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 10月12日(水)

三国恋戦記やLaLaDXで忙しくて(?)更新遅れ気味です。恋戦記はPSP版発表ですよめでたい、ついにPSPを買うときが。恋戦記は感想書きそびれたのでPSP版出たら書く予定、キャラ皆よしストーリーよしの名作です。


【最近読んだ本】

魔道都の修理屋 あなたのモノにはなりません! (かい とーこ/一迅社文庫アイリス)amazon

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《あらすじ》
太陽神に呪われて魔力を失い没落した一族に生まれた少女イゼア。彼女は、自分に執着している魔道貴族で幼なじみのアーソルドに売られそうになっていた。独占欲が強い俺様男のモノにはなりたくない! 彼から逃げ出したイゼアは、街外れにある魔動機修理師に弟子入りすることに。好きな魔動機とちょっと変わっているが尊敬できる師匠に喜ぶイゼア。 だが、弟子生活を楽しんでいた彼女の前に、アーソルドと身勝手な太陽神が現れて―!?


「詐騎士」でデビューしたオンライン小説作家さんの、アイリス進出作品。詐騎士はWebで以前読んで、何かが引っかかって途中で止まってるんですが、これは気になって手を出してみました。

はちゃめちゃ設定でキャラが魅力的でした。
貴族の愛妾として売られそうになった女の子が、それを防ぐために魔道具の修理屋に弟子入りするお話。この始まり方から、主人公が修理屋として頑張っていく話かと思ったら全然違いました。神様が普通の登場人物としてわんさか出てくるわ、幼馴染の男の子はどんどん不憫化していくわ、濃いキャラがてんこもり。短編形式で進んで、大きなストーリーはなくて、と完全にキャラ小説。ですが、弟子入り物としては師匠が意外と(相対的に)普通の人じみているのがお約束外しで面白かったし、適当な神様やたくましい主人公などみんなキャラがたっていて、最後まで掛け合いを楽しめました。

とここまでが前置き。ぶっちゃけるとアーソルドがおいしすぎるキャラなんですよ! 子供の頃から主人公のことを強引に支配しようとするストーカーキャラ、という最悪な第一印象から、だんだん見えてくる主人公好きっぷりがたまりません。傍から見ると素直さ0の俺様だけど好きっぷりダダ漏れ、でも主人公は完璧に嫌がらせだと誤解。自業自得とはいえなんて不憫な! なんてかわいい! なんでここまで最悪にねじれてしまったのか、幼い頃の2人をとても見てみたいです。アーソルド母はとても楽しんでそう、馬鹿息子と思ってそう。

文章少し引っかかる点もあったんですが、それを上回るキャラの魅力でした。作者さんのサイトに番外編があったので読んでみたところ、これもアーソルドメインでごちそうさまです。頑張れ頑張れ、これは不憫の星になれる(不憫の星:不憫から脱却できる奇跡の人)。続きがあるかどうかは分かりませんが、どうやらこの作品はスピンオフで本編があるようなので、そちらを読んでみようかと思ってます。


評価 ☆☆☆★(7)



ご主人様はご機嫌ななめ (宇津田 晴/ルルル文庫)amazon

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《あらすじ》
三か月以内に借金が返せなかったら金貸しの後妻!? 借金返済のため、パミーナは高賃金だが三日と人が続かない"悪魔の屋敷"で働くことに。しかし、屋敷の主・美貌の天才博士クルトは、一筋縄ではいかない人間不信の変わり者で!? 「泣いて逃げ出すまでいびり抜いてやる!」と辞めさせる気満々のクルトとの勝負を受けて立ったパミーナ! なのに、いきなり甘い言葉を囁かれ、ときめいてしまい!? 人生を賭けた恋と勝負の行方は?


