___9月15日(月) |
【今日読んだ本】 ◆ wonder wonderful(上) (河上 朔/イースト・プレス) 【amazon】 ◆ wonder wonderful(下) (河上 朔/イースト・プレス) 【amazon】 《あらすじ》 こかげはごく普通の社会人。一方、妹のひなたは異世界旅行を繰り返すおかしな性質を持っていた。異世界にははるで縁がないと思っていたこかげだが、ある日、妹の危機に異世界の国ディーカルアへ飛び込むことになる。しかし、その先でこかげを待ち受けていたものは、妹ひなたに向けられるものとはまったく正反対のなぜか厳しい視線ばかり。こかげが邪険に扱われるのはなにか理由があるようで……。 今まで散々騒いできた珠玉の異世界ファンタジー「wonder wonderful」待望の書籍化。 書籍化が決まってからネット版を再読するのを我慢して今日を迎えたわけですが、改めて一気読みして、やっぱりベラボウに面白いことを再認識。ストーリーを覚えていても思いっきり惹きこまれて、明け方近くまで読む手が止められませんでした。久々の絶賛モードということもあり、ちょっと項目立てて多少客観的に感想を書いてみようと思います。 ・主人公コカゲの設定・性格の特殊っぷり 主人公が社会人の異世界ファンタジーというのは多々あれど、主人公の妹(ヒロインタイプ)が先にやってきていて、王子様とくっついているというのはなかなかないんじゃないかと。「妹を救いにいく」冒頭に「おっ」と思い、到着後に向けられる理不尽なほどの悪感情とコカゲの大人な我慢でだんだんと話にひきこまれていって。人好きで人の気持ちを優先して慮るコカゲは全然主人公タイプではなくて、世間擦れしていて感情を抑えて生きる術を知っているんですよね。だからこそ、感情を暴発させた1章終わりの啖呵切りが強烈で、この物語に大ハマリする最後の一押しでした。 ・何かをなすということ 物事を作り上げていくときの高揚感、認められたときの喜び、うまくいったときの幸せ。あと逆にうまくいかなかったときを想定しての心配や不安。コカゲが社会人なこともあってか、この辺の感情がファンタジーなのにすごい生々しく描かれているのもこの物語の特徴。見たこともない世界で生きるコカゲの気持ちに簡単に共感できました。このあたりが楽しいのは、人と生きることが大好きで働くことも好きなコカゲの性格によるところが大きそうです。 ・人の優しさ、暖かさ この物語、珍しく付箋をつけながら読んでみたら上下合わせて数十になってしまったほど、グッとくる名台詞・名場面が山程あるんですが、出てくる人物たちの暖かさによるところが非常に大きいなあと思います。各人が持つ優しさが愛おしくて愛おしくて。恋愛よりもメインはこっち。物語中一番気に入っている場面も、甘いシーンではなくて、下巻でザキ君がアレを見るところですし(読んだ人なら分かるはず)。ザキ君じゃなくても、あの溢れんばかりの暖かさの奔流には「うあー」となって感動する他なかったです。 ・ロマンス 当然あります。上巻から甘さを仄めかすシーンがいくつもありますし、下巻の後半は甘さ全開です、蕩けます。コカゲの我慢が強い分、一気にグラっとくるときの破壊力が抜群でやばいです。隊長はかっこよすぎ。ヨーサムもシーリーもラシュも。もちろんイルサムさんも。キャラ感想を書くととても長くなりそうなのでこの辺で止めときます。再読して思ったのは、ルカナートは案外早くからコカゲに惚れてたんだなあと。上巻は初読時には気づかなかった糖分が結構あって2度おいしかったです。 ・執事萌えとか コカゲが現代の庶民の女性だなあということを実感させられる部分。何気ない小ネタですが、異世界物であるからにはこういうのもあるのは歓迎。3割増し最高です。 うーん、うまく魅力を伝えられてない気がします、くやしい。総合的に見ると女性向けであることは間違いないですが、男性でも甘いシーンに抵抗がなければものすごくお勧めしたいです。今年のナンバーワン作品。 評価 ☆☆☆☆☆(10) |
