___8月28日(火) |
【今日読んだ本】 ◆ FATAL ERROR1 復活 (新堂 奈槻/ウィングス文庫) 【amazon】 画像は公式で。 《あらすじ》 一朗(いちろう)の最愛の義弟・宏貴(ひろき)がある日、別人のようになってしまった……! 事故死した宏貴の身体に傍若無人な天の神が降臨し、なんと“生ける屍”として蘇ったのだ。そんな宏貴と敵対する、一朗の親友の要(かなめ)。拝み屋をやっている彼は、実は〈鬼〉と呼ばれる地の神だった。果たして、神々の諍いに巻き込まれた一朗の運命は!? ウィングス文庫の長寿シリーズの1つ、現代を舞台に天神と鬼との戦いを描くサイキックアクション「FATAL ERROR」の第一巻。 ……サイキックアクション? いや確かに表層的な設定はそうだし、実際戦闘の場面も結構あるんですが、本質的には1人の兄バカ青年とその周辺を描いたコメディな気がしますこれ。それくらい兄バカのインパクトが強いんですよ。 弟が死んじゃって中身に別の魂(天神)が入っちゃった→「殺してやる」と言われる→「オレが嫌いなのか……?」→「い、いやそういう問題では」→「じゃあお兄ちゃんのことスキなんだな!」 実にひどい兄バカです。もちろん彼は彼なりに少しは思い悩むわけですが、いかんせん兄バカの強烈っぷりがすごすぎてバカにしか見えません。結局勢いに押されて中に入った天神は情寄せちゃうし、元々兄弟2人と仲良かった鬼も監視名目で同居することになって、敵対勢力の2人が一緒に暮らすという不思議な状況に。まさに兄バカ最強。こんな3人の関係には「宝印の騎士」の3人組の関係をちょっぴり連想させられました、性格は全然違うんですけどね。 というわけで予想とは違う方向性で楽しめました。今後は双方の陣営から狙われる展開になりそうですが、「ただの兄バカ」から「超人(?)な兄バカ」にレベルアップした一郎がどんな活躍を見せてくれるかに期待。 評価 ☆☆☆★(7) ◆ 猛れ、吹き荒ぶ沖つ風 幻獣降臨譚 (本宮 ことは/講談社X文庫ホワイトハート) 【amazon】 《あらすじ》 ついに、『禁じられた秘庫』を見つけだしたアリアだが、そこで知った意外な事実に苦悩することになるとは思いもよらなかった。しかしアリアの前には、新たに得た友、騎士団の中の見えざる敵、そして、ほのかな恋心が。進むも危険、留まるも危険――迷う少女に、いま、謎の海賊団が襲いかかる!風雲急を告げる『幻獣降臨譚』シリーズ第4弾!! 逆ハー本格ライトファンタジー「幻獣降臨譚」第4巻。行方知れずだったのが発見されたのでようやく読めました。 これはなかなかにハードな展開ですね。さすがに「エパタイ・ユカラ」ほどではないにしろ、サフィアの惚気を見せてからこうくるとは落とし方がえぐい。アリアの心構えが足りてなかったのはもちろんあるんですが、1巻に比べれば結構成長しているだけに責められないなあ。あっさり篭絡されてるのはちょっとアレでしたが。ディアスも仕方ないとして、光焔にはもうちょっとフォローとかアドバイスとかしてほしかったかも。 とりあえずこの引きで続きがどうなるのかが楽しみ。問い詰め……はないかな。でも傷心のアリアにつけこんで、な展開はありそう。 評価 ☆☆☆★(7) |
___8月27日(月) |
【今日読んだ本】 ◆ ネクラ少女は黒魔法で恋をする5 (熊谷 雅人/MF文庫J) 【amazon】 《あらすじ》 空口真帆の特技(?)と趣味は黒魔法。演劇部という新しい居場所を得た真帆は、相変わらずオクテで内気なものの、ネガティブなところは薄まって、元気に部活に精を出す毎日。しかしある日、真帆の想い人である一之瀬先輩となにやら因縁のある生徒会長に声をかけられる。生徒会長は自分は死者を蘇らせることができる、と告げ、自分の使う魔法に協力してほしい、と真帆に頼んでくる。黒魔法ができることを生徒会長に知られていると知り、驚いた真帆は、彼をあやしみ、もちろん頼みを断るのだが、生徒会長は「昔を思い出させてあげよう」と言ってきて……!? 