8月16日(月) |
コミケ参加された方々おつかれさまでした。今回はメインで参加した1日目が比較的涼しくてよかったです。自分は恋戦記本を馬鹿みたいに買いました。ほんと買いすぎた……。そして何故か本命じゃなかった仲謀に転んでます。肩透かしにあったり手玉にとられたりうろたえたり、こんなかわいかったんですね仲謀。あちこちで「残念王子」って書かれていて、愛されてるなあと思いました。 【今日読んだ本】 ◆ クシエルの矢1 八天使の王国 (ジャクリーン・ケアリー/ハヤカワ文庫FT) 【amazon】 《あらすじ》 天使の血をひく人々の国、テールダンジュ。ここでは、愛の営みは神への捧げ物である。少女フェードルは“クシエルの矢”と呼ばれる印をもって生まれ、それゆえに数奇な運命をたどる。謎めいた貴族デローネイに引きとられ、陰謀渦巻く貴族社会で暗躍するためにあらゆる知識と技術を授けられたのだ……一国の存亡を賭けた裏切りと忠誠が交錯する中、しなやかに生きぬく主人公を描くローカス賞受賞の華麗な歴史絵巻、開幕! あちこちでプッシュされていてずっと気になっていた、海外の権謀術数ファンタジー。 話についていくのが大変でしたが面白かったです。生まれつきマゾヒストの運命を背負った女の子が、娼婦として貴族社会を暗躍(?)するお話。Mな娼婦が主役とはあらかじめ聞いていたものの、まさしくその通りだったことに最初は度肝を抜かれました。でも主人公の語り口が冷静なのもあって、痛そうではあってもエロさはあまり感じなかったです。 というか、中盤からはエロさを感じている暇もないほど人名地名がどんどん出てきて、そちらについていくので手一杯。途中まで地図の存在に気づかなかったのでちんぷんかんぷんでした。ボードワンの誕生パーティあたりから大分理解も追いついて、面白くなってきたと思ったところでガツンときて一気に加速。どこに落とし穴があるか分からないのが怖くて面白かったです。 キャラクターは、なんといってもメリザンドが恐ろしい。出てきただけで空気が変わるのはまさに女傑でラスボス。ラスボスですよねこの人? 他にも外敵わんさかいますが、この人が退場する展開が想像つきません。主役のフェードルについては、アルクィンに向ける感情の複雑さなんかが面白いなと思いました。 あとはジョスランがよい堅物。堅物の修道騎士が娼婦の護衛とか、素晴らしい設定ですよね。いじられる彼を見てるのは、8割不憫で2割楽しいです。フェードルの側にいてどう変わっていくのかが楽しみ。この人がこの世界で生き抜ける気はあんまりしませんが……。 少し間が空くかもしれませんが、続きも読んでいくつもり。 評価 ☆☆☆★(7) |
8月12日(木) |
【今日読んだ本】 ◆ バンダル・アード=ケナード 運命は剣を差し出す2〜3 (駒崎 優/C★NOVELSファンタジア) 【amazon】 《あらすじ》 エンレイズ軍に雇われ戦いに明け暮れるバンダル・アード=ケナードのシャリースの元に、ある日奇妙な少年が現れた。この出逢いがシャリースの運命を変えていき……シリーズ第二弾。 先日に引き続き、おっさんだらけの傭兵物語「バンダル・アード=ケナード」2冊まとめ読み。 駒崎さんと担当さんはとても鬼畜だと思いました。1巻であんな引きしておいて、2巻は全然関係ないところからはじまるとか、尋常じゃない焦らし方ですよ。他にもイラストのトラップがあったりと、色々鬼な点がありました。 でも中身自体は面白かったです。いざ1巻の引きの地点までたどり着いてみると「なるほどこういうことだったのか」と繋がりに唸らされましたし、その後もシャリースたちが知恵を巡らせて、問題を綺麗に解決していくのが気持ちいい。ヴァルベイドの正体は全然考えてなかったのでびっくり、でも確かに一介の医師っていうのに違和感はあったんですよね……。 傭兵団の面々ではマドゥ=アリとチェイスが好み。マドゥ=アリは台詞だけとるとBLっぽいけど全然そんなことなくて、馴染んでいくのにホッとします。