___11月28日(火) |
【今日読んだ本】 ◆ 繙け、闇照らす智の書 幻獣降臨譚 (本宮 ことは/講談社X文庫ホワイトハート) 【amazon】 《あらすじ》 聖獣を使役する古の技を探るために、古文書を解読しようと考えたアリアは、オレリーを自分の師と仰ぎ必死で学問三昧の日々を送る。一方、ディクスは、奇妙な発明ばかりしているパジャンの説く、「精霊の力を借りない世界」という考えに心惹かれつつあった。そして、王立騎士団に戻ったライルを待っていたものは、突如現れた聖獣の巫女姫であるアリアの情報を引き出そうとする、王家の執拗な問いであった――。 今月前半の新刊の読み残し、逆ハーレムな本格ライトファンタジー「幻獣降臨譚」第3巻。 安定。相変わらず設定ばかりでなかなか話が進む様子がありませんが、キャラ(男衆)がいいので読んでて楽しいですね。3巻では妙な方向に走り出したディクス株が若干下落、一方シェナン株が大分上昇。アリアを認めてデレに変わりかけの男ツンデレはよいものです。そのアリアは1巻当時に比べて頭よくなりすぎな気もしました。でも、無知なままでいられるよりはずっといいのでそんな問題ではなし。騎士団だけでなく王都も一筋縄ではいかなそう(兄を操ってるのは姫なのかな?)、謀略戦が待っていそうで楽しみです。 あとがきによるとようやく物語が動き出しそう、一体全何巻の予定なのか見当もつきませんが、4巻にも期待。 評価 ☆☆☆★(7) 【今日購入したもの】 銀盤カレイドスコープ vol.8 コズミック・プログラム:Big time again (海原 零/集英社スーパーダッシュ文庫) 銀盤カレイドスコープ vol.9 シンデレラ・プログラム:Say it ain't so (海原 零/集英社スーパーダッシュ文庫) スイートホームスイート3 錯綜のフリューゲルト・レポート (佐々原 史緒/ファミ通文庫) ブラック・ベルベット 緋の眼 (須賀 しのぶ/コバルト文庫) ある日突然、災難ガール まさつ部活動日誌 (神埜 明美/コバルト文庫) IDOL 僕は美少女アイドル!? 〜デビュー編〜 (七海 樹里/コバルト文庫) 銀盤やっと手に入ったー、ついでに佐々原さんも手に入ったー、コバ新刊も手に入ったー。どれ読もう。 |
___11月27日(月) |
【今日読んだ本】 ◆ 翼は碧空を翔けて1 (三浦 真奈美/C★NOVELSファンタジア) 【amazon】 《あらすじ》 天真爛漫に育った王女・アンジェラだが、最近は縁談やら開戦の噂やらでうんざり気味。そんなある日、飛行船が王宮に不時着。心魅せられた彼女は、大空へと飛び立つ――! 新シリーズ開幕!! 三浦さんの2年以上ぶりの待望の新シリーズ、わがまま王女が主人公のロマンスファンタジー。 うん、待っててよかった。「女王陛下の薔薇」を傑作だと思っている自分にとって、行動的な女主人公と裏がありそうだけど根は悪くない年上男っていうのは垂涎のカップリングです。王女に対しても全く容赦ない、どこまでも筋の通ったセシルの姿勢がいいなあ。今後アンジェラが評価に値する女性になれば紳士として接してくれるんでしょう、それがあとがきに書かれている「世紀のラブロマンス」に繋がっていくんですね、あー待ち遠しい。3巻で終わるのがもったいないくらい待ち遠しい。ちょっとだけアンジェラの無知さは鼻につきましたが、早くも成長の兆しは見せてくれてるので問題なし。王制が形骸化しはじめ科学が発展していく時代設定も好みでよかったです。 ランディ君は……「いい人」なんだろうなあ、ちょっとかわいそう。これで最終的にランディ君とくっついたら仰天しますが。何はともあれ続きを早く! 評価 ☆☆☆★(7) |
