___4月30日(水) |
買い間違えていた「FATAL ERROR」の8巻を入手し、ようやく手元にウィングスCOMP。後は読むだけ。「FATAL ERROR」は結構マイナーなので書店にあるか不安でしたが、ゲットした店ではわざわざ棚プレート(文庫名とか書いてあるやつ。これの名前なんていうんだろう)にシリーズ名まで書かれていました、ありがたや。 「ファイナルエラーシリーズ」 ……いや、気持ちはよく分かるんですが。 【今日読んだ本】 ◆ 屋上の暇人ども5 修学旅行は眠らない(上)(下) (菅野 彰/ウィングス文庫) 【amazon】 《あらすじ》 ある者にとっては学校生活一番の楽しみ、またある者にとってはこの上なく憂鬱なケッタクソ悪い行事――修学旅行。もちろん、鴫や夏女は後者だった。かけらも行く気がない鴫を、説得する譲たち。当日無事に出発時間に姿を現した彼らだが、集団行動の苦手な鴫たちのこと、無事&簡単に修学旅行が終わるはずもなく……!? 学校残留組(?)・天沼のその頃を描いた「天沼先生も実は眠らない・前篇」も収録!! 先日に引き続き青臭くて苦くて苦い学園青春小説「屋上の暇人ども」、修学旅行編を2冊まとめて。 ……いや、修学旅行で銃もった男にさらわれて一緒に行動するのはおかしいだろ。でもこのシリーズならありか。というわけでとても変化球の修学旅行でした。事件に巻き込まれるといっても、青春小説なので各人の心の動きがメイン。特に今回は未来と鴫が中心でした。 譲の事故以来ずっと心に突き刺さっていた自分の「if」を見せつけられる未来、大切なものができそうで、その重さと堅苦しさに逃げ出そうとする鴫。どちらの描き方もすんごくうまいです、青春です。学校にひたすら息苦しさを感じる鴫に共感はできないけれど、今までしっかり背景説明されてきたんで理解はできました。そして、鴫を止めた譲に拍手。凶暴状態の鴫に対してあそこまで向かい合って言葉ぶつけられるのはすごいというしか。んでもって、ラスト付近の鴫の言葉に思わず頷いてしまうわけです。近すぎる距離っていうのは難しいなあ。 4人各人とも気持ちが段々変化しはじめて、次はもっと面白くなりそうです。でも続きは出てません。出る気配すらありません。おお、もう……。こうなるの分かってたから積んでたんです。 最後に書き忘れた一言、佐川先生おつかれさまです。ほんとかわいそうですこの人。 評価 ☆☆☆☆(8) ◆ FATAL ERROR8 崩壊 (新堂 奈槻/ウィングス文庫) 【amazon】 《あらすじ》 宏貴たちから離れた一朗は、地神の常葉や春日と行動を共にする。それは、大事な身内や無関係な人を巻き込まないため。そして、地神の仲間に粛清された要を救出するため。けれどそんな一朗に、常葉は憎悪を向け、春日は嫌がらせばかり。ふたりの情け容赦のない仕打ちに必死に耐える一朗だが、果たして要と無事に再会できるのか……!? 地神・戸川が野心を込めて、玉(ギョク)を放つ。ますます盛り上がるサイキック・ファンタジー第八弾! そんなわけでようやくゲットできた、鬼と邪霊の壮大の戦いを描いているフリをしたお兄ちゃん小説「FATAL ERROR」第8巻。 クライマックス直前で激突があるのかと思いきや、今回は1冊丸々鬼の話。宏貴たちがお休みなのは寂しかったですが、人を憎むことしか知らない根っからの鬼、誰かの命に従うだけの鬼、自分のありかたに疑問を持つ鬼、他の鬼のことが大切な鬼、と色々な鬼が出てきて、ようやく鬼のことがちょっと理解できた気がしました。戸川みたいなやつが大多数なわけじゃないと信じていいんですよね? これがもっと早く書かれてくれるとよかったんですが……。でも、孤立してきた理子はどう動くのか、要は助かるのか、邪霊サイドは、など続きが色々と楽しみです。ただ、一番のキーマンである一郎が……もうよく分かりません。自己中なゴメちゃん(@ダイの大冒険)みたいなもんだと思うことにしました、ハタ迷惑な奴ですほんと。 さてこれでようやく積んでた本誌の連載が読めます。このシリーズは最後まで追いかけよう。 評価 ☆☆☆(6) 【今日購入したもの】 FATAL ERROR8 崩壊 (新堂 奈槻/ウィングス文庫) バカとテストと召喚獣2 (井上 堅二/ファミ通文庫) 「FATAL ERROR」のカバーを調達するのに手頃な作品が見当たらなかったので、今頃バカテス2巻を買ってみる。 |