今後の馴染み方も楽しみ。チェイスはバンダルで一番年下でやんちゃってだけでおいしすぎ、チェイスがいるから1巻の彼は退場した、っていうのもあったのかも。あとアランデイルの口説き力はチートですね、あれはずるい。 しかし、やっぱり傭兵も少しは仕事選んだ方がいいんじゃないかなあ。命あってのなんとかだし、超無能だけは避けてもいいと思うんです。 最新刊には女の子がメインで出てくると聞いたので、そこまで読もうかなと思ってます。 評価 ☆☆☆★(7) ◆ イレーネの戦争 (川人 忠明/朝日ノベルズ) 【amazon】 《あらすじ》 戦争によって家族を失いながら、懸命に生きる少女イレーネ。彼女は忌み嫌われる放浪の民スクル人の少女アデルを始めとする多くの人々と出会い、それまで知らなかったさまざまことを学び、成長していく。そんな彼女たちに、イレーネの住んでいた村を攻め滅ぼしたレメルジ―帝国の軍勢がせまる。再びちらつく戦火の影を前に、イレーネにできることとは――。本格ジュブナイル・ファンタジー登場! 女の子が主人公のシリアスファンタジーなあらすじを見て、少し気になっていた作者さんだしと飛びついてみた先月の新刊。 最初の方で大きく引っかかってしまって物語に入り込めませんでした。村を失って1人だけ生き残った少女イレーネが、街の人と出会いながら戦争に関わっていくお話。下手にスケールを大きくしすぎず、女の子1人の手が届いてもおかしくないかな、くらいの範囲で描いているのはいい感じ。女の子との友情がたっぷり描かれているのもよかったです。 が、冒頭、戦火から逃れて目を覚ました直後の展開に物凄く違和感。裸見られた(一応反転)とはいえ、なんでシリアスからいきなりラブコメチックになるんですか? ここで呆気にとられて、開幕の容赦のなさのドキドキに水差されてしまいました。その後のイレーネの考え方も、理屈では納得いくけれど、作者に動かされている感を受けることが多かったです。冒頭でこんな躓かなければ、途中は気にならなかった気もするんですが、躓いたものは仕方ない。 作者さんのスニーカーの新刊も気になっていたんですが、ひとまず様子見。 評価 ☆☆★(5) |
8月10日(火) |
【今日読んだ本】 ◆ シスター・ブラックシープ 悪魔とロザリオ (喜多 みどり/角川ビーンズ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 16歳の誕生日、むりやり漆黒の悪魔の花嫁にされた助祭の少女、コンスタンティン。彼女は、悪魔にはめられた契約の指輪を壊すため、正体を隠して伝説の聖女【黒い羊(ブラックシープ)】に変身し悪人を倒すことに!! だけど、異端者と見なされて美貌の司祭ユリエルにまで追われることになってしまい!? 「これは吾が花嫁だ」「違う。私の獲物だ」――悪魔との離婚が先か、ユリエルに捕まるのが先か。禁断のトリニティ・ラブ・ファンタジー開幕!! 様子見していたら評判いいので手を出してみた、喜多さんの新シリーズ。 これは面白かった! 教会の助祭として男装して暮らしている女の子が、悪魔と出会ったことで「ブラックシープ」として悪をくじくようになるお話。そう、男装物なのです。男装して正体も隠して、ブラックシープを追う司祭と一つ屋根の下なのです。これでときめかないわけがない! コンスタンティン側は結構肝据わってますが、はやくもユリエルに胸キュンな場面があったりして、これから関係が進んでどうなっていくのかワクワク。 そのワクワクに加えて、天然な優しさが結構好みだったりもして、今のところ恋愛面は司祭派。でもコンスタンティンの正体を唯一知っている悪魔がこれからやる気を出すようなので、どっちに転ぶか分かりません。この悪魔が割と正統派に悪い奴で、恋愛でその性根が変わっていくのかも興味深いところ。 男装&恋愛面を除いても、笑えてストーリーもしっかりしていて面白いです。