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___7月16日(水)

 また更新間隔が空いてしまいましたが、忙しめ&新刊少ないから色々再読だったためです。今月後半はC★NOVELS新人さんやネット小説シリーズも出るんで、通常営業予定。

 メルフォレスー。

>このところ、川瀬夏菜さんの新刊の情報をいつもこのサイトで目にしてしまうんですが、
>彼女って確かララDXがメインの人でしたよね?
>隔月誌だったような気がするんですが、妙にコンスタントにコミックスが出ているのが謎です。
>ていうか白泉社系では、こんなに細々とやってるのに真っ当にコミックスが出てる人って珍しくないですかね。

 えっと、実は少女漫画誌は一度も買ったことがないのであまり分かりません……。ララとかララDXの人は同時連載とかもしてるみたいだし(草川さんとか)、あちこちで書いてるのかなー、くらいの認識です。でも、確かに最長3巻っていうのは珍しい気が。
 ちなみに、川瀬さんの新刊は店頭で見てはじめて気づくことが多いです(前回も今月もそうだった)。縁があるのかもしれません。

【今日読んだ本】

薔薇王の時代 (ゆうき りん/コバルト文庫)amazon

 

《あらすじ》
 恋人エナの生存を信じて、旅を続けるクラウス。一方、ラグランド国王スターリングは謎の秘密結社の総帥に操られたまま奴隷解放を宣言し、貴族たちと対立! ついに王国は大混乱に陥って!?


 話の内容を忘れないうちにそろそろ読んでおこう、というわけで、未来溢れる騎士たちの友情と恋の物語、と見せかけといて、人体改造あり精神破壊あり、果てには主人公の一人が傀儡化という欝ファンタジーだった「薔薇の剣」第6巻。
 久しぶりに落ち着いて読める展開で安心しました。相変わらずスターリングは操られ破滅ロードを突き進んでいて、人もがしがし死んでるんですが、他の主要メンバーが平和に過ごせていたのがよかったですね。クラウスの付き添いたちはのんきに恋愛していましたし。とりあえず、クラウスとエナは何とか幸せになれそうでよかったです。ランドウの思いのよらないところで反撃の動きも出てきましたし、最後はランドウぷぎゃーできるハッピーエンドになるといいんですが、大戦争突入で主要の半分くらい死にそうな予感も……。だ、大丈夫ですよね?
 そして7巻へ。


評価 ☆☆☆(6)



偽りの薔薇は咲く (ゆうき りん/コバルト文庫)amazon

 

《あらすじ》
 ロザリオンからの手紙を手に取ろうとさえしないスターリング。彼女は死んだものと思い込み、心を閉ざしているスターリングには、その手紙はクラウスの小賢しい策としか映らないのだった…。


 7巻です。しかし、これとかシャリアンを書いている人と、電撃でHなラブコメを書いているのが同一人物だとは。器用だなあこの人。
 あらすじを見れば、今巻の感想は大体予想できるのではないかと思われます。

 スターリングばーか!

 元来の精神力で洗脳から自力で抜け出したあたりは感心したというのに、まだそんなことをほざきやがりますか貴様は。洗脳半分解けたんだから、いい加減目を覚ませよと。ジャクロードに惹かれかけつつも耐えるロザリオンがかわいそうでかわいそうで。まだ最終巻読んでないから分かりませんが、「ジャクロードとくっついておけば……」な運命が待っている気がするんですよ。「スターリングとロザリオンのどちらかが死ぬ」オッズは自分の中で1.2倍くらいです。外れてほしいですが……。
 全体的には、ここにきてランドウ側の揉め事やクラウスをめぐる一方通行な恋愛模様など、話がやや脇道に逸れてる印象が。後者はともかく、前者はどうみてもいらないような。ランドウの正体には全然迫ってませんし。
 最終巻はまだ1ページも読んでません、明日読みます。はっぴーえんどをしんじてます


評価 ☆☆☆(6)


【今日購入したもの】
 失恋竜と契約の花嫁 (渡海 奈穂/B's-LOG文庫)
 王女修業、きわめます。 (高丘 しずる/B's-LOG文庫)



