トップに戻る



 
 6月29日(月)

 月末恒例の来月購入予定一覧。コバティアラWHで9冊とか月初めが鬼です、どう考えてもティアラ全買いとかはじめたせいです。全体的に今月も多めなのでいくらかは様子見する予定。

芙蓉千里 (須賀 しのぶ/角川書店)
ドラグーン・デリバリー 〜竜の背はまごころを運ぶ〜 (佐々原 史緒/HJ文庫)
平安ロマンティック・ミステリー 嘘つきは姫君のはじまり 姫盗賊と黄金の七人 (松田 志乃ぶ/コバルト文庫)
鳥籠の王女と教育係 永遠の恋人 (響野 夏菜/コバルト文庫)
王の書は星を歌う ワンデルリアの女神 (彩本 和希/コバルト文庫)
たった二人で世界を裏切る。 〜犬のような彼〜 (丸木 文華/ティアラ文庫)
ガーディアン・ガーデン 〜乙女の守護者〜 (時田 ゆか/ティアラ文庫)
紅の勾玉 〜姫君の幼馴染は陰陽師〜 (大槻 はぢめ/ティアラ文庫)
黒椿姫 〜雷鳥の暗殺者と公爵令息〜 (魚住 ユキコ/ティアラ文庫)
眠れ、蒼く深き海の底 幻獣降臨譚 (本宮 ことは/講談社X文庫ホワイトハート)
罪と楽園の香り 白銀の民 (琉架/講談社X文庫ホワイトハート)
デュラララ!!×6 (成田 良悟/電撃文庫)
紫色のクオリア (うえお 久光/電撃文庫)
エフィ姫と婚約者 ―五十枚目の運命― (甲斐 透/ウィングス文庫)
コカンセツ! (南々井 梢/徳間書店)
小弓姫 ―黒竜の珠玉― (文月 更/B's-LOG文庫)
レジェンド・オブ・クリスタルノーツ 白銀の剣姫 (天流 桂子/B's-LOG文庫)
RPG W(・∀・)RL 2 ―ろーぷれ・わーるど― (吉村 夜/富士見ファンタジア文庫)
聖鐘の乙女 谷間の百合と水の乙女 (本宮 ことは/一迅社文庫アイリス)
きつねのはなし (森見 登美彦/新潮文庫)
かぐや魔王式! 第4式 (月見 草平/MF文庫J)
遙かなる虹の大地 架橋技師伝 (葦原 青/C★NOVELSファンタジア)
赤の円環 (涼原 みなと/C★NOVELSファンタジア)
翼の帰る処 ―鏡の中の空― 上 (妹尾 ゆふ子/幻狼ファンタジアノベルス)


【今日読んだ本】

キスとDO-JIN! 〜オタク王子のあぶない誘惑!?〜 (小林 来夏/もえぎ文庫ピュアリー)amazon

 
《あらすじ》
 お小遣いでつつましく同人活動中のお嬢様腐女子・鈴木七海。ある日、七海が同人イベントにサークル参加していると、専業同人作家をめざしているという美少年・日暮克巳が声をかけてくる。彼は「こんな落ち目ジャンルに見切りをつけて、売れ線ジャンルで稼ごうよ!」と、七海を無邪気にナンパ? だが、そんな克巳の誘惑に、七海のマンガの師匠で、彼女に淡い想いを寄せるプロ漫画家・西南北一輝が待ったをかけた……! 同人活動のみで生活費を稼ぐ、「専業同人」の実態に鋭く迫る!!