コンスタンティンは悪びれていてよく動く主人公、それでいて根は曲がってなくてかわいいところもあるのが好き。ユリエルの追っかけのニコラスがやたら性格崩壊しているのには笑いました、この人駄目すぎる。今のところニコラスいなくても全く問題ないですが、司祭関連の話に大きく関わってくるんでしょうか。 そんなこんなで2巻も楽しみ。 評価 ☆☆☆☆(8) ◆ 月の瞳のエゼル 太陽の王子と闇の鉤爪 (我鳥 彩子/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 月色の瞳を持つ少女エゼルは、夜に湧き出す霧魔を呼ぶと言われていた。しかし、霧魔に襲われたエゼルは王子に助けられ、王宮で働くことに。エゼルには魔に蝕まれた王子の苦痛を和らげる力があるようで…!? 「最後のひとりが死に絶えるまで」でデビューした我鳥さんの2作目は、王宮が舞台のファンタジー。 ヒーローの弟が切なかったです。目の色のせいで忌み嫌われていた女の子が、王子様の秘密を知って王宮へいく物語。設定に結構力入っていたり、ネーミングが変だったり(王子の名前11文字!)、コミカルな要素少なめで切なさ増量だったりと、この作者さんらしいお話でした。特に王子の弟のセルヴァレートの切なさは印象的。兄と一緒にいるせいで傷ついていき、素の明るさも出せないでいるエゼルを見て、僕が……と思ってしまう心にはとても共感できました。これはセルヴァレート責められません。 むしろ悪いのはそう思わせたフェル(略)。優しさと愛情が足りません。王子とエゼルの関係が、利用関係と恋心が混じっているせいで気持ちが分かりづらくて、王子→エゼルは結局のところ利用の側面が強いように思えてしまいました。エピローグでエゼルがあまり幸せに見えません。ほんと、王子じゃなくてセルヴァレートとくっつけばよかったと思います。 続きはあってもなくてもおかしくない感じ、個人的には違うヒーローが見たいです。 評価 ☆☆☆(6) |
8月8日(日) |
オンライン小説感想の数が結構増えたので、Bookshelfのその他欄にまとめました。今週はTiny gardenさんの書籍発売ですね、どうラストが変わってるのか楽しみ。 【今日読んだ本】 ◆ 白と黒のバイレ 踊れ、終演のカンテと共に (瑞山 いつき/角川ビーンズ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 ≪魔王≫の体を操り、妹姫を奪取した魔物を追いつめるブランカ姫。自身にかけられた若返りの呪いを解くため、最後の戦いに臨む。そのとき、護衛騎士セロと≪魔王≫、ブランカ姫をめぐる愛憎が迎える終幕とは…!? 姫君、魔王、侍女、おまけの騎士の四角関係ファンタジーでもある「白と黒のバイレ」最終巻。 ああ、やっぱりセロルートですか……。2巻の状況からそうなるだろうと諦めてはいましたが、魔王&リリアナ派としては実際そうなってみると少しがっかり。結ばれるまでの展開に強引なところもありましたし。でも、ルートに向かう過程で最強なリリアナが存分に見れたので一応満足。最後まで姫様第一で一分たりとも揺らがないのが素敵でした。あんなに胡散臭かったトマスまで圧倒しちゃうとは思ってなかったです。 一方の魔王様はふがいなかったです。流れ的に仕方ないとはいえ、もう少し押す姿も見たかったです、うっかりでペルドゥラル逃がしちゃったりとどうにもいいところなし。結局のところ、ヒーロー張るには悠長すぎたってことですか。 エピローグの彼女が割と気になる言動をしていて、数年後にもしかしたら彼女、魔王、ブランカの三角関係が起こったりするのかなと想像すると胸キュン(嫉妬相手的に)。魔王は彼女に落とされちゃうといいです。そんな話が短編集で読めるとハッピーですが、多分ないので、リリアナとブランカの出会いのお話を楽しみに待つことにします。 