真帆の恋の行方はどうなる!? ハートフル黒魔法コメディ、ついにクライマックス! ネクラ黒魔法少女の成長と恋の物語「ネクラ少女は黒魔法で恋をする」もついに最終巻。 うーん、最後にきて失速した感が。1巻で一度リセットされてから、演劇部の皆とここまでの関係築けるまで成長したのは素直によかったと思えるんですが、神門が何時の間にか完全に空気になっていたり、悪魔関連の話が邪魔だったり、ここまで続けた弊害が出ちゃった気がします。特に神門はなあ、ここまで雑な扱いになっちゃうなら最初から出さないで欲しかったかも。あ、妹は最後までかわいかったです。 とはいえ好きなシリーズだったことには間違いないし、次回作にも期待。 評価 ☆☆☆(6) ◆ シャーロキアン・クロニクル3 アサシン (真瀬 もと/ウィングス文庫) 【amazon】 画像は公式で。 《あらすじ》 ワトスンは英国の特殊諜報(ちょうほう)機関《樽(たる)》の諜報員。現在、インド総督(そうとく)暗殺未遂事件の調査をしている彼は、ヴィーという男を助手に雇う。黒髪と灰色の瞳をしたこの青年は、事件解決の一歩手前までワトスンを導くが……。表代作の他、書き下ろし「魔術師の告白」を収録したシリーズ第3弾!! ホームズが生きるイギリスを舞台に、ミステリー仕立てで人間ドラマを描く「シャーロキアン・クロニクル」第3巻。 うわー、ワトソンは見事に小市民ですね。イメージ的に諜報組織には向いてなさそうだなと思ったら、案の定思い悩んでます。事件を通じて揺さぶられる様や推理の勘違いっぷりは面白かったけれど、デレク&マチルダやモリアーティに比べるとやっぱりキャラの魅力は一、二枚落ちますね。そのデレク&マチルダは今回は直接は登場しませんでしたが、新キャラの口から動向が語られました、こういった繋がりはいいですね。この新キャラのアストウェルは書きおろしの方にも登場、よくも悪くも豪快で強引なキャラですが、彼がいなかったらデレクがヘタレたままだったろうことを思うと憎めませんね。 これでメインキャラは出揃ったのかな? そろそろホームズとモリアーティの直接対決でしょうか、続きもそろえないと。 評価 ☆☆☆(6) |
___8月24日(金) |
5日ぶりの更新……。来週にはいつものペースに戻れるかと。 【今日読んだ本】 ◆ 銀月のソルトレージュ3 琥珀の画廊 (枯野 瑛/富士見ファンタジア文庫) 【amazon】 《あらすじ》 リュカの自己犠牲によりピンチを脱し力の戻ったジネット。彼女は行方不明になったリュカの手がかりが掴めるまで、フェルツヴェン学術院に滞在する事にする。だが大陸全土を戦乱の機運が覆い、学術院にも危機が……。 もはや学園物ではなくなってしまった魔法ファンタジー「銀月のソルトレージュ」第3巻。 アリスかわいいよアリスかわいいよアリス。 前巻の感想と書き出しが同じになってしまいました。そして、これ以上書くことが思いつきません。いやだって、出会いの回想とか、ジネットとの会話中の頭の中とか、反則でしょうこれ。この健気さとかわいさに篭絡されない方がおかしい。一番気になるリュカの行方は次巻まわしだし、分量の割に話は進んでないんですが、アリスのかわいさだけでお腹一杯でした。次巻以降めっきり出番減りそうな上に、最終的に敗北しそうな気がするのがあれですが、そんな予想はねのけて頑張ってもらいたいものです。 しかし、こんなにかわいい女の子が描けるとはなあ。今度覚えていたら昔富士見で出していたWindノベライズ買ってみよう。 評価 ☆☆☆★(7) 【今日あたりに購入したもの】 銀月のソルトレージュ3 琥珀の画廊 (枯野 瑛/富士見ファンタジア文庫) ネクラ少女は黒魔法で恋をする5 (熊谷 雅人/MF文庫J) 7SEEDS 11 (田村 由美/小学館) B's-LOGやらC★NOVELSやら買い逃し中。 |
