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 10月20日(木)


【最近読んだ本】

六花の勇者 (山形 石雄/集英社スーパーダッシュ文庫)amazon

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《あらすじ》
闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。地上最強を自称する少年アドレットは、その六人、『六花の勇者』に選ばれ、魔神復活を阻止するため、戦いへ向かう。だが、約束の地に集った勇者は、なぜか七人いた。その直後、霧幻結界が作動し、七人全員が森に閉じ込められてしまう。七人のうち誰かひとりが敵であることに気付いた勇者たちは疑心暗鬼に陥る。そして、その嫌疑がまっさきにかかったのはアドレットで――。伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、堂々始動!


ラノベ読み界隈で大人気なので気になった、先月のスーパーダッシュの新刊。前作の「戦う司書」は1巻脱落だったので、合うかなと一抹の不安を抱えつつ手を出しました。

疑心暗鬼を誘発する舞台設定がうまくて面白かったです。
魔王を倒す6人の勇者が選ばれたはずが、なぜか7人いる、偽者は誰だ! な物語。ラノベ版人狼と評されているのをあちこちで見かけましたが、怪しい人が一気に狙われたり、まさにその通り。疑い合う状況作りがうまいなあと思いました。誰もそこまで怪しそうに見えないけれど誰かは確定で黒、そうなると読者視点からは誰もが怪しく見えてくる、というわけで犯人考えながら読むのが楽しい。また、主人公が策を弄する人情家というのもよくて、疑われた状況からの巻き返しが面白かったです。

と普通に面白かったんですが、この物語の期待度がグンと上がったのはラスト。今思うと続くならこれしかない、という展開ですが、読んだ瞬間は驚かされたし、1巻で積み上げた後にこれ、ここからどうなるのかワクワクします。単純に同じことするだけでも、一度崩れた後では別のものが見えてくるはずだし、それだけで終わるとも思えませんし。主人公が白かどうかも分かりませんしね。続き楽しみです。


評価 ☆☆☆★(7)



Fate/Zero2 英霊参集 (虚淵 玄/星海社文庫)amazon

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《あらすじ》
究極の決闘劇、「聖杯戦争」においても手段を選ばぬ“魔術師殺し”こと魔術師(マスター)・衛宮切嗣(えみやきりつぐ)と、あくまで己の騎士道を貫かんとする英霊・セイバーの亀裂は決定的だった。不協和音を抱えた二人を襲う数多(あまた)の英霊たち、そして、切嗣の前に妖しく立ちはだかる聖堂教会の求道者(ぐどうしゃ)・言峰綺礼(ことみねきれい)の影――! これは始まり(ゼロ)に至る物語――。緊迫の二巻!


アニメが大人気の英霊バトルストーリー「Fate/Zero」第2巻。

出会って早々の大決戦が熱い!
1巻で顔見せが終わって、この巻から戦いがはじまったんですが、いきなり凄い盛り上がりでした。2ペアが戦いはじめて、その戦いだけでも駆け引きが色々あって読み応えあるのに、そこにさらに他ペアが次々と加わって、山場たくさんで盛り上がる盛り上がる。キャラの特徴も存分に出ていて面白かったです、ライダーもギルガメさんも豪快で素敵。虚淵さんの戦闘描写は18禁ゲーム時代は特に好きでもなかったんですが、これはFateらしさもあってよかったです。

7陣営で一番気になるのはやはりセイバー組。新キャラも出てきて、切嗣と誰か、という組み合わせに気になる関係が多すぎます。切嗣と舞弥さんみたいなドライだけどしっかりした絆も結構好み。舞弥さんは切嗣よりも先に退場する予感しかしないですが……。

あと評価が上がってきたのがライダー組。1巻のウェイバーは小物にしか見えなかったんですが、アニメをちょっと見てみたら、あれウェイバーかわいいですよ? その視点で読んでみると、ライダーにいろんな意味で振り回されるウェイバーかわいい。認められて喜ぶところとかいいなあ。これからもこのコンビは楽しませてくれそう。


評価 ☆☆☆★(7)