評価 ☆☆☆(6) ◆ アーレイティカの剣闘士と女神姫 運命のディザスター・ロマンス (相羽 鈴/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 豊かな古代都市アーレイティカ。アリアセラは海の女神の化身として育ち、神殿に仕える女神姫。許婚との婚儀が控えていた15歳のある日、初めて行った闘技場で、ある奴隷剣闘士に心惹かれて!? 海賊物でデビューした相羽さんの2作目は、ポンペイが舞台のラブストーリー。 主人公が好みでないのもあって、少し物足りなかったです。名家に生まれた女神の生まれ変わりの女の子が、剣闘士の少年に恋をしてしまって……というお話。ストーリーの流れは大体想像の範疇(ポンペイ舞台ですし)で、剣闘士のサラーガの朴訥な優しさなどは好み。 でも、箱入りで世間知らずな主人公はあまり好きになれなかったので、オーソドックスなだけじゃなく何かもう一つ二つ味付けが欲しかったです。前世?がもう少し物語に絡んでくるともっとロマンチックになりそうだったんですが、現世の恋と繋がりが薄くて、前世はただ何となく眺めている感じでした。 デビュー作みたいな元気な女の子が主役の話をまた読んでみたいです。 評価 ☆☆★(5) |
8月6日(金) |
メルフォレス。 >リンクについてご質問の方 そういえばどこにも書いてませんでした。当サイトはリンクフリーです。報告も必要ないのでご自由にどうぞー。 【今日読んだ本】 ◆ RDG レッドデータガール はじめてのお使い (荻原 規子/銀のさじ) 【amazon】 《あらすじ》 山伏の修験場として世界遺産に認定される、玉倉神社に生まれ育った鈴原泉水子は、宮司を務める祖父と静かな二人暮しを送っていたが、中学三年になった春、突然東京の高校進学を薦められる。しかも、父の友人で後見人の相楽雪政が、山伏として修行を積んできた自分の息子深行を、(下僕として)泉水子に一生付き添わせるという。しかし、それは泉水子も知らない、自分の生い立ちや家系に関わる大きな理由があったのだ。大人気作家荻原規子の書き下ろす新シリーズ、ついに開幕! 現在3巻まで出ている、荻原さんの現代和風ファンタジーの第1巻。 深行ルート入りはまだですか? 深行ルート以外にいったりしませんよね? いや、さすが萩原さんと思わされるくらい上手い物語ではあったんですよ。泉水子の最初のおどおどっぷりや、その後少しずつ意志を表に出すようになっていく気持ちの動きが分かりやすく描かれていて、ドキドキ交じりの成長物語として面白かったです。 でも、そういう面白さよりもまず恋愛面に目がいってしまった自分。全部深行が悪いんです、お父さんへの意地の張り方やいかにも年頃の男の子なとがり具合ががかわいいんです。もう出てきた直後から、いつデレるか楽しみで楽しみで。 まだ恋愛とは程遠くはあるものの、柔らかくなりだした深行が側にいて泉水子が安心するのに、ほんわか+少しニヤニヤ。泉水子の成長を見るに、ただの守り守られにならなそうなのがいいなと思います。立場の差もあるので大変そうですが、2人のこれからが楽しみ。 で、最新刊ではBADENDに向かいかけているという不吉な話を聞いたんですが。いやまさかそんな。 評価 ☆☆☆★(7) |
8月4日(水) |
メルフォレスー。 >江森三国志について教えてくださった方 「小説道場」は名前だけは聞いたことがあります、なるほどそこ出身なんですね。調べてみたら一番弟子だったらしくて上手さにも納得。ちなみに3年くらい前に復刊されたみたいです(自分は図書館で読んだので旧版でしたが)。 >河上さんの新作教えてくださった方 ありがとうございます、新作楽しみですね! 他の方からも教えていただいていたんですが、メールのおかげで短編読まなきゃ、と思い出しました。短編はもうリルもシルヴィもかわいすぎる! つい本編の花祭り以降を再読しちゃったり。新作ほんと楽しみです。 