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 3月16日(火)


【今日読んだ本】

魔法の雫 薔薇の雫 (金 蓮花/コバルト文庫)amazon

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《あらすじ》
薔薇の騎士と讃えられるケネスは、旅先で輝く黒髪の少女ロザモンドと出会う。翌朝目覚めたケネスの傍らにはなぜかロザモンドが…。互いの名誉を守るため結ばれた不幸な結婚だが、彼女の想いは…。


いい評判が目に入って買ってみた、久々に読む金蓮花さんのファンタジー。

主人公(ヒロイン?)の素敵さとその他の駄目さ加減が対照的なお話でした。叔父にこき使われて暮らしていたロザモンドが、誤解によって結婚して外に出ることになり、でも結婚相手からも誤解されたままで……、といったストーリー。まず目についてしまうのが叔父や結婚相手のケネスの酷さ。叔父たちに苛められるのはこの手の話の基本とはいえ、描写がしつこくてちょっと過剰に感じられたし、ケネスはケネスで頭固い思い込みや固定観念が激しくて腹立つことが多々。ムカムカはこの半分くらいでいいです。

で、こんなにムカムカするのもロザモンドがいい子だからなわけで。素敵かなと思っていた薔薇の騎士からはひどい誤解を受けるわ、周りの信頼を得たかと思ったらまた誤解で突き放されるわで相当酷い目にあいながらも、耐えて奮闘する様子が素敵でした。知識を使ってお金を稼ぐ現実的な面も好み、正直いってケネスが5割頭柔らかければあっさりめでたしめでたしで終わりそうなくらいしっかりした子です。それで終わらないから物語になるんですが。幸せになってほしいですほんと。

いつラブ寄せされてロザモンドが幸せになるのかなと既刊の感想をチラ見してみたら、あれケネスがぼろぼろに言われてますよ? どうやら最新刊までケネスはこんな感じのようで……。ケネスのせいでロザモンドが苦しむのは心痛すぎるので続き読むのは様子見。


評価 ☆☆☆(6)



かぐや魔王式! 第4式・第5式 (月見 草平/MF文庫J)amazon

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《あらすじ》
ヒロインそれぞれの日常に焦点をあてた待望の短編集登場! 輝夜、六道、米倉、そして錦織の妹・梢が参戦! 錦織のために胸を成長させることにした六道。みんなの協力のもと、Dカップ標準装備を目指すが……。「六道、牛になります!!」(六道編)品行方正な米倉が家出した! 家族が誰もいない家に一晩、米倉をかくまうことになっ錦織だけど……!?「錦織くんなら……いいです」(米倉編)実は梢は本当の妹じゃなかった!! ついに燃え上がる妹×兄の禁断の愛!(梢編)そして輝夜と錦織の二人が贈る、夏の夜の珠玉の一話……本当に“奇跡”なんて存在するのか? 乞うご期待!


ラブコメを読みたい気分になったので、「妹が凄い」という評判を見て気になっていた魔王式の続きに手を出すことに。

妹のド変態っぷりが楽しかったです。こういう方向に凄いんだとは思ってなかったので読み始めてびっくり、兄の本性全部知ってるどころか、こっそり兄の部屋であんなことやこんなことまでしてるとは。でもお兄ちゃん大好きという気持ちで動いているのがよく分かる清々しい(?)変態っぷりで、見ていて楽しい行動や妄想でした。義理の兄妹だと勘違いしたときの愕然とする方向が斜め上すぎなのが笑えます。
しかし、一番凄いのは妹ではなく、妹の所業に気づいてなさそうなハラグロではないかと今感想書いてて思いました。あれだけ外では完璧を装っておいて足元をすくわれてるなんて……この間抜けさで何年も外面を保てたのが不思議です。

その他のラブコメ部分は既刊よりは落ちる印象。ハラグロが普通のラブコメ主人公っぽくなってきているし、六道みたいなキャラはヒロインよりもサブキャラとしてかき回してくれていたほうが楽しいなあと。また妹が活躍したら読むことにします。


評価 ☆☆☆(6)



 
 3月13日(土)

メルフォレスー。

>グラスハートの感想くれた方

度々どうもです。
あー、こうして整理していただいてみると、桐哉については何もないのがしっくりきますね……。どうも「桐哉とくっついたりするのもいいな」という思い入れのせいで、最後の方で穿った見方になった感はあります。基本的には桐哉と朱音のやりとりは好きでしたし、音楽的な繋がりが強いのも分かっていたはずですし。うん、やっぱり読み直します……。