___9月13日(土) |
どうやらkonozamaさんの発送は14日で揺らがないらしいです。でも、15日から数日、本が読めないのです。これは仕方ない、 【今日購入したもの】 wonder wonderful(上) (河上 朔/イースト・プレス) wonder wonderful(下) (河上 朔/イースト・プレス) はい読む用買ってきましたよ! これで明日は思う存分転がれます。konozama便は布教用ということで。 |
___9月12日(金) |
離縁状 konozama様 これからは苦楽をbk1様と共にすることにしたので、貴方様とは別れさせていただきます。一昨日きやがれでございます、さようなら。 予約した「wonder wonderful」の発送メール、今日もなし。bk1では昨日届いてるのに……amazonでももう24時間になってるのに……。明日も発送メールこなかったら、ほんと店頭で買いかねません。 【今日読んだ本】 ◆ テンペスト(上)(下) (池上 永一/角川グループパブリッシング) 【amazon】 《あらすじ》 美と教養と見栄と意地が溢れる珊瑚礁の五百年王国は悩んでいた。少女まづるは憧れの王府を救おうと宦官と偽り行政官になって大活躍。しかし待ち受けていたのは島流しの刑だった――。見せ場満載、桁外れの面白さ! 男装少女で傑作らしい、こう聞いて手を出さずにいられることができようか、無理に決まってる。というわけで久々の一般(?)小説開拓、江戸末期頃の沖縄を舞台にした、1人の少女の波乱万丈の生き様を中心にした歴史物語。 好きかどうかと問われたら「好きじゃない」と答えるけれど、面白いかと問われたら「無茶苦茶面白い」と答える、そんな作品でした。正直いって、引っかかる点や個人的に許容できない点はたくさんあるんですよ。ヘビの人のやり口は許容度オーバーしてましたし、あの人はちょっとしつこすぎるし、他の登場人物の行動にも時折納得できないことがありましたし。理性で御しきれない感情なのは分かってるんですが、それでもいくつかは引っかかりました。あと、時代背景考慮してもさすがにもうちょっとバレるんじゃないかなー、と(これ言っちゃ駄目かもしれませんが)。 でも、その辺の不満を全て吹き飛ばすくらい、真鶴の生き様が壮絶で目が離せないんです。男装姿で国のトップになったり罪人になったり脅されたり奇跡のカムバックしたり、女神伝も顔負けのジェットコースターな人生で立ち上がる心を持っているだけでもとても応援したくなるのに、そこに「国のため」に生きる顔と恋する女としての顔の2面性が加わるんだから、もうたまりません。どんなに不満点があろうと、彼女が主人公なだけで読んでよかったと思えます。この真鶴が懸命によくしようとした「琉球」という国も、沖縄に行きたくなるくらい魅力的に映りました。 登場人物の中で気に入ったのは、真鶴は当然として、それ以外では、敵だらけの中での女の友情が素晴らしい真美那と、ヘタレかっこいいお兄ちゃんの嗣有。お兄ちゃんはあのシーンではアレでしたが、それ以外はほんと頑張ってたし、幸せになってほしいという思いがびしばし伝わってくるいいお兄ちゃんでした。ヒーローの2人はいいところもたくさんあるんですが、引っかかるところもあったのがマイナスでした。朝薫兄さんはちょっと不憫ではありましたが……。 そんなわけで、男装好きにはもちろん、そうでない人にもお勧め。文庫落ちするらしいシャングリラも読んでみようかな。 評価 ☆☆☆☆(8) ◆ 死が二人を分かつまで4 (前田 栄/ウィングス文庫) 【amazon】 画像は 公式で。 《あらすじ》 ヴァンパイアの王国である「根の国」へと赴いたミカエラたち。そこで「始まりの御方」ことリリスから聞かされたのは、ヴァンパイアと人間の起源の物語。