| 5月11日(日) |
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＜最近読んだ本・ゲーム＞ ◆ 図書室のネヴァジスタ (TARHS Entertainment) 【amazon】 
かなり前から少しずつ進めていたネヴァジスタを最近コンプしました。大変心に響いたので、久々のゲーム感想、はネタバレなしにうまく纏まらなかったので、紹介のようなものを。 ＜作品の概要＞ 一言でいうと学園ミステリ＆サスペンス、でしょうか。一人の青年が学園寮の5人の子どもたちに監禁されているところからはじまる物語。この監禁青年と、学園寮にやってくる新任教師、2人の視点から監禁事件の謎や子供たちの姿を見ていくお話です。 ＜プレイしたきっかけ＞ 良い評判をあちこちで見かけたため。確か2011年末か2012年夏のコミケで買ったはず。ただ、女の子キャラが出てこないこと、サスペンスというジャンルをそんなに好きではないことから、期待値は高くなかったです。手をつけたのも買ってから結構後でした。 ＜感想＞ 事件の謎が見えてくるにつれ、その入り組み様と構成の上手さに驚愕するミステリ的な面白さ。事件の背景にある人の業、その中で悩み苦しむ子供たちと、子供たちをどうにかしたくて苦しむ大人たち、彼らに心うたれる物語の面白さ。言葉にしてしまうと陳腐に聞こえるかもしれないけれど、この2種の面白さが大変素晴らしかったです。 物語は笑える部分もありますが、全体的に重め。バッドエンドもたくさんあるし、人死にも出ます。何より、子供たちが抱えるものがどれも重いのがきつい。個別ルートでは、そんなに苦しませるなんてエグい辛い！ と思いつつも読んでしまう。で、何度も叫びました。最初にやった茅ルートは本当にきつかった。モノローグや台詞を叙情的に描くのが凄くうまいライターさんで、台詞が幾度となく心に届くんですよね。テーマ的にえぐられるお話もあったりして。全ルート終わった後は全員のことを好きになってました。 メインルートは、大人と子供の対比が際立っているお話。大人の失敗や悔恨も切ないし、子供たちももちろん切ない。監禁という悪いこともしてはいるんだけれど、そういった不完全さ愚かさも含めて、子供たちの愛しさを描いている作品でした。 ミステリとしては、1つの監禁事件の裏に、よくもまあこんな謎を盛り込んだなと。メインルートと個別ルートに分かれているんですけど、メインルートで大々的に謎を回収したのに、個別ルートにもそれぞれ謎が残っていて驚かされるのが凄かった。 音楽もピアノが重い雰囲気にあっていて、挿入歌がまたいいところで流れたりして。サントラが出せないのが惜しいレベル。still i love you、13、The Verdictあたりが特に印象に残ってます。 ＜まとめ＞ 終わってからすぐに関連本とソフトかき集めました。まだしばらくネヴァジスタの世界に浸ってます。 ネタバレなしに語りづらいので、ボヤっとした感想になっちゃってますが、女子いないゲームでもいいよというミステリ・サスペンス好きで、エグい話の耐性ある人にはお勧め。序盤の掴みがちょっと弱めですが（※冒頭だけ触って数ヶ月積んでました）、体験版終わり辺りからのってくると思います。 評価 ☆☆☆☆★(9) ◆ エスケヱプ・スピヰド２ (九岡 望/電撃文庫) 【amazon】 
膝枕ごちそうさまです！ 1巻が機械人間と少女の素敵な王道だったエスケの第2巻は、心機一転再スタートの巻でした。舞台が変わり、新たなキャラ・シリーズ通しての敵が登場して、と長編化への意識をとても感じます。そのため1巻に比べると盛り上がりに欠けましたけれど、これから面白くなる予感は強く感じさせてくれました。他の鬼虫の面々も姿を見せることになるんでしょうし、そのうち一部は敵として会いそうな気がしますし。九曜が段々ボロボロになっていく絵が見えます、どう進むか楽しみ。 そんなわけで、叶葉と九曜の関係に目が行ってしまう巻なのでした。日常パートが増えていて、笑えておいしい関係が増えてました、特に膝枕。巴と一緒にデバガメしてキャーキャー言いたい。九曜関連以外でも、叶葉のパワフルなかわいさが全体的に目立ってました、鴇子を叱って仲良くなっちゃうところとか素敵。彼女にはこのかわいさを失わず最後までいってほしいです。 評価 ☆☆☆★(7) ◆ 聖鐘の乙女 愛の指輪と滅びの神歌 (本宮 ことは/一迅社文庫アイリス) 【amazon】 
ほんとに話進んでたんだ！ と実感する聖鐘14巻でした。全然話進まないなと感じていた一桁巻の頃から一気にスピードアップ。その原因は、エルシオンが予想以上に小物だったことと、サリアン様が予想以上に凄かったことでしょうか。特にサリアン様、あそこまで王宮がっちり掴んでるとは。エルシオンとサリアン様比べたら納得も納得なんですけどね。 見所的にはやっぱりネイトさんかな、アティに押し負ける冒頭の姿にニヤニヤ。指輪おいしいです。あとは学院の面々との再会が嬉しかったなあ。再会してもリキシス先輩はまじ不憫。アティーシャ残酷すぎです。 ラストの引きからどうなるかが大変気になるので、続きもすぐに出て欲しいです。 評価 ☆☆☆★(7) |