「レディ・マリアーヌ」シリーズで良い恋を見せてくれた宇津田さんの新シリーズ。

意地張りあう主役カップルがかわいかったです。
借金を返すために「悪魔の屋敷」で働くことにした女の子が主役のお話。この主人公パミーナが、屋敷の主のクルトに認めてもらおうと奮闘する様子が楽しかったです。クルトが無理難題いって、パミーナがなんなくこなして、クルトがムキになって、と意地の張り合い。こういう喧嘩相手な関係って好きです、流れるように出てくる言葉の応酬が微笑ましい。意地張りの中で、お互いを認めて意識するようになる流れも自然でよかったです。

で、この話のメインは、戦ってるうちに知らぬ間にパミーナに惚れてるクルトさん。惚れてる事実から必死に目を背けようとするのが大変かわいい。「あいつにもいいところは1つくらいあるだろう」と数え始める→気づいたら一杯ありすぎてうろたえる、の流れが最高でした。

ただ後半、ライバルキャラが出てきてからは、話の展開が強引な気がしてパワーダウンを感じました。クルトさんがややひどすぎるし、パミーナもお人好しすぎますし。2人ともかわいいところもあるんですけれど、もやっと。ライバルがすっきりしないままですし、このライバルいなければ、と思ってしまいました。

結賀さんのイラストで新作が発表されてますが、この終わり方だと純粋な続きはなさそう。スピンオフか別キャラの話でしょうか、いずれにしても期待。


評価 ☆☆☆(6)



 
 10月6日(木)

画像ミスやらかしてました……。久々な気がしますが、気づいてなかっただけという恐れも。


【最近読んだ本】

はなかおる 淵国五皇子伝 (古戸 マチコ/一迅社文庫アイリス)amazon

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《あらすじ》
「これで、おれたちは、夫婦だ」 皇子たちにかけられた呪いを解くため、西の都から淵国につれてこられたカナン。奇跡の実の力で二人の皇子の呪いを解き、カナンは婚約者となった善皇子と幸せな日々を過ごしていた。ところが、第三皇子・郷の姉が戻ってきたことで皇子たちとの王宮生活は再び大混乱に…。その上、郷皇子がカナンを妻にすると宣言して――!? 西洋乙女と皇子たちが繰り広げる、中華風王宮恋愛ファンタジー!


個性豊かな5兄弟と西洋ヒロインによる中華ファンタジー「はなひらく」シリーズ第3巻。

色々進展があって面白かったです。
今回は繁と郷編ということで2人の物語も面白くて、でも一番好感度あがったのは善でした。相変わらず面倒くさい人ではあるんですけど、今回カナンの嫉妬が結構理不尽でちょっと善に同情したところに、幼い頃からの想いが見えて。律派なのは変わりませんが、善とカナンとお似合いだなという気持ちにストンと落ち着きました。その後も結構頑張ってましたしね、今回の善は。いいオブラート、いい押しだったと思います。そんなわけで、決して幼い善がかわいかったから好感度あがったわけではないです。一因なだけです。
あとは晃。律との主従は2巻から大好きだったわけですけど、今回の破壊力も凄かったです。天然の律にやられちゃう晃がかわいすぎてもう。匂いつけっていうのは大変なときめきですね、変な声が出かけました。これは誰だって落ちる。

キャラだけではなく、シリアス方向にも進展があった今回。皇帝の正体はびっくり、そういう方向に進むとは。終着点らしきものが見えて、最後はカナンたちと皇帝の対決になるのかなとワクワク。会いたいといっているのは誰なんでしょう、今までそんな執着ありましたっけ……。

あとアニメイト特典のペーパー、これも凄くよかった。紙1枚に5兄弟の関係が詰まってました、チビ律に繁と郷の仲のよさに、この兄弟たちかわいすぎる! さて、順番にきて、次は啓編でしょうか。パフュームとの関係がどうなるのか気になるところです。


評価 ☆☆☆☆(8)



銀の竜騎士団 王女とウサギの秘密の王宮 (九月 文/角川ビーンズ文庫)amazon

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《あらすじ》
王女シエラの初外交、失敗は許されない!! シエラは身分を隠し、竜騎士団で修業中。鬼隊長スメラギには怒られてばかりだけれど、そばにいたお想いはつのっていくばかり……そんな中、シエラは王女として帝国の皇子の接待を命じられる。だけど、その側役にはスメラギがつくことに!? 王女とバレれば今の関係が壊れちゃう!! 「今度こそ絶対気づかれる!!」秘密がいっぱい王女と竜騎士の二重生活、一体どうなっちゃうの!?


