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 2月27日(日)

オンライン小説再読などでペース落ちてます。それはそれとして3月の購入予定。最近購入直後に読めず、検索で感想求めてくる方に悪いので、しばらくテキスト格納しよう……かと思ったら購入量が少ないので今月はそのまま。


身代わり花嫁は竜に抱かれる (香月 せりか/コバルト文庫)
鳥籠の王女と教育係 魔法使いの選択 (響野 夏菜/コバルト文庫)
STEINS;GATE―シュタインズゲート― 連鎖円環のウロボロス2 (海羽 超史郎/富士見ドラゴンブック)
聖グリセルダ学院の事情2 (鮎川 はぎの/ルルル文庫)
死神少女と1/2アンデッド2 (佐々原 史緒/ファミ通文庫)


【最近読んだ本】

聖鐘の乙女 水晶の笛と闇の時計 (本宮 ことは/一迅社文庫アイリス)amazon

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《あらすじ》
父親の形見の楽譜を探すため、男として男子音楽学院に入学したアティーシャ。 ところが学院祭当日、父親の楽譜に関係する伝説の曲を調べている上級生・ジェッツが何者かに襲われる事件が発生! サリアン王子の護衛兼世話係であるネイトは、王子とアティーシャの警護を強化するようになる。一方、学院祭以来ネイトを意識してしまうアティーシャの態度に2人の関係はぎくしゃくしてしまい…。男装乙女の男子音楽学院ライフ★第9弾登場!


ついにネイトさんの時代がきた、男装学園ファンタジー「聖鐘の乙女」第9巻。

悪くもよくもネイトさんでした。
ここ最近ストーリーが進みだしていたりもしますが、前巻のあれがあった以上、基本的にはネイトさん周りしか目に入らないのです。なので前半は「おいこらネイトさんのバカ!」。ちゃんと聞かずに誤解したり嫉妬したりして距離おいて、まったくもう。言葉間違えたり心配かけたりしたアティーシャも少し悪いけど、これは8割方ネイトさんが悪い気がしました。だってアティーシャはアティーシャなんだから(酷い)。

で、後半は「ネイトさんよくやった!」。ピンチのときにやってくる、これぞヒーロー。素直で優しくなったネイトさんにはときめきました、よくぞ進んだ! キスごちそうさまでした。
ただ今回は、ネイトさんのかっこよさよりも、前半も後半もアティーシャのかわいさありきな面が大きかったです。溢れる恋心をはじけさせるアティーシャがいいなあ、こういう直情抱きつき系の感情表現って好きです。悩んだり喜んだり女の子全開のアティーシャが凄くかわいく見えました。この恋が叶わなかったらブン投げです。確かこれ前巻でも言った。

サリアン様が不穏なこと言ってますが、半分本気半分フェイク、のレベルだと信じてます。全力本気は泥々しか見えないので勘弁。あ、でも2人だけで逃げ出すアティーシャとネイトさんは少し見たいかも。
最終的にはどのくらいまで性別ばれるかが、そろそろ気になってきました。マデリーンいるわけだし、トールディやメルエルもそのうち知ることになるんですかねー、知ったときの反応が待ち遠しいです。リキシス先輩は……どっちだろう、ここはばれないでほしいかな。


評価 ☆☆☆★(7)



 
 2月23日(水)

いつ書こうか、キリがいいところを見計らっていたオンライン小説感想。序幕完結まで待っていてよかった。


女王の化粧師Barroco

舞台は芸技の小国と呼ばれる国、花街で育った化粧師の少年ダイが女王候補に仕えるところからはじまる長編ファンタジー(連載中、序幕まで終了)。作品トップページのあらすじがかっこいいので詳しくはそちらを。以前に「時々山椒時々砂糖」を紹介したサイト様です。

