10月13日(日) |
このサイトではあまり言及してませんが、広島カープファンを長年やっていたりします。というわけで、 祝・CS1stステージ突破! 勝利自体がまず嬉しいし、内容も攻め良し、守り良し、走り良しで見てて楽しい。特に守備に痺れることが増えたなーと思います。シーズン途中は割と諦めててすいませんでした。2ndは何試合かドーム行ってきます、シリーズ行けますように。 <最近読んだ本> ◆ 恋と悪魔と黙示録 身代わり王女と百年の虚無 (糸森 環/一迅社文庫アイリス) 【amazon】 ちょっと藻悪魔がかわいすぎるんですが!!!!! シリーズ第2巻は、神魔と契約した女の子が、他国に訪れて悪魔調査を行ううちに、その国の奥深くの謎が見えてきて……、というお話。なんですが、そんなストーリーなんて二の次と断言できるくらいアガルがかわいい。1巻でもかわいかったですけど、2巻ではそれ以上。なんで神魔で凄い力持ってて傲慢一直線な設定なのにこんなに純情なんですか。喋り方は偉そうなのに、そこから出てくる言葉が純情すぎて、でも時々ひねくれてて、ギャップにニヤニヤニヤニヤせざるをえません。「このぼくでさえかわいらしいと思うのですよ」ってなんですか、何でそんな言い回しするんですか。こういう風にヒネクレたと思えば、直球で告白だろそれな台詞出たり、赤面で無言になったり、もうなんなんですか。 それに加えて、レジナの方も反応がかわいいからもうたまらないですよね。この2人といるヴィネトは大変です、もしここに恥ずかしさでダメージ受ける某ギップルがいたら恥ずかしすぎて死んでる。2人ともすれ違いすぎと思うところも少しありましたけれど(特にレジナ)、ちゃんと最後は気持ち通じ合ってよかった。で、甘かった。「恥ずかしい台詞禁止!!!!!!」って叫びたくなりました。 ヴィネトも普通の作品ならヒーローとタメ張れるくらいに魅力的な対抗キャラなんですけどね、ちょっとアガルが強すぎる。ストーリーの方も一つの謎をうまく見せたなとは思うのですけど、この作品に関しては主役2人の関係だけ見れればいいやという気分です。次の2人がどこまで甘くなるのか。とりあえず電車内で読むのはやめておきます。 評価 ☆☆☆☆(8) ◆ 贅沢な身の上 ほら、眸がときめきを伝えるから! (我鳥 彩子/コバルト文庫) 【amazon】 つ、ついに花蓮がちゃんとデレた! 寸止我愛協会が規定する20巻の折り返し地点で花蓮が完全に恋する乙女に。今まで押して押して押して押してきた陛下がアイドルとして引くことで恋心が刺激されましたか(無自覚ですけど)。単純に押して引くだけじゃ駄目で、ここまでやらないと駄目だったんですね、なるほどー。陛下は全然気づいてないからまだしばらくかかりそうですけど、20巻までは寸止め行かないかな? ずっと残念ライバルだった唯翔は、まさかの方向性に。鳴り物入りで出てきた王朝の子孫がこんなオチになってしまうのがこのシリーズらしいです。本人が幸せそうだし、これはこれで良いオチだったかなと。 主役2人以外では鳴鳴と理央が大分固まってきましたね。鳴鳴が理央のことかわいく思うところでニヤニヤしました。理央の方は、何故だか気になってるところからもう一歩理由が増えるとときめき増すのでお願いします。 あとは壺娘プッシュの皆さん、書き下ろしのおっさん2人あたりが楽しかったポイントでした。次巻は過去の人が出てくるようで、ちょっと引き延ばしが不安。両想いも近そうですし、ここからはあまり寸止めなしに進んでほしいところですが、逆にここから寸止め本番ですか……? 評価 ☆☆☆(6) ◆ 氷の肖像 ブローデル国物語 (橘香 いくの/コバルト文庫) 【amazon】 先日読んだ四旬節の恋人が大変よかったので、橘香さんの初期作品の積み崩し。