4月15日(木) |
【今日読んだ本】 ◆ 笑わない科学者と時詠みの魔法使い (内堀 優一/HJ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 「一言でいうなら魔法使いですかね」そんな言葉と共に、物理学を修める学生・大倉耕介が教授から託されたのは、咲耶と名乗る女の子だった。謎の儀式『時詠みの追難』をめぐり、命の危機に晒されていた咲耶。耕介は論理的思考を積み重ね、彼女を守る最適解にたどりつけるのか!? 物理と魔法が手を結ぶ化学反応ファンタジーを観測せよ!! 科学+魔法なあらすじに惹かれて買ってみたHJ文庫の新人さん作品。 少し想像とは違ったものの面白かったです。物理専攻の大学生が時読みの力を持つ魔法使いの少女と同居するようになるお話。序盤、魔法によるトラブルを化学的に解決した場面では「なるほどこういう融合か」とワクワクしたんですが、進んでみると、柔軟でロジカルな主人公が科学も魔法も取り込んで突き進む話でした。この主人公、筋道立てて事件を見事に解決していく姿は爽快でヒーローらしいんですが、全然動じないし優しさも完備してるしと、一介の大学生としては出来すぎなのが引っかかって、そんなに好きになれず。あすみのいう「欠点」以外にあと1個くらい何か欠点持っているとよかったです。 その代わり(?)、ヒロインは2人ともかわいかったです。魔法使いの咲耶は、世間知らずで孤独な女の子が年の差離れた主人公に懐いていくという鉄板設定で、懐いてからの何でもかんでも顔に出てしまうくらいに感情豊かなところがとてもかわいらしい。もう1人のあすみは友人関係の中に恋心を秘めてる女の子、主人公との出会いエピソードがベタで胸キュンでした、これは惚れる。甲乙つけがたいです。少しあざとすぎと思ったところもあったものの、2人ともかわいいのには変わりないのでよし。 ストーリーが思いの外きちんと作られていたのも好印象。いい塩梅に味方を疑わせるところがあったり、事件の裏の伏線を綺麗に回収したりと、キャラクター面以外でも退屈せずに読めました。 ヒロインズのどっちが正ヒロインになるのか興味深いので、今のところ続きも買うつもり。ここから片方とくっつく図が浮かばないんですがどうなんでしょう? 評価 ☆☆☆(6) |
4月13日(火) |
【今日読んだ本】 ◆ 開け、細き一条の血路 幻獣降臨譚 (本宮 ことは/講談社X文庫ホワイトハート) 【amazon】 《あらすじ》 ライル倒れる!その報せを聞いたアリアは、すぐに彼のもとへと駆けつけるべきか、敵軍が聖獣バシリスクを投入して今まさに激戦が始まろうとしている地へと赴くか、非情な選択を迫られることになった。かたやアランダム島では、暗黒教団『虚無の果て』が息を吹き返し、海戦まっただ中のシェナンには、命を狙う何者かが近づいていた。それぞれの運命は!?「幻獣降臨譚」シリーズ、クライマックスに突入! クライマックスに向かうにつれて主人公無双になってきた、幻獣の時代から変わりゆくファンタジー「幻獣降臨譚」最新刊。 ディクスぶん殴りマダー? もう何巻前からこの台詞言ってるんだろう……。ようやく話は動きだしたものの一歩一歩進んでいる状態でもどかしいです、ぶん殴りどころかシェナンとの再会も怪獣決戦もまだなんて! これ完結まで後5冊くらいかかるんじゃないでしょうか。 動きがあったところでは、第二王子どういう死に方するかな、宗教怖い、ランドールは第一王女派かな、といったあたりが気になった点。原理主義的な宗教×2とかどう収拾つけるんでしょうこれ。第二王子はきっと戦死キャラ。 あとがきでシェナンがヘタレ扱いされてますが、いやこれをヘタレといったらかわいそうでしょう。少しドジっただけで頑張ってます、アリアがおかしいだけです。もうアリアは人と比べちゃ駄目だと思います。 あと、あとがき冒頭は、編集さんGJと言いたい気持ちと予定通りのルートを見てみたかったという気持ちが七三くらい。アリアの心が耐えられたかどうかが気になります。 おまけ短編でのディクスを見てぶん殴りたい気持ちを補充、そろそろディクスも表舞台で暴走するでしょうし楽しみ。 評価 ☆☆☆(6) |