そして盟約を破ったエリオットにリリスが与えた罰は、「命の実(禁断の果実)」によって人間に戻ったカールと戦うこと。リリスの裁定に、総てを失ったかと思われた「J.C.」だったが……!? 長きにわたるエリオットとカールの、最後の戦いが始まった??。前田栄がおくるノイエ・ヴァンピリズム。闇と光が織りなす物語がついにその幕を降ろす??!! 前田さんがおくる、愛憎うずめく吸血鬼ファンタジー「死が二人を分かつまで」完結編。 ウォルフ……。ウィングスの作品って、恋する気持ちが届かず失恋したり、友情止まりで完結したり、が結構多い気がするんですが、今回のウォルフはその中でもダントツのキング。結構真っ直ぐに迫ってるのに全く通じてないのがかわいそすぎます……。勘違いが不可能なくらいの直球の言葉を放たないとミカエラには気持ち届きそうにないですが、ウォルフがそんな言葉を言えるわけもなく。10年後くらいにミカエラに同情された挙句にっついたりする図が何となく浮かびました。離れる図はあんまり浮かばないので、そういった意味では安心なんですが。 エリオットとカールの行く末はあるべきところに落ち着いた感じ。ここまで執拗にカールを求めたエリオットの気持ちは分かるような分からないような。でも、こうなる以外の道はなかったんだなあということはとても伝わってきました。あと、丸くなったヘンリーとJ.C.の仲良しっぷりにびっくり。ヘンリーはこのシリーズ通して一番変わったんじゃないでしょうか。ミカエラの影響力ものすごい。ミカエラ本人はさほど成長してないのに。ウォルフのためにももう少し成長してあげてください。 シリーズ通して安定して楽しめたシリーズでした。やっぱり前田さんの作品は当たり率高いです。「DAY Waltz」の方も今後の盛り上がりに期待。 評価 ☆☆☆★(7) 【今日購入したもの】 テンペスト(上)(下) (池上 永一/角川グループパブリッシング) 死が二人を分かつまで4 (前田 栄/ウィングス文庫) 風よ、万里を翔けよ (田中 芳樹/トクマ・ノベルズ) |
___9月8日(月) |
【今日読んだ本】 ◆ 平安ロマンティック・ミステリー 嘘つきは姫君のはじまり 見習い姫の災難 (松田 志乃ぶ/コバルト文庫) 【amazon】 画像は 公式で。 《あらすじ》 ある事情から身代わりの姫君となった宮子。ビシバシとほどこされる姫君教育に、毎日悲鳴をあげていた。そんな折、“桐壺の更衣”と面会する役目を申しつけられる。…が、それは災難への入口だった! 最初から主人公に付き合っている相手がいるという、少女小説には珍しいタイプの平安時代ミステリー「嘘つきは姫君のはじまり」第2巻。 う、うわ、紙面が黒い。余白多めの「ちょー」シリーズばっか最近読んでいたので、びっちり埋め尽くされた文字にはじめ少しとまどいました(すぐに慣れましたが)。これはこれで読み応えがあるのでいいですね。 で、中身のほうは、またミステリー部分がさっぱり分かりませんでした……。かなり絶望的だった1巻よりは分かるチャンスは多かったと思うんですが、それでもネタ晴らしまでさっぱり分かりませんでした。誰が犯人かくらいは消去法で分かってもいいでしょうに。でも謎自体はうまく伏線張ってあることが分かって面白かったです。それに、自分にミステリーセンスがないのは分かってるんでいいんです。そう思っときます。 もう一方の見所であるラブ方面は、欲を言えばもう少し進展が欲しかったです。真幸がヘタレ気味なのは予想できていたのでいいとして(むしろ駆け落ちを言い出した分、よく頑張ったと思います)、次郎君ともう少し気持ちが接近してくれると嬉しかったなあと。真幸がいるから、しばらくはこれ以上無理なのかもしれませんが。蛍の君にあまりときめなかったのが物足りなかった原因かも。 