 大分延期してやきもきしたものの、無事発売された同人コメディ「キスとDO-JIN」第5巻は、専業同人の是非がテーマ。
 ようやく恋愛方面に動きが! なかなか進まないのでどうなるかと思ってましたが、一番くっついてほしい人のルートに入りそうで、この展開は大歓迎。アプローチかけたりさりげなく口説いたりしてくる彼はいいですね。七海は鈍感だし、最強執事さんはいるし、他にも母やら兄やらの問題もありそうだしで前途多難すぎですが、頑張ってもらいたいです。
 一方、テーマは今回はいまいち。「専業同人」がテーマのはずなのに、ビジョンがしっかりしてない中学生を対象にしたせいで、「是非」の非の方に明らかなバイアスがかかっているように映りました。是非を問うならそこは切り離して見せてほしかったなあと。それともリアルにこういう子結構いるんでしょうか、その辺の現代事情はさっぱり分かりません。
 あと、今回みたいな話題に買う側の視点や問題が出てこないのが引っかかりました。個人的には、専業成り立つくらい買い手がいるなら、そういう売り手が出てくるのは自然だし仕方ないと思うのですが。素人考えなのかなあ。
 そろそろテーマ的にはネタ切れなのかもしれませんが、恋愛面の波乱に期待。次巻あたりで七海倒れそうなので、それきっかけに何か起こりそうです。


評価 ☆☆☆(6)



 
 6月26日(金)

 メルフォレスー。

>おや、阪急電車お読みになったんですね。今津線いいですよ今津線。馬の形をしたビルとか。
>しかし欲を言えば、南側の方も使って欲しかったなあと思うのですがねー。短いですが。

 wikipedia見てみたら南北に分かれてるんですね、南側1.6kmで折り返しですか……これは短い。読んでてとても乗ってみたくなったので、関西行く機会があったら是非に。


【今日読んだ本】

SH@PPLE―しゃっぷる―6 (竹岡 葉月/富士見ファンタジア文庫)amazon

 
 
《あらすじ》
 「一生のお願いですわ!」舞ちゃんと入れ替わってる僕が胡蝶の宮に懇願されたのは、弟さん=僕自身の姿になりすまし、デートしてほしいということで!? 自分が誰だかわからくなりそう!! カオスなラブコメ第6弾!


 双子入れ替わりラブコメ「SH@PPLE―しゃっぷる―」第6巻は胡蝶の宮のターン。
 蜜かわいいよ蜜。
 胡蝶の宮のターンでも感想はいつもと同じでした……。いや、確かに凛として決意を見せる胡蝶の宮はかっこいいんですよ。でも今までの好感度的に、彼女よりもその横で悩む蜜に目がいってしまうという。女雪国と男雪国の間で揺れる蜜はかわいすぎでした。ここから気持ちがどう変わっていくのかがとても気になります。
 胡蝶の宮と並んで目立っていたSEC、こちらも華麗なぶち壊しでスカッとしてかっこよかったんですが、爺さんが狂言だったのかどうかがいまいち不明だったせいでモヤモヤも残りました。多分狂言の要素が強かったとは思うんですが、それにしては本当に弱ってたようでもあって、なんだかよく分からなかったんですよね。まあどちらにしても爺さんが元凶なのは確かですか。
 最後に一波乱がきて、次巻で話が大きく動きそうです。なんとなく鳥子がキーパーソンになりそう。蜜のことを何にもわかってない清野は誰かがやりこめてほしいなあ。とにかく、どうバレることになるのかが楽しみ。


評価 ☆☆☆(6)



平安ぱいれーつ 〜因果関係〜 (如月 天音/ウィングス文庫)amazon

 
 
《あらすじ》
 山吹丸の大切なご主人・藤原純友様は貴族なのに、海賊の大頭。しかも海賊の小頭四天王は妙な術を使う者ばかり。国司や安倍晴明も到来し、伊予は今日も騒がしく……!? 奇想天外☆平安絵巻!!


