にアリルの血を引く姫が生まれ、カノンがバルと一緒に住むための家を建てているとき、ウスカバルドを名乗る北方の名家の子息、美貌のフィリが現れる。フィリは自ら『銀の手のフィリ』を名乗ることを王に申し出た。銀の手、それは王に匹敵するほどの知力、防御を持つ国の守り手を意味する。フィリたちの企みが動き始めたとき、カノンは倒れ、バルは囚われの身になってしまい……!? 「ウスカバルド」という水を操る種族が登場する王宮周辺ファンタジー第2弾。 こないだの感想で、これはBLじゃないって書いたけれど、冷静に見るとギリギリBLに入っちゃうかなぁ。自分の中ではBLは
で、話の感想。今回も心理描写は秀逸で、生活能力0のバルと子供でもしっかり者のカノンの歳の差離れた奇妙な友情の描かれ方がいい感じ。カノンがわき目をふらずにバルを助けに行ったいたのは少し驚きましたが、そういう真摯さがカノンの良さなんでしょうね。あっさり騙されたりと年齢相応の面を見せてくれたのもよかったです。一方で、ランキアの出番少なめ、敵との決着があっさりしすぎ、フィアナの噂がどうだったのかは放置プレイかよ!、など気になる点も結構あって、前巻にはやや見劣り。 この感じだと、フィアナは今後登場するのかな。登場人物全てを食っちゃいそうなパワー持ってそうだけれど、それはそれで楽しみ。 評価 ☆☆☆(6) |
___7月15日(金) |
【今日読んだ本】 ◆ 初恋マジカルブリッツ はじめていいます、大好きです (あすか 正太/集英社スーパーダッシュ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 初めての恋。鼓太郎は少女に恋をした。白鳥祈梨、優しくて頑張り屋だけどちょっぴり泣き虫な女の子。真面目な鼓太郎、健気な祈梨。二人は幸せになれるはずだったのに、現れた美しき少女が死を宣告する。天動説世界の魔物たちが鼓太郎の命を奪いに現れる! 生き残る方法はただ一つ、身も心も祈梨と結ばれること!? 純情まっしぐら、魔法と戦闘のラブラブ学園ストーリー!! 先月のSDの新刊のラブコメ。「大魔王アリス」で被爆して以来あすか正太作品はずっと避けてきたのですが、諸所の感想見て気になったので久々に読んでみることに。 うは、本当にエロだ! 「死を回避したかったら女の子抱け」ってどこのエロゲ設定ですかこれは。まあエロといってもデビル17のようなエロメインの話じゃなく、初々しいラブコメの一つのアクセントとしてのエロで超こっ恥ずかしい。SDでよくこうも踏み込んで書いたなぁというくらいの量と質なのに、きちんと初々しさ保ってるのがグッド。 魔法戦闘部分はそんな面白くなかったし、ラブコメとの調和はとれているとは言いがたいけれど、萌えも入ってて阻害するほどではなかったのでよかったです。次巻はサブタイトル見る限り、別の人と……なんだろうなぁ、少し不安。まぁ、リリスが女の子に入ってたらどんな話になるかちょっと想像してみた自分にはそんなこと考える資格もないですが('A`) 評価 ☆☆☆(6) |
___7月14日(木) |
以前より購入宣言していた「株でいこう! お兄ちゃん、ネットトレーディングしよっ!」が近所の本屋で早売りしていたので、 正直、1800円という値段を見て引き返したくなったし、少女小説や少女漫画買うよりもはるかに恥ずかしかったですが耐えました。 で、内容ですが……萌えとエロ勘違いしてるだろこれ。 「倒産株=危ない=イク」とか、「白いローソク足=太もも」とか、もうアホかとバカかと('A`) ホームページの4コマ漫画のようなまったり萌え路線かと思っていただけに、かなり裏切られた気分。ゴールデンクロスは必殺技じゃなかったんですか、なんで太もも(ローソク足)触られて痙攣してるんですか……。 でも、エロに目をつぶれば、株の初心者には多分そんなに悪い本じゃない。