あと、積んでいたグラスハート完結記念同人誌を読みました。尚がちょっとだけ分かって、でもやっぱり分からない。今の若木さんの文章で分からないとなると厳しい。


【今日読んだ本】

迷宮街クロニクル4 青空のもと 道は別れ (林 亮介/GA文庫)amazon

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《あらすじ》
第一層と第四層を結ぶゴンドラの設置。それにより探索者の利便性は格段に上がる「はず」だった。だが、設置工事は困難を極める。頼れる仲間に背を預け、その場を切り抜ければ明日がある探索と異なり、工事では一般人の施工者と現場を長期間護り続けなければならない。一方、迷宮に潜む生物たちも、侵略者の行動を見過ごすことはなかった。手を携え、総力を挙げて探索者に牙を剥く怪物たち。迎え撃ち、その命を絶つ探索者も、ひとり、またひとりと怪物と同じ運命を辿ってゆく。別れ。その二文字を直視しながら、探索者は進み続ける。先にあるのは安らかな眠りか、それとも……。迷宮街が舞台の群像劇、堂々完結。


現代京都群像劇「めニクル」完結編。web版やトーナメントのネタバレがんがん入る感想なので反転します。

的場さん生きてるーー! この巻で一番嬉しかったのはこれ。トナメ読んだ後に死亡者リスト見て、あー佐藤の後を追うことになったんだ……と悲しい気持ちになっていたので、無事で本当に嬉しかった。それも涙の後を見せながらもしっかり立ってというのが泣けます、強い。
その的場さんを含め、年長組の活躍が光ってました。そんなに飛びぬけたところもないのにリーダーを務めきった相馬がいぶし銀でかっこいい。本編後には大野と鈴木さんによる相馬の取り合いがはじまるんですね分かります。
そういや年長組の時に出てきた幌村さんには驚きました、そんなチートキャラだったとは。wizファンならどんな人かもう少し詳しく分かったんですかね。

しかし加筆多すぎでびっくり。特に真壁さんあたりは、3、4巻の加筆で大分印象が変わりました。超人的なイメージが普通に凄い人になった感じで、がっかり半分安心半分くらい。でも理屈と感情は別だよねととても納得。児島さんが大人だ。そんな一面もあったものの、考え方とかやっぱり真壁さんは好き。ひそむもの視点はやりすぎと思うところもあったけど、こうもはっきり見え方の違いを描かれると面白いと言わざるをえません。
そして真壁の評価が上がっていく様子に、こうして伝説はできるのか、と事実と主観のずれの怖さを実感。街離れたし聞くこともないのか、それとも葵経由で耳に入ったりするのか。耳に入ったときの反応が気になります。

以下は個別な感想。逆に翠は元のイメージよりも少し強く見えて、真壁とのお似合い度が増した気がしました。しかしコバルト文庫隠してるのには噴いた。乙女だ! 

追加キャラのマドンナはそういう役割ですか。そういや二層にそういう罠ありました。刹那の輝きに価値を見出す彼女の考え方は一線を画していて興味深かったです。中山さんはおいしい。久米君……。

トーナメント組はトナメがない分、他で優遇されてましたね、黒田の一騎打ちは燃えました、ここでまで出てきますか三原さん。国枝さん神足さんあたりも地味に存在感だしてましたし。佐藤は、うん、仕方ないですよね……。

そんなこんなで、既読でも見所多すぎで最後まで大満足。10つけるか迷いましたが、トーナメントがない分やっぱ−1で。トナメでも別作品でもいいので、また何か世に出ますように。


評価 ☆☆☆☆★(9)



 
 3月11日(木)

メルフォレス2つほど。

>鳥籠の感想をくれた方

アレクセルは最初はバカ王子なイメージしかなかったのに、今では振られ役なのがもったいないくらい素敵な面を見せてくれるようになったし、少しはいい目見てほしいですね。でも、記憶戻す方向で動きそうな……。表紙でかっこいいところ見せてほしいのには同意です。

>グラスハートの感想くれた方

読破祝いありがとうございます。
西条については、後半何巻かの藤谷さんや坂本への気持ちがふらついて見えて納得がいかなくてイライラすることが多くて、今回で坂本に心配させていたことなどを色々と反省していたのでああいう書き方になりました。
桐哉についても、桐哉から西条への気持ちはある程度あったと思っていて、それを西条がオトモダチ的に無意識に叩き潰しているように見えて悪印象が募ることに。あるいは出会いがアレだったせいで、西条の頭の中でそういう可能性が0になっていたんでしょうか。
こんな感じで、西条に対しては相当ネガティブバイアスがかかってます。でも、今までの自分の的外れな予想感想を振り返ると、間違った印象を抱いている可能性も高いので、新書版の再読で確認していきたいです。