___4月29日(火) |
【今日読んだ本】 ◆ 流水宮の乙女 ゆらめきまどう炎の縁 (片山 奈保子/コバルト文庫) 【amazon】 画像は公式で。 《あらすじ》 神凪国は水を司る獅子龍神に守られた豊かな国。神域では獅子龍神を宿した流水宮の乙女・落華が修行の日々を送っていた。傍らには男装の少女・飛沫がいたが、落華を狙う天風国の動きに気づいて!? 今月というか来月のコバルトの新シリーズ、やや中華風の世界が舞台の巫女ファンタジー。 完全に序章の作りで盛り上がるのは次巻以降っぽいですが、なかなか主人公にとってえぐい展開で面白かったです。ネタバレなしに感想書くのがちょっと難しいのですが、任務と友情の板ばさみ、たった一人の親友の裏切り、みたいな話が好きな人にはお勧め。黒くなるのかどうか、今後の落華の動向が非常に気になるところです。 話だけでなく、恋愛方面も結構好み。任務一筋で生きてきた少女が運命的な出会いをはたして、でも親友も大事で……。要は任務と恋と友情の3つで板ばさみなわけです。これからどこに転ぶのかがとても楽しみです、特に後者2つのどちらをとるかが。あと、兄っぽい人の存在が見え隠れしているので、兄妹モノになったりするのかも。 色々と陰謀仕組んでいる黒幕もどうやらいるようでそちらも少しは気になるところですが、それより何より三角関係の行方ですね。順調に続きが出ますように。 評価 ☆☆☆(6) ◆ 帝都・闇烏の事件簿3 (真瀬 もと/ウィングス文庫) 【amazon】 画像は公式で。 《あらすじ》 憎き怪盗の正体はなんと幼馴染みの友兄だった! 衝撃を受けた高久だったが、めげたのは一瞬、『闇烏奇談』と関係しているらしき香枝の死を調査し始める。一方で、自暴自棄となり誰も信じられなくなった藤木は、最後となるはずの予告状を、義母宛てに出す。ところが予告状を見て家を飛び出した高久が誘拐されてしまい……。柚谷家の家計の事情、藤木家にまつわる事件の真相。すべての謎が明かされる、大正浪漫エニグマティカ最終巻!! 『大正浪漫エニグマティカ』という謎ジャンルの「帝都・闇烏の事件簿」完結編。 桜子分がたりない。まあ普通の脇キャラ以上には出番あったんですが、2巻であれだけ期待させる言動だったのに、3巻でとりたてて何もないのはどういうことかと。男どもの話はいいから、もっと桜子を目立たせろと。でも、2巻ではまどろっこしいと思っていた藤木・頼久・高久の多角関係が思ったよりしっかりしていたのはよかったです、頼久はちゃんと考えてまどろっこしくしていたことが分かって色々と納得。ただ、練られた話だとは思うのですが、ちょっと好みとは外れていました。時代のせいかなあ……。 評価 ☆☆★(5) |
___4月28日(月) |
【今日読んだ本】 ◆ アネットと秘密の指輪 お嬢様のおおせのままに (雨川 恵/角川ビーンズ文庫) 【amazon】 画像は公式で。 《あらすじ》 下町育ちのアネットは、エリート伯爵家を相続することになって大慌て! しかもそこにはクールな執事が待ちかまえていて!? 「さあ。レッスンをはじめましょうーー」指輪にまつわる謎と、恋のレッスンが今はじまる! 今月のビーンズの新刊、アダルシャンを完結させた雨川さんがおくる、いきなり貴族&執事ラブ小説。 うー、主人公かわいいし執事かっこいいしでツボちゃんと抑えてあって決して悪くはないんですけど、思いっきり引っかかってしまった点があったせいで個人的にはあまり楽しめませんでした。何が引っかかったかというと、主人公のアネットの賢さ。貧乏下町育ちだけあって決して頭の回転はよくなくて、中盤まではたまに「もうちょっとすばやく理解してくれよ」とユージンじゃなくても思ってしまうレベル。で、これだけならさほど問題ないんですが、こんな子なのに終盤いきなりズバっと名推理しちゃうんです。途中までがアレだったので、ここで非常に違和感を覚えてしまって最後の方がいまいちに。その後の驚きの展開もやや唐突な感じでしたし。 そんなわけで続きは多分パス。執事属性持ってる人にはとてもお勧めできるんですが。 評価 ☆☆★(5) ◆ 屋上の暇人ども4 先生も春休み (菅野 彰/ウィングス文庫) 【amazon】 《あらすじ》 春休み、束の間の平穏を楽しむ天沼の自宅に、同僚教師である佐川が突然やって来た。「不意に顔が見たくなったんでね」。さらに、そこにやって来たのは、天沼の腹違いの妹・明。兄を愛する明は、何やらありげな佐川に噛みついて……。天文部の顧問、温厚で寛容でそして底のしれない(?)男・天沼。その誰も知らない胸のうちとは……!! 人気の先生コンビが主役!! 番外篇「先生も春休み」ほか、「シャッフル・タイム」とその後の春休みを描いた書き下ろしも収録。 とても久しぶりの「屋上の暇人ども」シリーズ。