___12月15日(木) |
メールフォームレス。 >成田氏の「がるぐる!」は読まないんですか? 越佐大橋シリーズは成田さんの他作品と比べ、盛り上がりが感じられずキャラクターもいまいちだったので見送りました。嫌いではないので未読が10冊くらいになったら読むかもしれません、そんな日来るとは思えませんが……。 【今日読んだ本】 ◆ 死が二人を分かつまで2 (前田 栄/ウィングス文庫) 【amazon】 《あらすじ》 一通の依頼状が届けられた。子爵邸で起きている不可思議な事件を解決してほしいという。さそく元凶と思しきオルゴールを持ち帰る『J.C.』だが、その暗示にかかって昏睡状態に陥ってしまった……! このまま眠りつづければ、いずれ衰弱し死に至る。――そんなの絶対に嫌! 可能性に賭けてみるわ!! 『J.C.』の心の裡に潜入したミカエラは、そこでかつて『J.C.』が直面してきた運命の岐路に立ち会う――!? 2ヶ月連続刊行の、吸血鬼と人間の悪魔の愛憎(?)物語第2弾。 今巻は『J.C.』の過去大暴露編、こういうやり方でミカエラに過去見せちゃうのは物語としては反則スレスレっぽいですが、面白かったから無問題。まだ名を持っていた頃の『J.C.』がカールを追うことを決意するまでの話はなかなか切ないなぁ、ひねくれてない『J.C.』は現在とのギャップがでかくてかわいく見えますね。孤独になってからの必死で脆い姿もいい感じ、オルゴールにあっさりやられたのはあまりにも情けなかったですが。 その『J.C.』の弱い姿とは対照的だったのがミカエラの強さ。『J.C.』にあれこれ言ってのけたり、子爵殴りにいったりと、ほんとたくましい、さすが主人公。あと、1巻ではいけすかない親父だと思っていたヘンリー、過去に登場したことで『J.C.』に感化されていることがはっきりと分かって、大分好感度あがりました。 次巻は間があきそうですが、いいところで切れているので早く出ますように。 評価 ☆☆☆★(7) |
___12月14日(水) |
【今日読んだ本】 ◆ さよならトロイメライ5 ノエル・アンサンブル (壱乗寺 かるた/富士見ミステリー文庫) 【amazon】 《あらすじ》 クリスマス! それは一年に一度の大イベント。となりゃお祭り騒ぎです私立御城学園。史上最低だめだめ<トップ3>藤倉冬麻も張り切ります。だって都が泉が八千代が、ミ、ミニスカサンタ!? しかし、冬麻の実の姉・真霜雪姫が学園に現れるという噂でS棟は緊迫した空気に。冬麻自身も逢うべきなのか逡巡する――。その頃S棟に「雪姫の命をもらう」との脅迫状が届いた……。強大な力を有する真霜の血。その真実が明かされる!? ミステリ風味学園小説「トロイメライ」第5巻はクリスマス編。 驚いた。すごく驚いた。何に驚いたかって、今まで春太のビジュアルを春原@CLANNADに勝手に脳内変換していたことに驚いた。いやー、今巻の177Pのイラスト見て、「この細目誰?」っと素で思いましたもん。既巻の作中に春太のイラスト出てたっけなぁ、出てたんだろうなあ、アホすぎる。それにしても恐るべしはKey、悪友系キャラの印象づけが強力すぎます。 で、話の方は真霜の家を中心にあちこちの人物の思惑が絡みあって、きっちり把握するには既刊読み直さないといけない感じですが、そんなことしなくても事件のロジックと全体像は面白かったし、ふざけた面と理知的な面両方を兼ね備えた会話も相変わらず楽しいです。そして何より、キャラクターがいいですね。特に八千代とか八千代とか八千代とか。どう見ても最後は脇キャラになる運命なので、当初は好きになるのやめようと思ってたんですが、そんな理性はもはや完全に吹き飛びましたね、照れたりパニくったりちょっとかわいすぎ。ぶっちゃけ泉とか(以下自主規制)、もっと八千代の出番増やしてください。 以下本筋とは関係ないどうでもいいこと。この学園のクリスマスイベント、女の子がカード争う必要皆無のような。カードもらえるなら女の子にも告白チャンスあげましょうよ……。 評価 ☆☆☆★(7) |