【今日読んだ本】

アリアではじまる聖譚曲 絶対者は聖女にキスをする (西本 紘奈/角川ビーンズ文庫)amazon

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《あらすじ》
昼ドラ好きの普通の少女・高坂マリア。またまた異世界テルミナに喚ばれ、今回はムチャぶり男ジュリアスに聖なる子を宿す首飾りをつけられることに。聖女として助祭試験に合格すれば外してくれるというけれど、その試験内容は、アリアを狙う神聖王国の王弟クラウディオの暗殺だった!? 空気を読めない騎士ユースと神聖王国に向かうことになったアリアの運命は――!? 聖女アリアの爆笑受難ファンタジー、第2弾!!


主人公の凡人アピールが気持ちいい異世界ファンタジー「アリアではじまる聖譚曲」第2巻。上に張った公式あらすじが「マリア」になってますがアリアです、公式がそこ間違えちゃ駄目です。

それはさておき、アリアのお馬鹿凡人っぷりがますます加速していて楽しかったです。どうみても怪しい陰謀を全く見抜けないほどお人よしで頭まわらない子ではあるんですが、だからこそ面白い。懐柔しようとする悪役の前で自分の駄目っぷりを堂々とぶちまける斜め上な開き直り方に今回も笑わせてもらいました。男性陣に強く迫られた時だけは女の子らしくなってましたが、これからどんな恋愛見せるんでしょうか。恋愛にも普段のノリで望んでもらえると嬉しいんですが。

その恋愛の相手は、ユースとクラウディオの一騎討ちっぽいですねこれ、ジュリアスが絡みそうにないのはちょっと意外。そして過去の伏線を考えると、イシェドとマリアは実は両想いで、正ヒーローはユースな予感がひしひしと。クラウディオ派な自分的にはよろしくない展開です。表面的にはクラウディオ押せ押せムードなのに、そのうち不憫化しそうな……。真剣に迫ってるのに相変わらずロリコン呼ばわりだし、頑張れクラウディオ。
そして、争いを繰り広げる人々とは無縁なエミリオが今回もういやつでした。間違っても一歩も進展しそうにないツンデレは微笑ましいです。彼には変わらずこのままでいてほしい。

ようやく耀子ちゃんが表に出てきそうな続きも楽しみ。思わせぶりなリュシアンあたりがどう動くのかも気になるところです。


評価 ☆☆☆★(7)



 
 3月9日(火)


【今日読んだ本】

鳥籠の王女と教育係 さよなら魔法使い (響野 夏菜/コバルト文庫)amazon

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《あらすじ》
従兄シラルが帰郷し、青殻宮の恋の四角関係に変化が!? アレクセルと婚約しながら、魔法使いゼルイークに惹かれるエルレイン。気持ちに決着がつかないうち、ゼルイークが呪いの眠りについてしまい…?


四角関係が本格化してきた魔法ファンタジー「鳥籠の王女と教育係」の新刊。

うわーうわー、4人とも切なすぎる何だこれ! 前巻までに積もってきた想いに揺れるレーンやリオにうわーとなり、襲ってきた不意打ちにうわーとなり、その後の甘いシーンにうわーとなり、アレクセルの真面目モードにもうわーとなり、最後に待ち受けていた鬼展開にうわーうわーとなりました。何この感想ひどい。

いやでもほんと、期待以上の盛り上がりを見せてくれました。カップル的にはゼル派で、ゼルの甘さやっときた! と喜ぶ一方で、ゼルやレーンの気持ちも分かるし、アレクセルの表情見ると応援したくもなるし、四角関係の動かし方が絶妙。最後も展開の仕掛け自体はお約束ではあるんですが、4人であることがとても活かされていて、今後へのドキドキ感が凄いです。自分の中で「ダナーク村」超えて響野さんの一番のシリーズになりました。

次は素直に考えるとアレクセルがゼルを打ちのめす話だと思うんですが、意外なちゃぶ台返しかもしれないし、続きが待ち遠しいです。リオとアレクセルはくっつくのかなあ、今のところ五分五分な予想。リオならくっつかなくても幸せにはなれそうだけど、リオとレーンの友情のあり方が好きだし、くっついてくれると嬉しいです。

以下は余談。90ページあたりで「栞邪魔だな」と思ってどかしたら、栞に書いてある文字が思いっきりネタバレでした、目に入ってしまい少ししょんぼり。確かにインパクトはあるけど、もう少し考慮してもらえると嬉しいですコバルトさん!


