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___12月16日(土)


【今日読んだ本】

エパタイ・ユカラ 〜愚者の恋〜 (高丘 しずる/B's-LOG文庫)amazon



《あらすじ》
 海面の上昇と地震による国土崩壊によって、上流階級のほとんどが大陸に移り住み東西に分断された近未来の日本。西倭国(せいわこく)総督府では、大陸からの独立運動を行うレジスタンスによるテロが横行していた。医師を目指し、総督府の女学校へ進学した古閑黎良(こが れら)は、幼いころ誘拐された弟・明(あきら)と再会して……? 『風』の名を持つ、少女の物語。 ?


 今月のB's-LOG文庫の新人さんの作品、とある複雑な生まれの少女の物語、の序章。

 「双子の義理の姉弟」「日本東西分割でレジスタンス」「女子寮での友情」

 この辺の単語の複数に反応する人は間違いなく買い、面白かった! 正直にいって東西日本分割その他の設定は「どんな歴史を辿ったらこんな状態になるんだ!」とツッコミいれたいくらい、文化レベルその他色々に無理があって、そういういい加減さが気になる人にはお勧めしません。でもそうじゃない自分のような人間には、現代日本に中国系の用語が混ざりこんだ、なかなか変わっていて面白い世界観に思えました。
 物語もまだまだ起ながらとてもいい感じ。男っぽい性格の女の子がはじめて恋をして……、という設定だけでおいしいのに、そこに生い立ちが絡んで素晴らしいことに。幸せの10ページ後の絶望いいよいいよー。
 女子寮での生活の描写も、カーリーや西魔女ほど濃くはないけれど、素敵なルームメイトとの友情あり追い出しパーティでの演劇ありで楽しそう。「胡?虫(ばかもの)」と黎良をけなすのが口癖ながら、黎良が危険な目にあうと誰よりも心配し、実のところ黎良のことが大好きな慧蘭とか凄くいい子だなあ。
 章始めと終わりにある、未来から作中を振り返った回想みたいな文も、今後の黎良の波乱な運命を予感させていい感じ。予想よりも早く驚愕の事実が明かされたところで起が終わり、これから黎良がどういう人生を歩んでいくのか、続きが待ち遠しいです。 こうやって乙女路線で面白い作品が出てくれるとB's-LOG文庫の先行きも楽しみになってきました。
 ……でも、続きちゃんと出てくれるかがちょっと心配。きっと同日発売のデスガンの方が圧倒的に売れるんだろうなあ。というわけで興味をもった人は買ってください。


評価 ☆☆☆☆(8)



___12月14日(木)

 ようやくコミケカタログ買いました。まだあんまりチェックしてませんが、作家さんの参加は例年通りみたいですね。あとハルヒサークル多すぎ。


【今日読んだ本】

ウィザーズ・ブレインVI 再会の天地(上) (三枝 零一/電撃文庫)amazon



《あらすじ》
 シティの要《マザー・システム》の秘密を全世界に告発した賢人会議は、全シティに対し宣戦を布告。不安定な情勢の中、天城練は行方不明の兄と姉を探すためにシティ・ニューデリーに潜入する。そこで魔法士でありながら《マザー・システム》推進を掲げる執政官・アニルに出会うが……。緊迫の新章がいよいよスタート!


 とっても久しぶり、待望の本編がスタートしたウィザーズブレイン第6巻。
 やっぱりこのシリーズは素晴らしすぎる。あとがきにもあるように、ついにこれまでのキャラクターが邂逅しはじめて、上巻はほぼそれだけの内容といってもいいのに、それだけで何でこんなに面白いんでしょう。サクラと錬にイルとヘイズにその他出会いが一杯、会ってちょっと小競り合いがあっただけなのにお腹一杯ですよ。これもこれまでの積み重ねがあってこそ、主要登場人物みんな大好きです。中でもこの巻で光ってたのはクレア、イラストが反則なのは言うまでもないですが、主要キャラで1人だけ出遅れて弱り目にたたり目で打ちのめされてる姿がね、もうね。きっと下巻(中巻?)で主役級の活躍をしてくれると信じてます、頑張れ頑張れ。
 あ、もちろんニューデリーの行く末もとても気になってますよ。不器用な新キャラさんは全くもって嫌いじゃないですし。フィアがどっかで決断を迫られたりするんでしょうか、とりあえず続きを、続きをー。
 6巻読んでつい読み返したくなって2巻と3巻を再読しているんですが、ルーティが2年程守備範囲から外れてるってことはきっとクレアは守備範囲内ですよね! ヘイズ×クレアのフラグはたってると思うんですよ、ディーとの関係修復は難しいだろうし。……無理か。