株の買い方を説明した次のページにIPOについて載せてたりと構成がアレなところもあるけれど、所々にある格言はまともなこと言っているし、株とは何なのか・どうやって売り買いするのか・株主優待・インサイダー、など基本的な事柄はきちんと説明。フジVSライブドアのTOBといった旬なものも抑えてあるし、なかなかいいんではないでしょうか。結局説明は文章頼りで、イラストたくさん使っている割に分かりにくいのはきっと気のせい。 難しい本読むよりは分かりやすく学べると思うので、株に興味があってイラスト気に入った人にお勧め。 【今日読んだ本】 ◆ 殿がくる! ニッポン最後の日!? (福田 政雄/集英社スーパーダッシュ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 日本吸収計画が失敗に終わっていたアメリカは、次なる作戦で再度日本を狙う。新米政治家の白川と理緒のお見合いも、その一波。新一郎はやっと自分の気持ちに気が付くのだが、果たして間に合うのか…。そして、信長とアメリカの直接対決!? 日本の未来は殿が切り開く、ラスト合戦! 現代にタイムスリップしてきた信長を描いたシリーズ、第三巻にして完結。 んー、ちょっと思想を全面に押し出しすぎな気が。こういうの嫌いじゃないんですが、中盤の新一郎が語る場面の流れあたり、強引で都合よすぎじゃないかなぁ。どうも新一郎が中身伴わずに上辺だけ成長している印象を受けて凄く嫌でした。恋愛は引っ張った割にあっさり片付けちゃうし、他キャラの良さも前の巻と比べると尻すぼみ、信長の行動の痛快さは保っているけどそれだけの、やや不満が残る最終巻。 評価 ☆☆★(5) 【今日購入したもの】 株でいこう! お兄ちゃん、ネットトレーディングしよっ! (マイクロマガジン社) |
___7月12日(火) |
クーラーがお亡くなりになりました_| ̄|○ しばらく暑くなりませんように……。 【今日読んだ本】 ◆ 夏祭りに妖狐は踊れ (飛田 甲/ファミ通文庫) 【amazon】 《あらすじ》 「未来視」能力を持つ美少女高校生、三島優希と、バリバリの科学信奉者、真田真也の通う峰岸高校に狐の呪いを呼ぶという「不幸の手紙」が流行りだした。同じ頃、夏の鎮守祭を調べ始めた赤城圭司と、民俗研の後輩、倉木涼子は、その縁起に「狐の祟り」が関係していることを知る。これは偶然の一致なのか? 釈然としない中しだいに学校中に広がる「不幸の手紙」。続出する怪しい出来事。「不幸の手紙」と鎮守祭に共通する「狐の呪い」とは何なのか? そして少女の「未来視」能力が示唆した思いもよらない真実とは――。待望の青春ラブ・ミステリー第2弾登場! 一昨日読んだ恋愛ミステリ「幽霊には微笑を、聖者には花束を」の続編。 今回は「狐の祟り」という民俗学的な事件。相変わらず謎の出し方と回収の仕方の構成がうまくて、前作とは違って因果律というSF要素が入ることが前もって分かっているため、今回は推理する楽しみもあり。トリックとロジックは驚愕とはいかないまでも唸らされるくらいには面白くて、出来自体は前作よりよかったです。ただ、自分的に大きな欠点が一つ。 真也ちょっとそこになおれ。 そう、真也の朴念仁ぶりがひどいんです。不器用を通り越して優希のことが好きかどうかすら怪しい態度、もう優希がかわいそうでならない。河原崎部長がちょっかい出してくるのに腹立つのも、真也が態度をはっきり示さないせいですしね。前作より退化したラブにはがっかり。サブカップルは結構いいのになぁ。 評価 ☆☆☆(6) |
