| 10月14日(日) |
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＜最近読んだ本＞ ◆ デ・コスタ家の優雅な獣 (喜多 みどり/角川ビーンズ文庫) 【amazon】 
「シスター・ブラックシープ」の喜多さんの新シリーズは、マフィアなファミリーに引き取られた女の子が主役のお話。 スリリングな展開がよかったです。主人公が結構口ごもりやすくて気弱な女の子で、三者三様でみんな危険そうな兄弟との出会いあたりは、まあ普通に面白いかなといったくらい。 が、ある事件が起こって主人公が自分で動くようになってから一気に面白くなりました。一歩間違えれば死亡という状況の中、主人公がドキドキしながら行動を起こしていくのがとってもスリリング。対ダリオと対エミリオが特に好き。そして「悪い子になっちゃう」はなかなかの衝撃でした、こういうヒロインは新鮮。このヒロイン像だったり、とことん裏社会が舞台だったりするのが、普通の少女小説とは一線を画していていいなと思いました。 あとは恋愛的にも非常においしい設定が！ 血がつながってるかどうか確証がない状況っていいですよねこれから絶対。きっとストーリー的にはエミリオが正しいんでしょう、どういう経緯でそこにいくのか楽しみにして、そろそろ出る次巻を待とうと思います。 評価 ☆☆☆☆(8) ◆ 銀の竜騎士団 黒の皇子とウサギの誘惑 (九月 文/角川ビーンズ文庫) 【amazon】 
正体バレイベントが終わって新章突入の「銀の竜騎士団」第5巻。 シリスかっこよすぎるでしょう（2巻連続2回目）。何ですかこの全部見通している人は、どれだけ遠大な計画練ってるんですか。針の糸通し続けて幸せつかもうとするとかどんだけですか。シエラたちの最大の問題が解決した今、どうしてもシリスに目がむいちゃいます。相手は候補的には現女王しか見えないんですけどどうなんでしょう、血縁関係除けばハードルの高さ的にもマッチしてるんですけど。 ストーリーは、敵方が意外と複雑なのに驚かされました。 三人の王子に皇帝、さらには別の大国、と入り乱れて、収集つくのかなとちょっと心配にもなるくらい。第一皇子はいけ好かないけどちょっと応援したくもなる微妙なポジションですね。皇帝はもっといけ好かないですが。出てきていきなり仕掛けてきますかあなた。この流れは、どこかでスメラギさんが思い込んで先走って事態が変な方向に動くのが見えるんですが、どうなるんでしょう。とりあえずシリスが幸せになる展開を願ってます。 評価 ☆☆☆★(7) |
| 10月7日(日) |
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あれ10日も更新開いてました。また1本ノベルゲーやってたせいです、PCゲーはPC前にいる時間が奪われる。これでしばらくゲームは控えるつもりなので、通常営業戻ります。 ＜最近読んだ本＞ ◆ ブレイブレイド１ 遺跡の虚人 (あやめ ゆう/C★NOVELSファンタジア) 【amazon】 
「RINGADAWN」が素晴らしかったあやめゆうさんの新シリーズ。新シリーズの期待8割、少し今風になったあらすじへの不安2割で望んだら、 あやめゆうさんらしさ全開で面白かったです！ 剣と魔法の世界が舞台で、国を救った英雄の父、出来のいい妹をもった少年が主人公の物語。この少年ジンが非常にかっこよかった。 前作の灰色狼っぽい雰囲気でシニカルな言動するキャラなんですが、だからといって境遇にへこたれているわけではなく、諦めない生き方をしてるんです。諦めない主人公って好きなタイプの1つで、しかもこのジンの場合、1つの目標を諦めないのではなく、生きて前に進むことを諦めないっていうのがまた格好いい。斜に構えていても、自身が選んだものに対しては熱くなる。こんな主人公をあやめゆう節で描かれたら、面白いに決まってるじゃないですか。あやめさんの文章は感傷的な心情をサラッと描かせたら天下一品だと思ってます。 ヒロインたちも皆かわいいだけじゃなく、それぞれの考えもっていて魅力的。中でもこの巻は妖精のエリスがよかった。異物感がある中でのジンとの友人関係がいいし、自身の背景を知ってからの選択が素敵。”人間の魔法は心で使うのだから”にはグッときました。妹はこれから絶対かっこよくなるし、アニスは今のところは変キャラな魅力が強いですが、背景が分かるとさらに魅力的になりそう。 虚人やオーバーテクノロジーの謎をここからどう展開していくのか。大人世代もまた立ち塞がるだろうし、巻頭についている地図が大きくて、今後の展開の広がりが予想されてワクワクします。RINGADAWN以上のものを見せてくれるかどうか楽しみ。 評価 ☆☆☆☆(8) ◆ 贅沢な身の上 ときめきは夢と幻の彼方へ!? (我鳥 彩子/コバルト文庫) 【amazon】 
