___11月30日(水) |
広報として携わっている同人サークル「Circle Papillon」でノベルゲーム「朱方」の体験版が公開されました。プレイ時間も約1時間半と手頃なので、よかったら遊んでみてください。以上、宣伝でした。 シャナ9話。吉田さんがかませ犬にしか見えない_| ̄|○ 脇役のオガちゃんが一番かわいく思えてしまったのはどうしたものか。次話から吉田さん攻勢が始まるようだけれど、原作の数倍の負け戦を見るのは辛いなぁ……。 【今日読んだ本】 ◆ ゼロの使い魔6 贖罪の炎赤石 (ヤマグチ ノボル/MF文庫J) 【amazon】 《あらすじ》 才人はある日突然異世界ハルケギニアに『召還』されてしまった高校生。元の世界に戻る方法を探しつつ、美少女魔法使い(メイジ)・ルイズのもとで使い魔として暮らしている。ルイズの通うトリステイン魔法学院は夏休みが終わり、下町でアルバイトしていた才人たちも学校に戻った。だが、アルビオンとの戦いが本格化するのにそなえて、生徒たちは故郷に帰省することになる。ルイズは才人をつれて帰郷するが、使い魔とはいえ人間の男の子をともなって家に帰ることにどきどきしてしまい……。ルイズと才人は、そしてトリステインの明日はどうなる!? 大人気の異世界ドラマティックラブコメ、いよいよ新展開! 異世界ツンデレラブコメ「ゼロの使い魔」第6巻。 うーん……。あちこちで言われている後半の展開に関しては、ただ軽いだけでそこまで悪いものには感じませんでした。ですが、いつもは楽しめているラブコメ部分が今回いまいち。前回株急上昇したアンリエッタはあっけなくスルーだし、才人はルイズ目の前に暴走するわシエスタ放置するわでひどいし、ルイズもデレ化しすぎであんまりかわいくなく、ルイズ姉くらいしか見所なかったです。才人は元々嫌いだったからいいとして、ルイズまで好きになれなくなるとちょっとしんどいなぁ。 あと、「元の世界に帰りたい」という言葉がただでさえ重みなかったのにどんどん軽くなってきてるような。「違う世界にいるから帰りたいなあ」くらいしか動機持たず、女の子に囲まれて満更でもなく、恐怖を感じてるわけでもなくて、ほんとちっとも帰りたいように見えないのが不思議。なんなんだろうこれは。 評価 ☆☆★(5) 【今日購入したもの】 春待ちの姫君たち リリカル・ミステリー (友桐 夏/コバルト文庫) 蒼闇の刻 華の末裔 (足塚 鰯/コバルト文庫) ポケロリ なかよしの章 (竹井 10日/角川スニーカー文庫) 憐 Ren 遠いキモチと風色のソラ (水口 敬文/角川スニーカー文庫) 今月分色々積んでるのに新刊シーズンがやってきてしまいました……。ポケロリはパラパラめくったらシリアスなさそうだったので購入。かわりにマギカを様子見。 |
___11月29日(火) |
金曜の更新で「海原 史零」なる謎の人物が登場してました_| ̄|○ 積み本がたくさんあるのに放置して、大昔に読んで売りはらってこの度買いなおしたサウザントメイジの1巻を再読。自信満々なオニキスの性格はちょっと苦手なものの、文章・ストーリーともに、記憶に残っている印象より遥かに楽しいですよ。何といっても、トパァズ先に読んでるおかげで各キャラに愛着抱いてるから、キャラクターが皆いとおしいのが大きい。これはこの読み順にして正解かも。瑠璃の君はこの巻じゃ出てこなかったけどいつ出てくるんだろう。 【今日読んだ本】 ◆ 灼眼のシャナ5 (高橋 弥七郎/電撃文庫) 【amazon】 《あらすじ》 「決めた。 私は絶対フレイムヘイズになる」アラストール、ヴィルヘルミナ、謎の白骨。 彼らは外界と隔離された宮殿に、一人の少女とともに暮らしていた。その未熟な少女はまだ名前を持っていなかったが、いずれフレイムヘイズ“炎髪灼眼の討ち手”となるべき者だった。