知らない人のために簡単にあらすじを説明すると、不良扱いの問題児だけど色々と抱えている擬似兄弟や、怪我でドロップアウトして行き場のないスポーツ特待生や、正論を振りかざずにはいられない女の子が何の縁か天文部に入ってドタバタだったり重かったりの青春を繰り広げる物語です。非常に青臭くて胸に堪えて、青臭いの好きな人には相当お勧めなシリーズなんですが、なぜ今まで積んでたかというと、完結していないのに続きが出る気配が0なんです。絶対書く気ないよ菅野さん……。まあ、COMPもそろそろ終わるので仕方なく読むことに(ちゃんと既刊読み返して準備は万端)。 で、この4巻は普段と違って短編集でした。そのうち前半2篇は今までで一番おとなしめの話、未来の出番少なめだったりコメディ色強かったりで、他と比べるとやや物足りず。でも、問題児たちと譲の空気が少しやわらいでいるのが分かってよかったです。 一方、もう一つの短編である表題作は、今まであまり表に出てこなかった先生のお話でしたが、これに色々やられました。まさか先生にこんなネタ(妹との近親恋愛)もってくるとは思ってなかったし、問題児2人よりも先生の内面が黒いことにびっくり。本編で先生が何を思っているのかようやく理解できたし、近親恋愛も一風変わった描かれ方で胸にくる話で、文句なしに面白かったです。 あと既刊2冊、さっさと読むことにします。 評価 ☆☆☆★(7) ◆ 新・特捜司法官S-A5〜6 (麻城 ゆう/ウィングス文庫) 【amazon】 《あらすじ》 ドラマ『特捜司法官S-A』の撮影のため、過疎化の進む島にやって来た秋津たち。 一行の中には、実は潜入した本物の特捜司法官が二人。ドラマ『特捜司法官S-A』は、狙われている……? そして、到着した島では、衝撃的な事件が待っていた!! 特捜司法局、ベジコウモリ、そしてセドナを "王"とみなすネオヒューマンたち。それぞれの思惑の中、シリーズ最大のミステリーが展開する!! ネオヒューマンをめぐる事件を描く近未来サスペンス「新・特捜司法官S-A」、今月発売した6巻までようやく追いつきました。 で、タイトル見れば分かるように5、6巻まとめての感想です。合わないものをこれ以上1冊ずつ感想書いてもしょうがないかなあと。いつまでも黒幕チンタラして出てこないし、主役格の言動にイライラさせられることがしばしばあるし、何より文章が合わないので、事件の真相が気になるとはいえちょっとしんどいです。これだけ巻進んでるし売り上げもいいみたいなんで、合う人には合うんでしょうが自分には無理でした、残念。 評価 ☆☆(4) |
___4月26日(土) |
何人かの方から「『空の中』が6月に文庫落ちしますよー」という情報をいただきました。ありがとうございます、全然知りませんでした……。それなら下手にハードカバーに手出すより、有川さん初体験は6月まで待ったほうがよさそうですね。 【今日読んだ本】 ◆ 平安ロマンティック・ミステリー 嘘つきは姫君のはじまり ひみつの乳姉妹 (松田 志乃ぶ/コバルト文庫) 【amazon】 画像は公式で。 《あらすじ》 時は平安。ビンボーながらも幸せに暮らす乳姉妹、馨子と宮子。ところがある日、馨子は超名門貴族・九条家の隠し子であることが発覚!「ある事情」で、宮子は馨子の身代わりになるはめに…!? コバルトの新刊、平安時代の姫君とお付きの入れ替わりを描いたラブ風味コメディ。 これはなかなかの当たりでした。「平安ロマンティック・ミステリー」と銘打っていますが、「ざ・ちぇんじ」みたいに結構コミカルなお話。姫君の馨子とそのお付きで主人公の宮子、二人の性格がまずいいですね。非常に頭が切れてしたたかで奔放で全然姫らしくない馨子と、馨子に振り回されつつも芯の座った宮子がいいコンビで読んでいて楽しかったです。宮子の方は貧乏育ちなのを理由に結構いじめられたりもするんですが、そう簡単にはへこたれないおかげで暗くなっていないのが○。 ラブ方面も、真面目な幼馴染と最初から相思相愛で、他の男性に少し惹かれつつもちゃんと自制するあたりが目新しかったし、初心さたっぷりでよかったです。幼馴染との初々しさもいいんですが、自分は今のとこは見ていて面白い次郎派で。ミステリーの謎はネタ晴らしまでさっぱり分からなかったんですが、ミステリ慣れしてる人なら見抜けるのかなこれ……。トリック自体はよくできてるなあと感心。 終わり方見るに続きが出るかは売れ行き次第かなあ。宮子の心がまだまだ揺れてくれそうなので、是非続いてほしいですね。あと書き忘れてましたが、時代考証の正確さとかばりばり平安な雰囲気とかを求める人には合わないかもしれません(平安苦手な自分が普通に読めたので)。 