評価 ☆☆☆☆★(9)


【今日購入したもの】
 エパタイ・ユカラ 〜愚者の恋〜 (高丘 しずる/B's-LOG文庫)
 ぼくのご主人様!?3 (鷹野 祐希/富士見ミステリー文庫)
 ネコのおと リレーノベル・ラブバージョン (新井輝他/富士見ミステリー文庫)
 バッカーノ!1934 娑婆編 Alice In Jails (成田 良悟/電撃文庫)

 トロイメライ買い忘れたー。



___12月10日(日)

 しばらく更新ペース落ちます。


【今日読んだ本】

マイ・フェア・ファミリー オレをオモチャにするんじゃねぇ (石川 宏宇/コバルト文庫)amazon



《あらすじ》
 喧嘩上等! 高原睦生――武闘派高校生。その実、家に帰れば両親が大好き、5人の兄姉に頭が上がらず、双子の弟をこよなく可愛がる、ごく普通の16歳。そんな彼をある日衝撃が襲った。母ハルカが有名人とホテルで密会していたことがわかったのだ。しかもその事実を父真太郎は黙認してるらしい。ただでさえ頭に血の上りやすい睦生は、生まれて初めての家出(?)を決行するのだが……。


 先日読んだ「恋愛指南部」の著者さんのデビュー作のホームコメディ、せっかくなのでこちらも崩すことに。
 納得いかない。いじりキャラの主人公の兄たちをはじめキャラはたっているし、親世代の意外とシリアスな切ない話もあったりして、大体の部分はそれなりに楽しめました。でも、物語の根幹ともいえる一点が凄く納得いかない。主人公はこんなに幸せそうな家族で愛されて育ってきたのに、たかが週刊誌の記事だけでどうしてそんなに母親を疑ってしまうのか、それが分かりません。これのせいで、後に出てくる「幸せすぎるゆえの失う恐怖」がとてもうそ臭く感じられました、この程度で揺らいでしまう幸せなんて……。


評価 ☆☆★(5)


【今日購入したもの】
 光炎のウィザード 再会は危機一髪 (喜多 みどり/角川ビーンズ文庫)
 ウィザーズ・ブレインVI 再会の天地(上) (三枝 零一/電撃文庫)



___12月8日(金)


【今日読んだ本】

零崎軋識の人間ノック (西尾 維新/講談社ノベルス)amazon



《あらすじ》
 「零崎一賊」――それは“殺し名”の第3位に列せられる殺人鬼の一族。2つの通り名を持ち、釘バット“愚神礼賛”ことシームレスバイアスの使い手、零崎軋識(きししき)。次から次へと現れる“殺し名”の精鋭たち。そしてその死闘の行く末にあるものは一体!?新青春エンタの最前線がここにある!


 西尾維新が送る零崎一族シリーズの第2巻。戯言完結して、西尾はしばらくいいかなと思ってスルーしてたんですが、子荻がたくさん出るらしいので購入。
 あーこれは面白いなあ。戯言シリーズで出てきたキャラクター達が西尾節全開で動きまわる、ただそれだけの内容で、作者本人が書いた戯言二次創作と評してもよさそうですが、玖渚とかはどうでもよくてキャラが暴れるのが楽しくて戯言読んでいた自分にとっては当たり。闇口にプギャーし、萌太君の夢にしんみりさせられ、潤さんのめちゃくちゃさに呆れ、双識につきあって自己嫌悪する子荻に萌え転がり、うん、楽しかったです。やっぱり策師タンは戯言最萌キャラですね! 人間人間にも出てきますように。そういや人間試験読んでないんですが、どうしたものか。


評価 ☆☆☆★(7)



___12月6日(水)


【今日読んだ本】

恋愛指南部! 恋する少年少女のミカタ (石川 宏宇/コバルト文庫)amazon



《あらすじ》
 「恋愛指南部」の部長・翠蓮は、実は本当の恋をしたことがない女の子。個性あふれる部員たちに助けられながら、一生懸命みんなの恋を応援している。そんな翠蓮に風紀指導部が執拗にからんできて!?