___12月13日(火) |
【今日読んだ本】 ◆ 山姫アンチメモニクス2 (三上 延/電撃文庫) 【amazon】 《あらすじ》 人間の記憶を抜くことの出来る風花と、その記憶を戻すことの出来る翠――彼女たちは『山姫』一族の末裔の姉妹だった。彼女たちと出会ったことから、平凡な中学生カズキの生活は一変する。「イヤな記憶を抜くこと=悩みを解決すること」と思いこんだ風花が次々に起こす事件を解決して回る翠とカズキの間には、いつしか微妙な感情が生まれるが……。山から下りた『山姫』を退治する使命を持った皆本一族の少年剣士・イヅナ、アメリカから来た「山姫を超えた山姫」グレート山姫などなど、今回も無茶なキャラ満載で贈るシニカルコメディ短編連作、シリーズ第2弾! 記憶を出し入れできる「山姫」の少女と人間の少年のラブコメ「山姫アンチメモニクス」完結編。 新キャラが登場話以外でいまいち活きていなかったり、打ち切りのせいなのか結末に向けての展開が性急になったりと欠点もあったんですが、1話1話単体で見るとやっぱり楽しくて、シチューの話なんか何の変哲もないのに面白かったですね。それに、予定されていた最後のシーンを綺麗に見せてくれただけで自分は満足。翠がかわいいからこそこのシーンよく見えるんだよなぁ、恋する普通の女の子はいいものです。 次回作は「高校生が長いものをふりまわす話」らしいですが、長いものってなんだろう。まず「竿だけ」が浮かんだ自分はどうかしてるかもしれません。 評価 ☆☆☆(6) |
___12月12日(月) |
【今日読んだ本】 ◆ ニライカナイをさがして (葉山 透/富士見ミステリー文庫) 【amazon】 《あらすじ》 ニライカナイ――神々の国。朝の羽田空港でタクローが出会ったのは、ポスターの中の女の子、宮沢梨花。彼女は、人気絶頂のアイドルだった。タクローは彼女に手をひかれるまま、搭乗ゲートをくぐることになる。羽田から那覇、石垣島、そして波照間島。南へと続く二人の旅。――この青い海の果てには、ハテのウルマと名づけられたこの島の、もっと先の果てには、〈ニライカナイ〉があるのだろうか……? 秘密を抱えた二人が南の島で織りなす恋物語。 富士ミスに帰ってきた葉山さんの新刊は、秋の沖縄が舞台のボーイミーツガール。 これ、出来はすごくいいです。主人公の拓郎はガキな面はあるけど嫌味はないし、ヒロインの梨花はツンツンしていて我がままな中、ときおり見せる表情がかわいい。お話も、悪めの印象の出会いから距離が少しずつ縮んでいく様が丁寧にかかれていて、起承転結が実にがっちりしてます。ええ、出来はいいんですよ、感触的には文句なしの良作って言えそうなくらいに。それだけに、この作品をなぜか平均程度にしか楽しめなかった自分がすごくもどかしい。お手本になりそうなくらい優等生的な作風のせいなのか、それとも男の子一人称固定のボーイミーツガールが楽しめなくなったのか。後者だったら悲しいので前者ということにしておきます。 評価 ☆☆☆(6) |
___12月10日(土) |
【今日読んだ本】 ◆ 空ノ鐘の響く惑星で9 (渡瀬 草一郎/電撃文庫) 【amazon】 《あらすじ》 タートムとの国境戦を制したアルセイフ。輝石(セレナイト)の問題やラトロアへの対策など、いくつかの案件があるものの、しばし訪れた穏やかな日々に、王宮では舞踏会が催されることとなった。そんな中、フェリオは兄ブラドーにある頼み事をされるのだが……? 一方、国境を見張っていたゴーダはアルセイフに向かって飛ぶ玄鳥を見かける。その後柱守の一人が殺害される事件が起こり……。フェリオに付き添う二人の可憐な少女。