この作品は一時期は定価オーバーの価格がついてましたが、今はお求めやすい値段になりました。ちなみに今確認のためにamazon見に行ったら「2010年に注文しました」とあって積み期間を突きつけられました……。 王道なシリアスでホッとする話でした。「翠緑の森の騎士」では悪役として出てきた男女が主役のファンタジー。陰謀から逃れなれない亡命貴族と、彼を心配する幼馴染侍女の物語がメインで、翠緑とは違って全編シリアス。橘香さん作品はコミカルな部分が好きで読んでいるので、個人的な好みとは外れていたのが残念でした。 とはいえ、シリアスな物語としてはちゃんと楽しめました。孤独だったニノンがマルセルの言葉に救われる様子や、一度突き放されてからの綺麗なハッピーエンドなど、ホッとできるお話なのが良かったです。ニノンの側からいく告白シーンが王道で好き、かっこよさを見せてくれる女の子っていいですね。 ちょっとかわいそうな人もいましたが、翠緑のときから決まってた運命なのでこれは仕方ないですね。サンクヴェリテとブローデル国の残りもさくさく読んできます。 評価 ☆☆☆(6) |
10月6日(日) |
<最近読んだ本> ◆ 2.43 清陰高校男子バレー部 (壁井 ユカコ/集英社) 【amazon】 壁井さんがおくるバレーボール青春小説。ソフトカバーで男子主人公なので最初はスルーしてたんですが、評判の良さに手に取りました。 良い関係が一杯の青春スポ根でした。 とある弱小校のバレー部に、強豪校出身の訳ありの1年生が入部することで動き出す物語。面白かったポイントは大きく分けて2つで、まず単純にスポ根として面白かった。気難しいセッター1年生、明るいエース候補の1年生、弱小バレー部を支えてきた3年生2人、クールな2年生、といった部員たちが、努力してチームワークも噛み合って強くなっていく様子はなかなか胸が熱くなるものがありました。特に小さくても気持ちも努力も負けてない小田先輩の本気に燃えました。 でも、この作品のメインはスポ根よりも人間関係。3組のペアがいて、それぞれがこれぞ青春って関係を繰り広げてました。心ないことを言って傷つけてしまったり、相手の気持ちを全然分かっていなくてすれ違いかけたりもして。それでも2人の間には確かな繋がりや想いがある。そんな関係にゴロゴロキュンキュンでした。 3組どれも良かったですけど、一番に挙げるなら黒羽と灰島の主人公コンビですかね。中学で仲違いしてしまった後も想いが離れるどころか強まっていたのがおやばい。「黒羽なら打ちます」に撃ちぬかれました。お前1年も離れてたのにその発言! 2人ともお互い好きすぎる。入部してからもデコボコですけど、息合ったときが気持ちいい。道場破り痛快でした。 棺野と末森のペアは本編にはかなりハラハラしました、魔がさして出ちゃう感情って怖い。そして終わってからはじまるところが好きです。エピローグの棺野の自覚にときめきました。 小田と青木のペアは、ちょっと狙いすぎだろおおおと叫びたくなる青木→小田の気持ち。通じてないのがなんて歯がゆい。こんな露骨なのに釣られクマー、ええおいしいですよね。 続きもそのうち出るみたいです、スポ根的にはまだまだ先が見たかったので楽しみに待ちます。 評価 ☆☆☆☆(8) ◆ 紅玉は終わりにして始まり 時間旅行者の系譜 (ケルスティン・ギア/東京創元社) 【amazon】 「ドイツで100万部突破!」なタイムトラベル&ロマンスなファンタジー、3巻構成の第1巻。おむらさんの感想に釣られて読みました。 時間物はいいなあ、と思わされるはじまりでした。 主役はタイムトラベラーの家系に生まれた女の子のグウェンドリン、本当は従姉妹がタイムトラベラーのはずなのに、何故か自分がタイムトラベルしてしまって……、というところからはじまる物語。