本をあまり読まずに更新止まってました。その代わりにしてたことを簡単に。

・オンノベ
定期オンノベ読みターンがきてました。いまさら「小説家になろう」を本腰入れて読むようになって色々漁ってます。ただ最近の一押しは、なろうではなくTiny Gardenさんの「レイトスプリングタイム」。元文学部の先輩後輩での恋物語なんですが、次第に甘くなってくる2人がおいしすぎて。特にお堅い人な先輩が好きを表に出し始めるのにときめきました。あと一つ押しがあるんですが、そちらは書籍化されたのでその感想のときに。

・ゲーム
「青春はじめました！」を遊んでました。システム面の問題もあってちょっと合わなかったんですが、男女両方主人公というコンセプトは良かったなと思います。こういうゲームが1割とは言わずともたまに混じるといいです。

・再読
昔1巻で切った、止まってたものをちょこちょこと再読してます。GOSICKが思いの外面白かったので、最終巻まで早めに読む予定。S黄尾も昔読んだときよりも理不尽耐性がついてて楽しめました。次はデルフィニアを再読予定。

---

＜最近読んだ本＞

◆ 秘曲　笑傲江湖１　殺戮の序曲　(金庸/徳間文庫) 【amazon】
　

有名な武侠小説書きの方の作品。かなり前にお勧めされていたのをようやく読みました。なんとなく武侠小説に苦手意識があったのが元凶とはいえ、我ながら腰が重くて良くないです。

読んでみたら面白いじゃないですか！
武術一門の跡取りである林平之が、ちょっとした事件をきっかけに一族を皆殺しにされるところからはじまるお話。いきなり皆殺しになる時点でかなり衝撃的なんですけど、そこからの展開も目まぐるしくて息がつけない。武術の使い手が次々と出てきてどいつもこいつもキャラが濃く、バトルあり、知恵比べあり武門の争いあり、でどれも面白く、これぞエンタメ小説、といった感じの内容。これが武侠小説ですか。主役格である令狐冲が悪人の田伯光をやり込めるやり方が痛快でした。

作品全体のストーリーは、悪である魔教とそれ以外との大抗争になりそうですが、林平之の問題もあるし、先の展開にワクワク。東方不敗は名前しか出てきてないのに存在感ありました。ガンダムのはこれが元ネタだったんですね（ガンダムの方も名前しか知らないですが）。

一点だけ物申したいのはあとがきのネタバレ。いくら面白くて魅力を伝えたいとはいえ、訳者の方はもう少し自重していただきたかった。とはいえ面白いので、全7巻とちょっと長いですが続きも読んでいきたいです。

評価　☆☆☆★(7)

---

◆ 精霊歌士と夢見る野菜　(永瀬　さらさ/角川ビーンズ文庫) 【amazon】
　

タイトルだけで購入決定した、ビーンズの新人さん作品。

頑張る女の子と苦労性な精霊が魅力的でした。
植物を育てる精霊歌なのに、野菜しか育てることができない落ちこぼれなメロウが主役。タイトルのインパクトとはうらはらに、中身はコツコツと努力を積み重ねる話でした。まさかの野菜店経営ストーリーで、店を軌道に乗せていく過程はベタながら楽しかった。店開いてからの努力ももっと読みたかったなあと思ったくらい。後半展開が急にがらっと変わるのがちょっと残念でした。
個人的に好感持てたのが、メロウの負の感情をきっちり書いているところ。陰口や理不尽にへこんだ後にくる、天才なヒーローへの嫉妬が結構ドロドロとしていて人間らしいのが良かったです。
ヒーローは天才でぐうたらで天然、と割と珍しいタイプ。1巻の段階ではあまり甘さはなかったですが、最後の天然やりとりは結構好き。これは腹黒だと思います。
で、ヒーローよりも精霊のラヴィの方に目がいきました。口が悪めで常識人で苦労性なちんまいキャラって、好きになるに決まってます。無謀で鈍感なメロウと天然もどきなエイディに振り回されて、ツッコミいれる姿がかわいい。でも一番好きなのは出会いのシーンだったりします、絆の台詞が綺麗。

母親である女王の真意はさっぱり分かってないし、おそらく今後は精霊歌の存在自体に切り込んでいきそうで、続きはもっと面白くなりそうな印象を受ける作品でもありました。というわけで続きも読みます。

評価　☆☆☆(6)