まず、主役が化粧師という設定がとても面白いなと思いました。化粧のことはあまり分からないのですが、一行程ずつ丁寧に真摯に化粧を施していく描写は、その光景を思い浮かべさせてくれますし、そこから「なりたいと思う姿を作り上げる」化粧師の仕事に誇りを持っていることがはっきり伝わってくるのが素敵。ダイはそんな化粧師としての姿だけではなく、バカ正直にモノを言う子でその結果が楽しかったり、変に頑固でハラハラさせてくれたりと色々な面を見せてくれて、曇りのなさが気持ちいい主人公です。

そしてここからが重要。軽くネタバレなので伏せますと、ダイは男装少女です。男装少女です。大事なことなので2回いいました。で、ダイの周りの登場人物は、美麗で有能な当主代行の青年、癇癪もちな女王候補の女の子、仲のよい侍女などなど。どんな話かはなんとなく想像できるかと思います。
その上をいってくれます。おまけに『その上』がこちらのツボをことごとく貫いてくれるから、もうたまらない! 一番叫びたいポイントが叫べないのがもどかしいです。ネタバレ控えめな部分を挙げておくと、かっこいい姫様が好きな人は是非読むといいです。知り、悩み、進む、その姿に見惚れました。ダイとの関係が本当に本当に好き。

序幕なのにかなりの分量ですが、連載追っている間、間延び感などは全然感じませんでした。後半盛り上がって一つの話として面白く、でも読み終わるとこれはこの上ない序幕なのだと分かります。終章の素晴らしい幕引きに、この先何が待っているのか、期待で胸が震えました。

「裏切りの帝国」と世界観が繋がってますが、今のところほとんど関わってないので、そちらを読まなくても十分についていけると思います。これ以上進むと追いつくのが大変になりますし、読むなら小休止中の今! お勧めです。




 
 2月21日(月)


【最近読んだ本】

シスター・ブラックシープ III 薔薇と聖歌 (喜多 みどり/角川ビーンズ文庫)amazon

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《あらすじ》
この僧衣を剥ぎ取ってしまえば、コンスタンティンが【黒い羊(ブラックシープ)】かどうか確かめられる――美貌の司祭ユリエルに助祭の美少年コンスタンティンへの疑いが生まれる。だけど強引に【黒い羊】にキスをして傷つけた手前、コンスタンティンに「肌を見せてほしい」のひと言が言えない。そんな中【黒い羊】の偽物が現れたことで事態は急展開し!? 「怖かったか? 俺に会うのが。なあ、シスター」禁断のトリニティ・ラブ・ファンタジー第3弾!!


悪魔に狙われた助祭の女の子が主役の男装ファンタジー「シスター・ブラックシープ」第3巻。

これは面白かった!
1、2巻も面白かったですが、この3巻ではさらに一段上の面白さを見せてくれました。今読んでいる少女小説の中で金星特急に次ぐポジションになりました。3巻でよかったところの1つは、コンスタンティンのブラックシープとしての姿勢がはっきりしてきたこと。その姿勢が格好良くて、悪徳の街をどう変えていくのか、代官サイドはどう動くのか、物語としての面白さが増してきたように思えます。

と前置きはここまでで、面白かった大部分はコンスタンティンを巡る恋愛模様です。誰に萌えたらいいんですかこれ!
まず悪魔とユリエル。この2人は自分の中で現時点では同格。悪魔はどんどんデレて変わってきているのがかわいいことかわいいこと。1巻がアレだったから優しさにときめきます、中盤のコンスタンティンの「ず、ずるい」あたりの反応ややり取りが気に入りました。あと口癖の「解せぬ」が好き。こういうキャラって負けやすい気がするんですが、そんなお約束は跳ね除けてほしい。
ユリエルは期待通りの悩みっぷり。ビバ男装。解決したはずが想いが重くなっているのにニヤニヤ、自重できない大人は大好きです。ニコラスは素晴らしいツッコミ役ですね! 4巻のニコラスがどう出るかが楽しみ、真面目路線のニコラスのキャラが今ひとつ掴めてないので動向が読めません。