評価 ☆☆☆☆★(9)



 
 3月8日(月)


【今日読んだ本】

GLASS HEART イデアマスター (若木 未生/バーズノベルス)amazon

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《あらすじ》
晴れて無事に大学生となった朱音。テン・ブランクの活動が本格化し、全国ツアーが始まった。だが、鳴り続けるバンドの背後に、ひそかな亀裂の予感が……!? 朱音の携帯に一本の電話が入る。櫻井ユキノの仕掛けた、最大の罠。メンバーそれぞれの想いがすれ違い、テン・ブランクは存亡の危機に。試練に立ち向かうため、朱音が下した決断とは――? 再び新しい局面を迎えるTB。自分たちの力を信じて、前に進み続ける!! 感動の完結巻。


少し間を開けて臨んだ「グラスハート」最終巻。

分からない部分は最後まであって、でも心に響くものも色々とある物語でした。ここ数巻で西条の好感度がぐんぐん下がってたわけですが、こうして終わってみると、変わりながら1周して戻ってきたような印象で、西条の気持ちもある程度腑に落ちました。嫌な女の子であることがこれでもかというくらいに強調されていて納得もいったし、坂本への気持ちもようやくすっと入ってきましたし。ただ桐哉派的には、桐哉関連だけはあんまり納得できてなかったりします。

他のメンバーでは、坂本の好感度が最後まで段々と上がっていきました。はじめて内面描写があったときは「何だこりゃー」の印象が強くて、この最終巻でもそういう面はあったものの、彼らしさを残しつつ柔らかく変わっていくのが好きでした。告白シーンは頑張った。そしてかわいかった。

ずっと気になっていたテン・ブランクの行き着く先は、大きな決着がつくことはなかったですが、かっこいい通過点でした。決断した西条もかっこよかったけれど、それよりも藤谷さんやっぱり凄いなという感想。尚をあまり理解できなかったのが心残り。

通して読んできて、完結までにうんと間が開いたのはあまり感じませんでした。というより、こんだけ開いてこれしか変わってないのかという気持ちが強かったです。やや文体が丸くなっていた(戻った?)くらいで、この方が好み。「ラッシュ」だけはちんぷんかんぷんでしたが、初出時期見て納得でした。

振り返ると的外れな予想や感想を色々書いてたりもしますが、総じて楽しんで読めたので良し。貸してくださった永山さんありがとうございました。新書版は買っていく予定。


評価 ☆☆☆★(7)



 
 3月6日(土)


【今日読んだ本】

SH@PPLE ―しゃっぷる―8 (竹岡 葉月/富士見ファンタジア文庫)amazon

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《あらすじ》
大ケガを負って入院した舞姫が思い返すのは、雪国との入れ替わりの日々。鳥子の妄想と暴走とか、SECの学園異能バトルとか、弟の片恋のゆくえとか。……そんな姉と弟の想いを乗せ、運命の歯車はもう止まらない!


長編の続き+短編だと思っていたら普通に短編集だった「しゃっぷる」第8巻。

アップダウンが激しい短編集でした。短編ごとに作風が違いすぎで、普段の雰囲気な奴はいいんですが、ネタ路線ノリノリの短編にはついていけず。2話目3話目は合いませんでした。
一番好きなのは1話。今回も鳥子が素敵でした、舞姫の思惑の上回り方がかっこいい。ここ数巻鳥子株がぐんぐん上がっていってます。
あと、5話もお気に入り。こういう姉弟のささやかな絆って心温まって好みです、チビ雪国がかわいかった。舞姫はずっと雪国と一緒にいればいいと思います(SECとの話はやっぱり好きじゃない)。1話はそういう意味でも良いものです、チビ雪国の不意打ちはこの1冊で一番きました。

残り1巻らしいですが、鳥子がないがしろにならず綺麗に決着がつきますように。


評価 ☆☆☆(6)



戦国恋歌 眠れる覇王 (阿部 暁子/コバルト文庫)amazon

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《あらすじ》
輿入れが決まった美濃国の姫君・帰蝶。相手は――あの織田信長。噂に違わぬ型破りな信長に戸惑う帰蝶だが、彼の水晶のような瞳には強く惹かれる。戦乱の世に咲いた、波乱の恋物語!!