ゴーイングマイウェイ少女と残念陛下の中華風ファンタジーの第5巻。 いつも通り、いつも以上の残念陛下でした。前半、会う人会う人に花蓮人形に恥じらってること指摘される陛下がもう本当に残念でですね。この人駄目だと改めて感じました。それでいて攻めるところは攻めるんですよねこの陛下。花蓮は押さないとダメそうですし平時は逃げますけどね、泣かせるのは良くないですよ。前巻もそうですが、陛下の強引さ見ると、どうも花蓮の肩持っちゃいます。もっと寸止めを、もっと残念を！ だから最後花蓮さんが陛下にクラっとしてるのはいただけませんね、そりゃ少しはかっこよかったですけど、10巻くらいまでは寸止めしていいんですよ？ 敵さんが残念化するのはちょっと意外。駄目だ花蓮に惚れるよりはまだ傀儡ルートの方が幸せになれるぞきっと、止まれー！ いや傀儡よりはマシでしょうけど、陛下いる時点で不憫確定でもありますし、とっとと側にある別ルートに入ってくれることを祈るばかりです。残念度合では陛下に勝てないわけですしね。 ネタの行き過ぎ感は一回りして気にならなくなりました。現パロまでくると、もう行くところまで行ってしまえという気分。現パロちょっと楽しかったですし。あと、壺ないことに憂う劇場関係者さんたちも楽しい。 ネタでよかったのは紫夕さん関連。この少女小説好きたちの妄想がすごい。活き活きしてる真奏さん好きだなー。三角関係のうち片方の彼はどうやら鏡王朝に関与してそうですし、どうなるのかが気になるところ。気になるといえば鳴鳴も。少しずつ少しずつ進展してるみたいで、どこかで落ちてくれるでしょうか。 評価 ☆☆☆★(7) ◆ 幽霊伯爵の花嫁 偽りの聖女と地下牢の怪人 (宮野 美嘉/一迅社文庫アイリス) 【amazon】 ◆ 幽霊伯爵の花嫁 悪魔の罪禍と忘れられた愛嬢 (宮野 美嘉/一迅社文庫アイリス) 【amazon】 
幽霊伯爵シリーズの4巻と5巻を2冊まとめて。何故まとめてかというと、4巻読もうとしたら5巻で途中まで読んでしまったからです。 ルルル文庫さんは奥付の著作一覧に最新刊（その巻自身）を載せない仕様なのを今回知ったんですが、良くないと思います。奥付で巻数を確認しようとして4作しかなかったから、4巻だと思ったじゃないですか！ ……作品の名前違うんだから気づくべきですよね。いやでも、なんでこんな仕様なんでしょう。他所は大抵最新刊も載せるのに。 それはさておき内容は、安定のサアラさんでした。このシリーズはサアラがいつも斜め上の発想を見せてくれて、それに謎解きでも分かりやすいようで発想にないところを何か1つは仕込んできて。途中は結構（ジェイクやジェイクのせいで）やきもきするんですけど、最後にはスカっと驚かせてくれるのが面白くて好きです。ブライアンの真相とか気づけそうで気づけなかったので爽快でした。 ジェイク様は毎回ハラハラさせられてますが、巻を経てだんだん夫婦関係の絆も強まってきたように思えます、巻末にあるジェイクとのイチャイチャがニヤニヤできて楽しい。ジェイクが素直で積極的なのがいいです。 他のキャラではダントツでアシェリーゼ様とフィナが素敵。フィナが加わってからアシェリーゼ様がますますかわいくて、出てくるたびに目がいっちゃいます。全くブレない素直じゃなさがかわいい、理解者のフィナも加わってかわいさがさらに増したような。 最新刊の方ではエリオスも目立ってましたね。ようやくお父さんから言葉かけてもらえてよかったねと思っていたら、なんだか目をつけられてしまったようで。これは苦労多そうですけど、能力高いみたいですし頑張れ頑張れ。 評価 ☆☆☆★(7) |