とはいえ、やり手の馨子の活躍を見るのが楽しいし、真幸の孤軍奮闘が気になるので、続きも読みます。 評価 ☆☆☆(6) ◆ 掲げよ、命懸ける銀の剣 幻獣降臨譚 (本宮 ことは/講談社X文庫ホワイトハート) 【amazon】 《あらすじ》 ついにリスタル王国とシュータン帝国の間で戦端が開かれた! 王立騎士団の一員として戦いに参加したライルは、国王に間近で接し、国を思う彼の真摯な気持ちに触れ、王家に抱く考えが変わりつつある。アランダムの地で戦いの準備にいそしむシェナンは少しずつ人心を集めつつあった。そしてアリアは、遠い異国でクルサードに再会したのだが、その真意が掴めず迷っていた。――戦乱の中で、彼らが想うのは誰!? 三国一のド阿呆ディクスが暴走し続ける幻獣ファンタジー「幻獣降臨譚」第10巻。 はいはいディクス馬鹿ー馬鹿ー、と書こうとしたらディクスが出てきませんでした。馬鹿が出てこないと心休まるんですが、その一方で物足りなさも少しあったり。とことん狂ってアリアにボコボコにされる情けないディクスを楽しみたいので、これからも程々に狂っててほしいところ。 ディクスが出てこない代わりに、今回はライル分大増量でした。どうやらシェリカがライルルートに入りそうな感じで、ライル×アリアは潰れる方向なんですかねこれは。でも、自分は現状シェナン派なんでこの流れは大歓迎。ユリストルが相変わらずきな臭いですが、今のシェナンなら何とかするでしょう。 ところでシェリカが普通にかわいいんですが、確かこの子、腹黒な面ありましたよね?(記憶曖昧) 勘違いだったのか、これから本性見せるのか、いずれにしてもシェリカの今後の動向は楽しみ。 アリアサイドは今回は小休止気味。クルサードが悪くない人なのは分かりきってましたしね。引きがよかったので次巻に期待ってことで。 評価 ☆☆☆(6) |
___9月6日(土) |
【今日読んだ本】 ◆ ちょー歓喜の歌 (野梨原 花南/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 魔王を捕縛し、世界の破滅を企むジール国の王子クラスター。もはや王子を説得できるのは、獣の耳を持つ少女・宝珠しかいない。オニキス、サファイヤ、サリタたちを後宮亭から救い出した宝珠だが…。 ジールを脱出してやや平穏が訪れた「ちょー」シリーズ第15巻くらい。 はいはい再登場再登場。いやーほんと多いですね。さすがに慣れたのでそんなに驚かなくなりました。しかし、スマートサリタが会う人会う人に動揺してバレかかってるのが、なんとも間抜けというかなんというか。切ない部分も多いんですけど。 相変わらず宝珠の言葉を頑なに聞き入れようとしないクラスターはアホですが、周囲はそれに輪をかけてアホでした。これはクラスターがアホ化しても仕方ない。宝珠視点のもどかしさも理解できるし、クラスターの臆病さも理解できるし、とりあえずクラスターには幸せになってほしいなあ。それよりもエデアのアホ化が気になります。レフーラ編のユーナーンと同じ匂いがプンプンしますよ……。 そういやムローがどんどん人間臭くなってますね。残り数冊のキーマンになったりするのかな、魔王の真名(?)をオニキスから聞いてますし。魔族同士で名前知って効力あるのかよく分かってませんが。個人的には、ムローには思い入れないんで、あまり出しゃばってほしくないんですが。 んでもって続きへ。 評価 ☆☆☆★(7) ◆ ちょー戦争と平和 (野梨原 花南/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 クラスター王子に、魔王が捕縛された!そして王子は、大国トードリアに戦争をしかける。宝珠たちは阻止しようと奔走するが、王子はエデア・タロットワークと企みを…急展開の冒険ファンタジー! ついに戦争勃発の「ちょー」シリーズ第16巻くらい。 うわー宝珠かっこいい! 