___10月31日(火) |
BOOKSHELFを一ヶ月半ぶりくらいに更新、つかれた。溜め込むのはやめよう。といつも思ってるんですが。 【今日読んだ本】 ◆ 薔薇のマリア VI. BLOODRED SINGROOVE (十文字 青/角川スニーカー文庫) 【amazon】 《あらすじ》 港町ジェードリに辿り着いたZOO一行。目の前に広がる惨劇に驚くマリアたちだったが、ジョーカー、ロム・フォウも加わり、騒動の渦中に飛び込んでゆく。マリアもZOOも大活躍の待望の""燃えて萌える""最新刊登場! アジアン×マリアの青春ファンタジー「薔薇のマリア」の本編最新刊。 色々な面で「さすが十文字青!」という内容でした。まず、40ページ台のマリアの心理描写を読んで狂喜乱舞。待ってたものがついにやってきましたよ、ひゃっほう! このままいい感じになってくれればいいなと思いつつ、十文字さんがそんな生易しい展開にするわけがないので先行き不安で仕方ありません。リク絡みで色々分かってきそうですし……。 それに続くのがもはやこのシリーズの核と言ってもいい青臭い部分、まだ悩むのかと言いたくなるくらいに相変わらずマリア悩んでます。今作ではカタリとの一対一でのやり取りが非常によかったですね、いつもよりお馬鹿なやり取りが多いと思っていたら、こんな一面も見せてくれるとは。でもですね、(以下ネタバレ)なんか死亡フラグの匂いがプンプンしたんですよ。なんか不穏な文章がずっと見え隠れしてましたし。そしたらやりやがった。まじでやりやがった! 2巻や5巻の死にっぷりを思い起こせば十文字さんならこれくらいやるに決まってるんですが、容赦ないなあ。蘇生式ってどれくらい復活できたんでしたっけ、思い出せない。あー、これでまたマリアが鬱スパイラルに。十分頑張ってるのに絶対自分責めるよこの子……。ネタバレ終了。 他にもジョーカーの謎とかリクの行方とかサフィニアの恋路とか凄く内容濃くて満足したんですが、次巻にさらに容赦ない展開が待ってそうで鬱。頑張れマリア。 評価 ☆☆☆☆(8) 【先日購入したもの】 薔薇のマリア VI. BLOODLY SINGROOVE (十文字 青/角川スニーカー文庫) |
___10月30日(月) |
風の影の下巻をちまちま読んでいて読了本がない、そんな時でも積み感想があれば大丈夫! ……何か間違ってる。 【今日読んだ本】 ◆ ナルニア国物語 ライオンと魔女 (C.S.ルイス/岩波少年文庫) 【amazon】 《あらすじ》 4人のきょうだいが、ある日大きな衣装だんすに入ると、雪のふりつもる別世界へとつづいていました。このナルニア国で、子どもたちは正義のライオンとともに悪い魔女の軍と戦います。 説明不要の超有名ファンタジー「ナルニア国物語」の第一巻。映画化に合わせて読もうと思いつつ、積んでました。 うーん、すごくよくできてる冒険ファンタジーなのは間違いないし、10年前ならドキドキワクワクして読むことができたかもしれませんが、今の自分にはあまり合いませんでした。 まず、amazonレビューにも一杯書かれているように文章がちょっと合わない。人一倍邦訳文章が苦手な自分には、物語にひたるのにあたって阻害要因に。 まあ文章が駄目でも他がよければ楽しめるんですが、残念なことにキャラクターも合いませんでした。魔女とエドマンド、特にエドマンドみたいなひねくれた子供キャラ大嫌いなんですよ。そのせいでエドマンドが魔女寄りに行動する前半、読むのが辛くて辛くて(積んでたのもこれが原因)。せめてひねくれ度が半分ならよかったんですが、ここまでひねくれてると後半の改心もあまり納得いきませんでした。というわけでこんな評価。超名作を楽しめないとちょっと悔しいです。 評価 ☆☆★(5) |
___10月29日(日) |
【今日読んだ本】 ◆ FLESH&BLOOD 4 (松岡 なつき/キャラ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 長く活気に満ちた航海を終え、ついに母港プリマスへ―。宝の山とともに凱旋帰国した海賊船の船長ジェフリーと海斗達。ところが二人を出迎えたのは、海斗が最も恐れていた男、間諜組織の元締めウォルシンガム長官だった!! 女王陛下の召還命令のもと、海斗は不安と動揺を押し隠し、ジェフリーと一緒に王宮へと赴くが…!? 権謀術数渦巻く、花のロンドン宮廷編。 中世英国へのタイムスリップ歴史海賊BL小説、「FLESH&BLOOD」第4巻。 はいはい、いつも通り引き方が卑怯ですね。そんな引き方されたら続き読まなきゃいけないじゃないですか、全く。