___8月19日(日) |
あ、ありのまま今日起こったことを話すぜ! おれは西館をまわっていたと思ったら何時の間にかカバンが一杯に 買いすぎた。まあ西館はすいていたし平気でしたが疲れた……。じっくり崩そうっと。 そうそう、今回こそはサプライズはないと思っていたら、○○の△巻が×月に発売らしいです。某編集部は狂ってるなあ、いや買いますが。 【今日読んだ本】 ◆ 天空のアルカミレスV 聖婚の日 (三上 延/電撃文庫) 【amazon】 《あらすじ》 グロスマンに連れ去られた日向子を救うため、礼菜は毬子と『城【カストラ】』への潜入を決意する。そして二人を追って『城』へ向かう拓也と亨司だったが、彼らを待っていたのは、恐るべきグロスマンの罠だった。瀕死の傷を負った日向子の運命は? グロスマンを突き動かす狂気の正体は? 《災厄の絶星》ルスランが企む『聖婚』とは? 渦巻く謎が解き明かされる時、拓也とルスランの最後の戦いが始まる! 三上延&純珪一が贈るアクションシリーズ、ついに完結! 発売月に買い忘れて読み損ねていた、アルカミレスとテリオンの戦いを描いた現代アクション「天空のアルカミレス」最終巻。 うーん、普通に読みきってしまうくらいには面白かったけれど、既刊に比べるといまいち盛り上がらなかったなあ。自分が礼菜派だったために3巻で盛り上がりのピークがきてしまったというのも間違いなく一因ではあるんですが、災厄の恐ろしさがいまいち伝わってこなかったり、強さが一気にインフレした割にあっさり片がついちゃったり、もっとえげつない展開が待っていると思っていただけに拍子抜け。亨司についての話もやや唐突な上に中途半端な印象を受けましたし、期待値の割に物足りなさが残る最終巻でした。 シャドウテイカーにこのアルカミレスと2作続けて気にいったヒロインが敗北しているので、次回作では勝ちますように。あ、渡瀬さん風でもいいですよ。 評価 ☆☆☆(6) |
___8月18日(土) |
明日はのんびりと西館まわってきます。 【今日読んだ本】 ◆ 姫様オーバードライヴ! 秘密の塔は恋の罠 (倉世 春/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 山奥の修道院にやってきたマリア女王。聖堂建設の賄い場で働くことに。マリアが心配でおいかけてきた護衛士のリジーだが、棟梁の娘サラが行方不明に…。聖堂に隠された秘密とは!? ミミを完結させた倉世さんの新刊、天然な姫様マリアと虫も殺せない殺し屋な護衛官リジーのラブ風味コメディファンタジー第2巻。 うわー超展開だー。さすがあとがきで作者自ら超展開と認めているだけあって怒涛の展開、1巻では影も形もなかったマリア出生の秘密が明らかに。そしてさらに母親が出てきたり山の神が出てきたり重大な事実が明らかになったり。そっちに目がいってしまって、マリアもリジーも死にかける目にあっているのに、あまりシリアスさを感じませんでした。しかし、この設定+主人公がお姫様+リジーという名前は「トッペンカムデンへようこそ」を連想させるなあ、多分関係ないでしょうけど。名作「トッペンカムデンへようこそ」は全7巻、秋田書店より好評発売中です! 閑話休題。そんなわけで超展開でしたが、ラブ度は1巻よりも大分あがりました。1巻ではマリアのかわいさがメインだったのに対し、この2巻はリジーのかわいさがメイン。命を賭けて守るくらいにマリアを愛しているのに、周りに指摘されると頑なに否定しうろたえるリジーがかわいいの何の。自覚がないのか気づきたくないのか、多分両方なんでしょうけれど、かわいければ何でもいいです。今回明かされた事実から考えるに今後さらにラブ寄せされることは間違いなし、どういう進展を見せるのか楽しみ。 以下どうでもいい話。この話ってヘリコプターが存在するような世界観でしたっけ、出てきた時かなりびっくりしました。ここで躓くような人はそもそも1巻の「裏ギルド」で脱落しているだろうので問題なさそうですが、もうちょっと気を使ってほしい気も。 評価 ☆☆☆(6) |