人々の注目は集まり、舞踏会は華やかなものになるが、そこには謎の“仮面の男”が潜入していた――。人気急上昇中のシリーズ第9弾!! そろそろ終盤に突入の異世界ファンタジー「空鐘」第9巻。ネタバレがんがん入るのでいつも通り反転。 帰ってこないフラグキター!!! ブラドー死亡フラグとも取れますが、今巻ラスト考えるにそれはなさそうなので帰ってこないフラグでしょうこれは、国内の伏線全部回収してますしね。ブラドーとソフィアが急展開だったのはこのためだったのかと納得。伏線回収の中で光ってたのはなんといってもベルナルフォン、あんたいかした野郎だぜ。 しかし三角関係はどうなるのかなぁこれ、酔っぱらっていたとはいえウルクのキスはリセリナ派としては凄く腹立たしいし、今回の流れ見るにやっぱりリセリナに勝ち目なさそうに見えます。でも、帰ってこないフラグ=フェリオ達が異世界転移フラグだと予想すると何が起こるか分かりません、ハーレムENDをないものとすれば片方と別離する可能性が高そうですし。……配置的にリセリナがこっち残りそう('A`) 話の面白さはもう何も心配していないので、あとはとにかく、リセリナがハッピーになれるようなエンドを! 評価 ☆☆☆☆(8) ◆ BLACK BLOOD BROTHERS 4 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 倫敦舞曲― (あざの 耕平/富士見ファンタジア文庫) 【amazon】 《あらすじ》 『銀刀』の異名を持ち、最強の剣士と恐れられるジローは、かつて日本海軍の士官だった。今から百数十年前。日本海軍の幹部候補生・望月次郎は軍の命令により、ロンドンへ出向する。そして満月の下で女吸血鬼と出会う 吸血鬼と人間の共存を目指す世界が舞台のBBB第4巻は、本編の約百年前、ジローの過去の物語。 うわー、なんだこの熱さ! 100年前のジローは現代と違ってほとんどひねくれてなくて真っ直ぐ、本編とのギャップもあって無茶苦茶かっこいいですよこれ。秋山との最後のやりとりとか「チェストォォォ!」とかかなりよかったです。コタロウ原型のアリスは子供っぽさと悪さをはらんだなかなかいいキャラだし、カーサとケインの違う面が見れたりと、本編より面白かったですね。あの一単語見てこの先ミミコがどうなっていくかも気になるけど、それよりカーサが100年の間にどういう気持ちの変遷をたどったかが気になるなぁ。カーササイドの強化に期待。 評価 ☆☆☆☆(8) 【今日購入したもの】 死が二人を分つまで2 (前田 栄/ウィングス文庫) さよならトロイメライ5 ノエル・アンサンブル (壱乗寺 かるた/富士見ミステリー文庫) ニライカナイをさがして (葉山 透/富士見ミステリー文庫) おすめす☆たいむすりっぷ! (び〜にゃん) |
___12月8日(木) |
【今日読んだ本】 ◆ 私だけが、ここにいる。 (倉本 由布/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 高校生の莉子は、自分の小説をホームページに掲載していた。穏やかな書きこみが続く掲示板に、ある日ヒナタという人物から感想が寄せられた。それは天才高校生作家の名前で…。心温まる純愛小説。 当初は完全にノーマーク、お勧めされて存在に気づき、良さそうなので買ってみた今月のコバルトの新刊。 これはいいものでした。ストーリーはあまりひねることもなくオーソドックス、そもそもキャラ紹介のページでとあるネタバレかましているので、意外性とかで魅せようという気はあまりないみたいです。そして、この作品の特筆すべきは作中にふんわり漂う甘い雰囲気。主人公に降りかかる出来事は厳しいようでもどこかに暖かさがあるし、主人公の周りの友人や母親の優しさがすごく素敵。特に母親の不器用さいいなぁ、最近で母親というとどこぞのアニメの恐怖の母親を思い出してしまうので、なおさらこの親子が気に入りました。