3月30日(水) |
4月の購入予定(今月はtxtに格納してみます)。ついに芙蓉2巻が! レガロの謎の新作も読む予定。星海社に気になるものがいくつかあるので、その辺も様子を見つつ。 【最近読んだ本】 ◆ 15×24 link five ロジカルなソウル/ソウルフルなロジック (新城 カズマ/集英社スーパーダッシュ文庫) 【amazon】 15×24 link six この世でたった三つの、ほんとうのこと (新城 カズマ/集英社スーパーダッシュ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 最後の賭けに出る藤堂。究極の試練に挑むマリエたち。笹浦たちが見いだした、東京の奥底に眠る巨大な秘密とは!?〈捜索隊〉は徳永を止められるのか?『完璧な場所』はどこなのか?〈ラノベ史上もっとも長い一日〉がいよいよ完結する! 大晦日の1日を舞台にした、「死」がテーマの群像劇「15×24」の完結編を2冊まとめ読み。 想像していたのとは大分違う終着点でした。 ライトノベルの群像劇といわれて一番に思いつくのが「バッカーノ!」なためか、最後には伏線回収の末の美しい収束が待っていると思い込んでいたんですが、この群像劇の収束先は終盤の一人一人の答えにあったんですね。そういう物語としてみると、考えさせられるものはあったし、面白かったです。一番成長してかっこよくなったと思ったのは聖美、次点はアキホ。電話はずるい。シリーズ通して一番驚かされたのは陶子さん。ファブリのアレは反則。マーチは数年後に大問題起こすと思います。 ただ、そういう物語にしても、回収されない伏線が多いなあという感は捨てきれず。それに、枯野の死あたりからファンタジーな側面が出てきて、それでいてやたら生々しい陰惨さも描かれていて、個人的にはその同居具合に馴染めなかったりもしました。ファンタジーなだけならよかったんですが(陰惨なのが多い話はそもそも苦手)。 犯人当ては、最初から怪しかった人がそのまま犯人で、珍しく当たって嬉しい反面、拍子抜けな思いも。まあ、あの台詞が犯行を後押ししたとかはもちろん気づけてないし、犯行場所もさっぱりだったんですけどね。場所がどうやって推理できるのかが気になるし、「過去作のネタ満載」との文字が刊行当時に目に入った記憶もあるので、これから当時の考察・ネタバレを見てまわってみます。 評価 ☆☆☆(6) |
3月28日(月) |
【最近読んだ本】 ◆ STEINS;GATE―シュタインズゲート― 連鎖円環のウロボロス2 (海羽 超史郎/富士見ドラゴンブック) 【amazon】 《あらすじ》 椎名まゆりに降りかかる“悲劇”を防ぐためタイムリープを決行した岡部倫太郎。彼が世界線の果てで真実を掴む時、新たな「運命石の扉」が開かれる。全ての謎が「収束」するもう一つの「シュタイズ・ゲート」完結編! 時間物の傑作ADV「シュタインズゲート」のノベライズ、900ページのボリュームでおくる完結編。 ゲームと遜色ない面白さでした、凄かった。 ゲームは時間ネタを泥臭くロマンチックに描いた傑作なんですが、シナリオがいいだけじゃなく、携帯電話をはじめとする演出の力も大きいと思っていたんです。なので、ノベライズで面白さを再現できるのかは少しだけ不安もありました。 そんな不安は杞憂でした、海羽さんなめててごめんなさい。ゲームから一部ルートを省いたかわりに追加されたエピソードは、シュタゲそのままどころか、部分的にゲーム以上といってもいいと思います。どれも驚かされて震えて、chap9とか脳汁出っぱなしでしたが、一つ挙げるならchap11。壊れ方から伝わってくる尋常じゃなさと絶望が凄い、このタイミングだからこそより印象が強い。狂い方のセンスあたりは「ラスト・ビジョン」を少し連想しました。 他にも、文章だけでも携帯の存在感がしっかりしていたりと上手いなと思わされるところがありました。一部の数字のブレなど、多分こちらの理解力不足で分からない部分があったのは無念。最後のアレは突き詰めて考えると分かるのかなあ、感想見て周ってみます。 少なくともゲーム既プレイ者にとっては素晴らしいノベライズでした。それに、基本の筋は同じなのにじっくり読んでしまうくらいだったので、きっと未プレイの人も楽しめます。しかし、海羽さんに書かせた企画者はお見事としか。これでまたしばらくは海羽さんのオリジナル作品を待ちわびる日々です。 以下は余談気味。中鉢のあのことってどのくらいで気づくものなんでしょう? 自分の場合、ゲームのかなり終盤でようやく気づいて「おっそ!!!」と叫んだんですが、小説だと試行錯誤がない分、ゲームよりも気づきにくいのかなーと。小説から読んでたら、明かされる前に気づく自信がないです。普通は気づくんでしょうか。 評価 ☆☆☆☆★(9) ◆ 身代わり花嫁は竜に抱かれる (香月 せりか/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 身寄りのない子として育ったリデルに引き取り手が現れた。実はリデルは王女の双子の妹で、大国に嫁ぐ姉の身代わりにされたのだ。だが夫となる王子ルディークとの初夜、とんでもない秘密が明らかに!? 「お師匠さまと雛の魔女」の香月さんの新シリーズ。 幽霊お姉ちゃんが自由すぎで楽しかったです。 昏睡状態になった姉(姫)の代わりに嫁ぐことになった孤児暮らしの女の子、しかし嫁ぎ先にいたのは姉の力目当ての夫で――、といったお約束な設定のお話。で、このお話をお約束じゃなくしているのが昏睡したはずの姉、何故か幽体として主人公の側に。のほほんとした喋り、耳年増、間抜けとシリアスブレイカーで読んでて楽しかったです、特に耳年増がひどい。ちゃんと魅せるところでは魅せてくれる素敵なおねえちゃんでしたが、本国で間抜けっぷりが隠しきれてたかどうかが気がかり。きっと無理。 主役の2人の恋愛話は、初対面の印象が悪いのもあって、かなり展開遅め。でもじっくりと描かれる惹かれ具合は結構好みでした。惹かれてきているの突っ込まれてうろたえたり、ひねくれた言動したりするツン王子かわいい。ただ、じっくりなままで終わってしまったので、もう少し先を見たかった気持ちもありました。 終わり際の4人の雰囲気が楽しかったのもあるし、是非続きを読みたいです。せっかく姉妹と兄弟がいるんだし、2カップル成立希望で。一つの体を取り合う兄弟喧嘩とか素敵じゃないですか(そんな素直さはとても遠そうですが)。 評価 ☆☆☆★(7) |
3月23日(水) |
間がかなり空いてしまいました。ぼちぼち通常モードに戻ります。 メルフォレス1つ。 >「ゴーストハント」お勧めしてくださった方 お勧めありがとうございますー。実はすでに1巻は購入して積んであったりします。小野さんのホラーはかなり昔に何冊か読んで合わなくて、悪霊シリーズは探さずにいたんですが、せっかくリライトされたわけだし、今なら楽しめるかもと思って。来月までには読んでみます。 |