4月12日(月) |
【今日読んだ本】 ◆ シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精 (三川 みり/角川ビーンズ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 人間が妖精を使役する、ハイランド王国。少女アンは、一流の銀砂糖師だった母を亡くし、あとを継ぐことを決意する。銀砂糖師とは、聖なる砂糖菓子を作る特別職のことで、王家勲章を持つものしか名乗れない。用心棒として、美形だが口の悪い戦士妖精のシャルを雇い、旅に出たアン。人間に心を閉ざすシャルと近付きたいと願いつつ、王都を目指すけど……!? 審査員全員が激賞!! 第7回小説大賞 審査員特別賞受賞作!! ビーンズ新人さん作品、砂糖菓子職人の女の子が主役のファンタジー。 王道で面白いお話でした。天涯孤独の身になったアンが、買った護衛妖精と一緒に王都へと旅するストーリー。旅をするうちに孤独が少しずつ埋まっていったり、怪しい人は案の定だったり、といった具合で、ストーリーに意外性はあんまりなし。でも、アンの真っ直ぐで気丈な姿が15歳らしく描かれていて、とても好感の持てる主人公でしたし、砂糖菓子作りの描写がいいアクセントになっていて、楽しい王道に仕上がってました。恋愛はやや薄味でしたが、アンにはこのくらいがお似合い。ひとりぼっちでなくなって沸きあがる喜びの気持ちがよかったです。 個人的にポイント高いのが、チビっ子妖精のミスリル。こういうやかましくて単純な妖精って好きです、口では文句言いながらもアン好き好きオーラがはっきり出ているのがかわいい。落ち込んで「の」の字を書いたり照れてどもったり、いちいち挙動がかわいらしすぎ。こっちが正ヒーローでもよかった……というのは無茶な話ですか。 あまりビーンズらしくない(キラキラしてない?)雰囲気なのも、自分の好みに合っていたし、面白かったです。ミスリルをもう少し見たいという気持ちもあるけれど、綺麗にまとまっていてこれ以上は難しそうな話なので、次は新作だと嬉しいかな。 評価 ☆☆☆★(7) |
4月11日(日) |
【今日読んだ本】 ◆ ソードアート・オンライン4 フェアリィ・ダンス (川原 礫/電撃文庫) 【amazon】 《あらすじ》 SAOから未だ帰還しないアスナを救うため、疑惑のVRMMO≪アルヴヘイム・オンライン≫にログインしたキリト。その次世代飛行系ゲーム≪ALO≫は、≪魔法≫という概念、プレイヤーの反応力と判断力が勝敗を決めるアクション要素、そして≪妖精≫となって空を駆け巡る≪飛翔システム≫と、≪SAO≫に勝るとも劣らない高スペックで数多のプレイヤーを魅了していた。≪妖精≫スプリガンとなったキリトは、アスナの幽閉先──全プレイヤーの最終目的地≪世界樹≫目指し突き進む……! 道中、妖精種族≪サラマンダー≫のプレイヤーたちの策略により、絶体絶命の危機に陥るキリトだったが、≪シルフ≫の少女・リーファの助力、ナビゲートピクシー・ユイのバックアップを受け、どうにか九死に一生を得る。そしてついにキリトは≪世界樹≫の根元までたどり着く。しかしそのとき、リーファとキリトは互いの≪秘密≫を知ってしまい……。 MMORPG小説「ソードアート・オンライン」、ALO編の完結編。 面白いんだけれど納得がいかない! アスナの救出に向かうキリトの突っ走りっぷりは熱かったし、その後の現実世界の描き方も上手いなと思わされて、基本的には面白かったです。帰還後の平和な様子見てると確かにエピローグだったんだなと納得。