兄の登場場面の最後がアレだったのはかわいそうだったけれど、奇をてらわない恋愛小説が久々に読めて満足。 評価 ☆☆☆★(7) 【今日購入したもの】 空ノ鐘の響く惑星で9 (渡瀬 草一郎/電撃文庫) 山姫アンチメモニクス2 (三上 延/電撃文庫) サウザント・メイジ3 捜査団は大騒ぎ! (佐々原 史緒/ファミ通文庫) MY SWEET DRAGON1 (榊 ゆうか/マーガレットコミックス) がんばれ酢めし疑獄!!1 (施川 ユウキ/チャンピオンコミックス) |
___12月6日(火) |
積読山脈造山中さんのところで「シャリアンの魔炎最終巻刊行決定」との情報が! コバだし打ち切りかもしれないと思っていただけに嬉しいなぁ。しかし、ゆうきりんさん五ヶ月連続刊行していたのにはびっくり。多作だとは思っていたけどそこまでとは。 【今日読んだ本】 ◆ 春待ちの姫君たち リリカル・ミステリー (友桐 夏/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 人気者の生徒・舞に従わなかったことで、クラスから孤立してしまった少女・赤音。心を閉ざした赤音を支えているのは、親友の“彩”。しかし舞は彩の正体に気づいて…!? 華麗に謎めく少女小説。 「白い花の舞い散る時間」でデビューした友桐さんの二作目は、学園舞台のリリカルミステリー。 失敗。一作目がツボにはまったわけでもないんだから、あらすじ見てから買うべきでした。孤立やらいじめやらの話、基本的に嫌いなんですよね……。主人公の一人である赤音は考え方にいらついて最後まで好きになれなかったし、作品全体に漂う微妙に沈んだ雰囲気が自分には全く合いませんでした。物語は丁寧に作られていて、前作のように150度くらい斜めにぶっとぶこともなく、雰囲気やテーマを嫌わない人には好評を博しているのも分かるんですが。ただ、構成は一見うまいようで、実はそうでもないような。名前のミスリード中途半端に狙っていたり、引っかかる所がいくつかありました。 売れ行きあまりよくないみたいだし、もっと毛色の違う話も見てみたいところ。 評価 ☆☆(4) 【今日購入したもの】 私だけが、ここにいる。 (倉本 由布/コバルト文庫) オートマート (七瀬 砂環/講談社X文庫ホワイトハート) |
___12月5日(月) |
【今日読んだ本】 ◆ 憐 Ren 遠いキモチと風色のソラ (水口 敬文/角川スニーカー文庫) 【amazon】 《あらすじ》 運命を変えるために未来から訪れた“彼”。その目的は玲人を殺して未来を支配する「時の意志」を誕生させないことだった――。憐はその運命に対抗するため、自らの怪我をおして戦うことを決意する! SFを絡めた現代青春物語「憐」完結編。 1,2巻と同様それなりにはよかったけれど、3巻で「おっ」と思わされただけに期待値よりはちょっと下でした。今巻は憐よりも眞依にスポットが当たっていて、そうなると必然的にSF寄りになっちゃうわけで、青春物を期待している自分にとっては微妙なことに。「主体性ない状態から一歩抜け出す」が前面に押し出されすぎていてちょっと鬱陶しかったです、眞依のキャラクターがそれ一色で染まっちゃってましたし。最後のナイフ投げ入れるシーンなんかは爽やかで好みなんですけどね。次作はSF絡まない話だといいな。 評価 ☆☆☆(6) |