___7月9日(水)


【今日読んだ本】

ごむにんげん (浩祥 まきこ/コバルト文庫)amazon

 

《あらすじ》
 真冬の図書館で出会った不思議な少年。私が<<ごむにんげん>>と呼びかけると、彼は私の家までついてきた。彼の側で、私の凍った心は次第に癒されていく…。


 未発掘の90年代コバルトから当たりを探していこう、ということでブクオフでタイトル見かけて衝動買いした、ほんのり癒しでほんのりラブストーリーな中編集。
 って何でこのタイトルでラブストーリーなんですか!! てっきり小松由加子みたいな変てこ路線だと思っていたので、蓋あけてみたらびっくりしましたよ。どうも最近タイトルから勝手に内容想像してよくないですね。
 と期待してた路線とは違ったものの、独特の雰囲気をもった作品でよかったです。表題作の「ごむにんげん」なんか、話自体は「人は誰かと一緒じゃないと」っていうすごく普遍的なメッセージを伝えているんですが、重くなくてゆったりした雰囲気とかリズムが気に入りました。見知らぬ人に「あんた、ごむにんげんだろ」なんて呼びかける変わった女性の一人称で進むんで、独特になるのも当然なんですけどね。もう一篇の「妖怪ポスト」は本の登場人物を好きになって会いに行っちゃう女の子のお話。こちらは話のリズムもさることながら、筋自体もかなり面白かったです。
 この人のお話は他のも読んでみようっと。あんまり数出てないみたいですし。


評価 ☆☆☆★(7)



ヴィシュバ・ノール変異譚 (水杜 明珠/コバルト文庫)amazon

 

《あらすじ》
 はるかな空と大地が繋がって、気まぐれな幻が姿を現すところ―ヴィシュバ・ノール大平原。この大平原に住むマルーシュは、白銀の髪、緑の瞳をもつ少女。地平線の彼方のお隣さん・ガディルは、いつもやさしくマルーシュを見守っている、黒髪碧眼の紳士だ。ある時、マゼンタとピーコックがマルーシュを訪ねてきた。『白銀の織り姫』と異名をとるマルーシュの力を借りたいというのだけど。


 もういっちょ90年代のコバルト、たまに名前を見かけたり、コミケに根強いファンがいたりでずっと気になっていたまったりファンタジー。
 こちらは大体想像していた通りのお話でした。ヴィシュバ・ノール大平原に暮らす少女とお隣さんの青年のちょっと非日常な日常を描いていて、いかにも雰囲気で魅せるタイプの作品。柔らかく非日常にした「おとなりの魔法使い」が近いかな。個人的にはあんまり雰囲気がいまいち合わなかったのでこの評価ですが(マルーシュとガディルのラブが薄すぎると思う自分は重症)、合う人はかなり合いそう、根強いファンがいるのも納得。
 90年代コバルトはこれからも漁っていくつもりなので、お勧め募集中です。


評価 ☆☆★(5)


【今日購入したもの】
 きゃらめるBOY1 (森生 まさみ/花とゆめコミックス)
 空(カラ)の少年 (ふじつか 雪/花とゆめコミックス)
 星よみの予言者 (川瀬 夏菜/花とゆめコミックス)

 電撃買うものなかったこともあり、LALAコミックスを3冊買ってみる。
 きゃらめるBOYはツンデレショタですよ!!!


___7月6日(日)

 昨日に引き続き、さりさん作成の少女小説作家100人ソート。例によって長いので、結果は「続きを読む」以下で。

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1 須賀しのぶ
2 樹川さとみ
3 皆川ゆか
4 甲斐透
5 前田栄
6 高丘しずる
7 縞田理理
8 響野夏菜
9 三浦真奈美
10 倉世春
11 清家未森
12 高殿円
13 橘香いくの
14 本宮ことは
15 足塚鰯
16 嬉野君
17 今野緒雪
18 ココロ直
19 小野不由美
20 前田珠子
21 紗々亜璃須
22 栗原ちひろ
23 久美沙織
24 氷室冴子
25 西城由良
26 津森時生
27 片山奈保子
28 竹岡葉月
29 倉本由布
30 片瀬由良

