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___3月31日(木)

 なんだかここ2日ほど本のタイトル表記がおかしかったようですが、よくあることですし見なかったことにしてください_| ̄|○


【今日読んだ本】

レンタルマギカ2 魔法使いVS錬金術師! (三田 誠/角川スニーカー文庫)amazon

《あらすじ》
 先代社長、伊庭司の遺した〈遺産〉。いつきが相続する事に異を唱えたのは、錬金術師ユーダイクス。〈アストラル〉の存続を賭け、魔法使いたちと科学が生んだ人工精霊(エレメンタリー)が激突する!


 3日連続で三田さんの本、ただし今日はファンタジーではなく、スニーカーの新刊の魔法バトル。

 うーむ普通だ。タイトル通りの魔法使いと錬金術師の戦いのお話で、いつきの過去を明かしたりゲストキャラのエピソード絡めたりとそれなりに魅力ある要素は入っているものの、アディ分が減って三角関係が楽しめなくなった分、1巻よりは楽しめず。悪くはないのですが、スプラッシュと比較するとキャラ・世界共に見劣りしちゃうのが難。スプラッシュは確変だったのかなぁ。戦闘シーンあたりも魔神が出まくっていた1巻と比べてトーンダウン気味なので、次で面白くなってこないようなら切り……って短編集ですか。どうしよう。


評価 ☆☆☆(6)



【今日購入したもの】

D線上のアリス1 (伊原 士郎/ガンガンWINGコミックス)




___3月30日(水)


【今日読んだ本】

スプラッシュ!3 黄金の旅人、はばたく! (三田 誠/富士見ファンタジア文庫) (ヤマグチ ノボル/MF文庫J)amazon

《あらすじ》
 「思い出したまえ…キミは見たはずだ」片腕の男“道化”の言葉が、エリシャの殻を壊す。忘れていた記憶を、忘れていたかった思い出を、すべて暴く。エリシャの悩裏によみがえるのは、赤く燃える里。ごうごうと音をたてて燃えている里。そして一人の女性―それは、ドクター・ロキの姉、ヒルダだった!黄金郷“モールドレ”への道標となる三つの聖鍵を求め、クレーネーに現れた“道化”。彼の目的は、モールドレを見つけること、そしてクレーネーに復讐すること。やがて道化は、ドクターに接近し―。マジカル水上ファンタジー、全てが繋がる最終巻、堂々刊行。


 昨日に引き続いて三田さんの水上ファンタジー、完結編。

 あーこれは、期待通り、ではなくて期待以上のものを見せてくれたいい最終巻でした。2巻までの伏線を完璧に回収してエリシャの過去とモールドレの秘密が分かっていく様子はゾクゾクっとくるし、中盤から連発する盛り上がるシーンの一つ一つが、心の奥にまで台詞が届く素晴らしい出来。特に道化に対するエリシャの言葉には震えた。真っ直ぐ強く育ってきたエリシャだからこそ出る台詞だなぁこれは。道化の動機付けが弱く感じられたのだけが残念だけれど、近年の富士見の中ではトップレベルの良作、お勧めです。


評価 ☆☆☆☆(8)



【今日購入したもの】

星界の紋章T (森岡 浩之/ハヤカワ文庫JA)
レヴァンデインの誓約 魔剣士と炎の乙女 (はすなみ 透也/角川ビーンズ文庫)
シークレット・トリックスター ラグナロクの少年 (はすなみ 透也/角川ビーンズ文庫)
極東ジパング探偵録 ようこそ大旋風ガール! (立花 薫/富士見ミステリー文庫)
レンタルマギカ2 魔法使いVS錬金術師! (三田 誠/角川スニーカー文庫)




___3月29日(火)


【今日読んだ本】

スプラッシュ!2 白の記録官、弾く! (三田 誠/富士見ファンタジア文庫) (ヤマグチ ノボル/MF文庫J)amazon

《あらすじ》
 「お、お願いします!」スイカ胸の後輩パシパエに頼まれ、エリシャは、天才(変態)記録官ドクターを誘い3人で観劇へ行くことに。だが劇場では、暗殺を専門とする「ザルハイム家」を率いる青年ハインツが待ちかまえていた。狙いは「カーネスの心臓」とよばれる宝石。謎の黄金郷「モールドレ」への道標となるそれを、ドクターは血の繋がらない死んだ姉・ヒルダから受け取っていた!天才ヒルダの最後の研究は、「モールドレ」に関するものだった?過去への想いがドクターを狂わせ、エリシャの心を掻き乱す!大海原をバイクで駆けるマジカル水上ファンタジー、愛と冒険の第2弾。


