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＜最近読んだ本＞

◆ ミレニアムの翼１　320階の守護者と三人の家出人　(縞田　理理/ウィングス文庫) 【amazon】
　

先月のウィングス文庫の新シリーズ、便利屋が色んな家出人を抱え込むことになるスチームパンクファンタジー。

いい苦労人の主人公でした。冒頭、行き場がない謎の家出少年を文句言いつつも連れ帰った時点で、これは好みな主人公だと察したら案の定。家に居着く面々がまた見事にマイペースで、いつの間にかペース握られて面倒見ている、そんなやりとりが楽しい。こういう苦労性の人って大好きです。
特に王女様出てきてからがよかったです、世間全く知らない王女様の世界広がっていくのがほのぼのニンマリ。

スチームパンクな世界観も面白かったですね。塔の1000Fから落下する王女様を重力制御で見事にキャッチ、とか燃える。荘園の遥か先の外世界がどうなっているのか気になるところですが、そのあたりは先々出てきたりするんでしょうか。

強烈だったのが、最後の引きの爆弾。思わず「えっ？」って声が出てしまったくらいに意外な展開で、これは続きが気になります。と言いつつ、もう本誌で読んじゃったんですがね！　面白かったですし金星番外編も載っているので、みんな本誌買うといいと思うんです。

書き下ろしのジョニーを読んで、そういう恋情っぽいもの出すなら男装でいいじゃないですか！　と一瞬思ったものの、女性でこの設定だと危険だし生々しいよね……と却下。何か別の作品でも全く同じこと思った気がするんですが思い出せない。それはそれとして、この気持ちどう落とすんですかねー、最後も居着いて終わりそうな感じはありますが。 ともかく2巻も楽しみ。

評価　☆☆☆★(7)

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◆ RDG4　レッドデータガール　世界遺産の少女　(荻原　規子/角川文庫) 【amazon】
　

アニメ放映も近づいてきたRDG、後半戦突入の第4巻。

変化が色々とあって面白さが増してきました。まずは冒頭の泉水子日記を読んで、泉水子が随分と主張できるようになったなあと実感。そして深行への意識が変わりつつあるのにオオっとなる。4巻では全体的に泉水子→深行の感情が面白かったなと思います。泉水子の性格上、直接的に描かれなくて、でもはっきり意識しているのが変わってて新鮮。ニヤニヤというよりはドキドキ＆少しほのぼのな感情だなと。

そして、衝撃だったのが姫神から明かされる事実。そんなSF的な物語背景だとは思っていなかったのでびっくりでした。姫神は別の泉水子の線が強そう？　とすると和宮はもしかして？　な感じで色々気になります。合ってるかどうかはともかくとして、相当に壮大な話になりそう。

さて文化祭がどうなるのか。高柳は思ったより骨がありそうですが。文庫落ち待つか図書館利用するか、いずれにせよ続きもそのうちに。

評価　☆☆☆★(7)