 今月のウィングスの新刊、史実ベースにした平安海賊コメディ。
 なんか平安日本にいたらいけない人が出てきたー!? あまりに人の話をきかない晴明が出てきてイライラして読み進めていたら、いきなり某王伝説に出てくる有名うぃざーどが登場して面食らいました。某王伝説は「ラズ・メリディアン」と「Fate」でくらいしか知らないので、平安にこの人出すという発想にはほんと驚きましたよ。東の方では将門さんが暴れてるみたいなので、もういっそそっちに王様やランも出しちゃうといいです。
 ただ、このインパクト以外はやや微妙。元々晴明が出てくるような平安物は苦手な上に、主人公の山吹丸があまり好きになれなかったのが痛いです。ちょっと考えが足りない行動が目立ったりして、いじられ愛されキャラのテンプレ以上の魅力を感じられませんでした。4人出てくる海賊たちは皆存在感あって活き活きしてるし、話のテンポもよかったので、主人公と舞台が気に入れば楽しめたと思うんですが。
 そういや山吹丸、ウィングス男子主人公の例に漏れず鈍感気味でした。ウィングスは鈍感率が相当高い気がするんです、片想いの女の子を応援したくなることが多いので、印象によく残ります。ラムジー@ラノンは個人的に最強鈍感キャラ。
 史実だと将門・純友の乱として討たれちゃうわけですが、この話ではどうなるんでしょう。続きに手を出すかは未定。


評価 ☆☆★(5)



 
 6月24日(水)

 「CAXの日記」さんの少女向けファンタジー文庫 販売シェア&流通点数シェアが興味深いです。表向きには「冊数少ないのに売れてるビーンズすげえ!」なグラフなんですが、それよりも気になるのは「A〜D文庫って何?」。まあAは誰が見てもコバルトなわけですが、後3つは何だろう、3つもあったっけ? というわけで気合入れて考えてみました。かなり過程が長いので、結論だけ気になる人は下へスクロールどうぞ。

 まず、B〜D文庫はB's-LOG並かそれ以上の販売シェアがないといけません。

条件:B's-LOGが刊行された2006終わり〜2007年にそれなりに販売シェアがある

候補:ホワイトハート、ルルル、ウィングス


 BLレーベル除くと3つしか浮かびません。ルルルの流通点数はどう見積もってもビズログと同等か以下なのでいきなり困ります。なんとかするために仮説導入。

仮説:ルルルとキャンバス(とパレット?)を小学館系列でまとめている

 ありそうな仮説です。これで3つの候補は解決。後は3つの流通点数を調べれば、となるんですが「流通点数」が何だか分かりません。絶版でない、あるいは品切れ・重版未定でない点数あたりだろうと予想されますが、グラフ作成当時のこれを調べるのは不可能です。ですがここで救世主。

多分事実:ウィングスは絶版・品切れになってない(公式サイトなどから推察)

 凄いですウィングス。なので、ウィングスは刊行点数=流通点数、としてよさそう。あとはウィングスとB's-LOGの刊行点数を比べればいいだけです。えーと、ルルルの創刊が2007年6月で、

ウィングスの総刊行数(2007年6月時点):116冊
B's-LOGの総刊行数(2007年6月時点):33冊

 B's-LOGの流通シェアが1.0%になる余地がどこにもありません……。B's-LOGを1.5%としてもウィングスは5%強にしかなりません。B〜Dは最低7%のシェア、これは困った。
 そもそも、左のグラフは全部小数点ついてるのに右ではビズログしかついてないのが「四捨五入とかしてないよ」アピールで胡散臭いんですが! BLのグラフは両方小数点ついてるのに!

 閑話休題。提示された数字を疑ったら終わりなのでもう少し頑張ってみましょう。刊行数が足りないなら増やせばいいのです。

ウィングス+ウィングスノヴェルスの総刊行数(2007年6月時点):116+71=187冊

 何とかなりました。「それ文庫じゃないじゃん」という声や、ノヴェルスには現在は品切れもちらほらと見える事実は、この際無視します。これで、187冊=7%、33冊=1%とすれば何とか辻褄があいそうです。「1.0%」の小数点? 誤記です誤記。つまりウィングスはC文庫ということに。
 残りは売り上げ的にB=ホワイトハート、D=小学館だと考えられます。確かめるために、試しに1%=27冊として流通点数を計算してみましょう。なお、世の中には入手可能な書籍を調べられるBooksというサイトがあるので、2007年6月までに刊行されていて、現在入手可能な点数も参考までに並べて載せてみます。
 
