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 7月27日(日)


<最近読んだ本>

カーマリー地方教会特務課の事件簿2・3 (橘 早月/ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)amazon
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有名ネット小説→サイト閉鎖→ここで復活、という経緯をたどったシリーズ。3巻で第1部完ということで、2巻3巻まとめ読み、コミカルとシリアスの両面どちらも面白かったです。

コミカル部分は、カーマリーの濃い面々や濃い新キャラ、変てこな事件の組み合わせが相変わらず楽しい。2巻のスミス氏の話でのドタバタ感好きです。オブザーのスミス氏物真似は笑った。3巻のマチルダも、ただの堅物脇役かと思いきや、いい風を吹き込んでくれるキャラでした。8話の最後にはオブザー共々、度肝を抜かれましたね、痛快でした。

シリアスパートは信仰を軸にしたお話で、各人が己の信仰を持っているのがずっしりと。中でも、正しくないと知りつつ、過去を断ち切るために道を信じて進むオブザーの姿が胸にきました。ヒースクリフのまさかの裏切りに驚かされ、ブラウンやハンスの存在が特務課の皆の心に残っているのも重くて、そういった数々の重さを背負ってのラストの解決にとてもホッとしました。

ただ、この作品一番印象に残ったのは、オブザーではなくてアッシュの死亡フラグ。幼馴染、回想エピソード、「俺、この戦いから戻ったら言いたいことがあるんだ……」。お前は馬鹿か! と叫びましたよ。ここまで酷い露骨なの久々に見ました。ずっとハラハラしながら読んでましたが、最後は最強リリィさんの力でしたね、よく引き戻しました。

第二部はどうなるか分からないみたいですが、是非そちらも読んでみたいところです。

評価 ☆☆☆★(7)



贅沢な身の上 そう、吐息がときめきを教えるの! (我鳥 彩子/コバルト文庫)amazon
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ついに花蓮がデレデレに! な贅沢な身の上完結直前巻でした。一応花蓮にはシリーズ最大の危機みたいなものは来てましたけど、読者は心配しないし、作中人物も誰も花蓮を疑わないし、この緩い雰囲気がこのシリーズの良いところだなあとつくづく思いました。とにかく陛下のことを気にする花蓮を見てると、最初は違和感もありましたが、陛下のことを知りたい気持ちの花蓮や怖い陛下を振り向かせる花蓮がかわいくて幸せそうなカップルでした、良かったなあ陛下。

フラグが大体落ち着いてきた中、目が離せないのが白家のお二人。思いが伝わるのか、花蓮や真奏とともに見守ろうと思います。

評価 ☆☆☆★(7)