というわけで波乱万丈の人生を送りつづける海斗、今巻はなんとエリザベス女王の道化に。この波乱万丈っぷりは初期の流血女神伝のジェットコースターを思い起こさせますね。歴史の薀蓄を交えつつ、一難去ってまた一難な展開で今巻も面白かったです。 そして、物語の進行に伴ってBL関係も進展、ついにアッーな展開が近づいてきました。とりあえず今のところは、そういう関係になったのがとても自然な流れなので抵抗0。あとは18禁な展開になった時に耐えれるかどうか……。がんばろう。 ところで、現代のキャラの再登場はいつだろう。引っ張りすぎると海斗の心が揺れなくなるだろうから、新刊に追いつく頃には登場していてほしいです。 評価 ☆☆☆★(7) 【先日購入したもの】 楽園のブレンド (征矢 友花/プリンセスコミックス) 部屋整理していた時にレディー・ヴィクトリアンの折り込みチラシをふと眺めたら、『「注目!ヒット作「トッペンカムデンへようこそ」の征矢友花!!』の文字が! てっきり消えたものだと思ってたので生きててよかったー。トッペンがヒット作というのは絶対嘘だと思いますが、自分の中では昨年読んだベスト漫画、速攻買いに向かいました。 そして読了。ホムンクルスの元気な女の子とどこか影のあるタイプの錬金術師の青年の旅と恋のお話。やっぱり征矢さんの作品は素晴らしいなあ。トッペンよりパワフルさは落ちたけれど、主役2人の性格大好きです。1巻で終わっちゃうのが凄くもったいない、でも終わり方綺麗だからいいかな。今後も征矢さんの作品が読めますように。 |
___10月28日(土) |
【今日読んだ本】 ◆ ストーン ヒート クレイジー (三上 康明/集英社スーパーダッシュ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 天才ドームスターが発明した「機石」は、蒸気機関の動力を飛躍的に高め世界を変えた。その息子のドミは機石を嫌っていたが、ある日父の機石を国に差し出すよう迫られ、どうするべきか悩む。親友のアームや、偶然出会った機石技術者の少女・リピルと触れ合う中で、ドミの心に眠っていた機石への想いが揺れはじめ…。 今月のSDの新人さんの作品は蒸気機関が活躍している近世風の世界が舞台のボーイミーツガールファンタジー。 SDの新人デビュー作は外れが結構多いので不安だったんですが、これは結構面白かったです。クィジーの出し方がいまいちでテーマの表現に失敗していたり、話の流れに疑問符がつく個所が(アーム周り中心に)いくつもあったりと、新人らしい欠点はたくさん。でも、設定やメイン2人のキャラクターは素直な作りで好感持てたし、中盤以降のでかいイベント連発はじわじわと話を盛り上げていって、その末にあるラストのドミの選択がスカっとして気持ちよかったです。普通ならアウトだけど、この主人公とこの話ならこれもありですね。アームが女の子は気づきませんでした、これを後半に持ってくるってことは続編出るんでしょうか。技量がつけば化けそうな気もするので、あまり続いてほしくないんですが……。 評価 ☆☆☆(6) |
___10月27日(金) |
微妙に忙しかったり、朝に更新しようとしたら爆睡したりで更新が大分空いちゃいました。その間も本は読んでいたので更新ストックが大量発生、とりあえず今日は1冊だけ更新。 【今日読んだ本】 ◆ ラブ★ゆう (七月 隆文/集英社スーパーダッシュ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 ゲームから姫勇者・ロザリーが現れた! 彼女は現実世界をゲーム内のイベントと勘違いし、目の前にいた神田俊を婚約相手だと思む。ロザリーは騒動を巻き起こし、ツンデレお嬢様や幼なじみの従姉が加わって、彼の環境は加速度的に書き換えられていくのであった。 今月のSDの新刊、ついにSDに流れ着いてしまった七月さんの新作は、ゲーム内から世間知らず勇者がやってくるお話。 うん、実に予想通りのダメ小説だなあ(一応ほめてます)。物語なんかどうでもよくて、キャラクターが目新しいわけでもなくて、ただ既存のテンプレキャラをひたすらに濃く煮詰めただけ。その結果生まれたのが、ひどい姉キャラとひどいツンデレキャラ。ひどいアホ勇者もいたけど、上の2人に比べるとアクが薄かった気がします。姉とツンデレはテンプレのはずなのに行動一つ一つが楽しかったですから。まあ、姉はどっかのエロゲーのキャラと結構かぶってましたが。あー、所々に入るギャグは寒いです、「ニートになっちゃう」ってなんだそれ。 というわけでダメ路線でそれなりに面白かったんですが、一点どうにも納得いかないことが。