___7月11日(月) |
【今日読んだ本】 ◆ 空ノ鐘の響く惑星で7 (渡瀬 草一郎/電撃文庫) 【amazon】 《あらすじ》 御柱から現れた謎の兵──死を恐れず、際限なく現れる敵を相手に苦戦を強いられるフェリオ達。そんな中、神殿騎士団・団長ベリエが突如暴走し、自分の部下にまで剣を向けた!? 御柱の異変を知ったコウ司教が、事態を収拾するために下した重大な決断とは──? 一方、ウルクへの“処置”が完全ではないと知ったイリスはその苛立ちを露にする。追い詰められたリセリナは何とかしてこの状況を打破しようとするが……。突きつけられた現実を前に、人々は何を思い決断するのか──!? 話題の異世界SFファンタジー第7弾! 三角関係異世界ファンタジー第7弾は、フォルナム神殿防衛戦の決着。 作中時間で数時間しか進まず物語の進みはちょっと遅いものの、その分密度はぎっちり濃くて期待通り鉄板の面白さ。あちこちで話が展開されていたためか、今回はメインよりもサブのキャラクター達が強く印象に残りました。前巻でいい味を出していたパンプキンは今回も喋り(と裏表紙)で魅せてくれたし、ライナスティ、チュイニー、ムスカといった地味だったり新登場だったりする面々が熱くてかっこよかったです。特にライナスティが、普段は飄々としているけど実は〜系キャラの本領をついに発揮、飄々なところも失っていないし良いキャラに化けたなぁ。 サブがよかった分、メインキャラの三角関係は少し停滞気味。ウルクに関しては「あげて落とすのえぐいなー」と思ったけれど、あちこちで騒がれている程にはダメージなし。多分自分がリセリナ派だからでしょう。つーか、この鈍い王子と自己犠牲に走るリセリナの間にハッピーエンドがあるのか心配になってきましたよ。過去飛ばされて絵に、はさすがにないと思うけれど、鬱エンドは勘弁。 評価 ☆☆☆☆(8) |
___7月10日(日) |
大ポカをやらかして、危うく来年の生き方が大幅に変わるところでした。あと2日気づくのが遅かったらやばかった。最近「なるようになる」が信条になっているので、変わったらそれも一興だったかと少しだけ思いましたが、ポカしないにこしたことはないわけで。当たり前だけど、大事な書類は一読だけじゃなくてしっかり確認するようにしよう。 【今日読んだ本】 ◆ 幽霊には微笑を、聖者には花束を (飛田 甲/ファミ通文庫) 【amazon】 《あらすじ》 真田真也は、心霊現象を信じないバリバリの科学信奉者。理屈っぽく容赦がない彼は、オカルトマニアの集まる民俗研究会部長河原崎に目の敵にされていた。ある日、幽霊が出るとの噂がある、学校の裏の廃屋に民俗研の連中と出かけた真也は、そこで、唯ひとり「美少女の幽霊」を見てしまう。真也の家までついてきてしまった「彼女」は、オカルト好きの真也の妹に「ユウ」ちゃんと名付けられ同居することに。しかし、彼女が記憶している生前の唯一の記憶が、銃口をむけられている光景だと知った真也は、「ユウ」を殺した犯人を捜すため調査を開始するのだった……。えんため受賞作家が贈る、少年と幽霊の織りなす、ハートせつない青春ラブ・ミステリー! 今まで敬遠していたもののあちこちで良い評判を見るので買ってみた、ファミ通文庫の恋愛ミステリ。 避けてたのがもったいないと思わされる、評判通りの良作でした。オカルトネタあまり好きでない自分にとって、出会った後の過剰なまでの科学的アプローチによるやりとりは斬新なこともあってなかなかに面白い。捜索に入ってから謎を解明していく過程にはスルスルと惹きこまれたし、その中で距離がゆっくりと縮まっていく二人の描き方もなかなか。もうちょっと主人公がリアクション大きめならばなおよかったですが、このままでも十分。ただせっかく過程がうまいのに、種明かし部分でそれまでの流れとは少々突飛な論理が展開されて、ミステリとして崩壊してしまうのがすごくもったいない、ネタ自体は面白いんですがこの作品で使うのは微妙だったかと。でも最後はベタベタで綺麗にまとめてくれ、いいラブが見れてよかったです。 