アインクラッドの人たちが楽しそうなのには心和んだし、最後の広がり方含めていいエピローグでした。 で、何が納得いかないって、この話にリーファを出したことですよ。なんで絶対的な正ヒロインがいる世界にこういう子出すんですか。スタート地点から見込みが0で、その通りに進むなんて酷すぎる。恋するリーファはかわいかったし、2段攻撃もちゃんと受け止めるかっこいい女の子でもありましたが、それとこれとは話が別。川原さんは極悪だと思います。 次から新展開らしいのは楽しみですが、「キリトさんの所業もそのまま」な記述が気になります。ノーモアリーファ! 評価 ☆☆☆(6) ◆ バッカーノ!1931 臨時急行編―Another Junk Railroad (成田 良悟/電撃文庫) 【amazon】 《あらすじ》 【マンハッタンで待ちます。何時までも貴方を待ちます。どうか、探してください】 発端は大陸横断特急(フライング・プッシーフット)の屋根に刻まれたシャーネの言葉だったのか、グラハムが兄貴と慕うラッドが列車から落とされた瞬間だったのか、もしくは意外な不死者が乗車していた事実に気づかなかったことだったのか? そして終点は本当にニューヨークなのか、DD新聞社副社長のボヤきなのか、不良少年達の友情物語なのか、それとも──実は始まりに過ぎなかったのか? ジャグジーの許で暮らすことになったシャーネと彼女を探し続けるクレア。二人が出会う幻の『1931 回想編』に、多数の後日談を大幅加筆して『1931』編が登場! 新刊が出たので積み崩し、「バッカーノ!」1931列車編の外伝。 色んな巻のキャラが出てきて楽しかったです。メインは1931の後日談ながら、1934に向けての橋渡しを兼ねてるらしくてオールスターな展開。覚えがないキャラもいたので、何人かはwikiで思い出しながら読みました。wiki見てこんなに登場人物いたのか! と驚いたりも。 で、色んな人たちを見ていて、ジャグジー組が一番好きだなーと気づきました。元々1931がバッカーノで一番好きなのもあるんですが、ジャグジーのヘタレ強いところとか、ほのぼのカップルとか、「ジャグジーと愉快な仲間たち」的な雰囲気とか全部好き。救いに来るときまで能天気なのがいいです。 あとはクレア&レイチェル、この組み合わせの再会は面白かったです、シャーネとの再会よりも印象的でした。こういった襲い襲われだった関係が普通に再会できちゃうくらいキャラがイカれてるのは成田さん作品のいいところですね。 過去組の話は気にならなくなってきたので1710は少し様子見、1934出てからどうするか決めます。 評価 ☆☆☆★(7) |
4月9日(金) |
【今日読んだ本】 ◆ 石霊と氷姫 下 (西魚 リツコ/幻狼ファンタジアノベルス) 【amazon】 《あらすじ》 大切な石霊をホッジマンに奪われ、復讐に燃えるテオと、今は王子の右腕として活躍する幼馴染みを追う少女アル。相棒として互いを認め始めた彼らだったが、ついに見つけたホッジマンを追って、2人は道を分かつことに…。 離れ離れの幼馴染との絆が素敵なファンタジー「石霊と氷姫」下巻。 とても惜しいと思わされるお話でした。謀略の渦に巻き込まれていく下巻は上巻にも増して怒涛の綱渡り展開の連続で、アル無理しすぎ! と思いながらのハラハラドキドキで面白かったです。割と悪役がことごとくひどい目にあっているのが印象的、爽快を通り越してちょっと同情しました。 ついに再会した幼馴染の関係もなかなかよかったです。アルを失いたくなくて恐怖するリースにはきゅんとしたし、久々の再会で変わったものも色々とある中で、でも2人の間の大切なものはそのまま残っている感じがよく出ていました。 これでアルとテオの過程をもっと描いてくれていれば……。一緒にいた期間が短い割にアルとテオの絆が強固なのがしっくりきませんでした。特に自分は幼馴染派だったのもあって、これならリースへの気持ちの方が強いんじゃと思ってしまって、アルとテオの恋愛にときめかなかったのが残念。仮にリースを想ったとしてもアルなら身を引いただろうし、嫉妬はアルには似合わないですが、アルとリースの淡い恋みたいなものも見てみたかったです。 次回作も楽しみですが、今度こそ「暁と黄昏〜」を次が出る前に読みます。読みたいです。 評価 ☆☆☆(6) |