話を捨てているにしても、ゲーム世界のことをもうちょっと真面目に扱って欲しかったなあ。と。ろくに過去振り返らせずに「魔王はフィクションだった」って台詞が出るのは、異世界召喚物としてはちょっといただけない。いくら現実が上位世界とはいえ、ロザリーにとっては現実だし、この本の定義でも半ば現実みたいなものだし、過去の人生全否定した台詞ですよ。こうして勇者のいなくなった世界はめでたく滅びました、ですよ。駄目じゃん。 次巻が出るなら、滅んだ世界が出てきて苦悩してほしいですね、主に主人公に。それなら買います。 評価 ☆☆★(5) 【先日購入したもの】 ストーン ヒート クレイジー (三上 康明/集英社スーパーダッシュ文庫) ラブ★ゆう (七月 隆文/集英社スーパーダッシュ文庫) |
___10月23日(月) |
【今日読んだ本】 ◆ ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと薔薇のデビュタント (青木 祐子/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 望まぬ結婚の前に恋してみたい。没落貴族の娘、ファニーのドレスを作ることになったクリス。ファニーの婚約者バルトは青年貴族シャーロックの友人・ケネスと彼女の仲を疑って……。ヴィクトリア朝ロマン。 3ヶ月前に発売されてしばらく積んでいた、ドレスと恋の物語「ヴィクトリアン・ローズ・テーラー」第3巻。 ついに恋の自覚キター! 前巻まで必死に否定していたクリスですが、ようやく諦めたようです。遅いよ! とツッコミいれたくもなりましたが、じわじわと進展していく恋もこれはこれでいいもの。はっきり自覚するところの台詞の繰り返しとか、ベタだけど好きだなあ。母親に身分に壁はまだまだ多いですが、このカップルが今後どうなるか楽しみです。ゲストキャラはあくまでこのカップルのおまけですが、ファニーは素直にかわいいと思えました。クリスにしろファニーにしろ、恋する女の子は素敵。 一方、今までフラグたってなかったパメラにもようやくフラグが……フラグじゃないかもしれませんね。ていうか個人的には、イアンとのカップルにはときめかないのでパメラには別の人とくっついてほしいです。そんな人物、影も形も見えませんが……。 評価 ☆☆☆(6) |
___10月21日(土) |
カウンタがそろそろカンストしそうだったので、+68000を統合して6桁表示に切り替えました。 一昨日の作者名とレーベル名間違ってました、ツッコミありがとうございます、いつも助かります。 【今日読んだ本】 ◆ 恐るべき子供たち イシャーウッドの幽霊と呪いの館 (橘香 いくの/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 悪名高き先祖と同じ名を持ち、その上そっくりな美貌を受け継いでしまったが故に、村の人々から恐れられてきた不幸な少年リー。だからこそ故郷を離れて寄宿学校で暮らしていたのに、いとこのショーンから脅迫めいた手紙が届いたせいで、やむなく村に戻ることに。誰からも愛される容姿を持ちながら、心の中は悪魔同然の少年であるショーンは、いったい何を企んでいるのか!? 美少年コメディ。 先月のコバルト刊、コラフェリシリーズの橘香さんの久々の別シリーズは、耽美な外見の少年が主人公のギャグミステリー。 そう、このタイトルなのにギャグミステリーなんですよ。ホラーかと思わせといて、その実態は主人公受難のコメディ。受難物は結構色々読んでますが、この主人公の受難っぷりはなかなか激しかったですね。ただでさえ耽美顔というハンデを背負っているのに、祖先の悪行のせいで村全体から偏見の目は浴びせられるわ、いとこは外面よしの超腹黒だわ、執事は変態趣味だわ、おまけに第2話ではあんなことになるわ。いや本当かわいそうとしか言えません。エミリアが心の支えになればいいんだろうけど、今のところラブ寄せの兆候はありませんし、次巻でもこんな感じなんでしょうね。 まあ笑いのツボを抑えているし、傍から見る受難物は楽しいです。ワンパターンカップルのコラフェリであれだけ巻数重ねてるだけあって、橘香さんは上手いなあ。安定して面白いシリーズになりそうです。 ところでイラストはもう少しどうにかならなかったんでしょうか。リーのイラストが全然耽美に見えませんよ。可愛い系のショーンと全く同じ顔ってのはさすがにひどい。ホッブズのぶっ壊れた絵は好きなんですが……。 評価 ☆☆☆(6) |