評価 ☆☆☆★(7) ◆ 帝都・闇烏の事件簿2 (真瀬 もと/ウィングス文庫) 【amazon】 《あらすじ》 ――浅草十二階ノ『ヴヰナスノ蛇』ヲ頂戴スル。兄・頼久が闇烏なのか、と悩む高久のもとを訪れたのは、怪盗の次の標的は十二階に展示される首飾りだ、と云う異国の女。そして頼久を知る彼女から宝石の警護を依頼された後、果たして予想どおり、闇烏からはいつもの予告状が届けられる。一方、予告を出した覚えのない藤木は首飾りの猫目石を目にして、偽の予告状、すなわちその挑戦を受けて立つ……。帝都に出没し始めた頼久、そして藤木の出生に隠された秘密。謎がまた謎を呼ぶ、大正浪漫エニグマティカ第二弾!! 大正浪漫エニグマティカ「帝都・闇烏の事件簿」第2巻。……エニグマティカってなんだろう? と思ってぐぐったらこの作品ばっか引っかかりますし。イタリア語の「なぞの音階」っていう意味でいいのかな? まあよく分からないんで感想。番外編>>>>>本編な巻でした。本編の方は、男どもがまどろっこしいことやってるなあという印象。頼久とっととばらしちゃえよと思っちゃいます。正体バレシーンが中途半端だったり、北沢が脇役どまりで終わりそうだったりと少し物足りなかったですね。 一方、番外短編は桜子のかわいらしさが素晴らしい。幼女の「お嫁さんに……はっ何考えてるのよ」なノリはいいものです。シャーロキアンのマチルダ、廻想庭園のドリスと真瀬さんはかわいい女の子描くの結構うまいんだよなあ。なのにメインは男どもだから困ったもんです。 あと一冊、桜子がたくさん出ますように。 評価 ☆☆★(5) ◆ 新・特捜司法官S-A4 (麻城 ゆう/ウィングス文庫) 【amazon】 画像は公式で。 《あらすじ》 新進女優キラリンこと、セドナの姉・美奈子の死。実行犯は逮捕されたものの、その事件は、特捜司法局のあずかりとなった。立ち直りつつあるセドナだが、ネオヒューマンが絡んだ事件の真相を知りたいという気持ちを抱くようになっていた。一方、ベジコウモリことミラーレイク社長率いる魔鏡堂のスポンサードを受けるようになったドラマ「特捜司法官S-A」だが、撮影現場で、秋津秀は目撃してしまう。深いプールの底、シートにくるまれた死体を……。 ネオヒューマンをめぐる事件を描く近未来サスペンス「新・特捜司法官S-A」第4巻。 いよいよ合わないのがしんどくなってきたなあ。サムの口調が軽薄になったのにつられて、秋津の内面描写まで軽薄になってイメージ崩れてきたし(真面目タイプの大人が「〜ですけどー」はない……)、相変わらずの危機感のなさにも腹立ちます。普通に内藤怪しかったっていうのに。色々合わないせいで、変な語呂合わせ(「ナイトメア」に気づかず「内藤メア」と名づける)にもイライラする始末(でもありえないですよね)。 ベジコウモリサイドから事件を追う書き下ろし短編は普通に楽しめたんで、秋津とセドナとサムがもうちょっと魅力的になればいいんでしょうが、無理そうだなあ。とりあえず、焦らさないで黒幕とっとと出してください。 評価 ☆☆(4) 【今日購入したもの】 アネットと秘密の指輪 お嬢様のおおせのままに (片山 奈保子/角川ビーンズ文庫) 流水宮の乙女 ゆらめきまどう炎の縁 (片山 奈保子/コバルト文庫) 平安ロマンティック・ミステリー 嘘つきは姫君のはじまり ひみつの乳姉妹 (松田 志乃ぶ/コバルト文庫) |
___4月24日(木) |
ようやく風邪治りかけ、鼻と喉がしんどかったです……。 メルフォレスー。 >有川さんという人の話はおもしろいですか。気になるけれどハードカバーだから…いつかあるかもしれない文庫化待ちするか今こそ読み時か。どうでしょう。内容的には凄く文庫レーベル的に一見見受けられますが、何故ハードカバーなんでしょうね。 うーん、いきなり図書館のハードカバーにいくのは個人的にはお勧めしないです。まずは今月出た漫画版を買ってみるか、別のハードカバーを読んでみるか、あるいは文庫の「塩の街」を読んでみるか。ハードカバーの中では、ザリガニVS自衛隊が許容できるなら「海の底」を推したいです。文庫落ちは電撃はなかなかしてくれないので、待つのもやめといたほうがいいです。 ハードカバーなのは読者層広げでしょうね、売れ行き見る限り正解かなあと。今見たらamazonほとんど売り切れですし(これはただのkonozamaかもしれませんが)。 >ところで『阪急電車』はお読みになりましたか?あの路線を知らない方にはあまり興味の持てないものでしょうか。 