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日記一覧に戻る



 
 12月16日(火)


<最近読んだ本>

ウィザーズ・ブレイン9 破滅の星(上) (三枝 零一/電撃文庫)amazon
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1年かからずに発売されたことに驚くウィザブレ最新刊は、破滅へと向かっていく絶望展開でした。こうなることは分かっていたとはいえ、戦いを回避できずに苦しむセラやファンメイを見るのが辛い。
人間サイドの策略が目立つ巻でもあって、生き残ろうとする人間が沙耶や錬を利用するあたりは腹立つとはいえ仕方ないなといったところ。でも、この状況でシンガポールの利権を気にするあたりは実に歯がゆいです。自分のシティしか見えないのが悲しい。

厳しい展開の中でも特に印象に残ったのはイル。今まで人間側についてきた結果をつきつけられる展開が容赦ないです。ソフィーからの評価が痛い痛い。そしてサクラからの以前と逆の言葉が刺さる。こうなって今までどおりではいられなそうですが、どう立ち上がるのか。

脇役どころではリチャードの逃げ足がさすがでした。研究室メンバーはこんなシリアス展開でも元気失ってなくて好きです。フェイさんはやっぱりチートですね。そうだ、あとディー君強くなったなあとしみじみしました。

サクラは明らかに世界の悪役になりにいってますが、どういう落としどころを狙っているのか。そして錬はいつ答えを見せてくれるのか。続きも楽しみです。祐一さん生きて!

評価 ☆☆☆☆★(9)



左遷も悪くない3 (霧島 まるは/アルファポリス)amazon
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ファンタジー世界の暖かい夫婦生活を描くシリーズの第3巻、今回も胸がじんわりするお話でした。泥棒に入られたり家族が狙われたりと割と物騒な事件多めの巻でしたけど、ウリセスとレーアのメイン2人の間には、変わらぬゆっくりとした気持ちの通じ合いがあってほっこりします。子供ができて心配しどおしのウリセスが微笑ましかったし、最後の「左腕が特等席」な関係も良かったー。

描き下ろしで楽しかったのはコンテ家の面々による三者三様の護衛。セヴェーロかっこよかったですねー、レーアが喜んじゃう気持ち分かります。ルーベンの姿聞いて恥ずかしがるレーアかわいい。そして安定のイレネオ。出来る姿も色々見せてるんですけど、肉イメージが強すぎるんですよ。きっと頭の半分は肉が占めている。

そしていじられるのはエルメーテ。ライバル登場で気が気ではなく、どさくさでセヴェーロとの手合わせまで入れられ、と散々。泥棒を解決したりとしっかり働いてるのにこの仕打ち、作者さんの愛の鞭ですね! スマートなだけじゃないかっこいい男になってください。

エルメーテ日記もじわじわと進んできてデレてきましたね。ジャンナ登場でもっと楽しくなりそうなので次も読めますように。

評価 ☆☆☆☆(8)



かけもち女官の花○修業 恋も画業もお手のもの!? (乙川 れい/ビーズログ文庫)amazon
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毎年恒例のビズログ小冊子フェアに応募するために手を出した新人さん作品。そしたら結局応募券揃いませんでした、なんてこった!

そんな理由で手を出した作品でしたが、なかなか楽しかったです。主人公はしばらく前から結構見かける変な子タイプで、生身の王子様を幽霊と思い込んでまとわりついたり、美しい姿を見たくて風呂場に突撃したりと、なかなか明るく楽しい子。変な子好きなので、この時点でまず好感。
で、その後にヒーローの王子様が一転攻勢に出るのが、個人的になかなか新鮮で面白ポイントでした。惚れてからは言葉でも行動でもがんがん押していって、逆に主人公がたじたじになる逆転現象にニヤニヤ。婚約者がいてもお構いなし、吹っ切れたというレベルで押しまくる王子様凄かったです。

1点だけ引っかかったのが主人公の婚約者の不遇っぷり。出てきた頃には主役カップルは両片思い状態で、ただイチャイチャを眺めるだけの傍観者役で、最後は完全放置。これ、かませ犬より余程不憫ですよね……。何かしらのフォロー欲しかったです。とはいえ、それ以外は楽しめました。

評価 ☆☆☆★(7)



 
 12月7日(日)

本読む時間がなかなか取れなくて開きました。一段落したので年末にかけて積み本読んでいきます。年始にたてた目標達成は無理そうです(クシエルと天冥とGosickが読み終わってる予定でしたね……)


<最近読んだ本>

エスケヱプ・スピヰド 七 (九岡 望/電撃文庫)amazon
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素晴らしい完結巻でした!

最終決戦ということでほぼ全編に渡りバトルバトルだったわけですが、これ以上ないくらいに熱く、そして綺麗にまとめてくれたと思います。生き残っている各人の想いを脇役にいたるまで一人一人描き上げ、全てに決着をつけ、着地まで完璧に決める。鮮やかでした。あれこれ語ることが野暮に思える作品がたまにありますけど、自分の中ではこれがまさにそれ。

とはいえ、何も書かないと感想にならないので少しだけ。ほんとこんなハッピーエンドを、こんな納得できる形で見られるとは思ってませんでした。途中では絶対主要キャラ何人か死ぬと思ってましたし、ボロボロの未来しか浮かんでませんでしたが、巴姐さん凄かった。

戦いはどれも熱さ満点。菊丸と機械兵たちの、普通なら端役も端役の戦いが、他のメインキャラと同じくらい、いやそれ以上に熱くてですね。一番目元が潤んだのはこの戦いでした。戦闘外でも、言葉でズバっと決めてくれる井筒も格好良かったなあ。イラストも良かったなと思います、伍長の死亡シーンが切なかった。

で、名シーン一杯でこれは一番好きなシーン選びにくいなと思ってたら、最後の爆弾ですよ。なんですかその九曜ずるい!!!! 「ただいまは言わない」「君を攫いに来たのだ」。萌え殺す気か。床ローリングでした。その後の笑顔も綺麗。希望にあふれている美しいラストで大満足でした。

何やら短編集があるとのことで、その後の彼らを見れるのが楽しみです。

評価 ☆☆☆☆★(9)