そして、その時はすぐそこまで来ていた。“紅世の徒”の襲来が引き金となり、史上最悪のミステス“天目一個”まで呼び込んだ戦場を舞台にして、少女は運命の“契約”を迎える。高橋弥七郎が放つ、渾身の学園ストーリー第5巻! 巻末に、絵師・いとうのいぢ先生のあとがきイラスト&ラフスケッチ集も収録! シャナ5巻は過去編、シャナがフレイムへイズになるまでの物語。 基本的には面白かったです。フレイムへイズを目指して真っ直ぐに生きるシャナは本編よりもかっこよかったし、ヴィルヘルミナやシロ、アラストールといったシャナを支える存在が皆暖かくて胸にじんわりときました。その周りの面々が皆強すぎるせいで、天目一個やシャナの強さがいまいち実感できなかったけれど、そんなのはささいな問題。 でも、ここで何故この話をやったのか、シリーズ通しての流れが理解できなかったです。このシャナと本編のシャナ、この話と本編がいまいち自分の中で結びつかないんですよね。今後ヴィルヘルミナ再登場とかあるんだろうか、とりあえず続きを買 ・続きを買うと未読がまた増える ・年間約4冊購入量増加が確定する さてどうしよう。 評価 ☆☆☆(6) |
___11月26日(土) |
このラノ2006出てたー、早速読んだのでいつものように羅列感想を。
全体的に変わりばえしない&ボリューム不足で、ネタはともかくクオリティ高い特集をした読本に大分水をあけられた気がします。来年また出すなら定型化せずに変革してほしいところ。 【今日購入したもの】 このライトノベルがすごい!2006 (宝島社) ストレンジ・プラス5 (美川 べるの/Zero-sum Comics) |
___11月25日(金) |
【今日読んだ本】 ◆ 銀盤カレイドスコープ vol.6 ダブル・プログラム:A long, wrong time ago (海原 零/集英社スーパーダッシュ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 オリンピック――その輝かしい舞台に人一倍強い思いを抱く2人のアイシーセレブ、至藤響子とドミニク・ミラー。かたや生来の強制により、かたや幸運な出会いにより、氷の住人となった2人の友情と宿命、そして彼女たちに立ち塞がるライバル、桜野タズサの影……。 フィギュアスケート小説「銀盤」も第6巻、今回は至藤とドミニク、タズサのライバルであり脇役だった2人の物語。 まあ至藤とドミニクの話だし出てこないのはしょうがないのだけれど、明日発売のアレの投票でヨーコに一票いれた人間としてはやっぱり悲しいわけです、はい。 でもヨーコ抜き、タズサも半分抜きなのに十二分に面白かったですね。この2人の話を通してタズサから見た本筋の流れに一層深みが増したし、話単体で見ても、厳しい環境で育ち数々の挫折を乗り越えた至藤の話は素晴らしかった。もう一方のドミニクはなんだか変な方向に行っちゃいそうだけれど、タズサをあんなに敵対視する理由も分かったし、幼い頃の行動力は結構好き。タズサと分かり合う日はこなそうなのがちょっと残念。 キャンドルの出番の少なさには少し驚きましたが、5巻はフィギュアの厳しさを書いた巻だったしこれでも納得。ラストのスケートシーンはちょっとボリューム多すぎて満腹度150%超え、でもクオリティ自体はいつも通りかそれ以上だったので無問題。にしてもリア強いなぁ……。 あとがきみると次で最終話みたいですが、これまでの流れ見るにリア視点が入るのかな? どういう話になるか楽しみです。 評価 ☆☆☆☆(8) 【今日購入したもの】 風と木の詩1 (竹宮 恵子/中公文庫) サウザント・メイジ 賢者なんて大嫌い! (佐々原 史緒/ファミ通文庫) サウザント・メイジ2 魔導士なんて損ばかり! (佐々原 史緒/ファミ通文庫) 青葉くんとウチュウ・ジン (松野 秋鳴/MF文庫J) ゼロの使い魔6 贖罪の炎赤石 (ヤマグチ ノボル/MF文庫J) 銀盤カレイドスコープ vol.6 ダブル・プログラム:A long, wrong time ago (海原 零/集英社スーパーダッシュ文庫) |
