___8月14日(火) |
更新間隔空きすぎ……。今月はこんなペースかもしれません。 (15日追記)メルフォ1件見逃していたのでレスー。 >3日目のマ46(だったと思う)の十幻饗という所が末弥純らしいのですが本当でしょう か。CD版には情報があるそうなのですが。 えーと、量が多すぎて今はイラストレーターのリスト作成はやってないのですが、調べたところ本当なようです。色々検索できるし絶対CD版の方が使い勝手いいと思うのですが、絵買いする人とかは違う意見なんだろうなあ。 ついでにコミケ情報チェックしてたら、シンフォニック=レインの外伝本が。いらないテレカがセットでも物凄く欲しいです、昼過ぎまで残ってればいいけれど……。 【今日読んだ本】 ◆◆ 鋼鉄三国志 〜呉書異説〜 (妹尾 ゆふ子/コナミノベルス) 【amazon】 画像は公式で。 《あらすじ》 時を遡ること千八百余年・・・ 広大な中国大陸、乱世の三国時代を己を信じて、平和を祈り呉を守るために戦いぬいた武将の物語。アニメの前史がここに! 〜呉書異説〜では 周瑜伝、孫権伝、陸遜伝、太史慈伝、孫策伝をお届けします。 先月の妹尾さんの新刊、アニメ「鋼鉄三国志」のノベライズ。 原作は未見、三国志の知識は大昔に読んだ吉川三国志+αくらいな自分ですが、なかなか楽しめました。「呉書異説」ということで舞台はもちろん呉、孫策の死亡前後の呉の人物たちを描いた短編集。玉璽がスーパーアイテム化していたり、于吉=あの人という解釈を行っていたり(これにはびっくり)と、本来の三国志とは異なる点もありましたが、雰囲気は別物にはなっていないし、登場人物たちはむしろ本来よりもかっこよかったです。特に孫策はよかったなあ、「どうしてこの人物が天下とれなかったんだろう」と思わされるくらい魅力的に描かれてました。一番好きなのは周瑜伝かな、唯一無二の親友として天下を誓い合うシーンの美しさ、そして孫策を止められなかった悔いの切なさが……。 しかし玉璽は恐ろしいアイテムですね、この孫策を殺すなんて。今度覚えてたら原作も一度見てみよう。 評価 ☆☆☆★(7) 【今日購入したもの】 小説Wings No.56 (新書館) |
___8月10日(金) |
【今日読んだ本】 ◆◆ 蝶の大陸 〜黄金のエミーリア〜 (入皐/ルルル文庫) 【amazon】 《あらすじ》 神魔は、善であれば地を潤し、悪であれば“死魔”という化け物により地を滅ぼす神。その死魔を壁によって隔離する街“神魔門”にやってきた少女エミーリアだが、その街は死魔に襲われ崩壊の危機に頻していた。伝説の英雄を曾祖母に持つ彼女は、神殿騎士団と共に死魔と戦うことを求められるが…。エミーリアは様々な葛藤の末、伝説の英雄として戦うことを決意し、神殿騎士達と人々を守るために立ち上がった! 少女の勇気とロマンの物語! ルルル文庫の新人さんの作品、英雄の末裔の少女が主人公の人間VS魔族なファンタジー。 ファストタテヤマ、プロンタテヤマ「楯山連邦で家をタテヤ(AA略」 すいません、プロローグの楯山連呼を見て、ついタテヤマを思い浮かべてしまいました。でもこんなに楯山連発されたらしょうがないですよ、共感してくれる競馬ファンも1人くらいはきっといるはず……! まあこの楯山は別としても、プロローグはいきなりの設定羅列でとっつきづらかったですね。 でも本編のキャラクターはなかなか。主人公のエミーリアに対して思いっきり明らかに好意を示しまくるルキノと、その好意に全く気づかない超鈍感なエミーリアのやりとりが面白すぎます。気づかないどころか軽薄ナンパ男扱いして「娼館でも行ってこい」ですからひどい。キレそうになるルキノに同情の念を禁じえません、ここまでかわいそうな男キャラって久々に見ました。 主人公カップル(?)以外にも 謎めいたショタっ子や女好きだけど非情な総長などいいキャラが揃っているんですが、エミーリアに対する恋愛感情は生まれそうにないのがちょっと残念。幻獣降臨譚みたいに逆ハーだったらなお楽しそうだったのに。そうだ、部屋内で行方不明になっている幻獣降臨譚探して読まないと……。 話が逸れました。恋愛模様以外は、まだ序盤だし冒頭の世界設定に惹かれないのもあっていまいち。でもルキノとエミーリアの行方は気になるので続きも読むかも。ルキノはそのうち死亡フラグたちそうな気がします。 あと、どうでもいいツッコミなんですが、200歳上の曾祖母っていくらなんでも歳離れすぎじゃ。単純に3で割ると66歳ですよ、多少誤差があるにしても無理があるような。