___11月25日(土) |
【今日読んだ本】 ◆ 銃姫8 No Other Way to Live (高殿 円/MF文庫J) 【amazon】 《あらすじ》 ついに砦を捨て、谷への撤退を迫られる流星軍。しかし谷の入り口でエルウィングの姿が見あたらないと告げられたセドリックは、彼女を捜すために砂塵の中へと飛び出していく。そしてついに彼は、エルウィングの正体を目の当たりにしてしまう――!! エルウィングとセドリックの本当の出会い、月読みのお屋敷での真実を知ることになるセドリック。同じころ、灰海では、そんな彼等を翻弄するように、スラファト軍と流星軍の最後の戦闘が始まろうとしていたのだった!! はたして、セドリックは無事アンブローシアと再会できるのか。そして、正体を知られてしまったエルウィングは――!? 本格異世界ファンタジー、深淵に迫る第8弾!! 銃の(notと)魔法のファンタジー「銃姫」、いよいよクライマックスの第8巻。 え、あと1巻で終わり? またまたご冗談を。今回も320ページ超えてるのに、これだけの要素を後1巻で消化できるわけがないじゃないですか。大人しく全11巻って言っておいた方がいいですよ。 クライマックスで7巻あんな引き方をした割にセドリック回りの話があまり出てこなかったのはちょっと不満(オリヴァントなんてすっかり影薄くなっちゃって……)、でもチャンドラースとジュディットの戦いは、裏の裏をかく心理戦、手に汗握る一騎討ち、と凄く面白くて満足。幸せだった頃に得た知識がキーになっているのが切ないですね……。 ただ、局所的には面白くても、1巻から通した大きな物語として見ると微妙。過去の巻読んだ時も何回か思ったんですが、つながりがバラバラで行き当たりばったりな感じを受けるんですよね。上に書いたオリヴァントの影の薄さもそれが原因だろうし、登場キャラ多すぎてまとめきれてない気がします。それだけに、残り2巻でどう締めるのかが楽しみ。 評価 ☆☆☆★(7) |
___11月24日(金) |
【今日読んだ本】 ◆ ネクラ少女は黒魔法で恋をする3 (熊谷 雅人/MF文庫J) 【amazon】 《あらすじ》 空口真帆、通称黒魔法。特技(?)と趣味は黒魔法。担任の永音先生の使いっぱしりをさせられつつ、憧れの一之瀬先輩がいる演劇部で練習に精を出す毎日だ。そんなある日、真帆のクラスに転校生がやってくる。名前は宮脇弥生。彼女は「私、生まれつき不幸なんです」と自分で言うくらい、小さな災難にこれでもかと見舞われ続ける体質だが、まったくめげない可愛らしい女の子だ。しかし真帆は、彼女の回りに悪魔が浮かんでいるのを見てしまい、永音先生の命令で生意気な後輩・神門と一緒に調査する羽目になる。「こんなところを一之瀬先輩に見られたら誤解される!」とやきもきする真帆だったが……!? 黒魔法少女の初恋&毒舌コメディ第三弾! ネクラ黒魔法少女の黒さと変わっていく様を描く学園ラブコメの第3巻。 これはいい表紙ですね! 8割方の作品はイラストがあろうがなかろうがどっちでもいいと思っている自分ですがこのシリーズは例外、その中でもこの3巻の表紙は特筆に値します。かわいく怒った表情と似合わない腕組みが合わさって生まれた、威厳があるのかないのかよく分からない感じがすごい好き。作中イラストの真帆もいいなあ、特にアホっぽい場面。 でもね、夏樹のイラストがどこにもないのはとてもいただけない。1巻では折り込みイラストにちゃんといたのに、2巻3巻では姿形がないなんてひどすぎる。こんな姉を受け入れている姉想いのとてもいい妹なのに……。 あ、イラストだけじゃなくて本編ももちろん面白かったですよ。真帆の珍妙さ、じゃなくて可愛さには脳がとかされます。中でもドナドナは破壊力抜群、電車の中で読んでいて顔が歪むのをこらえるのに必死でした。ていうかこらえてなかったです多分。電車内読書は危険がいっぱい。 ただ、神門のキャラ造形はひどくなってる気がします。犬キャラってかわいいかうっとおしいか紙一重だと思うんですが、神門は明らかに後者。ドアホ+年中発情って、誤解される真帆はもちろんとして、神門本人もかわいそう。もうちょっと普通にならないかなあ。まあ、次巻以降は一之瀬先輩方面に話が転がりそうなのでいいか。 評価 ☆☆☆★(7) 【今日購入したもの】 ネクラ少女は黒魔法で恋をする3 (熊谷 雅人/MF文庫J) 銃姫8 No Other Way to Live (高殿 円/MF文庫J) 翼は碧空を翔けて1 (三浦 真奈美/C★NOVELSファンタジア) けんぷファーはTSらしいので迷いましたが、作者とあらすじで様子見。 |