4月6日(火) |
【今日読んだ本】 ◆ お師匠さまと雛の魔女 〈赤き災厄〉の逆襲 (香月 せりか/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 キスした男を宝石に変えるという魔術しか使えない魔女・ルーニィのもとに、ある国から使者が来た。ルーニィの力を使って、国を救って欲しいというのだ。師匠に反対されながらも引き受けるが…!? 人間を宝石に閉じ込める「輝石封」だけを使える落ちこぼれ魔女が主役の「お師匠さまと雛の魔女」第2巻。 赤い人おいしいところ持っていきすぎ! タイトルにもなっている「赤い災厄」アヴィエラが大活躍のお話でした。前巻で封印されて、これで大人しくカリヤの冷やかし担当になるかと思いきや、それで収まる人なわけがなく。ルーニィをあっさり手玉にとってからかうわ騒ぎ起こすわでやりたい放題、ルーニィをノリノリで襲ったりするのは楽しかったです。相当な迷惑キャラですが、憎めないところもあってぎりぎり許せる良い悪役だと思います、今のところ。 赤い人が目立っていた分、ルーニィとカリヤの恋路があまり進まなかったのは残念、お師匠さまの気持ちが少し強くなったくらいでしょうか。そのお師匠さまは正体が明かされましたが、伏線の高速回収にはあっけにとられました。伏線張られたときには「おお壮大になっていくのかな?」と思ったのに、10ページ後には明かされるなんて! でもまだこの正体ネタはまだ引っ張るのかも、記憶忘れる展開になったりしないといいんですが。 そして、3人組はもはや空気化しているという。たまに出てきたと思ったらギャグ担当だったり。続きがあるようだったらもう少し活躍を見てみたいです、特にアヴィエラ恨んでる豹君。 余談です。嘘姫の後にこれ読んだら、文字サイズの違いがよく分かりました。18行と16行だと、16行はちょっと損した気分。 評価 ☆☆☆(6) |
4月4日(日) |
【今日読んだ本】 ◆ 平安ロマンティック・ミステリー 嘘つきは姫君のはじまり 東宮の求婚 (松田 志乃ぶ/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 貴女と乳姉妹の秘密を知っている――。脅迫文を受け取り、動揺を隠せない宮子。その上、美貌と才気で次郎君の心をとらえてしまった大姫を前に、なす術もない。そして、ついに次郎君がある行動に…!? 恋が佳境に入ってきた平安ラブ&ミステリー「嘘つきは姫君のはじまり」、一条の大姫編の後編。 蛍の宮かっこいい! ずっと次郎君派な自分も今回は宮さまにやられました。クライマックスのあのシーンを全然気づかずに読んでいたので、分かった時には切なさにうわーうわーと動揺。宮さまの本心の押し殺し方が大人でお兄ちゃんで切なすぎる。こういう時は伏線に気づかないへたれ読み手でよかったなと思います。 宮さまだけでなく宮子の想いも切なさ全開。大姫に嫉妬したりと次郎君への恋心が本物になってきた分、偽姫であることの障害も強くなってきて、甘い言葉に頷けない宮子の葛藤にドキドキしました。確かに次郎君に秘密を支えきれる強さがあるかは分からないものなあ。次郎君視点で見ると宮子がなんで頷いてくれないのかが分からないのもまた切ないし、この恋がどうなるのか続きが待ち遠しいです。真幸は……有子様と幸せになってください。 あと、前回ちょっとなあと思ったミステリ面もよかったです、大姫事件の真相の描き方はうまいなあと思いました。例によって明かされるまで分からなかったんですが、鋭い人なら分かりそうな良いバランスでした。 斎は思ったよりも悪い方向にはいかなさそうですが、いつカードを切ってくるかが怖いですね。これ以上手を組む方向にいくと将来の裏切りありそうですし。 次は別シリーズみたいですが、夏の終わりくらいまでには出てくれますように。 評価 ☆☆☆☆(8) |