ぐぐった限りじゃ4親等以降を表すのに使うことはほぼなさそうだし、うーん。こういう無駄に引っかかる点があったのが残念。 評価 ☆☆☆(6) ◆◆ THE BOY'S NEXT DOOR1 (新堂 奈槻/ウィングス文庫) 【amazon】 画像は公式で。 《あらすじ》 鐘野聖(しょうのたかし)は従兄妹の杉浦兄妹の謀略にはまり、祖父の創立した御代高校に通うはめに。そこは人間だけでなく、妖怪が生徒として存在する非常識地帯。そんな中、自らを常識派だと頑なに主張して転校を目論む聖だが、彼はブチ切れると御代一族随一のデストロイヤーになる己を知らない……。青少年・鐘野聖の明日はどっちだ!? 本日のウィングスCOMPは新堂さん作品初挑戦、常識人の少年が家族の陰謀によって妖怪学校に入学させられる変人コメディ。 なんじゃこりゃあ。最初は極普通の主人公振りまわされ型だと思ったんですよ。今いる学校を勝手に退学させられ、一族が経営する田舎の妖怪学校に入学させられる、なんて典型的なパターンですし。従兄弟の兄妹は面白いこと大好きな変人、母親も天然で相手を惚れさせて期待させて突き落とす変人、となかなかの変わりっぷりで、一族の中で唯一の常識人という設定もはじめは納得いきましたし。が、しばらく読み進むと 酒呑童子をボッコボコにして踏みつけて中指をたてて高笑いしている主人公の姿が。 ( ゚д゚)……。登場人物みんなが変人な話でしたとさ。自分では常識人だと思いこんでいるけど実は一番の変人、というギャップはなかなか面白く、気のいい妖怪と腹黒な人間たちのやりとりを楽しく読めたんですが、キャラ紹介終わって、妖怪学校をつぶす動きが出てきてさあこれからってとこで終了。そして1巻で打ち切り。うーん、FATAL ERRORの方に期待しますか。 評価 ☆☆☆(6) |
___8月7日(火) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
昨年に引き続いて、C70〜C72のFC(小説)のサークル数の変遷を作品別にまとめてみました。
全体的にはあまり変わらず。マリみて、まるマはさすがに減少傾向ですね。ハルヒは一見減ったように見えますが、男性向の方に一杯いるので実質は増えてそう。その他の微増傾向はラノベブームを反映している……のかな? C60台の頃の方が多かった気もするんですが、記憶が曖昧。 【今日読んだ本】 ◆◆ キミのいる場所 ―REAL×FAKE― (ひずき 優/コバルト文庫) 【amazon】 画像は公式で。 《あらすじ》 表面的な友達付き合いに違和感を感じる女子高生ミツハ。いつも一人でいるクラスメイトの桐生に、同じ空気を感じ惹かれるが、彼の過去を知るらしい美青年アサクラが近づいてきて…。2007年度ロマン大賞受賞作!! コバルト新人ラッシュも今日でラスト、うわべだけのつきあいに寂しさを感じる少女が主人公の今風な物語。 うーん、ちゃんとあらすじ見てから買うんだったなあ。面白い云々以前に内容が全然趣味に合いませんでした。友達とのつきあいでは全く満たされることなく、小言ばかりいってくる母親は総スルー、といかにも今時な女子高生が主人公ってだけでも好みから結構外れてる上に、ドラッグや警察沙汰が出てきたり、謎のメル友が出てきたり、好きになった相手も家庭に問題があったり、と今風な要素の連続で全然楽しめず。唯一、お母さんの某問い詰めとかにも負けない怒涛の台詞ラッシュだけは印象に残りました、「面白い」とはちょっと違いますが。大賞受賞作だけあって、ドラッグ野郎のいかれっぷりなどはよく書けていたと思うので、こういう話が好きな人なら。 評価 ☆☆(4) |
___8月5日(日) |
【今日読んだ本】 ◆◆ 眠れる島の王子様 (夏埜 イズミ/コバルト文庫) 【amazon】 画像は公式で。 《あらすじ》 16歳の少年・文鳥は親友・柊の趣味につき合って、古文書に書かれた『魔法』を試みる羽目に。その結果文鳥の夢には、7歳の愛らしい少女・花梨が現れるように…。2007年度ロマン大賞受賞の純愛物語。 今日もコバルトの新人さんの作品、2重の意味で時を越えたラブストーリー。 これは久々に大当たりのコバ新人さんでした。とりあえず簡単にあらすじ紹介。話の舞台となるのは現代から約150年後、1回世界が滅びかけ、2万人ほどの人間が人工的に作られた「島」に暮らす世界。で、主人公は進路に悩む極普通の高校生。ある日主人公が魔法を試してみると、夢に7歳児の花梨が登場。