そうですね、ずっと関東育ちなんで他作品に比べると惹かれるものがありませんでした。一応店頭でパラ見はしたんですが、好みよりも大人世代の話っぽかったのでスルーしてます。 【今日読んだ本】 ◆ 月光界・逢魔が時の聖地3 (麻城 ゆう/ウィングス文庫) 【amazon】 《あらすじ》 なぜか暗黒丸のことが気になる――。しだれ沼の警備隊長ロックはとまどっていた。今まで誰に対しても抱いたことのない感情、それは、『恋』と呼ばれるもの……。ロックの秘密が、謎に満ちたトープの存在が、そして暗黒丸とブルーの確執が、絡み合い、もつれながら、月光界の運命を導く――!! 壮大なる異世界ファンタジー、ついに完結!! 1988年にシリーズ1巻が出た「月光界」シリーズの完結編。 (ノ`Д´)ノ┫:・'.::・┻┻:・'.::・ あらすじ2行に目を通して、思わず本を投げつけたくなりましたよええ。それを書くならもうちょっと伏線とか心の揺れを書きやがれと。2巻で暗黒丸スルーしまくっといて3巻でそれはないだろと。物語の筋書き自体は予想以上によくて、懸念だった過去改変アイテムもうまいタイミングで使っているし、肉付けや見せ方がうまければ凄くいいものになりそうなんですが、もったいないなあ。説明くさい文章が合う人にとっては結構な良作なのかもしれません。 まあ、魔道や世界についての凝った設定だけでもなかなか面白いシリーズでしたし、著者贔屓が激しいブルーの俺つえー状態も楽しかったです(最後いくとこまでいっちゃいましたし)。練られたファンタジーはいいですね。 評価 ☆☆☆★(7) ◆ 新・特捜司法官S-A3 (麻城 ゆう/ウィングス文庫) 【amazon】 《あらすじ》 ねんね ねんね 飛んではならぬ…… いつのまにかネットを駆け巡るゲーム。それは、ネオヒューマンたちの多くが聴いて育ったらしい子守唄の歌詞をつきとめよう、というもの。もとの仕掛けは魔鏡堂のミラーレイク社長だったのだが……。ゲームは意外な変化と事態をもたらす!? そして、セドナの最愛の姉が再び行方不明に……!? 緊迫する「鬼子の子守唄」篇!! GWまでにCOMP終わらせようと思ってたんですが、1日2冊ペースで読まなきゃいけないことに気づきました。絶望的……いや頑張ります。そんなわけで「特捜司法官S-A」ネオヒューマン編第3巻。 うーん、秋津やセドナの甘さが目につくなあ。ぶっちゃけキラリンの死は回避できたと思うんですが。セドナは精神的に色々異なるからともかく、秋津は何度も事件に巻き込まれてるくせに気配り足りなすぎな気がします。悪ノリするサムのキャラがうざったかったり、書き下ろしの短編がただの設定説明にしかなってなかったり、どうもいまいちな巻でした。裏の裏にいそうな黒幕が次巻ではもうちょっと見えてくるといいんですが。唯一好感が持てるベジコウモリの活躍に期待。 評価 ☆☆(4) |
___4月23日(水) |
まだまだ風邪。火の国、風の国やスプライトシュピーゲルが気になってきた今日この頃。 【今日読んだ本】 ◆ 黄昏色の詠使いVI そしてシャオの福音来たり (細音 啓/富士見ファンタジア文庫) 【amazon】 画像はそのうち入るでしょう。amazon仕事しろ。 《あらすじ》 ドラゴンマガジン掲載され話題を呼んだ、ネイトとクルーエルの学園生活を描く短編3本に、書き下ろし短編5本を加えて登場。ネイトと至高の歌姫が出逢う書き下ろしでは、空白名詠の知られざる真実が明らかになる! 雰囲気や緻密な魔法設定が魅力のファンタジー「黄昏色の詠使い」初の短編集。 ラブがたりない。 この一行で終わっていいと思うのです。ラブが必要、というわけではないですが、キャラや設定がドタバタ向きじゃなくて、短編としていまいちキレやオチがないように感じました。マラソンの話あたりは締まらなすぎだし、サージェスの虫女扱いなんかひどいですし。こういうドタバタよりは、クルーエル&ネイトじゃなくても、大人世代の3人組の浮いた話とか、クラスメイトの恋話とか(これはないか)を読みたかったのが正直な気持ち。 最後の2編は今後に向けての短編でしたが、だんだん設定重視になってきていてあまり心踊りませんでした。前巻あたりから飽きてきたことだし、続きは他の人の感想見て考えます。 評価 ☆☆☆(6) ◆ 月光界・逢魔が時の聖地2 (麻城 ゆう/ウィングス文庫) 【amazon】 《あらすじ》 ハンカの国にそれぞれに潜入した暗黒丸とショッキング・ブルーは、ひとりの男と出会っていた。しだれ沼の警備隊長・ロック。金髪で、毛むくじゃらの彼は、だが、秘密を持っていた……。さらに、謎の国ハンカの中でももっとも謎に満ちた存在・月の神祇官トープ。