 三田さんの水上ファンタジーの続編。

 1巻と同様、今回も非常に爽快な話。基本的に好きじゃないアクションシーンでここまで気分よくさせてくれる作品はそうそうないです。これも、エリシャの真っ直ぐな性格のおかげ。そりゃハインツも惚れますってこんな子なら。1巻の感想でボク娘はいらないって言いましたが、こんなボク娘ならOKです。
 ドクターの過去・モールドレの秘密を明かしていく中で、四角関係(というよりはNの字か)を混ぜた物語も、バランスがとれていて面白い。パシパエ、ハインツともに単なる捨てキャラじゃなくしっかり一人のキャラとして書かれているのがいいですね。このレベルの話が増えれば、富士見も安泰なんだろうけどなぁ……。


評価 ☆☆☆★(7)




___3月27日(日)


【今日読んだ本】

ゼロの使い魔4 誓約の水精霊 (ヤマグチ ノボル/MF文庫J)amazon

《あらすじ》
 異世界ハルケギニアに使い魔として「召喚」された才人は、相変わらず主人であるルイズに犬扱いされていた。ある日、ルイズは『虚無』の魔法で敵軍を撃退した件で、王女アンリエッタに呼び出される。伝説の『虚無』を操ると知られればルイズが狙われるかもしれないと、アンリエッタは案じてくれたのだ。そんな彼女に改めて忠誠を誓うルイズと、ルイズを助けることを約束させられる才人。だが、全てがうまく収まったように見える裏で、アンリエッタの心は好きだったウェールズ王子を想い沈んでいた。そんな彼女の想いにつけいるように、敵軍レコン・キスタの策略が動き始め……異世界を舞台にしたラブ&ドラマティックストーリー第4弾!


 冒険魔法ファンタジーの皮をかぶった、ツンデレ小説の第4巻。

 ルイズ :反則級にかわいい
 シエスタ:まあそれなりにかわいい
 才人  :朴念仁の節操なしの変態、消えろ!

 今回の感想、以上! いや、男の子の冒険ファンタジーに興味持てない自分には、相変わらず物語は飾りなわけで、キャラ小説として読むしかないのです。今回はルイズのプラス分と才人のマイナス分がトントンと行ったところ。ほんと才人どうにかしてほしい。「帰りたい」に全然説得力がないですよ。まあ、ルイズに飽きない限りは買いつづけます。


評価 ☆☆☆(6)




___3月26日(土)


【今日読んだ本】

くさる前に抱きしめて (すぎやま ひろゆき/スクウェア・エニックスノベルズ) 【amazonにはまだない】

《あらすじ》
 13歳で死んだ彩夏はネクロマンサーに向けて出荷される商品(=ゾンビ)になってしまった。ゾンビの学校に通うことになった彩夏を待ち受けていたのは命をかけた戦いだった! 第1回スクウェア・エニックス小説大賞佳作受賞。


 発売日も終わったのに未だにスクエニ公式サイトに情報が見当たらない、スクエニ小説大賞佳作受賞作。……ほんと売る気ないんですねスクエニさん。
 昨日読んだスタンプ・デッドとは対照的に、こちらはタイトルにインパクトがあって、あらすじもなかなか斬新なわけですが、その奇抜な設定に負けることのない面白さ。まず、少女の一人称という時点で自分的には◎。さらに、この少女が一見明るい普通の女の子なのに、天然気味に色々ずれてることもあって、地の文が読んでてとても楽しい。特におさげinドリルには爆笑させてもらいました。イラストまでつけてるあたり、編集さんよく分かってる。
 そして物語は、学園物としての前半も、バトル+恋愛物な後半も、あらすじとは裏腹に流れ自体はオーソドックス。でも、主人公と設定の変さがオーソドックスに新しい風を吹き込んでいて、いい味を出してます。それでいて、恋愛部分は非常に綺麗っていうのがなんとも素晴らしいなぁ。もう色々とツボに入りまくりです。これをこんなに高評価するのは自分だけかも。作者さんが消えないことを祈ってます。


評価 ☆☆☆☆(8)




___3月25日(金)

本読まないと更新ネタが全然ないことに気づいて困る今日この頃



【今日読んだ本】

スタンプ・ デッド (はむばね/スクウェア・エニックスノベルズ) 【amazonにはまだない】

《あらすじ》
 「あなたを、殺させてください。」 昇神彗は、街中で可愛い少女に笑顔で言われた。断る彗に自称「死神見習い」の少女・円花はしつこく食い下がり、ついにはなぜか空腹で倒れ…。スクウェア・エニックス小説大賞入選受賞作。