 積んであったコバルト崩し、恋愛のアドバイスを行う恋愛指南部のお話。
 騙された! ホスト部みたいな話だと思って読み始めたら、中身は逆ハーレムだった! はい、これもあらすじ読めば分かりそうなことでした……。でもこのタイトルなら色々な人の恋の悩みを解決していく一話完結型の話だと思ってもしょうがないですよね。指南部としての活動の描写が結構よかったので、そっちに絞った話も読んでみたかったです。
 で、逆ハーとしてどうかというと、面白かったものの手放しでは誉められず。何が微妙かって、主人公の翠蓮を包む環境が優しすぎるんですよね。翠蓮は過去の出来事で傷を負ってなかなか前に進めないでいるんですが、かっこいい幼馴染が2人も守ってくれているし、そんな主人公を肯定してくれる女親友までいて甘々。人によっちゃ凄く嫌いなタイプな話かもしれません。それさえ受け入れれば、翠蓮は頑張って抜け出そうとはしているいい子だし、指南部を開いた動機も筋が通っていてなかなか楽しめました。逆ハーちやほや描写は楽しいですしね。翠蓮を狙ってる生徒会長の考えが気になるので、未読減ったら2巻も読んでみようと思います。


評価 ☆☆☆(6)



___12月5日(火)


【今日読んだ本】

ある日突然、災難ガール まさつ部活動日誌 (神埜 明美/コバルト文庫)amazon



《あらすじ》
 春休みに祖母の最期を看取って以来、怪奇現象や怪我続きの新入生、設楽由維。望みは、助けてくれる人が高校にいるという祖母の言葉だったが、出会ったのはアヤシイ部活「まさつ部」の面々で!?


 今月のコバルトの新シリーズ、突然不幸になった少女が主人公、「まさつ部」が舞台の学園コメディ。
 騙された! 学園コメディだと思って買ったら、中身はホラー&ミステリ風味のオカルト話だった! や、タイトルだけ見て、ホスト部とか親指からロマンスとかそっち系のノリだと思った自分がバカなんですが。でも、まさつ部が「魔殺部」だと分かった時には「詐欺だろ」と思いましたよ。オカルトやホラーあんまり好きじゃないんで……。表紙ちゃんと見ればよかったです。
 まあオカルト好きじゃなくても、おじさんを皆で騙す場面や事件の真相の書き方が結構うまくてそこそこ楽しめました。これでラブがもうちょっと濃ければよかったんですが。凛がいまいち格好よく見えないし、イラストが幼すぎるのもあって全然ドキドキできず。あらすじはちゃんと読みましょう。


評価 ☆☆★(5)



吉永さん家のガーゴイル10 (田口 仙年堂/ファミ通文庫)amazon



《あらすじ》

 戦時下の某島で喜一郎が行方不明に――。その頃双葉とイヨは雅臣の元に身を寄せ、子ども達の世話をしつつガーゴイルの記憶が戻るのを待っていた。戦火は激しくなり、ある決断を下した雅臣は兵器として作った豹型の石像ドミニオンとガーゴイルを対決させる! 一方、現代の御色町に喜一郎が現れ、和己と一食を共にすることに。喜一郎は和己に謝りながらもガーゴイルと錬金術を滅ぼす決意を口にする。その真意とは!? 大人気ハートフルコメディ第10弾!