【今日読んだ本】 ◆ 詩人の夢 (松村 栄子/ハルキ文庫) 【amazon】 《あらすじ》 自らの罪で詩人を死に至らしめたことを悔い、「真実の恋」を諦めたまま、詩と音楽に慰められて大人になってゆくシェプシ。神の言葉が解明され、禁囲区域であった紫の砂漠は解放されて、世界は混沌をきわめてゆく。天変地異、政変、急激な変化の中で、優秀な書記としてのぞまれながらも、詩人になることを選んだシェプシの運命は……。名作『紫の砂漠』の待望の続篇、書き下ろしにて登場。 以前読んだ砂漠ファンタジー「紫の砂漠」の続編。 これは前作よりも気に入りました。シェプシの砂漠への憧れがキラキラしていた前作とは変わって、今作は落ち着いた雰囲気。雰囲気の違いが、彼の死の大きさとシェプシの変化を感じさせてくれます。いい家族や愉快な詩人たちと暮らして大人になっても、彼のことを思い出すたびに心を軋ませるシェプシの様子に何度も胸が痛くなりました。 そんなシェプシが主役なので、後半のラブストーリーでは、シェプシよかったねよかったねという気持ちが強かったです。普段なら声を大にして「胸キュンでした!」って叫ぶくらいロマンチックではあるんですが、この作品では叫ばずにしみじみと感じ入りたい気分。シェプシが幸せになれそうで本当によかった。 ちなみに恋愛面は、特に年の差(年下)好きにお勧めです。 SFファンタジーとしての面白さもなかなか。オーバーテクノロジーの伝達や隕石来襲で世界が大きく変わっていき、戦争まで勃発するのにドキドキ。割と容赦のないところもあって、世界の変化に耐えられず病んでいく人々が多いのは心苦しかったですが、それでも前を向いて生きる人の強さは眩しく。アーネフについてシェプシに語る母の言葉が心に残りました。 最後の方はシェサおいしいところ持っていきすぎな気も。でもこの決着は綺麗で好き、なんだかんだで仲良く過ごす3人などもっと見たかったです。 図書館で借りたんですが、これは手元に揃えておこうと思います。松村さんのファンタジーはこれだけ?みたいなのが残念。 評価 ☆☆☆☆(8) |
8月2日(月) |
【今日読んだ本】 ◆ 私説三国志 天の華・地の風1 (江森 備/光風社出版) 【amazon】 《あらすじ》 蜀の軍師・諸葛孔明は劉備の使者として、同盟を結ぶべく呉へ入国した。しかし、大都督・周瑜の陰謀に絡め取られ、呉に抑留されることに。孔明の暗い過去を盾に、関係を強要する周瑜。複雑な感情はやがて愛に変わり、二人は絆を深めていくが……。 以前葉月さんが名前挙げていて少し気になっていた三国志物。ここしばらく三国恋戦記にはまって、三国志熱が高まったので読んでみました。 その2人がそういう関係になるんですか! いや、BLな関係があるとは聞いていたんですが、誰がなるとは聞いていなかったのでびっくりですよ。にわか蜀好きな自分的には、とりあえず周瑜ふざけないで! な気分。元々この人は他の三国志でもあまり好きではなくて、それに加えて今回の強引さじゃとても好感持てなかったです。 孔明は行動指針は史実と変わらないものの、寂しさや恋情といった感情の激しさがイメージと大分違ってました。正直この周瑜に惚れるのは納得いかなくもあるんですが、葛藤を乗り越える強さはかっこよかったし、人間味あって面白い孔明でした。寂しそうな孔明見てると、恋戦記の孔明には花がいてよかったなと思ったり。うっかり三国恋戦記の孔明と周瑜で関係を想像してしまって嫌な気分になったのは余談。 孔明周り以外のストーリーは大体史実に忠実? 語れるほど詳しくないのでキャラクターについて。魯粛、ホウ統あたりは孔明と違ってイメージ通り、魯粛のいい人っぷり好きです(ホウ統については恋戦記でイメージついたんですが。エピソード落鳳破しか覚えてませんでした)。徐庶が孔明の面倒を幾度も押しつけられてかわいそうなポジションだったので、彼に活躍の場があると嬉しいんですが、史実だと確かこの後目立たないですよね……。 先が長いし、続き読むかは今のところ未定。 評価 ☆☆☆(6) |