 ひそかに募集されて、ひそかに受賞作が発表されて、ひそかに発売された第1回スクウェア・エニックス小説大賞の入選作。どれくらいひっそりかって、発売日前日なのにスクエニの公式ページのどこにも載ってないくらい。ぶっちゃけありえない、ほんとありえない。記念すべき第1回なのにこの売る気のなさはなんですか。やった販促、ガンガンパワードに短編載せたくらいだけなのでは。
 と読む前から不安にさせてくれますが気を取り直して、まずはあらすじが普通な入選作から手をつけてみました。普通というか既視感がありすぎて、どう枠を突き破ってくるかと思っていたら、なんかパロディに近い雰囲気の変な方向にねじまがっているもののオーソドックスな展開で、あれっ、という感じ。ワンパターンツッコミのギャグは直前にストプラを読んでいたこともあり相当寒くて辛かったけれど、それでもキャラはまあまあたっているし、途中まではそれなりに楽しく読めていました。
 でも後半、2つほど引っかかるというか許せない点が。1つはネタバレなので伏せ。「普通、やるだろ」で人を集めておいて、実は好きだから守るだけとか、かなりポカーンなんですが。敵が寝返って協力してくれたり、よく分からないところから味方が沸いたりとご都合主義すぎ。 で、もっと納得いかないのが2つ目。女の子の恋に決着つけさせずに話終わらすな! こんな冒涜許せません。メインの恋愛描写もひどいし、自分的にはこれだけで地雷認定です。うう。


評価 ☆☆(4)




ホーンテッド!3 (平坂 読/MF文庫J)amazon

《あらすじ》
 死んだ人間の約1割が、姿が見えて話もできる存在――ゴーストとして蘇る時代。夏休みを迎えた久遠悠紀は、事故で死亡してゴーストになった幼馴染み・深春、義妹のくおんとともに北海道へ。三人が学ぶ《未至磨抗限流》の強制強化合宿のためだ。彼女たちを待ち受けていたのは、師範・未至磨ツネヨが用意したらしい敵が三人。常識はずれの強さを持つ敵に、それぞれ得意の武器で対抗する悠紀たちだったが、それはこれから起きる出来事の前ぶれでしかなかった……。北の大地を舞台にバトル&アクション、嘘と真実と謎とLOVEで送る嘘つきコメディ、第3弾!


2巻でいきなりトンデモ設定を持ち出してきた、ねじまがりラブコメ(?)3冊目。
うー、どうも自分が好きな方向とはどんどん遠ざかっていってる模様。1巻前半のような、自虐+ラブコメの独特な混ぜ合わせが好きだった人間にとっては、バトルのためだけに強引に設定を作った前半分は辛いし、知ってる人間にとっては何をいまさらの競馬ネタを絡めて泣かせにきた後半分も合わず。アクション描写はうまい方だとは思うし、久遠はかわいいし、出来は上出来な部類に入るんだろうけれど、どうも各巻の方向性がバラバラというか、迷走している印象をぬぐえません。次もあわないようだったら切りかな。


評価 ☆☆☆(6)



【今日購入したもの】

スタンプ・ デッド (はむばね/スクウェア・エニックスノベルズ)
くさる前に抱きしめて (すぎやま ひろゆき/スクウェア・エニックスノベルズ)
ホーンテッド!3 (平坂 読/MF文庫J)
ゼロの使い魔4 (ヤマグチ ノボル/MF文庫J)
スプラッシュ! 黄金の旅人、はばたく! (三田 誠/富士見ファンタジア文庫)
スプラッシュ! 白の記録官、弾く! (三田 誠/富士見ファンタジア文庫)
ストレンジ・プラス4 (美川 べるの/Zero-sum)

ストプラが面白すぎて笑い死にそうになった。「武内&奈須絶賛!」って帯がついて、さらに武内イラストまでついてきたけど、これで売れるといいなぁ。




___3月23日(水)

ファミ通スレより、ぺとぺとさんアニメ化とのこと。……まじですか?