 ご町内ハートフルコメディ第10巻は、9巻から続いている過去戦争話の完結編。
 あー上手い。9巻の感想書いた時と同じで、やっぱりガーゴイルの世界観で過去を何度も舞台にするのはずるいと思うし、戦争という映えるネタだからなおさらずるく感じるんですが、こんなに面白いもん出されたら誉めるしかないじゃないですか。双葉が戦争のどうにもならなさに打ちひしがれてからの一連の流れは見事の一言だし、過去をちゃんと書くことで、厳しい道を歩むことを選んだ喜一郎の心情がよく理解できました。エピローグの喜一郎はほんとずるすぎるけど胸うちますね。ガー君の帰りを待つケルプや和己の姿もいいよなあ、ケルプかっこいい。
 珍しく残った大きな謎の行方が気になるので、11巻もとっとと買ってきます。


評価 ☆☆☆☆(8)


【今日購入したもの】
 零崎軋識の人間ノック (西尾 維新/講談社ノベルス)



___12月3日(日)


【今日読んだ本】

スイートホームスイート3 錯綜のフリューゲルト・レポート (佐々原 史緒/ファミ通文庫)amazon



《あらすじ》
 勢いにまかせてアデルに自分の気持ちを告白して以来、城の連中にいらん気を遣われるわ、アデルとはギクシャクするわで居心地の悪い日々を過ごす一彦。そんな生活の中、一彦は、入院中に知り合ったTVマンのロルフと偶然再会する。素朴で誠実な人柄の彼は、日本を離れた一彦にとって、初めて友達と呼べる存在となるのだが、その彼がある日「フリューゲルト城を取材をさせて欲しい」と頼み込んできて……。


 ヨーロッパの小国の古城が舞台の人外コメディ「スイートホームスイート」第3巻。
 あちゃー。2巻ラストの告白にキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!! と叫び、冒頭どうなるかとワクテカして読み始めたらこれですか。まあ状況と一彦の性格考えたらこのヘタレもしょうがないですね。ただ、この巻でアデルと一彦の関係にもっと進展があると思っていたので、ちょっと物足りなくはありました。
 そのせいで、この巻メインのテレビの話もいまいち楽しみきれませんでした。現代風なグレムリンの吹っ飛びようをはじめ人外たちは相変わらず楽しい奴らだし、ロルフも真っ直ぐなセリフがかっこよかったんですけどね。それだけに最後の急展開はドキドキ、セルゲイの言い残した台詞が指す過酷な未来を2人と城の住人たちがどうやって乗り切るのか、最終巻が楽しみです。


評価 ☆☆☆(6)



___12月2日(土)

 11月のまとめ。

 読了――22冊
 購入――25冊

 今月は中旬を中心に更新不定期になりそうです。


【今日読んだ本】

FLESH & BLOOD5 (松岡 なつき/キャラ文庫)amazon



《あらすじ》
 エリザベス女王の晩餐の席で、マニング主教毒殺の嫌疑をかけられた海斗。ジェフリーの必死の抗弁も空しく、海斗は牢獄送りになってしまう。「なんとしても、カイトへの拷問を止めさせる!!」ジェフリーは、海斗の無実を証明すべく、ナイジェルとともに主教の教区ウィンチェスターへと急ぎ旅立つ。けれど、彼らに与えられた期限は四日間のみ――。海斗の生死を懸けた、緊迫の第5巻。


 月一で読もうBL、波乱万丈のタイムスリップ小説「FLESH & BLOOD」第5巻。
 ついに和哉出てきたー! 1巻の書き方からそのうち現代が絡んでくるのは予想していたんですが、思ったより遅かったですね。まだ絡み具合は浅いですが和哉も苦境にたたされているようで、今後どうなるかが気になるところ。
 捕まった海斗は相変わらず酷い目にあってるんですが、案外責めがぬるくて、既巻よりは盛り上がりに欠けたかな。斜め下をいかれた解決も盛り上がらなかった原因かも。聖職者規定ってなんじゃそりゃー、って感じですよ。普通の人が知らないような時代背景を伏線なしで使うのは、こういう重要な場面ではちょっとずるい気がします。BL方面は、6巻で行くところまで行きそうな感じですね。過程がとっても納得いくものなので素直に祝福しようと思います、でもエチシーンは多分読み流しますが。さて、6巻を捕獲しておかないと。


評価 ☆☆☆(6)



___12月1日(金)

 MFスレ経由で知った月見草平さんのブログで「きらほ」の没短編が公開されているのを発見。やっぱりこのシリーズはいいなあ。3巻の委員長と絡む短編がよかったので没にしたのは正解だと思うけれど、この短編も華麗で時々変てこな鞠菜の反応が楽しかったです。とりあえずMFから切られたわけではなさそうなので一安心。ファンは読むべし。