次に、意外な評価急上昇その1がエリカ。離れていっちゃうのを予期していたので、残って、しかもそのままというのが素敵。悪魔からもユリエルからも守ってくれる存在になってくれそうです。
そして、評価急上昇その2がヒース。こちらは完全に予期せぬ刺客でした、出番さほど多くないのに凄く萌えました。苦笑もよかったけど、「返せよ」の破壊力が半端ない。過去の2人の関係を想像すると萌えます。現時点ではすでに正体知ってると思うんですが、いつから性別に気づいていたのか。ヒースなら大昔から知っていても不思議じゃないんですよね。知ってる方が萌えますが、どちらでもいいのでヒース視点の過去短編みたいなもの出してくださいお願いします。

レオンはやっぱりそっちに想い向けるんですね。少し残念ですが、今いる面子で十分過ぎるのでそれほどでもなし。それよりも、この話収拾つくのかが気になってきました。悪魔とユリエルどちらを選ぶことになってもどちらかを捨てることになりそうで、さらに残りの2人も切り捨てることになりそうで、それはあまり見たくない。コンスタンティンはコンスタンティンらしくあってほしくて、切り捨てるとそれが消えてしまいそうなので。少女小説的に最後まで選ばないのはないかなあと思うのですが、どうでしょう。想像の上をいく展開を期待してます。


評価 ☆☆☆☆★(9)



蒼穹のカルマ3 (橘 公司/富士見ファンタジア文庫)amazon

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《あらすじ》
あ〜遅刻、遅刻〜! わたし鷹崎駆真。花も恥じらうおしとやかな十七歳の女子高生。今日はうっかり寝坊しちゃって、食べかけのトーストを口にくわえ、通学路を全力疾走中。えッ、いつもと違う? これも在紗のためだ


このラノでの順位をはじめとして最近評判がいいので読むのを再開してみた、姪コンファンタジー「蒼穹のカルマ」第3巻。

邪魔者が邪魔してこないって素晴らしい!
自分が2巻でこのシリーズ読むのやめたのは、出しゃばってきて鬱陶しい衛二というキャラがいたのが大きかったのです。それがこの3巻では出番少ないし、出てくるときは不遇なオチ担当と素晴らしい配役、見ていて痛快でした。ずっとこの配置でお願いします。

で、ネタキャラのことは置いとくとして、カルマの止まらない在紗バカっぷりや話のカオスな展開が楽しかったです。表紙が出るたびに話題になっているので悪ノリがひどいことは知ってたんですが、普通に学園物やってるのに驚きました、ネタかと思ってましたよ! 他にも1巻のときは単発の出落ちだろうと思っていた設定をそのまま続けていて、世界観ぶち壊れているのに程よくカオスに収まってるのが凄い。魔王は不憫で案外かわいいので準レギュラー化希望で。槙奈の魔術設定も今後引っ張られていくことを考えると、さらなるカオスが待っていそうでワクワクしますね、4巻以降も読んでいきます。話ぶっ壊れるのが怖いですが、最近も好評のままなのできっと大丈夫。


評価 ☆☆☆★(7)



 
 2月19日(土)


【最近読んだ本】

シアター!2 (有川 浩/メディアワークス文庫)amazon

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《あらすじ》
「2年間で劇団の収益から300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」――鉄血宰相・春川司が出した厳しい条件に向け、新メンバーで走り出した「シアターフラッグ」。社会的には駄目な人間の集まりだが、協力することで辛うじて乗り切る日々が続いていた。  しかし、借金返済のため団結しかけていたメンバーにまさかの亀裂が走る!? それぞれの悩みを発端として、数々の問題が勃発。嫉妬や羨望、不安、存在意義、恋愛問題、そして旧メンバーとの確執も加わり、新たな危機に直面する。そんな中、主宰・春川巧にも問題が発生して……。どうなる「シアターフラッグ」!?