___11月22日(水) |
【今日読んだ本】 ◆ 抗いし者たちの系譜 覇者の魔剣 (三浦 良/富士見ファンタジア文庫) 【amazon】 《あらすじ》 不吉な地揺れにともない、統一帝国の一隅に一振りの剣が出土した。それは、統一皇帝サラと同じ、魔力を吸収する力をもつ剣だった。伝説の魔剣を軸に謀略が張り巡らされるが――。謀略のラブ・ストーリー、第3幕! 今年デビューの中では期待株、三浦さんのラブ謀略ファンタジーシリーズの第3巻。 おいこらそんなところで引くな早く読ませろ! 見かけた感想がみんな「とにかく続きを」と書いてあったので十分に身構えて望んだんですが、なるほどこれは「続きをよこせ」と言う他ないですね。つーかこんなのずるすぎます、今後どうなるんだか全く読めません。 本編の内容は1、2巻に比べるといまいち。サラが魔剣を軽視する理由がよく分からなくて話についていけなかったし、謀略も過去の奴以外は微妙。そもそもラブが足りません。それだけにラジャスとサラの関係に変化でそうな4巻に期待する気持ちは強いです。いいものが読めますように。 評価 ☆☆☆(6) |
___11月21日(火) |
このラノが店頭で発売されていたのでちょっと追記。といっても、狼インタビューには興味ないし、書店ランキングはいつもの偏ったデータだし、ランキングは点数推測できる材料が少なすぎるし(さらに追記 できるじゃん(最初の2ページを見てなかった なんというアホ))、語ることがあまりないんですが。まあ新人アンケートは鉄板で楽しめたし、ガイド部分はだんだん幅広く充実してきている印象を受けました。 あと、名台詞コーナーに一言文句が。煌夜祭からセリフをピックアップした担当者、あなたはえらい。でも、よりにもよってそのセリフを選んだあなたは許せない。キャラ名つきでそのセリフは凶悪なネタバレですよ……。ある程度のネタバレはしょうがなくても、これはなしだと思います。 【今日読んだ本】 ◆ 桜乃きらほの夏色救急箱 (月見 草平/MF文庫J) 【amazon】 書影なし 《あらすじ》 終業式から解放され、待ちに待った夏休みに突入した桜乃きらほ。しかし今日はバイトの日、向かう先はいつもの白川医院だ。足取りの重いきらほだったが、雇い主である朝永の「よし、では海に行くか」という思いがけない言葉に大喜び。委員長と鞠菜も一緒に水着持参で意気揚々と朝永の別荘に乗り込んだきらほだったが、そこで待っていたのはとんでもない「お仕事」だった……。どこかで見たことのある風景、いるはずのない少年の姿。きらほの不思議な夏休みが今、幕を開ける――。天才魔法医・朝永の日常を描いた短編も収録! ハートフルファンタジー第3弾! おいこら、ちょっとまてまてまてまてまてええええ! なんで? なんで終わりなの? まだ父親登場してないじゃん全然話続けられるじゃん、打ち切りか打ち切りなのかバカヤローーーーー! というわけでオカルト医療現代ラブコメの第3巻、「シリーズ締めくくり」(あとがきより)らしいです。巻を経るにつれ順調に面白くなってきているのに終わりです。きらほも朝永もどんどん魅力的になっているのに終わりです。あーうーあー。 特に朝永、最近何度か言っているように、自分は女の子にペース乱されて変わっていく男の子がツボなんですが、その意味で今巻の朝永は神。朝永視点で書かれた短編での彼は、1巻の時からの変化が如実に分かってかわいすぎです。本編ではきらほ視点で朝永のかっこよさにドキドキできるし素晴らしい。素晴らしいのに……。 一応この巻単体では上手くまとまったいい話なんですが、あんまり「完結」って感じじゃない終わり方だし、鞠菜の玉砕やもっと親密になった二人など見たいものも一杯あるし、うーんもったいない残念。でもカルナより面白かったので、次シリーズに期待しましょう。 評価 ☆☆☆☆(8) 【今日購入したもの】 桜乃きらほの夏色救急箱 (月見 草平/MF文庫J) 抗いし者たちの系譜 覇者の魔剣 (三浦 良/富士見ファンタジア文庫) 手持ちのお金がたりなくて新刊揃えられず。 |