夢に現れる花梨は一夜ごとに一つ年をとっていって、次第に2人の年齢差は詰まっていって逆転して……。といった感じの話です。 もう設定からしてツボなんですが、中身も素晴らしかったです。恋してはいけない相手に恋してしまう葛藤、年齢が逆転して逆に諭される存在になってしまった辛さ、少女時代から成長するにつれて負担になっていく「運命の王子様」の存在とそれでも募る恋心、こうした感情一つ一つがしっかりと描かれていて、切なくて苦しくてたまりません。友人は心配して止めようと諭してくれるんですが、それで止めれるようなら恋じゃないですよね。結末については何書いてもネタバレになっちゃいそうなので詳しくは語りませんが、未来に繋がる素敵な終わり方だったと思います。最後の1ページのポエムな青臭さとか大好き。 そうそう、どうして「島」のような世界が生まれたのかについての説明などは例によってうさんくさいので、そういうの気にする人は向かないかも。でもケチがつく点はそれくらい、これは今後が大いに楽しみです。できればこのまま正統派作品を書いていってほしいですね。 評価 ☆☆☆☆(8) |
___8月4日(土) |
サークルリストのアクセス数が吹っ飛んだ、カトゆーってすごい。titleに「C72」つけなかったせいで、勘違いしてきた人もいそうですが……。 7月のまとめ。 読了――23冊 購入――18冊+α 多分何冊か購入書き忘れているので、実質トントンです。今月後半はペース落ちそう。 【今日読んだ本】 ◆◆ イクライナの鬼 (崎谷 真琴/コバルト文庫) 【amazon】 画像は公式で。 《あらすじ》 死神トール・レイはある日、上司から仕事を頼まれる。シル・ライサンという軍人の魂が、死んでなお物質化し、戦地にあるというのだ。シルはイクライナの鬼と言われた傭兵だったが…。2007年度ロマン大賞受賞作!! 今月はコバルトの新人さんが三人も! カバー裏にあらすじが載っていたりと、いつもとは違う装丁で気合入ってます。そのうちの1冊、死人と死神、不器用な男たちの生き様を描いたファンタジー。 「いい話」という表現がぴったりくる物語でした。一言でいうなら、死人と死神が死人の家族たちを救うお話。死人であるシルは伝説的な腕を持った元傭兵で、傭兵を抜けた後に所帯を持って軍の隊長にまで登りつめた人物。このシルがつくりあげた家庭が、「イクライナの鬼」の再来と呼ばれた傭兵のものとは思えないほど暖かいんですよね。家族が陰謀に巻き込まれ、シルが家族を救おうとするのに、不干渉のはずの死神のトールが手を出してしまうのも頷けます。途中から出てくる傭兵仲間だったセルシアがまたいい奴で、シルの好感度がさらにアップ。この手の話の常としてシルは最後にはこの世を去ることになるんですが、消滅する場面ではしみじみと感動しました。派手さは全くないですが面白かったです。 ただ、今までのコバの傾向からいって、これは売れないだろうなあ。あとがきによると「次は女の子が出てくる話を」とのこと、全く毛色が違う作品になりそうなので楽しみ。 評価 ☆☆☆★(7) ◆◆ シャーロキアン・クロニクル2 ファントム・ルート (真瀬 もと/コバルト文庫) 【amazon】 画像は公式で。 《あらすじ》 少女マチルダが見たのは、霧の庭園にいた仮面の男、そして美貌のプリマ・ドンナをめぐる愛と裏切りと哀しい報復だった……。青年モリアーティと闇の資金輸送路ファントム・ルートを描く表題作の他、書き下ろし「砂漠にもひとつの泉が湧きいで」を収録。シリーズ第2弾!! ホームズやモリアーティの新解釈を描く、1冊完結型のミステリー風味の物語「シャーロキアン・クロニクル」第2巻。 あー、マチルダはかわいいなあほんと。別舞台になるのかなと思っていたら、主要キャラは1巻と入れ替わらず、1巻から約3年後のお話でした。つまりはマチルダが16歳間近のお年頃に成長したというわけで。元々の真っ直ぐさや太陽のような輝きは失わず、恋を知りデレクの行動や態度に揺れる乙女心が加わったら、かわいくないわけがないです。事件を解き明かす行動力まで備わって、もう無敵ですね。デレクの方も、マチルダを大切に思っているのが行動に見てとれるし優しくていい男なんですけれど、それでもマチルダにはもったいないなあ。 メインともいうべきホームズさんがようやく初登場しましたが、うーん、現状ではいけ好かないとしかいいようがありません。モリアーティは書きおろしの主役にもなっているのに、えらく扱い違うなあ。このいかにも自分の手を汚しそうにないホームズが、どうモリアーティと刺し違えることになるのかが気になります。刺し違えるのはホームズじゃないのかな? 3巻はもう買ってあるので忘れないうちに。 評価 ☆☆☆(6) |