レーベル 計算結果 Booksのデータ
ビーンズ文庫 8%=約220冊 255冊
コバルト文庫 55%=約1500冊 782冊
ホワイトハート
(+ティーンズハート?)
16%=約430冊 177+0=177冊
ウィングス文庫
+ウィングスノヴェルス
7%=187冊 187冊
ルルル+キャンバス
+パレット
13%=約350冊 12+6+35=53冊

 キャンバスは総刊行点数が200強しかないため、パレットを加えました。
 Books基準だと、コバルト、ホワイトハートなどはここ2年で相当数が絶版ということになります。うーん、ありえる範囲でしょうか? 一方でビーンズは不思議な逆転現象が。若いレーベルなので絶版は少ないとしても、Booksが上回るのはおかしいです。でも、調べてみると、Booksで検索に引っかかる作品が、角川公式では品切れだったりするので(例:高殿さん作品)、一応説明はつきます。何か自社基準があるのかもしれませんしね。
 相当強引ですが、一応破綻はせずにすみました。というわけで、

結論

流通点数の集計時期:2007年6月〜8月あたり
A=コバルト文庫 
B=ホワイトハート(+ティーンズハート?)
C=ウィングス文庫+ウィングスノヴェルス
D=ルルル+キャンバス+パレット

 色々とありえない結論になってしまいました。
 ウィングスの販売シェアが随分でかいことになりますが、これは売れ線の「三千世界の鴉を殺し」あたりがうまく販売数の集計期間に重なったんでしょう。そう考えでもしないと説明がつきません。
 なお、可能性として「ウィングスとディアプラスを足している」恐れもありますが、さすがに考えないことにしました。それよりは数値間違いの可能性の方が高いですしね! 流通点数はやっぱり信じられないです……。



 
 6月23日(火)


【今日読んだ本】

阪急電車 (有川 浩/幻冬舎)amazon

 
 
《あらすじ》
 恋の始まり、別れの兆し、そして途中下車……関西のローカル線を舞台に繰り広げられる、片道わずか15分の胸キュン物語。大ベストセ ラー『図書館戦争』シリーズの著者による傑作の連作集。


 自分には合わなそうな気がして何となく手を出すのを敬遠していた、有川さんの現代連作短編。
 合わなそうって言ったのはどの口か! この口だ! というわけで意外にもかなり楽しめました。といっても最初は駄目かと思ったんですよ。一篇目はいつもの有川さんだなと思い通過し、二篇目に結構きつい結婚話が待っていて、その毒々しい苦さに「やっぱり合わないかもなあ」と感じてました。
 が、その後読み進めると印象が大変貌。人と人の縁が繋がっていく暖かいお話で、読んでいて幸せな気分になりました。結婚話で傷ついた翔子さんも、電車内でのふとした縁をきっかけに前向きになって、その前向きさがまた誰かとの縁に繋がって、といった感じで、その全体の空気が心地よかったです。この翔子さんが町の暖かさに触れる往路の小林駅の話が一番好きです、彼女の潔さとかっこよさに惚れました。
 翔子さんを除くとカップル率高め、2組どちらも、出会いの微笑ましい様子がウヒャーとなる甘酸っぱさでした。少し縁が繋がりすぎなところもありますが、まあそこはフィクションということで。有川さん作品の中でも当たりの部類でした。


評価 ☆☆☆☆(8)



 
 6月21日(日)

 最近メルフォでのお勧めに全然レスポンスできてませんが、お勧めいただいたものは読むつもりなので今しばらくお待ちください。井辻さん翻訳物は借りてきたので2週間以内には。


【今日読んだ本】

侯爵様の愛の園 よかったり悪かったりする魔女 (野梨原 花南/コバルト文庫)amazon

 
 
《あらすじ》
 蒐集癖のあるスノウ王女に、ときめき庭師のマダーが捕らえられてしまった! 学友の魔女・ポムグラニットは、マダーを救う方法を訊くため、師匠のチャコーレアのもとへ向かうが…?