【今日読んだ本】

BLACK BLOOD BROTHERS3―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 特区震撼― (あざの 耕平/富士見ファンタジア文庫)amazon

《あらすじ》
 自らの存在を誇示するために、ゼルマンの配下との決闘に望んだジロー。しかし、その裏には、九龍の血族による魔の手が侵攻していた。突如明らかになる特区の未曾有の危機。その時、ミミコは失意の底にあった。


 Dクラのあざのさんが送る吸血鬼小説の3冊目。
 前巻の時も言った気がするけれど、やっぱりあざのさんはスロースターターだなぁ。1巻よりも2巻、2巻よりも3巻と着実に面白くなってきてます。今まで溜めてきた分、今巻後半の盛り上がりは素晴らしい。ミミコかっこいいよミミコ。そしてミミコが純真な分、カーサをはじめとした吸血鬼や上層部の黒さが引き立っていい感じ。というかカーサかわいいよカーサ。
 人によっては邪魔と感じるかもしれない、ところどころに挿入される2巻の説明も、若干忘れかけていた自分にはちょうどいい按配。物語自体は3巻にしてようやく舞台が整ったという感じで、次からの展開が楽しみ。って次は短編集ですか、微妙だ……。


評価 ☆☆☆★(7)




___3月21日(月)


【今日読んだ本】

君の歌は僕の歌 Girl's guard (桜庭 一樹/ファミ通文庫)amazon

《あらすじ》
 街の女のコがクチコミでやってくるガールズオンリーのなんでも屋"Girl's Guard"。――その実体は、見た目かわいいがめっぽう強い体力系担当の天花寺マリ&頭脳系担当のクールビューティ雪野のペアだ。ある日、マリのもとにSOSの電話がきた。正義感の強い二人は依頼人・七菜子のボディガードを引き受けるが、そのうちいつもと違う不穏な空気に気づいて――!?


 最近人気が出てきた桜庭さんがちょっと昔に出したガールズアクション。
 ああ、桜庭さんらしい変な話だなぁこれは。といっても「砂糖菓子〜」のような変さではなく、現実にいそうだけど微妙にずれまくったキャラクターが出てくるあたり、狛犬泥棒やゴールデンブラジャーといったあとがきの変さに近いものがあります。何も考えずとにかくゴツン、結局最後まで変わることない主人公はアホだけど気持ちがいいキャラで好き。物語はなんだかやや悪い意味で滅茶苦茶、素直に一つ一つ事件を解決していく形式の方が面白くなった気もしますが、このキャラならこの話でもまあいいかという感じ。肩の力を抜いて楽しめました。


評価 ☆☆☆(6)



【今日購入したもの】

ハチミツとクローバー7 (羽海野 チカ/ヤングユーコミックス)




___3月20日(日)


【今日読んだ本】

シービスケット あるアメリカ競走馬の伝説 (ローラ・ヒレンブランド/ヴィレッジブックス)amazon

《あらすじ》
 世界恐慌に苦しむ1938年、マスコミをもっともにぎわせたのはルーズベルト大統領でも、ヒトラーでも、ムッソリーニでもなかった。ルー・ゲーリッグでもクラーク・ゲイブルでもない。その年、新聞がもっとも大きく紙面を割いたのは、脚の曲がった小さな競走馬だった。馬主は自転車修理工から身を起こした西部の自動車王、チャールズ・ハワード。謎めいた野生馬馴らしの過去を持つ寡黙な調教師、トム・スミス。片目が不自由な赤毛の騎手、レッド・ポラード。馬の名は、シービスケット。これは、悲運の名馬と男たちの奇跡の物語である。


 久々に読むノンフィクション小説は、大恐慌直後のアメリカを駆け抜けた一頭の馬とその周りの人々の物語。
 何はともあれ驚いた。こんなにも競馬が民衆に広まり、こんなにも愛された馬がいた時代があったなんて。足の曲がったパッとしない馬の大化け、不幸の中で名馬に出会えたジョッキー、ライバルとのマッチレース、絶望的な怪我からの奇跡の復活。パーツ単位で見れば他にも転がっている話でも、こんなにヒーロー性に満ちた馬はシービスケットだけ、ハイセイコーやオグリキャップを優に上回ってます。前半シービスケットの元に人々が集結するまでの話は競馬に関係なくて退屈だし(特にハワードの話)、全体的に文章が淡々としていてマッチレースの話ももっと盛り上げるように書けるだろうと文句言いたくなったりもしますが、最後のサンタアニタハンデは素晴らしく、全ての描写がこれのためと考えても十分満足。シービスケットもポラードもほんとすごいや。
 競馬ファンじゃなくてもお勧め、という評も見かけたけれど、これを本当の意味で楽しめるのは競馬好きだけでしょう。7日おきにがんがん出走し、そのたびにレコードタイムを出すことがどれだけすごいことか、靭帯断裂からの復活がどれだけありえないのか、競馬を知っているからこそ分かること。競馬ファンなら抑えておきましょう。


