11月21日(土) |
まだ沼に沈んでます。月1更新とは酷い。そろそろオンノベ感想をまとめるつもりです。 <最近読んだ本> ◆ (仮)花嫁のやんごとなき事情 離婚しちゃうと絶体絶命!? (夕鷺 かのう/ビーズログ文庫) 【amazon】 旦那様かっこいい! 前巻ひどい引きで終わった仮花嫁の最新刊。旦那様がいなくなって味方が全然いなくても、ちゃんと立ち上がれるのがフェル。どんなシリアス展開でも笑いを忘れず進んでくれるフェルは、本当に格好いい主人公。笑いパートは流行りのネタも混ぜ込まれてていつも以上にノリノリでしたね。 それでもさすがに味方が少なくてピンチでしたが、そこでクロウとの神誓が助けてくれるという展開にときめき。前巻も今巻も神誓素晴らしいです。 フェルとクロウがお互い似てきてるのには、ニヤニヤせざるを得ないですね。反応が両極端なのも楽しい。成分の自己補填って何それ笑っちゃいますって。 そして最後の再会シーン。ギリギリでやってくるのがこれぞヒーロー! これで次巻は甘い場面が! と簡単には行かないのがこのシリーズですね、再会した2人のこの後が大変楽しみ。 今回はメイン2人以外も目立ってました、反撃に向けて手が合わさるシーンは燃え。ユアン頑張ったなあ、ユアン以外じゃヨミには言葉届かなかったでしょうし。ユアンもヨミも、正気のパールに一度は会わせてあげたいなあ。パールの死は避けられないでしょうけども。 あれこれあった謎も大分すっきりとしてきました。ウーベルの行動原理はそういうことでしたか。納得はできましたけど完全に元凶だし、何年もずっとこうなのは性質悪すぎる。リグレインが大分可哀想ですが、正気には戻れない気がしますし、どう決着つけるのか。 あと2〜3冊でしょうか、最後まで期待です。 評価 ☆☆☆☆(8) ◆ 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…1〜2 (山口 悟/一迅社文庫アイリス) 【amazon】 なろう書籍化とタイトルで察せられるお話。テンプレものかと思って手出してなかったんですが、楽しそうな感想が流れてきたので釣られてwebで手をつけてみたら、思いの外楽しくて、あれよあれよと読んでしまいました。オンノベの釣られ耐性が低すぎて困ります。 閑話休題。悪役令嬢物は最近溢れてますが、この作品の特徴は、主人公カタリナの変わりっぷりと圧倒的なタラシ力。天然で斜め上な行動を取りつづけて、王子、義弟、女の子の友達、などなど男女問わず次々とタラしていくのが凄いです。なんで魔力と対話するために畑を耕すのか、ぶっ飛び過ぎてる。それなのにこのタラシ力は何なのか。タラされた側の視点からの描写でよく理解できるんですけど、おかしいという気持ちがぬぐえない。とにかくカタリナがおかしくて楽しかったです。 書籍化されてイラストもいい仕事。畑でのほっかむりかわいいし、斧持った悪役顔がひどいし、ソフィアに向けた笑顔はとても男前。カタリナの魅力が伝わってきました。 タラした後の鈍感力もまた凄かった、乙女ゲー主人公とはとても思えない。そんじょそこらの鈍感主人公とはレベルが違います。好意どころか悪意も全スルーですからね。ネジが飛んでるとしか思えない。鈍感楽しかったですけど、このカタリナをどうやって恋愛モードに持っていくかも見てみたかったなあ。そこだけがちょっと残念でしたが、面白かったです。 評価 ☆☆☆☆(8) ◆ 身代わり伯爵の結婚行進曲6 光と歩む終幕 (下) (清家 未森/角川ビーンズ文庫) 【amazon】 完結おつかれさまでした! 身代わり伯爵シリーズの完結巻。1巻は8年以上前なんですよね、発売直後に読んで、ベタベタ男装に転がったのが懐かしいです。 そこから長い長い道のりを経てのハッピーエンド。途中長すぎて挫けかけたり、ぶん殴りたいキャラがいたりしましたが、それでも最後まで読んで幸せそうな2人を見れて良かったなと思います。途中まではあまり成長してないように見えたミレーユも、リヒャルトを受け止めて家族になれるくらいに気持ちが大人になっているように見えて、感慨深かったなあ。相変わらずなところも沢山ありましたけどね。 今巻については、前巻の酷い引きを割とあっさり解決して、ほぼ丸ごとエピローグみたいな感じでしたね。オールスター勢揃いで懐かしかったです。ずっと気になっているフレッドとセシリアも、本編で一応言及があって良かった。フレッドはちゃんと幸せにするように。フィデリオは最後まで悪印象拭いきれませんでしたけど、一時期よりは大分和らぎました。ロジオン最後まで粋でおかしなことしてくれますね、お気に入りキャラでした。 団長の相手は分かりません、誰だろう? その辺引っくるめて短編集を待ちたいと思います。 評価 ☆☆☆★(7) |