 今回は引き分け使わず断腸の思いで選びました。微妙にウィングス補正入ってます。ちょっとゆかさん上に行き過ぎた以外は納得かな。




___7月5日(土)

 流行り物のラノベ作家140人ソート。長いので、結果は「続きを読む」以下で。

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1 三枝零一
1 佐々原史緒
3 米澤穂信
3 あざの耕平
3 瀬尾つかさ
6 小川一水
6 うえお久光
6 多崎礼
6 海羽超史郎
6 ろくごまるに
11 成田良悟
12 十文字青
13 秋山瑞人
13 高畑京一郎
13 有川浩
16 海原零
17 川上稔
17 渡瀬草一郎
17 高瀬彼方
17 木村航
17 樹川さとみ
17 須賀しのぶ

 あれ、海羽さんは同率1位のはずなのに……。他にもいくつか納得いかないところあり。眠い頭でやったのが駄目だったようです(クリックミスあったし)。ちなみに、優柔不断なのは仕様。



【今日読んだ本】

〈本の姫〉は謳う3 (多崎 礼/C★NOVELSファンタジア)amazon

 

《あらすじ》
 「世界を蝕む文字は、私の意志なのではないのか?」記憶が戻るに連れ沈む〈姫〉、世界の滅亡を望むレッドの野望、声を取り戻したセラ、破滅の幻影を見るアンガス――旅の行方は?


 「煌夜祭」の多崎さんがおくる、現代と過去を交互に描く長編ファンタジー「〈本の姫〉は謳う」第3巻。
 セラがただの女の子になっちゃった……。2巻までと印象が変わりすぎっていうことを別にしても、このセラはあんまりいただけないなあ。口調も言動も狙いすぎで、今までの魅力を損ねちゃってるように見えました。
 セラを除いても、現代編の方は2巻と比べると若干見劣り。2巻後半で見せた盛り上がりに対し、この3巻では地味な旅に終始しちゃっていて、いかにも最終巻へのつなぎっぽいのがどうにも。面白くないわけではないんですけどね。
 その一方で、過去編は天使との戦闘スタートで山場続き。リグレットの選択にはあんまり納得できなかったものの、アザゼルには共感できたし面白かったです。大分伏線が見えてきて、ようやく姫の正体も分かった気がしますし。まあ、新しい謎が増えて全体像はまだ見えないんですが……。
 まあ、最終巻ありきの構成ですし、最終巻次第ですね。2つの物語が綺麗に収束してくれますように。


評価 ☆☆☆★(7)



創世の契約4 巡歴者 (花田 一三六/C★NOVELSファンタジア)amazon

 

《あらすじ》
 後ろ盾である教皇が暗殺され、「人族と混血の国」から逃亡する鋼の風。暗殺を使嗾したのは至高(かみ)にもっとも近いとされる龍族なのか? ベルネ、ふたたび大山脈へ――


 龍族、猫族、犬族、鳥族、人族、そして混血。多様な人種が暮らす世界の謎に迫る「創世の契約」第4巻。
 うーん、こっちも最終巻前の準備ということで、2巻や3巻に比べると見劣りするなあ。今までが各話単体でもある程度物語として完結していたのに対して、この4巻では各話が大きな流れの一部になって、でも肝心の龍族は全然出張ってこずに、人種の関係の整理が主だったのが、盛り上がらなかった原因っぽいです。あと、今回の旅の仲間より、鋼の風の面々の方が魅力的なのも一因ですね。
 4巻でこの流れってことは、多分最後の1巻で大きな引っくり返しを見せるんでしょうけど、なんとなく予想がついた気がして、ちょっと不安になってきました。予想はまず外れるんで、杞憂に決まってますけどね! というわけで最終巻待ち。


評価 ☆☆☆(6)