暗黒丸は、彼に仕えるようになるのだが……。それぞれの思惑を秘め、事態は今、ゆっくりと動き始める。 独特の世界観を舞台に超人たちの活躍を描いた魔道ファンタジー「月光界」シリーズの続き。 うわー、超人の上をいく超人どもがわんさか出てきましたよ。ここまでインフレされると何もいう気にならないというか、いっそ清々しい気分になります。知識の宝庫で魔道も全部使えるとか、チート以外の何者でもないですしねもはや。 台詞がやたら説明くさいのはS-Aシリーズと一緒ですが、こっちの方が世界観やキャラが好み(スフィンクスみたいな頭の上がらない人は好き、ブルーも嫌いじゃない)だし、話の先も気になります。この巻で暗黒丸が全然出てこなくて、あと1冊でどう完結させる気か非常に不安ですが、きっと力技でなんとかしてくるんでしょう。 評価 ☆☆☆(6) |
___4月21日(月) |
風邪が治りません……春風邪にはご用心を。 【今日読んだ本】 ◆ 銀月のソルトレージュ5 針のように細い銀の月 (枯野 瑛/富士見ファンタジア文庫) 【amazon】 画像はそのうち入るでしょう。amazon仕事しろ。 《あらすじ》 復活したリュカの前に立ちはだかる、様々な異変。今、世界を翻弄し続けた魔女が消え、新たな物語が始まろうとしていた。リュカをめぐる想いの行方も、ついに決着が……? 本格ファンタジー、感動の最終巻!! 実力派の枯野さんがおくる、魔女と世界をめぐるファンタジー「銀月のソルトレージュ」最終巻。 アリスー。ライアー。 と叫びたくなるくらい2人が魅力的な最終巻でした。ここにきての過去回想っていうのは反則だと思います、はい。アリスのかわいさはもはや言うまでもないでしょう、この巻中盤のアレはとてもよろしかったですが、もっと扱いよくてもよかった気がします、最後とか。なんだかジネットが萌えキャラ化してましたが、ジネット派じゃないのでその辺はどうでもよし。 一方で物語は、1〜5巻の流れを改めて振り返ると何だかバランス悪いというか、これ打ち切りかなあとか勘ぐりたくなります。でも、某てくてくに比べればはるかに扱いはいいし、バランス悪いなりにきちんと話は閉じられていたので、不満はそんななし。リュカもアヴィンも自分の生き方を貫いていて、納得いく終わり方でした。 評価 ☆☆☆★(7) ◆ 銀の雪 ふるふる (くりこ姫/ウィングス文庫) 【amazon】 画像は公式で。 《あらすじ》 卓(たかし)とその最愛の叔父・雪(ゆき)ちゃん、そして担任の山岸。卓の想いは届かず、雪と山岸は恋人同士に。ちょっとだけ大人になった彼を待っていたのは天気との出会い……。ノヴェルス未収録の「雨降りお月様」も収録して四つの季節がそろった「宝ヶ池の四季」、ついに文庫化!! ウィングス文庫は初期に何冊か露骨なBLがあってCOMPの関門となっていたわけですが、これでBLはラスト。 ……ファンタジーだなあ色々と。初出が90年代前半なのもあってか、PTAのザマスおば様や散々いじめといていきなり手のひら返す上級生など、今じゃなかなかお目にかかれない人たちが出てきます(特に前者)。まあそれはどうでもいいんですが、この人の作品でどうしても腹がたつのが、主役級のキャラの設定。ガキで我が侭でどうしようもなくて、でも美形で愛される、こんなんばっかり。主人公のクラスメイトを「クズ、虫ケラ」呼ばわりするような性悪は、いくら嫉妬心からきた発言だとしてもお帰り願いたいのに、最後はあっさりくっつくからほんと萎えます。昔はこういうの受けたのかなあ。 そういうわけで、BL云々以前にこの人とは相性悪かったようです。 評価 ☆★(3) 【今日購入したもの】 銀月のソルトレージュ5 針のように細い銀の月 (枯野 瑛/富士見ファンタジア文庫) 黄昏色の詠使いVI そしてシャオの福音来たり (細音 啓/富士見ファンタジア文庫) |
___4月19日(土) |
こちらのブログで存在を知って、あちこちで評判がやたらいいのでやってみた同人ゲーひまわりをコンプ。評判に違わぬ名作でした。 まず、ワンルートまるまる少女視点があった時点で自分的な評価は急上昇。冷めた女の子の強さと弱さ両方を描いている上に、舞台設定がうますぎるエピローグが強烈な印象を残してくれて、これだけでもやった価値はあったなあと思っていたら、その後のシナリオがさらに素晴らしかったです。見事なまでの伏線の回収に驚き、小道具の使い方のうまさに唸り、一見裏も表もなさそうな女の子が抱えた想いに胸うたれ、これだけゲームに夢中になったのは久々。「そうくるか!」と思わず声に出してしまった場面もあったくらい。