全体的に海外のティーン向け小説の色が強いお話で、グウェンドリンもそれらしく明るくてちょっとそそっかしい平凡な女の子。タイムトラベルがはじまらない序盤の方はそれほど惹かれずに読んでました。 グッと面白くなったのは、タイムトラベルで未来の自分と男の子のシーンを目撃してしまうあたりから。今の時点からは想像つかない恋人っぷりで、そんなキスシーン見せられたら、どういう道筋辿ってそこに行き着くのか俄然気になって読む手が進みました。 また、このあたりからタイムトラベルの設定や謎周りが見えてきたのも面白くなった要因。タイムトラベラーをまとめあげて組織を作ったサンジェルマン伯爵は何を求めて動いているのか? 出奔した親世代2人は何を止めようとしているのか? 親世代とグウェンドリンの関係をどう見せてくれるのか? などなど疑問がどんどん出てきて、過去に行ったときの冒険にもハラハラするところがあって、後半は一気読みでした。 ロマンス的にも、嫌な奴だけど顔は好みなタイムトラベラー仲間を好きになっていくお約束が楽しい。ちょっとギデオンはグウェンドリンのこと好きになるの早すぎな気がするんですけどね。お前ちょっと前までイトコのこと大好きな顔してただろ、とツッコミ入れざるをえませんでした。海外小説だとこんなものなのかな。 色んな行方が気になるので残り2冊も読もうと思います。 評価 ☆☆☆★(7) ◆ 二人の脱獄者 蒼穹に響く銃声と終焉の月 (九条 菜月/C★NOVELSファンタジア) 【amazon】 監獄の謎を探るために派遣された軍人看守が主役のファンタジー第2巻は、おじ様出る出る詐欺がひどい巻でした。1巻あとがきで次はおじ様メインと書かれていたので監獄の謎を巡る謀略と政争にワクワクしてたんですが、監獄メインじゃないですかー! あとがきに次こそは出ると書かれてるので、3巻を待ちます。 そのこともあって、1巻に比べると物足りない巻でした。バシュレ周りのお話とかは地味に面白いんですけど、1巻での模擬戦みたいな盛り上がりポイントがなく、謎もあまり進まなかったのが大きかったかな。 そんな中、2巻でのハイライトは隊長のララファさん。一体何を企んでいるのかと思ったら、なんて残念なお人。この人がヒロイン……ないか。妹設定が生きる展開になるといいです。 評価 ☆☆☆(6) ◆ 身代わり伯爵の結婚行進曲1 麗しの乙女の花園 (清家 未森/角川ビーンズ文庫) 【amazon】 半年近く続けてきた身代わりマラソンもようやく完走。最終章に突入しても相変わらず主役二人は甘かったです。今回の甘さポイントはベッドでの攻防からの寝ぼけリヒャルト。必死の理性で抑えてるのに、寝てるときは本音ダダ漏れのリヒャルトさんかわいい&甘い。ここまできても攻撃を全く自覚しないミレーユがエグいんですけどね。パパから解禁出ても我慢する鉄の理性頑張ってください。 フィデリオはようやく楽になったかと思いきや、もう一仕事あるんですね。色々振り回されてお疲れ様です。グレンのパパへの疑いはどう見ても勘違いなんですけど、また勘違いネタ持ってくるかというとそれも??で意味が分からない。さっぱりなので次巻待ちます。 脇役ではずっと気になっているユーシスがまたも不憫。どう見てもアンジェリカへのその気はないのにミレーユからはお似合いに見られるという。これ勝手に外堀埋められてアンジェリカとくっつく奴ですね。南無南無。 セシリアとフレッドも進展してきてますけど、フレッドさんいい加減内面描写をください! リディへの気持ちとどう折り合いつけてるかとか見えないんですよ! 最終巻までに見せてくれるといいんですが。 評価 ☆☆☆★(7) |