評価 ☆☆☆★(7)



【今日購入したもの】

BLACK BLOOD BROTHERS3―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 特区震撼― (あざの 耕平/富士見ファンタジア文庫)




___3月18日(金)

 20日直前の金曜日といえば早売り日、ということで、BBBの3巻をゲットするべく近所の早売り店へ特攻。が、富士見はなく、なぜか22日発売のはずのファミ通がもう出てました。
 今月のファミ通は全スルー予定だったのですが、ここで出会ったのも神の巡り合わせ、せっかくだから何か買うことにしました。新シリーズは3冊、その中で自分が選んだのは……



【今日読んだ本】

瞬撃のヴァルキリィ (深見 真/ファミ通文庫)amazon

《あらすじ》
『戦後』と呼ばれる時代――。荒れ果て、秩序が崩壊した街に、一人の少女が降りたつ。彼女の名はコルセスカ。“ある野望”を胸に格闘トーナメントに飛入り参加し、優勝“賞品”である亡国の王女に「必ず救う」と宣言する。改造と訓練による常人離れした体と戦闘技術を駆使し勝ち上がる彼女に、戦う意味を問われた女戦士ルシアは、激しいライバル心を燃やし始める。 一方、試合裏では邪悪な陰謀が蠢いており――!? 少女は、狂気と絶望の荒野を駆け抜ける!! 新世代バイオレンス登場。


 深見さんこんにちは(゚∀゚) や、せっかく深見耐性持ってるんだから、人柱になってみようかと思いまして。
 富士ミス以外の文庫に飛び出してしまった初の深見作品である本作、純度100%のとっても濃い深見汁が味わえました。格闘技分・レズ分共に今まで読んだ深見作品をはるかに上回る描写量、ついでに主人公はネコミミ、これでこそ深見だ。さらに富士ミスを飛び出した今回、新たな要素として「銃火器」が追加され、ガンアクション分まで搭載。格闘技とガンアクションを両立させるためになかなか強引な、というよりは滅茶苦茶な世界設定になっていますが、そんなことを気にしたら負けです。技名まで丁寧に説明してくれる格闘技描写も仕様です。
 ミステリーという枷がなくなり、主人公もかっこいい今作、「壊拳」や「フジコ」より楽しめました。なんだか自分が深見信者化している気もしますが、レズと格闘が嫌いじゃなければ、一般的に見ても地雷ってことはないと思います多分きっと。


評価 ☆☆☆(6)



【今日購入したもの】

瞬撃のヴァルキリィ (深見 真/ファミ通文庫)
学園アリス7 (樋口 橘/花とゆめコミックス)




___3月17日(木)

「三田 誠」さんの名前を「さんだ」と読むことを知らず、「みた」としてBookshelfで扱うという失礼なことをしていたのが数ヶ月前。もうこういうことはやめようと思っていたわけですが、今日3月上旬の分をBookshelfに追加している際、

名前欄が「三田 」になっていることに気づきました_| ̄|○

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいもうしません許してください。



【今日読んだ本】

刀京始末網 ヒツジノウタ (森橋 ビンゴ/ファミ通文庫)amazon

《あらすじ》
二十一世紀初頭。「刀京」と名を変えた街―東京は、犯罪者「愚連」とそれを追う者達「始末」で溢れ、異様な喧騒を見せていた。父を殺した愚連を討つため、始末として生きる決意で刀京へとやってきた雅は、年下の始末・明とともに次第にその名を馳せていく。しかし、人を殺害する権利を有した始末としての生き様と、明への想いに揺れ、何が己にとっての真実であるのか苦悩するようになる―。第3回「えんため大賞」ドラマ企画書部門受賞作の小説化。


「三月、七日。」でブレイク……とはいかないまでも、名を上げた気がする森橋さんのデビュー作。
読み始めてまず、近未来な世界観に驚かされる。「刀」ってついてたから過去の話とばかり思ってましたよ! よく見るとタイトルにしっかり東京と含まれてるんですがね。このなかなか斬新な世界は気にいったし、愛と復讐というテーマが共感できるように描かれていて、話の筋自体はよかったです。
が、あまりにも先が読めすぎる_| ̄|○ プロローグで結末まで大体見通せちゃうのは、まあまだありかなと思います。でも、出てきた瞬間死にキャラって予感させて見事に殺すのは勘弁してくださいほんと。捨石がキャラ配置として必要なわけでもないのに殺すなんて、いいキャラなのに……。ドラマ企画部門だからこんな風になっちゃったんだろうか。もったいない。


評価 ☆☆★(5)