4月3日(土) |
【今日読んだ本】 ◆ 傾国の美姫 (夢野 リコ/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 容姿が醜いため村人から蔑まれている秀瑛は、ある日言葉を話す不思議な鏡を拾う。願いの重さの分、命を差し出せば願いを叶えると言う鏡に、美しくなることを願う秀瑛だったが!? 2009年度ノベル大賞受賞作! コバルト新人さん作品、寿命と引き換えに願いをかなえる鏡を手に入れた2人の女の子を描いた中編集。 鏡を手にした2人の生き方が対照的でなかなか面白かったです。中篇2つのうち気に入ったのは、後半の楽師の華夕のお話。鏡に頼らずに自分の力で這い上がろうとする華夕の姿勢がまず好み。死んだ王への敬愛や出会った男への恋心やその他諸々で揺れ動く心理描写もうまくて、揺れて悩んで前に進んだ華夕の弱くて強い生き方が素敵でよかったです。鏡をいつ使うことになるのか、どんな形で使うのかのドキドキもあって楽しんで読めました。 もう1つの表題作は、願いをがんがん叶えてもらう農民の秀瑛が主役。駆け抜けたといっていい生き様は鮮烈でしたが、もうちょっと思慮深かったらなと思わせるところがあったのが惜しかったです。途中から場当たり的に願いをかなえているように見えて、あまり秀瑛を好きになれませんでした。さらに、華夕と秀瑛が対照的なために、華夕を好きになっていくにつれて秀瑛へのネガティブな見方が強まってしまったところも。でも、それだけ2人の対比がうまかったわけで、全体的には面白かったです。 綺麗にまとまっていたし、次回作も読んでみるつもり。 評価 ☆☆☆(6) |
4月2日(金) |
【今日読んだ本】 ◆ 薔薇のマリア 13. 罪と悪よ悲しみに沈め (十文字 青/角川スニーカー文庫) 【amazon】 《あらすじ》 ヨハンを失った《秩序の番人》は力を失い、街にはSIXが唱える「悪徳再生(リヴァイス)」の声が響く。その渦中で、マリアとトマトクンはある重大な決断を迫られるのだった! アジマリと愉快な仲間たちを描いているかもしれないファンタジー「薔薇のマリア」、ルーシー編の完結編。 お姫様だっこ! アジマリはじまってるな! ここ数巻の、マリアとアジアンの距離がどんどん近づいていく流れのままに、この巻でも魅せてくれました。お姫様抱っこを平然とできちゃうアジアンとそれにうろたえるマリア、なんて素晴らしい。マリアの心の中でアジアンの占める割合が誤魔化せないくらい上がっているのにニヤニヤしまくり。それでいて普段はマリアに頭に上がらないアジアン、この関係のバランスが好きだなと改めて思いました。 そして、ついにマリアからの能動的なアプローチが! アジアンよかったねよかったね。このままいってほしいと思いつつ、十文字さんだしそうは行かないんだろうなあと。ここまでアジアン頑張ってきたし優しくお願いします。 でも、アジマリ以外の面はいまいち。相変わらず心理描写の書き込みは凄いんですが、ルーシーが案外何もなく終わったり、ルーシー編3冊で新キャラがんがん出して何を描きたかったのかがよく分からないままでした。SIXの心理がしっくりこなかったせいもあるんですけど、結局今後の伏線張りがメインだったような気が。ただ、最強トーナメントがノリノリだったり、一部戦闘がドラゴンボールばりに派手だったりと部分部分では楽しいところはありました。 ラストがまた凄い引き、過去関連の伏線を考えるのを放棄した身にはもはやちんぷんかんぷん。マリア周りがきな臭いですが、アジアンが幸せになれることを祈るのみです。 評価 ☆☆☆(6) |