選択肢がまたいいんですよ、大人と子供の間、前進と停滞の間で主人公が揺れ動いているので、思わず間違っていそうな選択肢を選びたくなる時が何度もあって、その結果のバッドエンドも何か残るものがあるエンドばかりでした。しかし、「ロリっ娘宇宙人同棲ADV」という謳い文句は詐欺というか損してるというか。 値段も安いし、伏線張るタイプのゲーム好きな人には文句なしにお勧め。 【今日読んだ本】 ◆ 新・特捜司法官S-A2 (麻城 ゆう/ウィングス文庫) 【amazon】 《あらすじ》 現代のハリウッドともいうべき"浮島"。そこの医療センターの医師・佐々木サムソンこそは、本物の特捜司法官S−Aだった。その正体を知る秋津秀は、ドラマでまさに「S-A」を演じる俳優。医療センターに、ネオヒューマンを狙ったと思われる爆発事件の被害者たちがかつぎこまれた。一旦は解決したかに見えたネオヒューマンをめぐる騒動は、根深い、複雑な背景を持ち、二人はまさに事件の渦中に……!? 謎が深まる大人気シリーズ第二弾!! 近未来の日本が舞台、特捜司法官を演じる俳優の活躍を描いたミステリードラマ「新・特捜司法官S-A」第2巻。 この人の作品何作か読んできて、何が引っかかるのかがようやくはっきりしました。設定や状況説明や推理を登場人物に語らせすぎるんです、特にこのシリーズは。台詞の長さが半ページ超えるのがザラ、そうじゃない台詞も説明っぽく見えてしまうせいで、キャラが好きになれないみたいです。前巻から続くネオヒューマン事件自体はやっぱり悪くないし、S-Aの正体に迫ろうという勢力も出てきてどうなるか楽しみではあるんですが、文章合わないのはどうしようもないですね。まあ本筋が面白くなってくれればOK。 でも、3巻はkonozama中(「人質とあたし」と一緒に注文したせい)なので、少し間が空くかも。 評価 ☆☆★(5) ◆ 帝都・闇烏の事件簿1 (真瀬 もと/ウィングス文庫) 【amazon】 《あらすじ》 薔薇ト小夜鳴鳥ノ自鳴琴。ソノ歌声ヲ頂戴スル所存。帝都の巷を賑わす怪盗闇烏からまたしても予告状が出された。闇烏から一方的に好敵手扱いされる探偵・柚谷高久は、しぶしぶと毎度毎度の調査に乗り出すことになる。だが、そのにっくき闇烏の正体が、家を出たまま帰ってこない不肖の兄頼久の親友、幼馴染みの友兄こと藤木友也子爵であることを高久は知らない……。藤木の母親の死の真相、そして頼久の残した物語『帝都・闇烏奇談』。謎がまた謎を呼ぶ、大正浪漫エニグマティカここに開幕!! 一般小説にも進出している真瀬さんがおくる近代探偵小説「帝都・闇烏の事件簿」第1巻。 うーん、どうも明治〜大正あたりが舞台のお話は苦手というか、面白さがいまいち分からないなあ。いい作品でも、この時代が舞台なだけで自分の中では1ランクくらい落ちちゃいます。平安あたりも好きじゃないし、和風っぽい雰囲気が駄目なのかも。 で、話の方も時代のマイナスを打ち消すほどにはよくなかったです。バカ正直な人&心に闇を抱えた人のコンビはシャーロキアンでお腹一杯だし、ヒロインっぽい人が友人の義母っていうのもマイナス。事件のからくりよりも人物に重きをおいてるようで、ミステリとしての面白さもいまいち。でも、利発で勝気な8歳幼女が出てくるだけで読む気が起こります、読み方間違っている気がするけど気にしない。真瀬さんの作品にしてはイラストがいいのでかわいさ2割増しなのもいいですね(正直、廻想庭園のイラストはひどかった……)。 あと、裏表ありまくりの探偵助手もなかなかいいキャラなんで、この2人に注目して残りも読んでいこうと思います。 評価 ☆☆★(5) |
___4月17日(木) |
【今日読んだ本】 ◆ 月光界・逢魔が時の聖地1 (麻城 ゆう/ウィングス文庫) 【amazon】 画像は公式で。 《あらすじ》 ジョーロウは滅んだ。崩壊と混乱の中、誰が生き残り、誰がその命を落としたのか。深手を負ったものの、敵である兄、ショッキング・ブルーによって命を救われた暗黒丸は、ひとり、暗闇の中、傷を癒していた。そこへ訪れたのは、スフィンクス。微かによみがえる幼い日々の記憶、兄への遠い思慕。だが、今度こそ兄を殺すため、暗黒丸はスフィンクスと取り引きをする!! 「緑魔」の死の真相がわかる書き下ろし「潮騒の陰に」も収録した、月光界、新シリーズ開幕!! 残り30冊あまりのウィングスCOMP、そろそろ9冊残ってる麻城ゆう作品を一気読みしとくことに。というわけで、超人がいっぱい出てきたりあっさり死んだりするファンタジー「月光界」シリーズの一作。 