 野梨原さんらしさが全開の魔女ファンタジー「よか魔女」第4巻。
 ああ、ポムグラとピーターはいいなあ。何がいいのかをうまく説明しづらいんですが、出会いについての誤解がとけて2人で照れ合う場面とか、ポムグラが恋仲を否定した後のちょっぴり泣きそうな2人の様子とか、友達以上な2人の距離感ややりとりが凄く好きです。もちろん、野梨原さんの文章が好きなことも大きいと思います、何気ない一文や一台詞が胸の奥に染みることが多いんですよね。文章引用する箇所を仮に選ぼうとしたら、目移りして相当迷いそう。
 マダー&アザー方面は、アザーがどんどんかわいくなってます、素直になれない人ですこの人。なにせ、作者に「女だったら凄く私好み!」って書かれるヒーローです。それがいいんですが。マダーも愛を知って女らしいところが出てきたのは歓迎、幸せになってほしいというアザーへの思いなどは切なくて愛が伝わってきていいなと思いました。うん、2人には幸せになってほしい。
 残り2冊、ストーリーがどういう結末を迎えるのかもそろそろ気になってきました。アストレアは存外にしぶといですし、フリンギーの謎も見えてきませんし。まろんさんから最終巻がやばい(甘さ的な意味で)ことも聞き及んでいるので、色々身構えつつ続きは1週間後あたりに。


評価 ☆☆☆★(7)



 
 6月19日(金)


【今日読んだ本】

姫君返上! (和泉 統子/ウィングス文庫)amazon

 
 
《あらすじ》
 男なのに皇女として育てられたアレク。いつか公式には病死して、普通の庶民になるはずだった。けれど何故か未だに、国民に人気の〈麗しの薔薇姫〉のままで……!? 新鋭作家のデビュー文庫!!


 ウィングスの新人さん作品、男装女装姫君が主人公のファンタジー。連載されてた「魔法工房物語」が文庫化されるのかなと思っていたら、こっちの連載がはじまってあっという間に文庫化されたので少しびっくりしました。
 でもこれは「魔法工房物語」よりも面白かったです。皇女として育てられてきた男の子が、爽やか毒舌お兄ちゃんをはじめとする変人揃いな皇族一家やクセがありそうな美少女祓魔師に振り回されたり事件に巻き込まれたりするお話。色気がさっぱりなかったり、全体的にとてもウィングスらしい雰囲気が漂ってます。ずっと皇女として生きてきた割にはボロがポロポロと出たりと引っかかる点もいくつかあったものの、主人公以外の濃いキャラが活き活きしていて楽しいコメディでした、兄はほんとひっどいなあ(褒め言葉)。あ、1話最後の方のあれは当然気づかなかったです、勘悪い自分が気づけるわけないです。
 でも一番インパクトがあったのは書き下ろしでやや番外編の第3話。祓魔師のノエルさんのキャラがどんどん崩壊していく様が物凄かったです、1話では変なところはあっても根はまともな人だと思っていたのに、こんな乙女で自爆体質な人だったなんて! ちょっと崩壊させすぎなんじゃと思いつつ、勢いよく自分から坂道を転げ落ちていく様に大笑いでした、何ですかこの自らの恋の芽をつぶす天才は、アホの子にも程があります。
 そして3話の引き、えーそんな展開待ってるんですか! アレクのことを好きになる人が出てくると面白くなりそうだなー、とか思ってたんですが、その上を行かれました。これは続きが非常に楽しみ、夏号はとりあえず購入決定です。


評価 ☆☆☆★(7)



アクセル・ワールド2 ─紅の暴風姫─ (川原 礫/電撃文庫)amazon

 
 
《あらすじ》
 黒雪姫との出会いにより、一回り成長したハルユキ。そんな彼のもとに、「お兄ちゃん」と呼ぶ見ず知らずの小学生・トモコが現れる。二人のいちゃいちゃする様子を見た黒雪姫の冷徹な視線がハルユキを貫く中、≪加速世界≫では、謎の事件が勃発していた。  乗っ取られると精神を汚染され、敵味方関係なくデュエルアバターを襲い続けるという呪いの強化外装≪災禍の鎧≫。殺戮を繰り返す狂気のアバターを捕らえることができるのは、唯一の≪飛行アビリティ≫をもつデュエルアバター、≪シルバー・クロウ≫のみ。≪鎧≫討伐ミッションを課されたハルユキの運命とは!?  次世代青春エンタテイメント登場!!