___12月4日(日) |
【今日読んだ本】 ◆ 洪水前夜 あふるるみずのよせぬまに (雁野 航/新書館ウィングス文庫) 【amazon】 《あらすじ》 「バビロニアの都、シュメールのたまもの」――そう謳われるウルの都に不可避の運命がやって来る。勇士アダイアトゥムは、それを予知していた。天使の子にして、バビロンの不死身の勇士・アダ。〈堕ちた天使〉を殺しに向かう少年の姿のアダを、親友の息子トバルカインが執拗につけ狙う。そして、怪物化した〈半天使〉が。ともに力を合わせて戦う中、アダとバルの間に芽生えたものは……!? 伝説の洪水が近づく古代バビロニアを舞台におくる、胸をうつ愛と生命の物語!! 評判いいのをみて買ってみた、バビロニアが舞台の半天使たちによるファンタジー。 こういう名作に出会えるから、旧作漁りはやめられないです。舞台設定は、この時代のことはよく知らないけれど古代っぽい雰囲気は濃密に出ていて○。不死身のために少年の姿で200年間戦い暮らしてきた孤高のの勇士アダ(実は両性具有、正体ばれてからはほとんど少女みたいなもの)と、父親をアダに殺されたと思いつけ狙うバル、二人が一つになるまでのラブストーリーだけでも十分一つの話になるのに、そこに怪物化した半天使ネピリムを絡めた物語が素晴らしいの一言。ご都合主義なハッピーエンドでもなく、かといってバッドエンドでももちろんなく、単なる切なさ以上の何かが胸に残るお話でした。壮絶で胸を打ちながらも、もの悲しくて回避できなかったんだろうかと思った食われる時のアダの想いも、書き下ろしで実に見事に昇華されていて文句なし。むしろ、アダの涙と笑顔見たらこの結末以外考えられないですよ。BLっぽくないウィングス文庫に外れなし神話がまた強化されました。 著作は今のところこれ1冊だけみたいですが、雑誌の方ではコツコツ書いていて消えてはないようなので、文庫化が楽しみ。2月刊行の雑誌に作品のるみたいなので、とりあえずそっちを買ってみよう。 評価 ☆☆☆☆★(9) |
___12月3日(土) |
【今日読んだ本】 ◆ ポケロリ なかよしの章 (竹井 10日/角川スニーカー文庫) 【amazon】 《あらすじ》 かつて忍と旅をともにしたポケロリ・雛祭は忍に不敵な笑いをしかける。「ポケロリ大運動会の賞品となってもらえませんか?」一方忍たちのポケロリは忍とセシルのために忍にだまって「卒業」しようとしていた……。 エロゲライター竹井10日がおくるポケットロリータ第2巻は、ポケロリ大運動会の話。 竹井 10日が こわれた 、というよりはこっちが素なんですよね。前巻のシリアス部分を全部とっぱらって、著者が「勢いありきで書いた」結果エロとコメディ部分が暴走している本作、前巻より大分面白かったです。読み終わって冷静に見てみると、ツッコミいれたいところはあちこちあるし、主人公は鬼畜であまり好きなタイプじゃないんですが、読んでいる間はそんなことはほとんど気にならず、ネタイベントの連打の勢いに引きづられてました。新登場の25歳・幼馴染・ドジっ子のファリアは基本的にワンパターンボケキャラなのにアホすぎて見ていて飽きなかったし、笑いあり笑いありちょっとだけ盛り上がりありの運動会勝負もよかったです。このノリなら次も買い。 しかし、相変わらず角川公式サイトのあらすじのネタバレはひどいなぁ……。 評価 ☆☆☆(6) ◆ サウザント・メイジ2 魔導士なんて損ばかり! (佐々原 史緒/ファミ通文庫) 【amazon】 《あらすじ》 あたしはオニキス・ドーナ。王立連合捜査団の天才美少女魔導士。のハズなんだけど、相棒のヘッポコ「千年賢者」のせいで損ばかり!そんなある日、あたしたちに「王立連合を脱退するというリベルダード国王を籠絡せよ」というなんともはやな指令が下る。しかし、脱退は捜査団の存続にかかわる一大事。渋々アダマスと出かけたあたしだったが、そこには戦犯魔導士の卑劣な罠が!?天才魔導士&ヘッポコ賢者の珍道中第二幕。 つい最近までサウザン「ド」メイジだと思っていた、「トワイライト・トパァズ」の500年前の物語、第2巻。 あれ、瑠璃の君どこー? この巻で出てこないってことは3巻に出てくるんだろうけど、オニキスの相手がそんな端役登場でいいのかー、いやよくない。