___11月24日(木) |
富士見の1月新刊が発表になってますが、富士ミスに鷹野さんキター、しかも入れ替わり! これは楽しみだー。 【今日読んだ本】 ◆ 熾天使たちの5分後 (木之歌 詠/富士見ミステリー文庫) 【amazon】 《あらすじ》 本作に登場する熾天使(セラフィム)という少女型生体兵器たちは、人間に替わり、戦場で活動をするために造られた。だが、熾天使には人間の女の子と同じ「心」があった。主人公の知路が出会ったのは、そんな熾天使のひとり佳撫。幼い頃、佳撫に命を救われた知路は、彼女の面影を追って成長する。やがて、中学生になった知路の学校に転校してきたのは、佳撫と同じ顔をした少女・通夜だった。彼女は佳撫ではないのか? 通夜との出会いが知路の未来を変える! 木之歌さんの二作目は、熾天使という少女型兵器と人間達の、ちょっとだけSF風味の物語。 ( ゚д゚)=○)゚O゚)←作者 これは許せない。何が許せないって、望奈美のスルーっぷりが許せない。どうみても全キャラの中でいいのに最後の登場シーンは神戸牛ですかそうですか。望奈美の中での想いくらいはきちんと決着させてあげてください。他のキャラは母とか姉とかむかつくし、通夜もあまり好きじゃないんですが、皆キャラの立ち自体はしっかりしているので、これはキャラ造形と配置のせいですね。文章は前作よりは読みやすく感じたし、お話もちょっと書き込み不足ながらも悪くなかったけれど、キャラのせいで実に消化不良でした。 評価 ☆☆(4) 【今日購入したもの】 おおきく振りかぶって5 (ひぐち アサ/アフタヌーンKC) |
___11月23日(水) |
今更ながら、本読まないと更新が止まって困る今日この頃。今月一杯はこんなゆるゆるペースで更新することになると思います。 シャナ8話、メガネ外したマー姐かわ(・∀・)イイ でも3・4巻のどん底からの復活がスルーされそうで不安。次話からようやく吉田さん参戦かな……って次話アニメオリジナルのエロ寄せだとおおおおおお!? いや確かに境目だけど、今まで吉田さんほとんど出さずにそれやるのはどうなのよ。すごく不安。 【大分前に読んだ本】 ◆ ふたりめの蘭子 (さかい ともこ/花丸ノベルズ) 【amazon】 《あらすじ》 謎の事故死をとげた和宮蘭子を助けようとして、思いがけぬトラブルに巻き込まれた旧姓・高岡卓。俺の、いや蘭子の死の原因はいったい何だ…。美人だが性格のキツイ旧・蘭子にかわって真相をさぐろうと、慣れない体で苦労するトラブル・ミステリーの表題作に中編「狙われた蘭子」+書き下ろし番外編を含む異色学園サスペンス。 というわけで大分前に読んで更新忘れていた、死亡→女性の体に意識が転移というTS(トランスセクシャル)ネタのサスペンスの感想を。 それなりに面白かったけど、期待値高すぎたせいか残念な気持ちのほうが大きかったなぁ。とりあえずTS抜きに話だけを見ると、淡々と進んで盛り上がりに欠けていていまいち。ならばTS部分はどうかというと、なかなか目新しさがありました。作者が女性のためか、あちこちに妙な生々しさがあるんですよね。同級生の兄貴に迫られたり、生前の主人公のことを好きだった女の子がなじってきたりはTSいかしてていい感じ。主人公が生前親しかった男(こいつの性格はちょっと気に入らない)と以前の感覚で話してるのに主人公の恋人が嫉妬したりするのもおいしかったです。 ただ、件の女の子が主人公の正体知って言い寄ってくるのを、主人公が歯牙にもかけず邪険にしたのは違和感あったなぁ。