 ≪加速世界≫における戦闘を繰り広げる中学生たちを描いたオンラインゲーム風青春小説「アクセル・ワールド」第2巻。
 チユリ分が足りない。いや、そりゃー出番減るのは覚悟してましたけどね、1シーンだけですか、たったそれだけですかそーですか……。しかも参戦フラグなんていらないんです、チユリにはあくまで日常側の人間でいてほしかったんです、あーうー。
 まあチユリのことは忘れてストーリーに目を向けると、加速世界における親子関係を軸に二転三転としてよくできてるなとは思ったんですが、1巻に比べると好きじゃないです。というのも、黒雪姫の好感度がガクンと下がったせい。正直そこで躓いてほしくはなかったなーと。恋心で悩む分にはかわいらしくていいんですけど、志の方面でこれだけ弱さを見せるのは意外だし、ひどくアンバランスに感じられました。「中学生の女の子なんだから〜」とハルが言ってますが、おそらく魂の年齢は中学生超えてるでしょうし。
 ニコ関連のストーリーには綺麗に騙されてニコの想いにじわりときましたし、黒雪姫さえ好きになれれば凄く面白いと思うんです。でも現状は「SAO」の方がずっと楽しみ。8月の2巻に期待です。


評価 ☆☆☆(6)



 
 6月17日(水)


【今日読んだ本】

見習い女神と仮面の騎士 〜恋の鍵に揺らめいて〜 (菊地 悠美/B's-LOG文庫)amazon

 
 
《あらすじ》
 女神見習いとして悪戦苦闘するユーノ(裏では聖宝探しのトレジャー・ハンター!)は聖騎士のファルディオ(鬼教師!)と喧嘩ばかりの毎日。そんなある日、女神主催の晩餐会でダンスに誘われるユーノ。ベルナルド卿というその貴族は「リナリー」という女性を通じてファルディオと過去に深い関係があるようで、それ以来ファルディオの様子がどこかおかしい。不安な心を煽るようにラキアが現れ、聖宝の場所を示唆するような言葉にユーノの困惑はさらに募っていき……。「恋心」に気づいてしまった次期女神の行方はどうなる──!? 大注目!!キラめきのラブアドベンチャー第2弾!!


 見習い女神な元気な女の子と俺様騎士のラブファンタジー「見習い女神と仮面の騎士」第2巻。
 1巻に引き続いてベタベタでした。一言で表すと、恋をしちゃいけないのに好きになってしまって……、というベタを地でいくお話。恋が禁じられている女神になることが決まっているのにフォルディオに惹かれていることを自覚して、ジッタンバッタンしたり悩んだりするユーノに胸キュンでした。恋を自覚するときの想い溢れる描写や「バカ! 自分のバカ!」みたいな思い出し後悔の描写など、ツボをくすぐってくる描写が多いのがとてもよいです。嫉妬するときの姿なども相変わらずかわいいですし、恋を知ってからもトレジャーハンターとしての好奇心を失っていないのも素敵、前途多難ですが幸せになってほしいなあ。
 一方で、ヒーローの俺様ファルディオは今巻はヘタレモード入っていたこともあってあまり見せ場なし、一番いいなと思ったのがミハエルに馬鹿にされて怒りに震えるところなのがなんとも。でも少し吹っ切れて続きではかっこいいところを見せてくれるはず。
 ラスボスらしき人も登場、到底勝てる気しないんですがどうなるんでしょうか。ラキアは心変わりしそうにないし、死亡フラグがたっているような……。と、続きが色々と楽しみです。


評価 ☆☆☆★(7)