ところで、ファミ通の現代物って、若い人の作品が多いし、シリーズ名つかないし、タイトル長いし、見分けつきにくいんですよね。今まで敬遠していた大きな理由に、そのせいで間違って別のを買うのが怖いというのがあったわけで、シリーズ名くらいはつけてほしいなぁ。 評価 ☆☆☆★(7) 【今日購入したもの】 夏祭りに妖狐は踊れ (飛田 甲/ファミ通文庫) 悩殺ジャンキー2 (福山 リョウコ/花とゆめコミックス) 悩殺ジャンキー3 (福山 リョウコ/花とゆめコミックス) Landreaall2 (おがき ちか/ZERO-SUM COMICS) 悩殺ジャンキーで久々に転がりまくり。 |
___7月9日(土) |
【今日読んだ本】 ◆ ジョイン! (祭紀 りゅーじ/電撃文庫) 【amazon】 《あらすじ》 壮大な世界観とユニークな設定で繰り広げられる新感覚ファンタジー。三百年前「システムズ」という魔法の本に封印された魔王と魔王軍。その強大な力を召還する"タイプリーダー"と呼ばれる能力を持つ少女・ミュンヒィ。兵学校を卒業したばかりの彼女は英雄を登場させるという秘密の計画に参加する事になり、使命に燃えていた。だがそんな彼女が配属されたのは英雄軍の引き立て役としてワザと負ける事を義務づけられた"ニセ魔王軍"。しかも部隊の仲間達はひとクセもふたクセもありそうな奴らばかりで──。 「太陽機関師物語」などを書いている祭紀さんの久々の新刊は、コメディ調のニセ魔王ファンタジー。 冒頭〜一章ではこれからどうなるんだろうと素直に期待できる展開、しかし途中から息切れ、となんともバランスが悪い作品。中盤の仲間集めがページ数無駄にかけててだるすぎるんですよね。集めた仲間がその後活躍してくれればいいんですが、どいつもこいつもいきなり超サブキャラ化してしまうわけで、いなくてもいいくらい。一章まるまるはページもったいないです。 主人公のミュンヒィは明るくてよくいじられ狼狽する少女でかなり好みだし、一人称なこともあってシーン単位ではいいと思えるところが結構あり。ただ、ミュンヒィの父親を心配する描写が中盤を中心に欠けてるのがすごく気になりました。悲しみは押さえつけてるとしても、ミュンヒィの性格なら何とかして情報集めようとしたりは常に心がけると思うんですよね。そこが気になったせいで最後冷めたのが残念。自分としては主人公だけで楽しめたものの、もっと面白くなりそうな素材だっただけにちょっと不完全燃焼。 評価 ☆☆☆(6) ◆ とある魔術の禁書目録6 (鎌池 和馬/電撃文庫) 【amazon】 《あらすじ》 学園都市の新学期初日。それは、上条当麻が通う学校に“謎の転校生”が現れた日で、インデックスにはじめて「ともだち」ができた日で、御坂美琴がインデックスと初対面した日で、二人に板挟みになった上条があいかわらず不幸だった日で、その一部始終を傍観していた白井黒子が上条に嫉妬した日で、そして──学園都市にとある魔術師が襲来した日だった……!“謎の転校生”、「ともだち」、とある魔術師。科学と魔術が交差するとき、上条当麻の物語は始まる──! 異例の大人気! 科学と魔術の学園アクション第六弾! 熱くてビリビリな小説、禁書目録の第6巻。 あらすじ見た時点で不安だったんだけれど、やっぱり今回はダメだった。美琴の登場ページが無茶苦茶少ないのは当然不満、でもそれは予期していたことだし最悪0ページを想定していたので許容。問題は、もう一つの楽しみである熱さが今回感じられなかったこと。守る対象に愛着持てなかった、敵の前半と後半のギャップが受け入れられなかった、当麻がちょっとアホ、など色々な理由があって本来熱いはずのシーンが熱く感じず。久しぶりに設定凝ってきたのも、すごいと思うよりこんなのありえないと思う方が上回ったし、序章と終章の陰謀の語りがちょっとうざめ。