女性化あんましてないしもうちょっと揺らぎそうなものなのだけれど。あと、後半サスペンスの方に偏ってしまい、ラブが薄くなってしまったのが残念。ただでさえ主人公が水野のこと想う理由がうさんくさかったのに、さらに薄くなると厳しいですね。個人的に、TSのおいしさが生きるのはコメディかラブ ところで、この作品あとがきが少し興味深い。書き下ろしの設定がやばいことについて、編集部に「や○いをやれ」と言われたとぶっちゃけ、かけだしの小説家は編集部に逆らえませんとほほ、とまでぶっちゃけちゃってます。93年という時期はちょうどや○い移行期だったのかな。さかいさんはこれが最後の著作なんですが、これが原因で干されたんではないかとちょっと勘ぐりたくなりました。 評価 ☆☆☆(6) |
___11月22日(火) |
【今日読んだ本】 ◆ トリックスターズL (久住 四季/電撃文庫) 【amazon】 《あらすじ》 その怪事件は、新緑芽吹く初夏、人里離れた魔学部付属研究所にて幕を開けた。 車椅子の五番目≠フ魔術師が主催する魔術実験に招かれた周たちは、あり得ないはずの殺人現場に遭遇する。──密室と化した実験場にて繰り返される惨劇。外からの侵入を寄せ付けないこの研究所において、考えうる犯人は内部の者しかいない。それはまさに嵐の山荘≠ニもいうべき状況であった。美しき女魔術師が舞台を去り、幕引きは周の手へと委ねられる。『──犯人は詐欺師(トリックスター)だ』という彼女の言葉を頼りに、周が辿り着いた驚愕の事実とは!? ミステリに喧嘩をうった(?)魔術ミステリ「トリックスターズ」第2巻。 最近、後から振り返ってみるとバレバレな仕掛けに気づかず悔しい思いをしていることが多いので、きっと仕掛けがあるだろう本作、「見抜いてやるぞ」と意気込んで読みました。で、一日目の1が終わった時点で、たててみた予想が下。 「あたかもサイモンが魔術師のように書かれている、しかし実は妹のジュノーこそ本当の魔術師だ、 当たった━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!! いやー、こうもズバっと当たると気持ちいいですね。なんか余分なものもついている気がしますが目の錯覚です。 お話の一番重要なトリックを見抜けたので、終始ある程度展開を予想して読み進められました。予想してはいてもあの大法螺解決編には笑っちゃいましたが。面白いけどさすがにこの論理展開は壊れすぎでしょう、綺麗に誘導にのってくれる凛々子ちゃんがとても頭の弱い子に見えて可哀想すぎますよ。他の部分も展開は読めても会話や薀蓄楽しめたし、1巻ほどのインパクトはなかったもののよかったです。これなら続きも買い。 評価 ☆☆☆(6) 【今日購入したもの】 洪水前夜 あふるるみずのよせぬまに (雁野 航/新書館ウィングス文庫) 果南の地 上巻 暁鐘編 (山下 卓/小学館スーパークエスト文庫) 姫君の条件1 (朔野 安子/花とゆめコミックス) ハレルヤ7 2 (藤田 麻貴/プリンセスコミックス) 子供達をせめないで1 (新井 理恵/バーズコミックス) 今度こそ果南の地上巻ゲット! |
___11月20日(日) |
【今日読んだ本】 ◆ 戒書封殺記 その本、持ち出しを禁ず (十月 ユウ/富士見ファンタジア文庫) 【amazon】 《あらすじ》 私立永命学園高校に通う月詠読破(つくよみどくは)は、一見華奢な文学青年だが、図書館の規則を守らない者には容赦なく力ずくで分からせる最強の図書部長。だが、読破にはもうひとつの『異界司書』という謎の顔が…… 今月の富士見の新人さん、タイトルの「書」「本」の文字に反応して買ってみました。 あらすじくらいは確認して買うべきだった_| ̄|○ 伝奇アクションってもろに苦手なジャンルですよ……。