___11月20日(月) |
【今日読んだ本】 ◆ 銀月のソルトレージュ ひとつめの虚言 (枯野 瑛/富士見ファンタジア文庫) 【amazon】 《あらすじ》 学術院都市で学生として学ぶリュカ。彼は帰宅の途中に見知らぬ少女にいきなり自らの胸を貫かれ死亡する。しかし、次の日目覚めるリュカ。夢だったのかも? しかしそれは大いなる戦いの序章だった! とても久々の枯野さんの新刊、剣と魔法の世界の200年後が舞台のライトファンタジー。 「echo」があまり合わなかったので、柔らか地味路線以外の枯野作品はどうかなと思っていたのですが、いやはやどうして非常に面白かった! まず冒頭のいかにもファンタジーな雰囲気に惹かれ、アリスのかわいさに惹かれ、過度に熱くなくかっこいい主人公リュカに惹かれ、ジネットの生き方に惹かれ、暖かく脆くて切ない過去のエピソードに惹かれ、要するに全部気に入りました。ピンチでも女の子に動揺するリュカの人間くささがいいなあ、これによってかっこよさが引き立っている気がします。オーソドックスな展開もキャラがいいと燃えますね、伝承の使い方も上手かったですし。 あとがきが不吉ですが、「てくてく」とは違ってこれは派手だし、多分打ち切りにはならないでしょう。でもとりあえずアンケート葉書は久々に出すことにします。 そんなわけで今後も非常に楽しみなんですが、一つ不安が。(以下ネタバレ反転) まさかアリス刻印施されてませんよね? もし施されてたらとんでもなく胸が締めつけられるえぐい展開が待っているわけで、そんなの発狂間違いなしなんですが。枯野さんはそんなことしませんよね? ね? 以上、不安が杞憂でありますように。 評価 ☆☆☆☆(8) |
___11月19日(日) |
やらかし連発できっちりぎりぎり届かず\(^o^)/オワタ ヨシトミ大先生がきっちり4着だったし今日はそういう日だったらしいです。いいんだ、次回飛ばして1級受かるんだ! 【今日読んだ本】 ◆ お隣の魔法使い 不思議は二人の使い魔 (篠崎 砂美/GA文庫) 【amazon】 《あらすじ》 もうそんなことはどうでもいいのよ、ツクツクさん! 今日だっていきなり庭に温泉を作ってしまうし、この前はこの前で突然現れた男装の麗人“レディ”にまるでカブキのような早変わりファッションショーをさせられてしまうし。普通の人だったら絶対おかしくなっちゃうわよ……って、それはあたしが普通じゃないってこと? ううん、そんなことない。断じてないわ! もうツクツクさんも黙ってないでなんとか言って! ちょっぴり不思議で素敵なお隣ワールド、セカンドシーズン! 今月のGA文庫の新刊、ちょっぴり不思議な日常ファンタジーの第2巻。GA文庫を買うのも2冊目です。 大安定。2巻になってラブ方向に進展でもあるのかと思っていたらそんなことはなく、1巻の方針をそのまま踏襲。それでいて1巻よりも面白くなってる気がするからすごいなあ。とにかく好奇心一杯のメアリーが素敵。現代日本の色んなものを外国のものとして持ってくるのを何度も使うのはずるい気もするんですが、それらに対するメアリーの反応がとても楽しそうなんで許せちゃいます。まいじゃーさんの台詞にも取り上げれていたふとんヌクヌク描写のような、和ませる一面を持っているのもなおよし。このふとんヌクヌク描写は共感120%で、この巻で一番印象に残りました。 あとがきは、伏線もちゃんとあるんだよという著者の心の叫びなんですかね。まったりとしてしか読まない自分みたいな読者が多すぎるから書かずにはいられなかった、という印象を受けました。確かに気づいてもらえないのは悲しいでしょうが、うーん。とりあえず自分はまったりとして楽しみます、それで十分面白いですし。3巻も楽しみです。 評価 ☆☆☆★(7) 【今日購入したもの】 銀月のソルトレージュ ひとつめの虚言 (枯野 瑛/富士見ファンタジア文庫) |
___11月17日(金) |
今回はお誘いがかかってweb協力者として投票したので、このラノ2007をいただきました。 ちょっと忙しいので詳しい感想は後日として、ランキングについてだけ軽く。煌夜祭は客観的に見れば健闘したんじゃないでしょうか、いやもっともっと上であってほしかったんですが。キーリ30位外だったのはちょっと意外、ラストのせいかなあ。上位についてはネタバレにもなるので発売後に。あと物凄い気になったのが、100位以内にジャンプJブックス作品(notノベライズ)が入っていること! 踏んでみるべきでしょうかこれは。 キャラは投票した人が1人も入らなかったのでどうでもよし、点数載っている中で唯一平均得点3(つまり全員1位で推した)を獲得したリネア様が目につきました。 【今日購入したもの】 悩殺ジャンキー8 (福山 リョーコ/花とゆめコミックス) |