これじゃ先にこっちを読んだ読者がセレスナイトとくっついてほしかったっていうのも分かるなぁ。3巻のラズリ君にはそういった考えを払拭するような活躍を期待したいです。 でも瑠璃の君の件抜きで見れば、コミカルな中にアダマスの1000年間の重みなんかが詰まっていて面白かったです。トパァズやオニキスや琥珀に対する思い入れがプラスに働いているのは事実だけど、もしこっちをトパァズより先に読んでいたとしても楽しめただろうと思う出来。注文中の3巻(amazonで1週間〜2週間)がはやく届きますように。って今見たら「出品者から発送」状態になってる! 在庫切れで届かなかったら泣ける……。 評価 ☆☆☆★(7) ◆ 青葉くんとウチュウ・ジン (松野 秋鳴/MF文庫J) 【amazon】 《あらすじ》 どどどど、どないなっとんねん!――ある日の放課後、親友宇崎と教室で校内漫才大会S−1グランプリのネタを仕込んでいた時、ふと窓の外を見ると俺たちは星の海のなかにいた。事態が全く解らない俺たち。だが教室に残っていたクラス委員長・一之瀬沙希がパニックに襲われて俺に突進して来たところを見ると、夢ではないらしい。教室に残っていたのは5人。そして全員の頭の中へ、知らないヤツの声が聞こえてきた。ソイツは自分がやり損ねた〈白い巨竜〉を俺たちが力を合わせて倒せば、元に戻してやるという。嫌なら……面倒なのでこのまま置いていくというではないかっ! 俺たちは〈白い巨竜〉を倒して元の成章高校へ戻れるのか!? 第1回MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞受賞作! 先月のMFの新人さん、「このラノすご」によると、冲方さんイチオシらしいです。 テンポはよくてさくさく読める、話も流れはよくできてる、でもさっぱり面白くない、そんな作品。主人公の青葉はいかにもMFフォーマットといった感じであまり好きになれず、話のキモの宇宙人はなんだか淡白、一之瀬もラブ寄せ中途半端でいまいち。いきなり宇宙人と邂逅して竜を倒すことになったり、心の世界にこもっていた人間を心の中へ助けに行ったりといった一つ一つの話にも全然魅力を感じませんでした。字面で漫才をやったのは試みは面白いと思ったけれど、やっぱり字で漫才読んでも楽しくないわけで。世間の評判は悪くないようなんで自分に合わなかっただけですかね、残念。 評価 ☆☆(4) |
___12月2日(金) |
やりたくなくても、やらなきゃいけない時がある。11月のまとめ。 読了――19冊 購入――24冊 ボロボロかと思ったら、よく考えると封仙12冊再読したんでした。実質大幅勝ち越しということで善哉善哉。 最近のひどい検索ワード。これでトップ取っちゃうなんて! 【今日読んだ本】 ◆ 蒼闇の刻 華の末裔 (足塚 鰯/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 何かから逃げるように、二人で旅を続ける少年・ヨドリギスと少女・カティア。実はカティアは謎に包まれた種族"華喰い"の最後の生き残りで…!? 双子の神が治める世界の壮大なファンタジーが始まる! 「蛇と水と梔子の花」でデビューした足塚さんの新シリーズは、花を食べる種族の女の子が主人公のファンタジー。 実にコバルトらしいファンタジーで、女の子主人公で恋愛要素ありときたら自分のツボにはまりそうなものなのに、なぜか全然ときめかなかったなぁ。カティアは時々わけわからん行動とるし、ヨドリギスは気持ち押し隠しておいてあっさり折れるし、どちらにも移入できないんですよね。これ読んだ限りでは、足塚さんは現代物の方が合っている気がします。とはいえ、2人の神様と15人の世界の王様がいる世界観は嫌いじゃないし、蒼闇王が登場すると面白くなりそうな気配もあるので、続き出たら引き続き購入検討。 評価 ☆☆★(5) |