イラスト含めエロ方面ではいつもより頑張ってましたが、別にインデックスと氷華のお色気シーンなんて見たく(略 好きな人にはたまらないんだろうけれど、巨乳眼鏡はうちには空振りコースです。 長編だとそろそろ限界なのかなという不安が再び頭をもたげてきたので、次巻でそんな不安が吹き飛んでくれるといいなぁ。 評価 ☆☆(4) 【今日購入したもの】 シフト ―世界はクリアを待っている― (うえお 久光/メディアワークス) 幽霊には微笑を、聖者には花束を (飛田 甲/ファミ通文庫) 銀の手のバルドス ウスカバルドの末裔 (たけうち りうと/講談社X文庫ホワイトハート) 夏変幻 ピストル夜想曲 (青目 京子/講談社X文庫ホワイトハート) 銀の腕輪のユーリ vol.1 (和智 正喜/小学館スーパークエスト文庫) 飛鳥井全死は間違えない (元長 征木/角川書店) 悩殺ジャンキー1 (福山 リョウコ/花とゆめコミックス) Landreaall1 (おがき ちか/ZERO-SUM COMICS) バンパイアドール・ギルナザン2 (雁 えりか/ZERO-SUM COMICS) 「犬はどこだ」のサイン会整理券を買いにいくついでに色々購入。 買った漫画3冊はどれもなかなか。ギルナ巻末のストプラmixには笑った。 |
___7月8日(金) |
【今日読んだ本】 ◆ ウスカバルドの末裔(前編)(後編) (たけうち りうと/講談社X文庫ホワイトハート) 【amazon】 《あらすじ》 庭師であった父の使いで王宮を訪れた少年カノンは、そこで伝説の槍ル・ノーグの加護を持つ聡明王・ランキアに逢い、恋を誓う花ガーデニアを、そうとは知らず手渡してしまう。優しい王に憧れの念を抱くカノン。運命に導かれるまま、王宮で暮らすことになるのだが!?気紛れな吟水詩人バル、華やかな美貌に寂しさを隠す王弟アリル、ランキアの美しい婚約者エレーネ。王宮物語、前編登場!! ラノパの感想見て興味もって買っておいた王宮ファンタジー、二冊一気読み。 壮年のかっこいい王様、皆に愛されているけれど王を求める王弟、影のある楽師、素直で王様を慕う少年、これだけそれっぽく男キャラを配置しているのに、ホモっぽさを出さずに男同士の関係を描ききってるのがすごい。全体的に描写が丁寧で、一人一人がなぜそう行動したのか、がよく分かるよい文章。王と王弟の、お互いを思いあうゆえの微妙な行き違いの描き方なんか実にうまいですね。それに加えて、一応の主人公であるカノンがかわいいんですよ。素直で適度に聡明で思いやりも持っていて、思わず守ってやりたいと考えてしまうかわいさ、男なのに。逆に、女キャラはあまり可愛げがなくて出番も少なく、男たちに食われている感じ。普段ならションボリだけれど、この作品に限ってはそれが正解かな。 ファンタジーとしては、もうちょっと北の部族あたりの記述はほしかったと思うものの、ウスカバルドの設定はなかなか面白いし、ぬるすぎず固すぎずのいい按配。男ばかり出てくる話は全部ダメ、という人以外にはお勧め。 評価 ☆☆☆★(7) 【今日購入したもの】 とある魔術の禁書目録6 (鎌池 和馬/電撃文庫) 空ノ鐘の響く惑星で7 (渡瀬 草一郎/電撃文庫) ジョイン! (祭紀 りゅーじ/電撃文庫) |
___7月6日(水) |
【今日読んだ本】 ◆ 暗夜変 ピストル夜想曲 (青目 京子/講談社X文庫ホワイトハート) 【amazon】 《あらすじ》 時は大正。東京浅草の「なまくび横町」に、闇商売の特殊な力でも果たせぬ望みを叶える“闇掌(あんしょう)”を生業(なりわい)とする娘・壇上映(だんじょうはゆる)がいた。ある日、映の義妹を名乗る醍醐寺日向子(だいごじひなこ)が依頼に訪れる。忽然と消えた婚約者に復讐を果たすため、捜し出してほしいのだと。しかし、そこに醍醐寺家の陰謀をみた映は、日向子と共に追われることに!