正体隠した王女の頑張りが素敵なラブファンタジー「銀の竜騎士団」第2巻。

ないわー隊長、ひどすぎる!
1巻で壮絶な鈍感さを見せつけてくれた隊長。今回こそは気づくだろうと思ったら……ありえなかった。無意識に目を背けてる節があるとはいっても、いくらなんでも鈍感すぎですよ! 鈍感見たいって言いましたけど、もうちょっと自然に! 鈍感な以外は文句ないし、ルーシェの動揺楽しいんですけど、これは気になっちゃいました。
ただおかげで、カイトが随分おいしいポジションになりました。正体気づいて圧力かかって、秘密を共有してくれるはずの隊長は役立たずで、抱え込んで不憫一直線! ルーシェを気にし始めたところで、というのも良いです。隊長との仲も感づいてきてるみたいだし、ルーシェの後押しするところとか見たいなあ。いや仲良い2人も見たいんですが、それは無理そうなのでならば不憫をと。

と、男性陣もいいんですが、このお話はやっぱりルーシェ。自分のできる範囲で精一杯 頑張ってる姿がかっこいいです、だんだん王女らしく見えてきました。その一方で、普通の女の子として恋をしてるルーシェもいて、隊長にドキドキしているのがかわいかった! どちらの姿もルーシェらしいと思えて、この子好きです。3巻ではどんな姿を見せてくるのか楽しみ。


評価 ☆☆☆★(7)



 
 10月2日(日)

今月の購入予定。びっくりする少なさ。積み読みます。

悪魔のような花婿 ダイヤモンドは淑女の親友 (松田 志乃ぶ/コバルト文庫)
身代わり花嫁と公爵の事情 (奥山 鏡/ウィングス文庫)
楽園の蓮(喜多 みどり/角川銀のさじシリーズ)
瞳の中の大河 (沢村 凛/角川文庫)


【最近読んだ本】

贅沢な身の上 ときめきは海を越えて! (我鳥 彩子/コバルト文庫)amazon

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《あらすじ》
花蓮との仲が全然進展せず、ふて腐れる麗鋒国皇帝・天綸。そんな彼の気も知らぬ花蓮は、いつも通り後宮を抜け出して趣味の買い物に出かけていた。そこで、国家機密を盗んだ疑惑で皇城警吏に追われる留学生の青年と出会い――!?


ゴーイングマイウェイな妄想少女が主役の後宮小説「贅沢な身の上」第2巻。

むふむふむふむふむふむふ、あー疲れた楽しかった!
1巻では素晴らしい妄想で楽しませてくれた花蓮さん。その妄想は今回も健在、どころか凶悪化してました。1巻のときは花蓮のキャラに圧倒されて傍から見るのが楽しかったんですが、今回は慣れたせいか妄想に共感することが多かったんです。そのせいで口元がむふむふ動く動く。シィファ主従のロマンス妄想にむふむふしたり、駄目皇帝と有能宰相の主従にむふむふしたり。なんでこんなツボついてきますかこの子は。
おまけに花蓮視点以外でも、駄目皇帝の残念っぷりにむふむふしたり、迫られる花蓮さんにむふむふしたり、むふむふポイントがたくさん。小説まで書いちゃう天綸がほんとに残念すぎて楽しいんですよ。もう口元動くの抑えるのが大変でした。正直抑えられてた自信がないです、ごめんなさい。

ストーリー? そんなものはむふむふのおまけです。花蓮さんの一家の運のよさ半端ない。でも真奏さんはいい新キャラでした、花蓮さんの目の前に男の少女小説家もっていくとかなんておいしい。続きも妄想だけでまだまだいけそう、楽しみです。
以下余談。途中の「そんないい歳をした男がトキメキ小説を〜」がグサっと刺さりました、おのれ天綸。すぐに抜けましたけどね、面白いんだから仕方ない。


評価 ☆☆☆☆(8)



魔法書の姫は恋をする 守護者の誓い (薙野 ゆいら/角川ビーンズ文庫)amazon

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《あらすじ》
ソフィアは、最愛の兄を捜すために入った組織の<騎士>で相棒のアレクシスと、大学生活を送っていた。そこに新たな図書館長が赴任してくる。その正体はアレクシスの父。親子の確執を知り、策を講じるソフィアだけれど、アレクシスが婚約者と密会しているのを目撃してしまう! 動揺を隠せぬまま、アレクシスと共に任務に向かうことになり!? 「この気持ちが恋なの!?」アレクシスの秘密にも迫る、揺れる恋心満載の第2弾!!


