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 10月25日(日)

オンノベの沼に生息中です。
今まで自重してた、なろうさんのランキングに手を出してですね……。さらにタグ検索にまで手を出してしまってですね……。もう少し沈みます。


<最近読んだ本>


道果ての向こうの光 奇跡を紡ぐ物語 (秋月 アスカ/レガロシリーズ)amazon
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完結おめでとうございます!

オンノベ発の恋愛ファンタジー、約5年ぶりの最終巻。まずは、無事作品が出て本当に良かった。前巻の強烈な引きからひたすら待ち、やっと続きが発表されたと思ったらまた延期されたり、とかなりヤキモキさせられましたが、ホッとしました。道果てはオンノベ読み始めた頃に出会った作品で、思い入れも結構あるので、未完になったら泣いてました。絵師も変わってますし色々あったんでしょうが、レガロさんありがとうございます。

前置きはこのくらいにして感想。最終巻はユーナ以外の人々が頑張る巻でした。アシュートの視点から描かれる物語は、一言で表すなら重い。元々の設定がシリアスなところを、ユーナの明るさが相当中和していたんですよね。ユーナが欠けると、物語はこうも色を変えるんだなと感じながら読んでました。
アシュートが自身のあり方に悩み、それでもユーナを救おうと動く姿は、泥臭いけれど格好良かった。第一神聖騎士を捨てることができないのがとてもアシュートらしい。協力してくれるジークさんやヨデルも含めて、みんなユーナと接して今があるんだとよく分かる流れでした、アシュートとジークの友情が素敵。

ユーナの状態はオンノベ版と同じだったので驚きはなかったですが、過程が丁寧。オンノベ版がユーナの物語だったのに対して、こちらはアシュートと他の皆まで含めた物語ですね。シェリアについては、別の道はなかったんだろうか、演説はどこまで皆に届いたんだろう、など色々思うところもありましたが、この形が自然なのかなと納得。ライナスのシェリアへの感情だけは最後まで掴みきれませんでしたが。

と語ってきましたけれど、結局は表紙の2人が全て。こうして2人が結ばれる光景が見れただけで感無量です。奇跡をただ受け入れるだけではない、地に足が着いたハッピーエンド。美しい道果ての向こうを読むことができて幸せ。
エピローグでは、3年を寂しがるナシャがかわいい、イーニアスに良い人は現れるんでしょうか。などなど他にも目を向けるところがあちこち。イーニアスの生き方だと吹っ切れないかもしれないけれど、できるならばイーニアスも誰かと幸せになれますように。

足掛け7年半で全4巻、読めてよかったです。レガロさんの好感度もまた上がりました、できるなら細々とでもいいので続いていってほしいです。

評価 ☆☆☆☆(8)