___8月2日(木) |
【今日読んだ本】 ◆◆ 身代わり伯爵の結婚 (清家 未森/角川ビーンズ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 またもや所在不明の兄に変わって、身代わり伯爵として登城した少女ミレーユ。今回の任務は──オカルト大好きな姫君との結婚!? 彼氏いない歴=年齢のミレーユの運命は? 王道ファンタジー、お待たせの続編!! 伯爵の代役をつとめる男装少女が主人公の、ベタでベタなロマンスコメディ「身代わり伯爵」シリーズ第2巻。 あーベタっていいですね、今巻も堪能させていただきました。ラブ一直線に見える甘い言葉の連発、それに対して超がつくほどの鈍感を地でいくミレーユ、ビーンズお馴染みのスベるかスベらないかきわどいギャグセンス、そして正体ばれかけ! 白薔薇乙女に襲われて危機一髪もよかったですが、何より次巻あたりでとうとうヴィルフリートに正体がばれそうですよ。三角関係発動ですか、うわー楽しみ(ミレーユ×リヒャルトに割って入る余地があるかというと疑問ですが)。 ゲストのシルフレイア関連の話は色々描写不足な感じで、セシリア交えた針のむしろ以外は印象に残らなかったのが残念。それよりもリディエンヌの変人っぷりが妙にインパクトありました。騎士団やらお父さんやらジークやら変人が多い中、数少ない真人間だと思っていたのに……。まだしばらくは続きそうですね、対外関係が中心になるとベタが薄れそうでちょっと不安です。 ところで、あとがきにある「セシリアの乙女日記」が非常に気になるんですが、これだけのために「ザ・ビーンズ」を買うのは非常にもったいない。かといって、ビーンズはあまり短編を文庫化してくれないイメージがあるので、この機を逃すと読めない気がします。どうしよう。 評価 ☆☆☆★(7) |
___8月1日(水) |
コミケカタログCD版が出たので、需要があるのか分からないライトノベル作家サークルリストを今回もとりあえず作成。今回の目玉は、「ミミズクと夜の王」の紅玉いづきさんでしょうか。いつも参加している方たちは大体参加してますね。まだ軽くしか眺めていないので増えるかもしれません。 自分は今回は3日目だけ参戦予定、FC小説と創作文芸が分かれたのが残念。 【今日読んだ本】 ◆◆ 契火の末裔 (篠月 美弥/C★NOVELS ファンタジア) 【amazon】 《あらすじ》 精霊の国から理化学の町へ外遊中の皇子ティーダに突如帰国の指示が。謎の男を供に故国へ向かうと、なぜか自分は誘拐されたことになっていて……!? 第3回C★NOVELS大賞特別賞受賞作! C★NOVELS大賞のもう1つの特別賞受賞作、精霊と理化学が同居する世界が舞台の陰謀&成長ファンタジー。 うーん、惜しいなあ。ストーリー自体はかなり良いものだと思うんですよ、これ。戴冠式前に突如帰国して姿を現さない王候補を巡って複数勢力が暗躍する展開は、全然先が読めなく、あちこちでのミスリードの誘い方も上手くて、主人公と一緒に驚かされっぱなし。理化学も、ありがちな科学設定ではない変わった使い方を色々としていて面白かったです。 ただ、設定や人物の説明がいまいち、というかひどめ。冒頭の掴みから色々詰め込みすぎで、その後も分かりやすい説明というものがありませんでした。正直ついていくのが精一杯、これじゃストーリーの面白みも半減です。あと、世間知らずの皇子(主人公)が、いくらなんでも急成長しすぎ。全くの無知だったのが1ヶ月もたたずに名君並の活躍するまでに成長するのは、さすがにどうかと思いました。 でも、説明とかは巻重ねるごとに上手くなるだろうし次作もチェックしてみます。……なんだか寡作そうな気がしますが。 評価 ☆☆★(5) 【今日購入したもの】 姫様オーバードライヴ! 秘密の塔は恋の罠 (倉世 春/コバルト文庫) 眠れる島の王子様 (夏埜 イズミ/コバルト文庫) キミのいる場所 ―REAL×FAKE― (ひずき 優/コバルト文庫) イクライナの鬼 (崎谷 真琴/コバルト文庫) 身代わり伯爵の結婚 (清家 未森/角川ビーンズ文庫) 蝶の大陸 〜黄金のエミーリア〜 (入皐/ルルル文庫) あ、女神伝買い忘れた。コバ新人さんは久々に全特攻。 |