___7月2日(水)

 内容忘れた打ち切り作品を再読すると、面白さと悲しさが両方一度に味わえてとってもお得! 「翔竜伝説」を読み返していて、とってもお得な気持ちになりましたよ、ええ……。恋もレースもこれからが本番ってとこでどうして打ち切られるかなあ、当時は競馬全盛だったはずなのに。
 でも、岩佐さんがスニーカーで復活してコードギアス小説を書いていることに今頃気づきました。まだ3巻諦めなくてもいいってことですね! 無理ですかそーですか。


【今日読んだ本】

ラブコメ今昔 (有川 浩/角川書店)amazon

 

《あらすじ》
 乙女だっておっさんだってオタクだって人妻だって、恋がなければ生きてゆけない。ベタ甘ラブに耐性のない方お断り(もしくはこの機会に溺れてみる?)。の最強短編集。


 「クジラの彼」に続く、有川さんのベタ甘自衛隊短編シリーズ。
 むむむ、自衛隊シリーズということで鉄板の面白さは確保されてるんですけど、ベタ甘にしてはちょっと甘さが足りない気がしますよ? 慣れてきただけなのかもしれないし、 これに文句つけるのは贅沢すぎな気もしますが、クジラや別冊図書館と比べると瞬間最大風速が足りなくて転がれませんでした、せっかく電車の中で読むのを自重したっていうのに。
 思うに、既婚者や結構歳食ってる人が割かし多かったのが影響してるかもしれません。落ち着いたロマンスもいいんですけど、若年世代の方がツボに入りやすいです。全6篇の中での好みも登場人物が比較的若いラストの2篇、「秘め事」は自衛隊らしいシリアスさがうまくラブにきいていたし、「ラブコメ今昔イマドキ編」は千尋の押しが気持ちよかったです。
 そんなわけで、普通に当たりではあったのでそれなりに満足。別冊Uも楽しみです。


評価 ☆☆☆★(7)



アニスと不機嫌な魔法使い (花房 牧生/HJ文庫)amazon

 

《あらすじ》
 孤児院育ちの少女アニスに、養子縁組が決まった。「きっと裕福で優しいおじいさまね♪」。そんな妄想を膨らませつつたどり着いた家に居たのは、アニスと年の変わらない黒髪の少年だった――。第1回NJ大賞・奨励賞を受賞したハートフル・ファンタジー、満を持してここに開幕。


 今月のHJの新人さん作品、明るい少女と偏屈魔法使いのハートフルファンタジー。

 だと思ったのに全然違う、タイトル詐欺だ!

 というわけで、ハートフルだと思ったら実は結構シリアスだったという話。根底にあるのはハートフルな気もしますが、少なくとも普通のハートフルにはゾンビマスターなんて出てきません。それ以外も、主人公のアニスが変てこ妄想少女だったり、時折アニスの言動が性格と上手く繋がってくれなかったりと、引っかかる点が結構ありました。一方の『不機嫌な魔法使い』なシドのひねくれ方と振り回されっぷりはなかなか、すぐにデレにはいかないけれども、そのうちいきそうなところがよろしいです。ただ、その設定でその言動はいいのかなあ、って気はちょっとしました。この辺は伏線ありそうな感じなのでひとまず保留。
 とりあえずもう1冊くらい読んでみます。魔法とか出生の秘密とかどうでもいいんで、もっとハートフル一直線でいってほしいんですが。


評価 ☆☆☆(6)


【今日購入したもの】
 ラブコメ今昔 (有川 浩/角川書店)
 アニスと不機嫌な魔法使い (花房 牧生/HJ文庫)
 〈本の姫〉は謳う3 (多崎 礼/C★NOVELSファンタジア)
 創世の契約4 巡歴者 (花田 一三六/C★NOVELSファンタジア)
 一年生になっちゃったら1 (大井 昌和/まんがタイムKRコミックス)
 一年生になっちゃったら2 (大井 昌和/まんがタイムKRコミックス)
 どう男女!? (萩 わら子/りぼんマスコットコミックス)
 桜の国から霧の国へ (名香 智子/フラワーコミックス)

 久々にTS分の大量補給。幼女化で小学校通いの「一年生〜」と高校生入れ替わりラブコメの「どう〜」、どちらもいいものでした。