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 11月16日(日)


<最近読んだ本>

シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と銀の守護者 (三川 みり/角川ビーンズ文庫)amazon
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と緋の争乱 (三川 みり/角川ビーンズ文庫)amazon
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精王 (三川 みり/角川ビーンズ文庫)amazon
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本編最終巻まで読了。素敵なフェアリーテイルでした。人間と妖精の物語であると同時に、職人たちの物語であり、最後までアンが職人としての格好良さを見せてくれたのが、とても好きなところです。色んなキャラに触れたいので、キャラ別に感想書いていきます。

アン。序盤でジョナスに邪魔されてへこたれてた姿を思い返して、本当にたくましく成長したなあとしみじみ。上でも触れましたが、職人としてシャルと離れた戦いを決意するところや、最終巻でのコレットに対する反撃など、職人としてのアンが格好良かったです。
恋愛面では一歩一歩の焦れ焦れでしたが、恋人になった後で恥ずかしがる姿がかわいかったり、甘いシーンもしっかり楽しめました。自分から、で終わるのもかわいい。本編終了後は翻弄されそうですけど、ミスリルいるから大丈夫ですかね。

シャル。彼も恋愛面では奥手でしたが、恋人になってからは本気でしたね。寝てる間にこっそりキスは、このシーンだけだと「この意地悪め!」と思うけど、今までの2人を見てると微笑ましい意地悪だと思えました。
王様としても立派でしたね。もっと他の妖精との関わりが多くてもいい気もしましたが、そこはエリルが担いましたからね。エリルが生まれず、シャルが妖精の期待を一手に背負い、王国の大きなうねりにシャルとアンが巻き込まれる、そんな展開も少しだけ見てみたかったです。アンの職人っぽさが薄れそうなので、今のままの方が良さそうですけどね。
最後は一見ご都合主義でも、幸せを招く砂糖菓子の物語だから、納得できるハッピーエンドでした。

ミスリル。途中まではボケボケな子だなと思ってみてましたけど、まさかの妖精王。王様の巻では本当に輝いてました。輝いた後はまた覗き魔に戻ってましたけど、やっぱりそれまでとは違って大物感出てましたね。最終巻でも、ストーに対して殊勲の行動。本編後は、きっとエリルの力で相当に生き長らえて、楽しく充実した生き方を送ってそうです。

ヒュー。大好きでした! 砂糖菓子のために、職人のために行動する彼は本当に漢前でした。愛する職人たちが壮大な祈りを作り上げて、祈りが叶って、感無量だったろうなあ。シャルが帰ってくるまでは、その思いに浸れなかった気もしますが。
後日談……幸せに逝けたと信じられますけど、どうしてそうなったのかを知りたいです。病で倒れても仕方ない生き方はしていましたけども。

キャット。大好きでしたその2。愛すべき砂糖菓子馬鹿でした、ヒューとの気の置けないやりとりがシリーズ中で一番楽しく好きでした。ヒューと対等だと認められるまでに成長した場面では、良かったねという思いで一杯に。ヒューが死の際にキャットが何を思ったのかも読みたいです。

合わせてベンジャミン。最後の方でまさかの活躍。ベンジャミンなら色々気づいてたのかも、と思わされます。内面はあまり見えませんでしたが、一番したたかに生きてたのが彼だったんじゃないでしょうか。砂糖菓子以外何も考えてないキャットとはピッタリだったんでしょう。最終巻であっさり丸めこまれるキャットを見ててそう思いました、ほんとキャットちょろい……アン以上のボケボケですね。

キース。いい人だった、いい人だったよ……。あからさまなライバルポジションは不憫であまり好きではないんですけど、フェアで真っ直ぐすぎて脱帽です。外伝で幸せそうな彼が見たいです。

ラファル。迎えた結末は当然の帰結ですけども、最後まで自分が見たいエリルしか見なかったのが悲しい。王、裏切り王、妖精、人間、というだけの括りが動くには、憎しみと妄執が強すぎたんでしょうか。復活したのは彼にとっても不幸だった。

エリル。彼がどう動いてもラファルは変えれなかったんでしょう。決断には時間がかかったけれど、こんな環境で産まれたてで、洗脳されきらなかっただけでも十分。本編後は、筆頭の下だけだと学べないことも多いと思うので、人間世界にも顔出しているといいなと思います。

コレット。最後まで自分のために動いている印象が上回ったままでしたが、人間だけの世界なら王政でも能吏だったと思います。砂糖菓子が不思議な力を持っているような、常識を逸脱した世界に向いていなかっただけで。海の向こうでなら幸せにやれるでしょう。

他にも気になる職人がいっぱい居ましたが、キリないのでこの辺で。読了まで外伝あるの知りませんでした、楽しみにしてます。

評価 ☆☆☆☆(8)