有川さんがおくる劇団立て直し群像劇「シアター!」第2巻。

あちこちで恋愛起こりすぎ!
1巻でとりあえず軌道にのって希望も見えてきて、じゃあ次は人間関係ですよね、ということで群像劇チックな今巻。1巻で匂わせていた脇カップルたちがいい感じになってます。それはいいんですけど、いい男いい女多すぎじゃないでしょうかこれ。牧子は文句なしですし、小宮山の愛の深さには惚れそうになるし、茅原の変な正直さも素敵だなあと思いますし。これだけ多いとファンタジーっぽいと思いつつ、幸せになれそうな恋愛模様にニヤニヤできました。

でも不満なんです。何が言いたいかというと、かっこいいのは司だけで間に合ってるので司×千歳もっと進展させてください! 残り1巻なのに司がまだかかりそうじゃないですか、これだとくっつくのは3巻後半になりそう、素直じゃない司が見たいのになんてこった。
今巻の見せ場である司と千歳のシーンは、仲間もできて千歳自信ついてるなあと思ったり、司が意外な弱さを見せるのにハッとなったり。「声だけで俺を救っちゃうんだな」はやばい。司と似てるって言われて喜んじゃう千歳もかわいいし、この2人が一番好きです。

恋愛面ばっかり触れてますが、劇団立て直しの方もゴタゴタありつつ痛快で面白かったです、後半の司の叫びかっこいい! どう借金を返すのか、司と千歳の甘々は見れるのか、ラストも楽しみ。 


評価 ☆☆☆★(7)



金曜のバカ (越谷 オサム/角川書店)amazon

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《あらすじ》
天然女子高生と気弱なストーカーが繰り返す、週に一度の奇天烈な逢瀬のの行き着く先は――?(「金曜のバカ」) ピュア過ぎてアブノーマルなヤツらが繰り広げる妄想と葛藤! ちょっと変でかわいい短編小説集。


「階段途中のビッグ・ノイズ」がよかったので手を出してみた、越谷さんの現代青春短編集。

不思議な爽やかさをもった短編たちでした。
現代の中高生を主役にした短編が5編収録されているんですが、ある短編は馬鹿馬鹿しかったと思えば別の短編はほろ苦かったり、はたまた少しファンタジーだったりとバリエーション豊か。そして、苦い話であっても苦いだけで終わらずに、不思議な味わいを残してくれるのが印象的でした。「ゴンとナナ」の、一回りして最後にまた切なさがやってくるのがほんと不思議。

5編のうち一番好きなのは最初の表題作。女子高生とパンツ覗きのストーカーが邂逅してから、思いもよらぬ方向に転がっていく展開が愉快でした、危ういはずなんだけれど危うく感じない軽妙さがいいです。あまり先まで描かずにあのシーンで止めているのがとても爽やか。バイト先で含みがあったりするから、その後を想像する楽しみもありました。
他では「星のミルクティー」「僕の愉しみ 彼女のたしなみ」といった明るめの作品たちが好き。またそのうち別作品も読みたいです。


評価 ☆☆☆★(7)



 
 2月17日(木)


【最近読んだ本】

わたしと男子と思春期妄想の彼女たち1 リア中ですが何か? (やのゆい/ファミ通文庫)amazon

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《あらすじ》
日々愛欲に悶える中学生・峰倉あすみ。ある朝、怪しい虚無僧に渡されたコンタクトレンズを通して彼女が見たものは、水着やブルマ、メイド服を纏って教室を占拠する《妄想少女》たちだった! 彼女のいない男子なら誰もが望む妄想の彼女。だが、あすみの愛する高柳君にはいない!? 学校一の《妄想美少女》リサたちと、奪・高柳君に燃えるあすみの恋はどうなる!? 第12回えんため大賞優秀賞、学校では教えてくれない愛欲まみれの超いまどきリア中ラブコメ!!