【今日読んだ本】

銀盤カレイドスコープ vol.8 コズミック・プログラム:Big time again (海原 零/集英社スーパーダッシュ文庫)amazon
  銀盤カレイドスコープ vol.9 シンデレラ・プログラム:Say it ain't so (海原 零/集英社スーパーダッシュ文庫)amazon



《あらすじ》
 女帝リアの男子シングル転向の決断、そしてガブリーとのあの電話。募った思いは、リアへの勝利宣言となって噴出。退路を断った私にマイヤも本気モード、今以上の練習をさせる気らしいけど、上等じゃないの。ところがロシアに戻った私を待っていたのは思わぬ報せで……。


 世にも珍しいフィギュアスケート小説の銀盤カレイドスコープ、ついに完結。
 圧巻。タズサという人間の全て、フィギュアの怖さと素晴らしさなど色々なものが詰め込まれた非常に濃い内容は、この言葉を贈るにふさわしい凄さでした。特に怖さは、ずたぼろになったタズサの姿の痛々しさからびしびしと伝わってきました、フィギュア恐ろしい。
 落ちたり上がったりが激しい展開にもやられました。7巻の感想で「終着点が読めない」って書きましたが、こんなの読めるわけもなかったです。また、滑っている最中の描写も相変わらずのクオリティ。正直な話、スケート知識はちょっとかじっただけで、しかも色々と忘れているので、スケートシーン読んでも頭に情景は何となくしか浮かばないんです。それなのに、半端ない書き込みっぷりに呑まれて、夢中になるほど引きこまれるから恐ろしい。
 シリーズ通して一番好みなのは4巻ですが、完成度は間違いなくこの2冊が一番高かったです。この調子なら次回作も凄く楽しみ、なんですが、あとがき……。ブルー・ハイドレード\(^o^)/オワタ いやまあ、売れ筋路線の海原さんも見てみたいのでいいですけどね!


評価 ☆☆☆☆★(9)



IDOL 僕は美少女アイドル!? 〜デビュー編〜 (七海 樹里/コバルト文庫)amazon



《あらすじ》

 いたって「フツー」の男子高校生、平田直人がひょんなことからデビュー! しかも「美少女アイドル・平井かえで」として…。男ということを隠して売れっ子の階段を上り始めるが…問題多すぎ!


 今月のコバルトの新人作品、女の子の格好で歩かされていたら芸能人デビューすることになってしまった男の子のお話。

       r ,⌒⌒^ヽ
     ,r(  ⌒  ヾ )、 ドガァァァン...
................(、 r   ' ィ ゙ )............
:::::::::::::::::::::ゝゝ_l :l......ハン:::::::::::::::
 /尺品,r' rニ-|i .|ニミ゙ヾl「!=FH
 ¶:::-冂ヽ.`-、,.|l ,|,_ ,ゾ):::日lΠl:
FH=n.:::::' `"‐┬-r'〜´.::田:/=Д
 口=Π田:::  ノ从、 .::::Γ| ‡∩:

 コバルトの変な物路線は案外外れが少ないのでそれなりに期待していたんですが、これは久々に踏みました。女と間違えられてコンテストに出て優勝して全国区デビューという設定は、多少無理はあるものの変な物路線なんだから全然OK。が、キャラクターがあまりにも駄目駄目すぎ。ひたすら流されているだけの主人公を見ていても何も面白くありません。いくら成長物だとはいえ、女の子の格好してコンテスト出て芸能人になっちゃってそのまま続けて、と全部流されていくのはあまりにもひどい。せめてどこかに決断がないと。どこが「フツー」の男子高校生なんだか教えてほしいです……。プロダクションの社長なんかも、最初の性格があまりにも腐ってて、改心のそぶりにも白々しさしか感じませんでした。
 amazonレビューが2件あがってますが、宣伝なんじゃないかと思わず勘繰ってしまったほど。まあ最近良作ばかり読んでいたので、いい息抜きにはなりました。そう思わないとやってられない。


評価 ☆(2)