まぁ学園が舞台でそんな伝奇っぽくはなかったし、アクションの分量もさほど多くなかったので読みにくさなどは感じなかったです。犯人の登場タイミングとか露呈とかが悪くてミステリとして見ると駄目なのは著者自身あとがきで言っているのでまぁいいとして、問題なのは設定にさっぱり萌えなかったこと。人が読むべきではない本を封印している図書館ってのはありがちだし、召喚の本読んで召喚した幻獣で戦う、って本である意味ないですよねこれ。小道具としての栞の使い方や一般図書館の描写など、どうにも表層的で踏み込み不足、尖った設定を期待して買った自分には外れでした。そういった先入観なければそこそこ楽しめたかも。あ、でも女キャラはどいつもこいつも壊滅的に魅力ないです。萌えポイント狙ってとことん外したような感じ、副部長あたりは沸いてきた後輩に嫉妬するというポジションでおいしいのにもったいないなぁ。 評価 ☆☆(4) ◆ マグナ・スペクトラ 緋の剣は誰がために (秋田 みやび/富士見ファンタジア文庫) 【amazon】 《あらすじ》 人が命を落とすと死者の魂は宝珠となり、この世に残る。そんな世界で生きる少年セレストは東の大地――グレート・ガーデンより旅立つ。赤い髪を持つ姉と紫の瞳を持つ少女・テュシアとともに。少年を待つ冒険とは!? へっぽこシリーズの秋田さんの初オリジナル(?)長編は、TCGと世界観が共通のファンタジー。 読む前に予想した通りの、ちょっぴり古臭いけど出来の良い王道ファンタジーのプロローグ、という言葉がピッタリくる作品でなかなか面白かったです。死者の魂が立場によって赤青緑のマグナになるという世界観がきっちりと作られており、その世界に登場した紫のマグナが何物なのか興味深く、またキャラクターがしっかりたっているのも○。主人公のセレストとその姉スーザの、姉に弟は頭が上がらないけど、お互いのことをしっかり想ってる描写がいい感じ。それゆえに、最後のアレは切なかったですね。旅立ったセレストにこれからどんな運命が待ち受けるのか、続きに期待。 評価 ☆☆☆(6) |
___11月17日(木) |
【今日読んだ本】 ◆ 封仙娘娘追宝録9 刃を砕く復讐者 (下) (ろくご まるに/富士見ファンタジア文庫) 【amazon】 《あらすじ》 数々の激闘をくぐり抜けボロボロとなった殷雷を救うために、和穂は""研ぎ石""の宝貝を求めて、湖の先にある洞窟へ静嵐刀と向かった。しかし和穂と争うように宝貝を狙う謎の組織・軒猿、そしてその裏側で進む陰謀とは? 明日発売かなと思っていたらもう売っていた、6年ぶりとなる封仙長編の最新刊。1日予定狂ったために、7,8巻と短編2〜4巻、今日だけで合計6冊も読むことに。濃密な時間はおくれましたがちと疲れました。うちみたいに忘れてて再読する人は、長編だけ読んではしょったりせず、短編も読んでおくとより一層楽しめるかと思います。 で、ネタバレばりばり入るんで久々に全伏せ感想。 読み始めてまず、短編と長編がパラレルだったことに驚きました。せっかく長編のどこにでも入れられるような短編作ってきたのに、ここで短編で回収されたキャラ出しちゃうのは、新品の傘や靴を汚しちゃうような、なんだかもったいない気分。導果先生は相変わらずいい味出してるんですがね。有能軍師になれるほど凄い宝貝だったとは。「どっちにしろ同じこと」の真相はまだ見えてこないなぁ。「踝」にこだわった理由もよく分からなかったし(正体ばれてるんだからダミーやられたのは関係ないですよね)、先生の言動は難しい。 で、次に驚いたのが中盤の話のスローペースっぷり。上巻で龍華や梨乱他、たくさんの人々の描写があって、下巻では収束に向けてさらに加速していくと思っていただけに、今までと同様の村人と交渉して敵を倒す、という流れに拍子抜け。殷雷の崩壊といういつもと違う要素はあったものの、上巻のようなドキドキを感じられず、やや劣るかなという印象うけてました。 