危険な真書を回収するエージェント少女が主役のファンタジー「魔法書の姫は恋をする」第2巻。

駄目だこのお兄ちゃんなんとかしないと……ネリーさん頑張って!
1巻の後半でなかなかの兄馬鹿を見せてくれたフィンレイ兄さん、今回はフルに出番あるだけあって期待通りの兄馬鹿でした。一般男子を徹底的に叩き潰す大人気なさが凄い。リコスもいじめるし、もう少し大人になってください。ソフィアの目の曇り方もすごい、これが長年の刷り込みですか。
でも、ソフィアとの関係よりも一層気になるのが、侍女のネリーとの関係。1巻のときから気にはなっていましたが、今回中盤の2人の会話が凄くよかったです。家族間の気の置けない台詞と、それを超えた親愛を感じさせる台詞。フィンレイのネリー見る視線がいいなあ。ネリーさんの悟りっぷりも好き、告白はどっちからになるんでしょう、楽しみ。

メイン2人は順調な恋路の一言。ソフィアが一歩一歩気持ちを積み上げていく様子に、安心してドキドキできます。安心とドキドキってなんか矛盾してますがそんな感じ。アレクシスの親子喧嘩はベタベタすれ違いかと思ったら、案外微笑ましかったです、いいお父さん。
ラスボスみたいなキャラが出てきましたが、ほどほどにしてもらって2カップルの進展に期待で。


評価 ☆☆☆(6)



死神姫の再婚 薔薇園の時計公爵 (小野上 明夜/B's-LOG文庫)amazon

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《あらすじ》
『死神姫』と噂の天然系・アリシアの再婚相手は、悪名高くて誇り高い《強公爵》カシュヴァーン・ライセン。一風変わった新婚生活(愛人メイドつき!?)は相変わらず甘いムードとは無関係……の、ように見えて微妙に進行中? ある日、夫婦揃って結婚報告をするためアズベルグの前領主・ディネロのお屋敷を訪れることに。初お泊りに嬉々とするアリシアだか、その訪問には複数人の陰謀と、意外にも暴君夫の"焼きもち"が絡み合って──!? 第9回えんため大賞ガールズ部門受賞作、会心の第2弾!!


ビーズログ文庫の看板シリーズ「死神姫」シリーズ第2巻。以前1巻だけ読んで、その後なぜか2巻に手のばさなかったんですが、「床ローリング! 甘い!」って感想を見てずっと気になってました。で、そろそろ頃合かと思い読むことに。

改めてのはじまりな印象を受ける2巻でした。
1巻を再読したら割と綺麗にまとまってて、それが2巻読まなかった原因だったのかなと思いつつ。この2巻は、改めてティルナードの問題に踏み込んで、メイン2人の恋心が育ちはじめ、と仕切りなおし感がありました。ティルはなかなか成長しない子供っぽさに結構イライラしましたが、過去が思ったよりも陰惨で気持ちの揺れに納得できたし、カシュヴァーンに反発しつつ根っこでは懐いてるのがかわいいので、読み終わった時点では好きなキャラに。今後メキメキと大人びていくんでしょうね。
カシュヴァーンは、なるほどこれはベタ惚れコース一直線ですね! アリシアがまだ初恋芽生え、というのもびっくりでしたが、カシュヴァーンの惚れっぷりにもびっくり。嫉妬心と無邪気さのアンバランスおいしいです。守り石投げた後のやりとりとか見るといい夫婦になりそう、しばらくはカシュヴァーン振り回され、アリシアドキドキ、でしょうか。

他の脇役では今のところルアークが好き、こういう「面白いもの好き」なキャラって見ていて楽しいので気に入ること多いです、うさんくささも○。ノーラはどこまで粘るんでしょうね、しつこいのは苦手なんで程よく別の相手を見つけてくれるといいんですが。

5巻か6巻まで購入済なので、続きもどんどん読むつもり。


評価 ☆☆☆★(7)