今まで読んできて宝珠が素敵な女の子であることは重々分かっていたんですが、この巻での意思の苛烈さとたくましさに改めて惚れなおしました。でも、こっちの大陸に来た頃の宝珠だったら間違いなく諦めていたわけで、多くの人の思いに触れてここまでこれたんですよね。ほんとによかったなと心から思えます。色んな人の強さや優しさが巡り巡って、根っからの悪人が出てこないこのシリーズが好きです。 クラスターはやっとアホが直りかけてきたようで何より。直すのがオニサフコンビなのはちょっと意外でしたが。宝珠がこれだけ言って駄目だったんだから、戦争でひどいことになるまでアホは直らないもんだとばかり思ってました。まあ最後ではまた戻っちゃってるわけですが。これだからこのシリーズの男の子は。 その一方で、エデアさんは案の定アホ化が進みました。ミスでひどい事態招いているあたり、ユーナーンよりはた迷惑な気がしますこの人。どうしてタロットワーク一族ってのはこう(ry 気づいたら本編があと3冊しかなくて寂しい気分に。どうまとめてくるんでしょうか、最終巻のタイトル見る限りではダイヤとジオ死亡で終わりそうなんですが。でもこのシリーズなら、皆が笑って終わると信じてます。 評価 ☆☆☆★(7) 【今日購入したもの】 ひみつの姫君 うわさの王子1 (可歌 まと/花とゆめコミックス) 平安ロマンティック・ミステリー 嘘つきは姫君のはじまり 見習い姫の災難 (松田 志乃ぶ/コバルト文庫) ピクテ・シェンカの不思議な森 ひねくれ執事と隠者の契約 (足塚 鰯/コバルト文庫) 掲げよ、命懸ける銀の剣 幻獣降臨譚 (本宮 ことは/講談社X文庫ホワイトハート) |
___9月3日(水) |
今日気づいたこと。 ※発売日は13日 数字が読めません。 魔が差して店頭で買っちゃうかも。まあ布教用1セット持っとく価値はありますからいいんです。 【今日読んだ本】 ◆ ちょー後宮からの逃走 (野梨原 花南/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 ラボトロームの街で連れ去られた宝珠は、ジール城にいた。ジールの王子クラスターの目的は、宝珠に求婚することだった! 一方、再会を果たしたサファイヤとオニキスは、ジールを目指そうとするが…。 メルフォで教えていただいたんですが、イラストの方はcobalt本誌でオリジナル漫画書くほど人気だったんですね。イラスト人気効果で企画本出たのかー、と納得しました、ありがとうございます。それはさておき、ジールが舞台のちょーシリーズ第14巻。 なんか内容てんこ盛りで書きたいこと一杯な巻でした。とりあえず、珍しく予想的中キター! と浮かれたら、その数ページ後にさらなる爆弾が飛んできて、所詮自分の見通しなんてこんなもんか、と諦めの域に至った次第です。これは予想ついてもおかしくないし、見事にやられました。 しかし、企画本をこのタイミングで読んでおいてほんとよかったです。企画本読んでるかどうかで、パイロープの台詞の数々の重みが全然違いますから。8年経って大人になって、でも活発な地は全然変わってなくて、時折覗く一途な思いの切なさがとてもよかったです。色々分かってると、ユーナーンとのやりとりが見所ありすぎですし。 (ちなみに、実は10年くらい経ってると思ってたりしました。オニキスたちが何歳なのか分からなくなってきたんで、そろそろ年表が欲しいところ。レフーラ編から7足せばいいのは分かってるんですが……) で、その後にタイトルの2重構造に気づいて、「タイトル詐欺気味だと思ってたらそういう仕掛けかー」と感心していたら、最大級の爆弾投下ですよ。そこでそうやって再会させるか!!! いくらなんでもこれは強引すぎる気がしなくもないですが、再会における反応がおいしすぎたので、まあいいかという気になりました。あとサフが随分精神的に図太くなってて寂しかったです。間違いなくスマートの影響ですよねこれ……。 宝珠の相手はアホなクラスター王子とバカオニキスの2択っぽいですね。現段階では王子の方とくっついてほしいかな。アホじゃなくなればいい男になる気がするんですよねクラスター。直球勝負でドキドキする宝珠かわいいですし。オニキスのバカはなおらなそうですし。でもオニキスなのかなあ。 残りも減ってきてだんだん読み進めるのがもったいなくなってきたところで次巻へ。 評価 ☆☆☆☆(8) |