先月のコバルト新刊、濃姫帰蝶視点での信長を描いた歴史ロマン。阿部さんの話を一度読んでみたかったので手を出してみました。

んー、上手いんだけど普通すぎて少し物足りなかったです。帰蝶が信長と出会うところから信長が家督を継ぐまでのお話。最初の誤解によるすれ違いでの憤りや、その後信長を理解して惹かれていく様子など、帰蝶の心理描写を通した物語運びは評判通りの上手さ。凛とした帰蝶が信長に対して素直になった姿がかわいかったです。

でも、元々の筋を知っていて、それを上回るものがあまり感じられませんでした。信長の破天荒っぷりは想像の範囲内だし、平手爺やお市などの脇役も渋かったりかわいかったりはするんですが、あと1つ違う何かがあればなあと思ってしまうのが残念でした。

こう感想書いていて、自分は筋書き知っている史実物あまり好きじゃないのではないかと思いました。今後頭にとめときます。


評価 ☆☆★(5)



 
 3月1日(月)

3月の購入予定。目玉は迷宮街完結編です。今月は積みをシリーズ単位で減らしたいので、もう少し減らすかも。

アリアではじまる聖譚曲 絶対者は聖女にキスをする (西本 紘奈/角川ビーンズ文庫)
鳥籠の王女と教育係 さよなら魔法使い (響野 夏菜/コバルト文庫)
天冥の標2 救世群 (小川 一水/ハヤカワ文庫)
THE DAY Waltz3 (前田 栄/ウィングス文庫)
迷宮街クロニクル4 青空のもと 道は別れ (林 亮介/GA文庫)
魔法の材料ございます3 ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚 (葵 東/GA文庫)
カーデュエイル物語 銀砂の魔王 (夏目 瑛子/B's-LOG文庫)
花は後宮にあり! 正妃誘拐と血赤のかんざし (高丘 しずる/B's-LOG文庫)
天啓のパルティア 星の花嫁が祝福する (真朱 那奈/B's-LOG文庫)
石霊と氷姫 下 (西魚 リツコ/幻狼ファンタジアノベルス)


【今日読んだ本】

聖鐘の乙女 獅子の城と銀の泉 (本宮 ことは/一迅社文庫アイリス)amazon

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《あらすじ》
父親の楽譜を探すため、全寮制の男子音楽学院に、男として入学したアティーシャ。 学院生活には慣れたものの、楽譜探しは難航。その上サリアン王子を狙う者に、王子のお気に入りであるアティーシャまで狙われて…!? そんな中、上級生・リキシスの論文が芸術文化賞に選ばれ、アティーシャは先輩たちと王宮主催の晩餐会に行くことになるけれど――。華やかな王宮は危険がいっぱい!? 男装乙女のスクールライフ★待望の第6弾!


ストーリー放置の萌え特化っぷりが潔い男装ファンタジー「聖鐘の乙女」第6巻。

ストーリーが進んだ! もう諦めきってるところに普通に進んだのでびっくりですよ。この巻に限っていえば、普通の本の1冊分くらい進んだんじゃないでしょうか、本宮さんの長編でこんなに進んだの見たのはじめてかも。特に楽譜方面が色々と動きはじめて、王家のいざこざとどう絡んでくるのかが気になります。キーマンはジェッツ先輩なんでしょうね、この人最近空気すぎる(恋愛的に)。

ストーリーが進む一方、萌えもおろそかになっていなかったのもよかったです。ついにアティにもネイトさんへの気持ちが芽生えてきて、ネイト派としては嬉しい展開。大事なところでネイトさんを思い浮かべるアティかわいいです。ネイトさんがかっこかわいいのは言わずもがな。
リキシス先輩はこの様子だとかませ役で終わりそうですが、アティの天然にじたばたと悶えてくれるし誘惑もかっこいいしで、よいかませ役。事情を知りつつ傍から眺めるクロセ先輩のポジションが実に楽しそうでちょっと羨ましいです、序盤数十ページが一番辛かったです(顔面保つ的な意味で)。

本筋と関係ないところでは、アティのデザート論にとても共感。デザートは最後にとっておくものです、好物ならなおさらです。メルエル、お前はダメだ。

サリアン様が覚醒してここからどう動くのか、先が楽しみになってきました。うっかりサリアンルートに入ったりしませんように。


評価 ☆☆☆★(7)