現代学園で女の子主人公、という時点で購入を決めた、今年のファミ通の新人さん。

大げさで楽しい一人称でした。
幼馴染に片思いする女の子が、あるきっかけを機に男子たちの理想である『妄想少女』を見えるようになるところからはじまるラブコメ。この片思い主人公のあすみが「なんじゃこりゃー!」と叫んじゃうような女子力低めの残念な子で、躁鬱激しくてよくボケる一人称が結構好みでした。妄想少女と普通に話すあたりはもう少し周りの目を気にしたほうがいいんじゃとも思うものの、そのマイペースさが楽しい。
で、この主人公なのに真っ当な成長物語っぽくなっていくのが意外でした、押せ押せで突っ走るかと思ってました。でも書かれてみると納得。ストーリー展開も、落としどころの一部は序盤で予想つくんですが、いい意味で予想の上をいってくれるところがありました、この落としどころは爽やかで好き。エピローグも続きが読みたくなるものでした。佐島君は本編読み終わるまでは応援したかったけど、エピローグで微妙になったので、河内さん応援で。
ただ中盤以降、筋書きがよくても肉付けが合わなかったところがあって、あすみの思考や行動に腑に落ちなかったりモヤモヤしたりしたのが若干マイナス。連鎖していくのはいい話なんですが、何か流れが変だなあという気持ちが拭えませんでした。でも、通して見ると、あすみの性格をはじめとしてプラス面の方が多くて面白かったです。

あと、読んでいて割と早くから頭をよぎったのが「妄想少女があるなら妄想少年もいてもいいじゃない」という考え。「執事とかは少年じゃないよなあ、マッチョとかいたらもっと違うよなあ。となると妄想少年って呼び方はどうなんだろう」などと考えながら読んでいました。最近こういう想像力が歪みなくなっている気がして良くない。
続きでは妄想少年が見れそうな節もあるので期待。女の子なのに妄想少女、みたいな百合妄想もありえそうだし、色々な形が見れるといいです。


評価 ☆☆☆★(7)



 
 2月15日(火)

嘘姫消滅のご指摘ありがとうございました、ログの方には残ってたので復旧できました。このパターンのミスは気づきづらいので助かります。じゃあ他のパターンに気づくのかと言われると困ります。



【最近読んだ本】

姫婚オールアバウト (野梨原 花南/コバルト文庫)amazon

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《あらすじ》
10歳でクーヴ国の王子に嫁いだものの、革命が起きて王家が滅亡、バツイチになったレッカ姫。街中で静かに暮らしていたが、ある日、父王から呼び出され、西の山の魔王と再婚するように言われ…!


野梨原さんの久々のコバルトからの新刊は、出戻り姫が魔王に嫁ぎにいくファンタジー。

男の子たちがかわいかったです。
野梨原さんの作品って女の子が途中からめきめきとかっこよくなることが多いですが、これの主人公のレッカははじめから全力で男前でした、どうみてもヒーロー。で、その分かわいさを補ってくれるのが男の子たち。一般人のメレンは正統派に姫様に巻き込まれつつ惹かれていくのがいかにも男の子らしくていいし、変わり者のミケは飄々としつつもキスしたりと本気になっていっちゃうし、魔族のリナルは臆病な乙女だし、3人ともかわいい! 一番好きなのはメレンです、レッカより2つも上な設定なのに、何故か年下に思えてしまう不思議。男の子同士の会話が多いのもいいところ、メレンとミケの間に、仲がいいわけじゃないけど仲間意識みたいなものが感じられるのが好き。

後半はいつもの野梨原さん節、ありがとうがいっぱい。形は違えどこのテーマを伝えたいんだなあということが分かるし、作品からちゃんとその気持ちが伝わってきて、まぶしいけどいい話でした。

で、ラスト。これは斬新、ずっこけましたけど素晴らしかった! メレン派なので歓喜しました。これがありだと思えるゆるさも野梨原さん作品のいいところ。後日談を見たい気持ちはありますが、多分なさそう。いずれにせよ、コバルトでもまだ書き続けていってほしいです。


評価 ☆☆☆★(7)