___10月19日(木) |
【今日読んだ本】 ◆ 吉永さん家のガーゴイル9 (日向 真幸来/B's-LOG文庫) 【amazon】 《あらすじ》 ガーくんが動かない! 吉永家の、いや御色町の守り神であるガーゴイルの全機能が止まってしまった。通りすがりの人を守りきれなかった事が引き金となったが、さらに深い事情がありそうだ。心配した双葉と兎轉舎のイヨは、ガーくんの意識を取り戻すため、記憶発掘装置で昭和20年の日本へ時空移動する! 一方、現代に残った和己達はマント姿の不思議な青年と出会い、同時にご町内の不穏な空気を察知して―ハートフルコメディ第9弾は『コッペ』短編付き。 すぐ読む気になれなくてしばらく積んでいた、ガーゴイル第9巻。 うーん、複雑。話自体は、過去話に現代での動きをうまく絡ませているし、過去に一体何があって彼があのような行動をとるようになったのか、先が凄く気になって面白かったです。が、過去ネタ2回目はこのシリーズではずるい気がして、素直な気持ちでは楽しめませんでした。御色町あってこそのシリーズだと認識しているので、2回目でしかも上下巻だと、どうも引っかかってしまって。4巻とは違って現代の御色町も出てくるし、つまらない感傷だと理性では理解していても、結局トゲは刺さったまま読了。 あと、コッペ短編つきという売り方も気に入らない。売れてないコッペの販促だってことは分かるんですが、抱き合わせみたいなものだしコッペ単独ファンに失礼じゃないですかこれ。こういった個人的な感情が邪魔してトータルプラマイ0。こういった負の感情を吹き飛ばすほどの盛り上がりを10巻には期待します。 評価 ☆☆☆(6) 【今日購入したもの】 スキップ・ビート!14 (仲村 佳樹/花とゆめコミックス) しゃにむにGO24 (羅川 真里茂/花とゆめコミックス) レディー・ヴィクトリアン19 (もと なおこ/プリンセスコミックス) 一度に3冊も新刊が手に入って幸せ。レディーは実にいい話、そしてポーリーかわいいなあ。殿下はいよいよ正体明かされそうですね、女性だったら平和に落ち着くなとずっと前から思ってるんですがどうなるんでしょうか。スキビはしょーたろーは絶対許すまいと思ってたのに、14巻読んだらあまり憎めなくなってるから困ります。三角関係に期待しつつ、かませ犬ビーグルがうざそうで少し不安。 |
___10月17日(火) |
【今日読んだ本】 ◆ 春に来る鬼 〜骨董店「蜻蛉」随縁録〜 (日向 真幸来/B's-LOG文庫) 【amazon】 《あらすじ》 高校3年の春休み、香坂瑞穂は地元に伝わる奇祭「天狗の鬼退治」の主役・お多福に抜擢された。相手役の天狗には、名古屋から別件で来ていた大学生・辻屋祥一郎が選ばれる。二年前に同じ役を演じた女性が、祭りの最中に行方不明になった事件を知る瑞穂は激しく抵抗するが……。アンティークビーズ「トンボ玉」がつなぐ縁<えにし>の物語。 新創刊のB's-LOG文庫からもう1冊、ごく普通の女の子が主人公の民俗学ミステリ。作者さんはソノラマで2作ほど出している人、はじめて名前聞きました。 で、感想なんですが、なんだか色々分からない。まず、レーベルカラーが分からない。昨日読んだのがビーンズっぽいファンタジーなのに対し、今日読んだのはホワイトハート売れない路線を地でいく現代物。主要キャラのうち2人が美形、しかもそのうち1人はおネエ言葉、というあたりに「乙女のための最強文庫」に合わせようという努力は見受けられるし、まだキャラ紹介の域を出ていないながらも2人ともなかなかいいキャラなのでうけるかもしれません。でも、民俗学や鬼や日舞や骨董の気合入った描写見ればメインがどこにあるかは明らか。話にうまく知識が組み込まれていて面白いんですが、このレーベルで売れるかどうか心配です。 で、レーベルカラー以上に分からないのが物語の構成。ある程度ネタバレしないと書けないので、以下しばらく伏せ。後半に挿入された100ページ程の過去の物語、なんですかこれは? 現代とはっきり関連する要素が簪やトンボ玉程度、挿入した後に簪やトンボ玉が出てくるわけでもないし、テーマがかぶってるわけでもないし、挿入した意味がさっぱり分かりません。これでつまらなければいいんですが(いや、よくはないけれど)、面白いから凄く性質が悪い。時代背景描写の丁寧さは挿話としてはもったいないくらいだし、幸せとほろ苦さのバランスもなかなか好み。それだけに本編との関わりのなさが惜しいです。半分キャラ紹介のせいで挿話には見劣るものの本編も悪くなかったし、変に凝らなくてもいいのに……。ここまで。 面白かったのは確かなので、次巻は普通の構成で出してほしいです。とりあえず次巻が無事出ますように。 評価 ☆☆☆★(7) |