___9月2日(火) |
【今日読んだ本】 ◆ ちょー企画本 (野梨原 花南/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 大人気の「ちょー」シリーズ。宮城とおこが描いたこのシリーズのカラーイラストを全点収録。さらにコミックスや、野梨原花南の書き下ろし小説「ちょー初恋」など盛りだくさんの超豪華本。 先日予告したとおり、カラーイラストや短編小説がつまった「ちょー企画本」です。コバルトでこういう本出たのって、最近だとマリみてくらいでしょうか? このシリーズ、実は相当売れてたんですね(中堅の上くらいかと思ってた)。 で、イラストの比重がこんなに高いとも読むまで知らなかったわけで。このシリーズのイラストは好きな方ですが、「別にイラストなくてもいいよ」派としては感想が書きづらいです。とりあえず競馬場おやじなスマートは似合ってました。あと、ウェイトレスなリブロが怖かったです。いや、かわいくもあるんですけど、何か攻撃がとんできそうな雰囲気がですね。 書き下ろし短編は、サリタ女たらし編でした。基本的にヘタレなサリタですが、確かに普通の女の子視点から見るとかっこいいんだなあ。優しいし柔らかいし美形だし頭いいし。でも鈍チンだからどうしようもないんですが。パイロープこんなにいい女の子なのに。しかし、パイロープの「ジールへの国費留学」って、なんか再登場フラグの予感がひしひしとするんですが……(ジールで結婚して住み着いてそう)。もう誰が再登場しても驚きませんよ。いっそのことサリタと再会して何か言ってやってほしいです。 そういうわけで再び本編へ。 評価 ☆☆☆(6) ◆ ちょー秋の祭典 (野梨原 花南/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 熱風荒野を越え、コバーリムに入国した宝珠とオニキスは、山の老夫婦の家でふたりの手配書が出ていることを知る。夫婦に逃がしてもらったふたりは、秋の祭りが開かれるコバーリム市街へ入るが…。 久しぶりにコバーリムが舞台の「ちょー」シリーズ第13巻くらい。とてもどうでもいいですが、「秋の祭典」と聞くと「なるほどザワールド」を連想します。 あれ、スマートさん何やってるんですか? 前シリーズでは女になってて、子供編になってから出てこないでどうしたのかなと思ったら、今度はそうきますかー。目的はまだ分かりませんが、スマートのことだからちゃんとした狙いがあるんでしょう。とりあえずオニキスのデジャヴが見れただけで、この巻のスマート関連は満足。 しかしこのシリーズ、ほんと再登場多くてずるくて上手いです。特に、まさか出てくると思わなかった看守さんがいいなあ。再会などありえないはずのダイヤとの会話がすごくあっさり行われるのがすごい。普通ならこんだけ再会多いとご都合主義になりそうですが、このシリーズはそれがありな世界で、そのことを大いに活かしているなあと改めて感じました。 ミナ×セリやロゼウスの妻との仲直りがあまり見れなかったのが少しだけ残念でした、コバーリムから舞台移っちゃいそうなんで、今度こそ再登場はなさそうですし。でもその分、オニキスと宝珠のやり取りは堪能できたのでよしとします、お姫様だっこの時のオニキスがかっこよかった! なかなかスムーズにいかない2人のこれからが楽しみです。 評価 ☆☆☆★(7) |