そして2人の前に現れた仮面の男の正体とは……。嘘と真が蠢く街で掌にするものは闇か光か!? アクションっぽいので見送っていた今年のホワイトハートの新人さん、主人公がツンデレと聞いて購入。 amazonの「こんな本も買っています」に深見作品が二冊が入っているように銃でレズ入りな話だけれど、深見作品とは全く違う暗めの雰囲気。主人公の映はツンデレというよりはただ心が凍っているだけで、期待とは違うキャラだったものの、ズガズガ(ほんと、ズガズガという表現がピッタリなくらい強引)と踏み込んでくる日向子の対処にとまどい人間味を取り戻していく様は温かみがあって結構好き。後半、「助けたい」という心を持ち行動する姿はベタながらかっこいいし、素直に好感持てる主人公と物語でした。ただ映に描写とってる分、当初主人公だったらしいシンと沙久也が背景描写薄くて完全に脇役になってたのがすごくもったいないなぁ、沙久也主人公の歪んだ話なんか読んでみたかった。 設定は闇商売周り中心に胡散臭さ全開、でも大正時代の混沌とした薄暗い雰囲気はよく出ていてプラマイゼロ。アクションはちょっと短めで銃使っている割には淡白、もう少し派手でもよかった気がします。とはいえ、新人作品としてはなかなかの完成度だったので続きも買い。 評価 ☆☆☆(6) 【今日購入したもの】 ウスカバルドの末裔 後編 (たけうち りうと/講談社X文庫ホワイトハート) 初恋マジカルブリッツ はじめていいます、大好きです (あすか 正太/集英社スーパーダッシュ文庫) |
___7月5日(火) |
昨日の購入物が一冊間違っていたので修正、今月早くも1ミス……。 【今日読んだ本】 ◆ ソウル・アンダーテイカー (中村 恵里加/電撃文庫) 【amazon】 《あらすじ》 「運命。私は彼女との出会いをそう表現する」生者の魂を喰らい、死者の魂を引き寄せるハンニバル。主に忠義を尽くし主と共に死ぬ使い魔の常道から外れ、主に不義を働き主を冥府へと誘いながらも己のみは生き長らえるという死を招く猫。そんな使い魔の次なる主――江藤比呂緒は弱冠十二歳で、たぐいまれな霊的な素質を持っているが、とんでもない“大馬鹿者”で……。 今週は上半期の拾い残しを重点的に読むことに、これは「ダブルブリッド」の中村恵里加が2月に出した、小学生の少女が主人公の現代物。 読了してツナご飯が無性に食べたくなったので、今晩食べました。やっぱりウマー。金がかかってなくても、ツナ缶好きには御馳走。おにぎりのツナマヨも嫌いじゃないけれど、マヨネーズない方が断然好きですね。 それはさておき、この作品は二話くらいまで電撃hpで読んだことがあって、その時は主人公の馬鹿さの描写がちょっと辛かったのでツナご飯食べただけで切りました。で、今回改めて三話以降読んでみたところ、主人公がただ馬鹿なだけじゃなく歪んだ芯や狂気みたいなものもはらんでいて、アンバランスや危うさが魅力的なキャラになっており、昔読んだ時よりいい感じ。話は一冊まるまる序章で全然進んでいないけれど、「魂の葬儀屋」というアクション系にありそうな設定が痛く切ない雰囲気で化けて、普通に先が気になります。次巻は一年以上待たされそうなのがアレですが、出れば買い。 評価 ☆☆☆(6) 【今日購入したもの】 暗夜変 ピストル夜想曲 (青目 京子/講談社X文庫ホワイトハート) |