うわー、過去の改変アイテムまで出てきちゃいますか。前シリーズから特殊能力の設定がはっちゃけてはいましたが、さすがにこれはやりすぎな気が。一応禁呪的な扱いとはいえ、ただでさえ最強クラスの人に持たせるのはご都合アイテムになる予感がプンプンしてよろしくないです。そうならないといいんですが、キャラの強さがインフレしているだけに不安。 今作は前シリーズの続きということで、何人かその後の動向が分かったのはよかったですね。緑魔は死にました、で終わるのはひどかったですし(別シリーズで語るのもひどい気はするんですが、まあそれはそれ)。外からだとただの大草原に見える国の聖地で何が起こるか、まあ普通に先は気になるのですが、前作の傾向からするとショッキング・ブルーが死んだりするのかなあ。あんまり死人でると興醒めなので、予想が外れますように。 今注文している分でやっと手元にウィングス全部揃います、長かった……。 評価 ☆☆☆(6) ◆ 新・特捜司法官S-A1 (麻城 ゆう/ウィングス文庫) 【amazon】 《あらすじ》 超人気TVドラマ「特捜司法官S-A」で主役を演じる秋津秀のもとに、岸方セドナという少年が付き人にしてくれと言ってくる。俳優志望かと思いきや、彼は、行方不明になった女優志願の姉を探しているのだと言う。事件の裏に、「ネオヒューマン」と呼ばれる存在、そして、彼らにあこがれる若者たちを食い物にしている組織の影が‥‥!! 人間でありながら、特捜司法官のような銀色の人工眼球を持つ男、秋津秀の新たな冒険がはじまる……!! んでもって、特捜司法官の役を演じる俳優と本物の特捜司法官の活躍を描くこちらのシリーズも平行して読むことにしました。「新」がついているように、無印からの続刊。無印は2冊しか出てないのにわざわざ「新」……、いや気にしちゃいけません(ノベルスからの移行かどうかで区切っただけのようです)。 実際、内容自体は無印と大差なくて、現代と近未来がごちゃ混ぜになったうさんくさい世界で、近未来っぽい陰惨な事件が起こって、そこに主人公と本物の司法官が首をつっこむという話。今回は腸や体の器官が大幅に抜き取られて美形の細身になった(当然精神も侵されている)「ニューヒューマン」の事件、この事件周りの設定自体はちゃんと練られてて面白いと思うんですが、いかんせん世界観が変に映るせいで、どうもこのシリーズは好きになれません。キャラ萌えできればまた違うんだろうけど、主人公はかっこよく見えないし(危ない事件でも死なないの確定なのもマイナス)、司法官の方は漫画での活躍が主らしいし、今のところは無理なんで、世界観に慣れるしかないかなあ。 。 評価 ☆☆★(5) |
___4月16日(水) |
【今日読んだ本】 ◆ ソウルチームでいこう! ―鞠子の占い事件簿― (小川 いら/B's-LOG文庫) 【amazon】 《あらすじ》 今日も期限切れのおにぎり片手に、失せ物探しの霊能力を活かした占い稼業に精を出す鞠子。そこに、数ヶ月前の事件で知り合った美男子高校生・令が訪れる。クラスメイトの敦彦がなくした大切なお守りを探してほしいと頼まれ、占ってやると、それはミョーに見覚えのあるオンボロ木造の――鞠子と同じアパートの一室で見つかった。しかし、そこに住む俳優志望の青年・衛は、拾ったお守りをなぜか頑なに返そうとせず……!? 鞠子と令のソウルメイトコンビに、隠れオカルト君と霊媒役者が新規加入! センスなし貧乏美大生と美形秀才高校生によるほんのりラブオカルト小説「ソウル○○○でいこう!」シリーズ第2巻。 うーん、1巻より地味度が増してる……。1巻は田舎のよさを描いているという特徴があったわけですが、2巻は舞台が都会に固定されて、新キャラ増えても逆ハーになるわけでなし、令とのラブが強化されるわけでもなし、これっていうポイントがないんですよね。鞠子の主人公らしからぬ&乙女らしからぬ姿(矜持なく食べ物に釣られたりガサツだったり)や時折見え隠れする令→鞠子な感情がよくて、普通に面白くはあるんですが、できればもうワンパンチ(というかもっと進展)ほしかったです。 3巻も出そうな感じなので、次では進展がありますように。 評価 ☆☆☆(6) 【今日購入したもの】 サンエヴリンの魔女 1 (征矢 友花/プリンセスコミックス) アオハルッ!2 (みもり/プリンセスコミックス) トッペンカムデンの征矢さんの新刊! しかもシリーズですよ。何度も書いてますが、トッペンカムデンは名作です。 アオハルッ!は2巻の表紙はどうなんだそれは(1巻の笑顔はとても素敵なのですが)。中学生初期の初々しい青春が好きな人にはとてもお勧め。 |