それだけに、地下室の隻歌と殷雷の描写で事件そのものが計画だったと気づいた時は「やられた!」と思いましたね。そうだよなぁ、よく見ると変だもんなぁ、もっと早く気づけよ自分。……最近この台詞多用しまくっている気がするのが悲しい。気づいてからは真相暴露→轟武戦と文句なしに楽しかったです。ページ数使ってきたからこそ、消滅シーンが重い。 そしてラスト、えええええええええええええええええええええええええええ!!!????????? 氷の和穂しただけでも「くぁwせdrftgyふじこ」状態なのに、ちょっと、主役2人退場させちゃって、この先一体どうするんですかーーー! 和穂の仙骨でどうにかなる、くらいしか思いつかないけれど、そんなあっさり読まれる展開にはならないだろうし。過去読んだ中でも最大級の凶悪引きですよこれ。焦らしプレイといい、著者はきっとサドに違いない! さて、10巻が出るのはいつになるやら。「夢の涯」の帯に「再始動」ってあったのに、これ出るまで3年かかったし、3年後ってことも十分ありえそうだから怖いなぁ。ここでそんなおあずけ食らうのはEGコンバットレベルかそれ以上に辛いので、一刻も早く次巻が拝めますように。 評価 ☆☆☆☆(8) 【今日購入したもの】 封仙娘娘追宝録9 刃を砕く復讐者 (下) (ろくご まるに/富士見ファンタジア文庫) マグナ・スペクトラ 緋の剣は誰がために (秋田 みやび/富士見ファンタジア文庫) 戒書封殺記 その本、持ち出しを禁ず (十月 ユウ/富士見ファンタジア文庫) BLACK BLOOD BROTHERS 4 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 倫敦舞曲― (あざの 耕平/富士見ファンタジア文庫) |
___11月16日(水) |
微妙に忙しい&封仙再読中のために全然未読が減らなくて困りもの。女神伝や戯言読めてないのに富士見の新刊がやってきちゃいますよあうあうあう。とりあえず3桁突入だけは避けるようにしたいところ。しかし封仙、昔読んだ時より面白く感じるなぁ。当時より目は肥えたはずなのにビックリ。 【最近読んだ本】 ◆ 死が二人を分かつまで (前田 栄/ウィングス文庫) 【amazon】 《あらすじ》 ミカエラは、体が芯から凍り付くような感覚に悩まされていた。遠く苦い記憶がよみがえり、ぴたりと重なる。そう、すぐそばに吸血鬼がいるんだわ……! 彼女が救いを求めたヴァンパイアハンター「J.C.」が攻撃を仕掛ける先には、誠実な声と見事な金色の髪を持つ青年。彼は十三年前にミカエラを救ってくれた人物、その人だった。――止めて! いったい、どうして! 「J.C.」はそのサファイアの瞳に悲壮な決意を宿していて――!? 前田さんの最新刊は少女とヘルシングと吸血鬼とその他諸々の物語。前田さんは来月も刊行で下半期3冊ですか、ウィングスにしては珍しいなぁ。 で、これはいいものですね。人物関係図を頭に思い描くだけで色々妄想できて楽しめそうなくらい設定が好み。ヘルシングや吸血鬼や悪魔に愛憎紙一重の感情絡めると、年月の重みなども人間とは違うしなかなか萌えるんだなぁ。そして主人公のミカエラは一人だけノーマル人間なんですが、「不幸だけどとにかくたくましい」タイプの子で他キャラに見劣りしない我の強さ。辻馬車扱いしたのには笑いました。あっさりと家に居場所作ったり、ほんとたくましくていいキャラですね、色恋聡いようで微妙に鈍感なのはお約束ですか。まだまだ謎も多いので続きが楽しみです。カールとエリオットの話は漫画になっているみたいだけど、リンクしたりするのかな? 評価 ☆☆☆(6) 【今日購入したもの】 トリックスターズL (久住 四季/電撃文庫) 今月電撃0かと思っていたら見事に買い忘れてましたとさ。 |