___7月4日(月) |
尺度の問題についての話題が出ていたので、ちょっと書いてみる。 うちの場合、自分が他のサイトを見る時にあった方が分かりやすいし、言葉だけでいつも伝えきれるとは思わないのでサポートとして☆つけてます。基準は基本的にはBookShelfに書かれている通り。一応10段階ですが、★はまずつかないし、☆、☆☆☆☆☆はともに年に1,2作レベルなので実質は7段階。その中で読了後の直感でつけている、といったところです。後日冷静になって見返すと少しずれてたかなと思うことも時折ありますが、それは読了時の昂揚感なんかも含んでいるということで。 【今日読んだ本】 ◆ クドリャフカの順番―「十文字」事件 (米澤 穂信/角川書店) 【amazon】 《あらすじ》 待望の文化祭が始まった。何事にも積極的に関わらず<省エネ>をモットーとする折木奉太郎は呑気に参加する予定だったが、彼が所属する古典部で大問題が発生。手違いで文集を作りすぎたのだ。部員が頭を抱える一方で、学内では奇妙な連続盗難事件が起きていた。「十文字」と名乗る犯人が盗んだものは、碁石、タロットカード、水鉄砲――。この事件を解決して、古典部の知名度を上げよう! 目指すは文集の完売! 千載一遇のチャンスを前に盛り上がる仲間たちに後押しされて、奉太郎は「十文字」事件の謎に挑む。 米澤さんの最新刊はソフトカバー本、「氷菓」「愚者のエンドロール」に続く古典部シリーズのひとまずの最終巻。 うあー、文化祭だー。今回は今までの古典部の作品とは違って別行動をとっている四人それぞれの視点がコロコロと入れ替わって書かれていて、行動が四人四色なおかげで賑やかなだけではなく裏には違った面もある文化祭の雰囲気が実によく出ていて、これぞ文化祭! といえる素晴らしさ。さらに、多視点にしたことではじめて見えた奉太郎以外の内面が、三者ともに非常に魅力的。千反田はイメージ通りに笑かしてくれ、摩耶花はかわいくてかっこよく、隠されていた里志の一面もはっきり見れて、古典部全員のことが今までより遥かに好きになりました。謎解きに関しては、裏かかれる爽快感がなかったのと、漢字が読めなかった(人名はほんと嫌いです、フリガナも見ないし……)分「氷菓」よりは一枚落ちるものの、文化祭の物語としての爽快感はあったし、それ以外の部分で十二分に満足。 米澤作品はミステリーズの短編以外はどれも好きですが、「氷菓」を抜いてこれが一番に浮上。一応過去作品知らなくとも読めるけれど、キャラクターへの思い入れが全然違うので読むなら前二作を読んでからがお勧め。 評価 ☆☆☆☆★(9) 【今日購入したもの】 クドリャフカの順番―「十文字」事件 (米澤 穂信/角川書店) ソウル・アンダーテイカー (中村 恵里加/電撃文庫) |
___7月3日(日) |
上半期が終了したので、毎期恒例の2chライトノベル板大賞がスタートしてます。 ざっと眺めて、とりあえず「ソウル・アンダーテイカー」購入決定。田村くんが台風の目となりそう。 【今日読んだ本】 ◆ 鏡のお城のミミ 陰の王者と陽の踊り (倉世 春/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 実の父テオバルト王のいるクロティルド王国に入ったエリック。領内の反乱を治めるように命じられ、意に染まぬ戦いを強いられる。勝利し、ミミを花嫁と認めてもらおうとするが、ミミと引き離され…。 ラブ&政治ファンタジーシリーズ「ミミ」の第10巻は、ついにテオバルトと対面。なぜかこの巻までテオ「パ」ル「ド」と思っていたのは秘密。ミミとマリみては、2年近く前からきっちり3ヶ月のペース守ってセットで出てますね。コバルトの作家さんの筆ははやい。 今回のミミはいい子だなぁ。前巻ではっきりと結ばれて身も心も一段強くなって、エリックに釣りあうよう頑張る姿がとても微笑ましい。それに比べて、エリックが情けないこと情けないこと。いくら浮かれてるとはいえ周り何も見えてないひどい体たらく、あなたちょっとアフォすぎ……それでも元一国の王子ですか。 テオバルトは大体予想した通りの嫌なキャラ。同情する余地はあるけど、する気は全く起こらず。そして、最後であろう重要新キャラが登場。なんか血筋の他の人間がヘタレている中、こいつはえらくかっこいいですね。姿勢に好感持てるし素直に応援したい奴です。 ここ最近低調だったけれど、今巻は展開もなかなかだったしエリック以外はよかったです。ラストで大きな転機を迎えて、これから皆、特にミミがどう動いていくのかが楽しみ。 評価 ☆☆☆★(7) |
___7月2日(土) |
【今日読んだ本】 ◆ マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ (今野 緒雪/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 冬の日曜日、令の家にハイヤーが迎えにくるのを目撃した由乃。両親にきくと、今日は令のお見合いの日だというのだが…!? 黄薔薇、白薔薇、紅薔薇、それぞれの冬物語を描く、人気シリーズ! 惰性買いのマリみての最新刊は、三色それぞれに分かれた中編集。中編集なので、それぞれ感想を。 黄薔薇――前巻ではいらないと思った奈々が予想よりはるかにいいキャラ、由乃さんとの絡みが面白い。先手とられてうろたえる由乃さん萌え。 白薔薇――内容薄い、どうでもいい。 紅薔薇――遊園地。とてもどうでもいい。 クオリティは一時期より戻っている気がするけれど、黄薔薇以外内容に興味もてないからどうしようもなし。次は買うの様子見します。 評価 ☆☆★(5) |
___7月1日(金) |
ケータイ小説にて、松井千尋復活。 生きてた万歳。・゚・(ノД`)・゚・。 もうコバルトから完全に干されたと思ってたのでほんと嬉しいですよ。雑誌に掲載された短編の再掲で新作じゃないみたいですが、新作が出る可能性ができただけでも十分。「ハーツ」級の傑作が読める日を待っています。 6月も終わったので恒例のまとめ。 読了――32冊 購入――29冊 一応久々の勝ち越しだけれど微妙な結果。新刊多くて積みに手が回らない……。 【今日読んだ本】 ◆ シェオル・レジーナ 魂の捜索人 (村田 栞/角川ビーンズ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 常人には見えない「あるモノ」が見えてしまうため、女司祭ファティマに弟子入りさせられた少年シオン。美しき堕天使を使い魔とするファティマの仕事は、はぐれた魂を探し出す〈魂の捜索人〉なのだというが……!? ビーンズの三ヶ月連続新人送り出しの第一弾は、奨励賞と読者賞ダブル受賞の悪魔や天使が出てくる世界での魂捜索ファンタジー。 なんというか、実にビーンズらしい話だなぁこれは。魂の捜索に従事している戦う修道女であるファティマがヒロインで、その周りにいるのは弟子入りしてきてあっさり惚れるショタな男の子と、ずっと近くにいて秘めた恋をしている美形堕天使さん。お約束のようにファティマは超鈍感。わーい逆はーれむだー(棒読み)。これは読者賞とったのも納得。女の子がちやほやされる話は嫌いじゃないけれど、ファティマがイヴの生まれ変わりという設定もあったりして、ここまで露骨にやられるとちょっと萎えます。 話は、序盤で世界と魂捜索の仕事について説明した後、事件に巻き込まれるという非常にオーソドックスな作り。美形っぽい悪魔や天使がたくさん出てくるビーンズ文庫らしい世界設定は嫌いじゃないですが、過去の話が大きすぎるのがバランスがとれてなくて嫌。あと、熟練の割にファティマがアホだったり、シオンの話の聞かなさに納得できないところがあったり、キャラ造形に疑問感じる箇所がいくつかあったりして、いまいち楽しむポイントが分からず。ハーレムじゃなくてラブだったらよかったのに。 評価 ☆☆(4) 【今日購入したもの】 鏡のお城のミミ 陰の王者と陽の踊り (倉世 春/コバルト文庫) マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ (今野 緒雪/コバルト文庫) |