7月28日(土) |
7月25日(水) |
ついにPSP版「三国恋戦記」の発売日が明日ですよ! 本編リプレイも久々だし、追加エピソードが凄く楽しみ。ドラマCDからいくかゲームからいくかが問題。 あ、うたプリは大体終わりました。最初に想定してたより楽しめました、さっちゃんとトキヤと龍也先生がお気に入り。ファンディスク1つ買うのはほぼ決定済。 <最近読んだ本> ◆ なぎさボーイ (氷室 冴子/コバルト文庫) 【amazon】 ◆ 多恵子ガール (氷室 冴子/コバルト文庫) 【amazon】 氷室冴子さんの学園物。書かれたのは生まれて間もない頃のようで、旧作読みも大分遡ってきました。 古くても色褪せない面白さがありました。 時代は確かに昔なんですが、学園物で少年少女の友情や恋愛がメインということもあり、30年のブランクは全然感じませんでした。同じ年に出た丘ミキ読んだときもそれほど気になりませんでしたし。丘ミキと比べると、なぎさの性格なんかは多少古風かなと思わなくもないですけど、この古風さがなぎさのキャラでしょうし。 で、中身の方はタイトル通りで、なぎさと多恵子という2人の視点で描かれる学園恋愛物。なぎさ視点のなぎさボーイを読んだ段階では、色恋に未熟でフラフラしているなぎさと、おせっかい少女で危なっかしい多恵子、主役2人とも若さが前面に出ていて、見ててもどかしくなる、でもそれが楽しい話だなあと思ってました。 その印象が、多恵子ガール読むとガラっと変わるのがこの作品の面白いところ。ほんと多恵子が別人のように見えて、最初はびっくり。なぎさ視点だと一面しか見えてなかったんですねえ。で、この多恵子を読んでしまうと、断然多恵子の肩を持ちたくなりました。なぎさが自分理論で納得しちゃっているのが、いかにも分かってない男の子。それはまだいいんですけど、手あげちゃうのはちょっとなあ。多恵子はこの先も苦労しそうで、多恵子かわいいし幸せそうなのはよかったんですが、もう少し先も見たくなるお話でした。 他のキャラでは野枝ちゃんの気概が気に入ったので、野絵ちゃん主人公の話も読んでみたくなりましたが、ないみたいで残念。その代わり北里マドンナは読む予定です、北里君も面白い子でしたし。なぎさボーイでの最後は意外性ありました、そういう嫉妬かよ! という。この子がどういう恋をするかは気になるところです。 評価 ☆☆☆★(7) |
7月22日(日) |
<最近読んだ本> ◆ STEP OUT (榎木 洋子/コバルト文庫) 【amazon】 よい青春物だよという評判を聞いて積んでおいた、榎木さんの学園物。 本当にいい青春物でした! 宇宙飛行士養成学校に入った少年たちの日常と青春のお話。読み始めるまで宇宙物とは知りませんでしたが、宇宙学園と青春ってこんなに相性いいんですね。「飛行士になりたい!」という大きな夢をどの子も持ち合わせていて、さらに学園物でよくあるアレコレが描かれたら、面白いに決まってます。 ぶつかりあって育まれていく友情、団体行動がうまくいったときの爽快感、芽生え始める恋心、そんな気持ちが全部描かれていて、さらに成長していく中で見えてくる進路など地に足がついた描写があるのも新鮮でした。多視点で話進んで、どの子も活き活きと輝いていて眩しかったです。初日のあきらのドキドキ、皆での山降り試験、かみきの進路発見、あたりの話が特に好き。キャラ的に一番好きなのはあきらですが、どの子もかわいかった。 ページ数があるなら、ともは→あきらの気持ちをもう少し見たかったですけど、他の部分で余分だと思う部分もなかったですし、本当面白かったです。こういうお話はまた読みたいですね。 評価 ☆☆☆☆(8) ◆ 崔風華伝 (長谷川 朋呼/講談社X文庫ホワイトハート) 【amazon】 第1回ホワイトハート大賞で佳作を受賞した、中華ファンタジー。 哀しさが心に残るお話でした。 話は2部に分かれていて、前半は皇帝の愛ゆえに国が傾いていくお話。物語のはじまり、たおやかな皇后が妬み嫉みを受けて危ない目にあいつつも何とか乗り越えたときは、ここから2人幸せになってほしいなと素直に思えて。 でもそう上手くはいかなく。皇帝も李妃も戒温もだれも悪くないのにどんどん状況が悪化する、そのどうにもならなさ加減が凄く物哀しかったです。不貞の事実だけ見ると戒温が悪いんですけど、心の傾き方などの描写がうまいせいか、そうは思えませんでした。 後半は1人残された赤ん坊の公主が成長した後のお話。男装キャラということでときめく部分もあったんですけど、復讐と恋両方を描こうとして、どちらも中途半端になっているように感じました(特に叔父さんとの恋)。読み始めた直後は、まさか「復讐相手の戒温に心惹かれる→実父かもしれない疑惑」展開くるのかと戦々恐々としていましたが、むしろそちらを見てみたかったかも。 長谷川さんのもう1冊も多分そのうちに。 評価 ☆☆☆(6) |
7月17日(火) |
<最近読んだ本> ◆ リスメイヤ 邪姫流離編 (高瀬 美恵/小学館キャンバス文庫) 【amazon】 ◆ リスメイヤ 外道戦記編 (高瀬 美恵/小学館キャンバス文庫) 【amazon】 評判聞いて買う→とりあえず積んでおく、の王道パターンで数年熟成された、90年代の高瀬さんの作品。高瀬さん作品読むのは「魔女の戴冠」以来2冊目です。 リスメイヤが強烈なキャラクターで面白かった! クーデターで国を追われた王女様が、日本でBL好き高校生になって国を取り戻そうとするお話。……カオスなあらすじですがこのとおりの内容なのです、王女のリスメイヤが凄いキャラクターでした。敵の渦中にいるときでも敵2人のカップリングを平気で妄想してしまうくらいのとてつもない妄想力と胆力。決してただのBL好きではなく、逆境を苦にせず突き進むパワフルさも持っているのが面白いです。メインキャラクターにBL好きがいるという話は以前聞いたことあったのですけど、想像以上のインパクトでしたよ。 こんな設定ですが、決してネタ一辺倒ではなくて本筋はまともなのがこの話凄いなと思うところ、ちゃんと国を取り戻すお話でした。語り手がリスメイヤではなく友達の普通の女の子なのがいいバランスでして、リスメイヤの変わりっぷりを隣から眺めるのが楽しい。リスメイヤが何をしでかすのか、カオスな物語がどういう展開を見せるのか、先が気になってグイグイと読まされてしまう魅力がありました。特に上巻がお気に入り。 あと語り手の結衣がリスメイヤ抜きにかわいかったのもよかったです、神崎さんへの気持ちの描き方のほんのり加減が好き。 しかし、リスメイヤを敵に回した敵さんたちはちょっと不憫でありました、そりゃカップリングされたもの読まされたら普通はブチ切れますよ。意外と普通に倒れてしまったので、もう少し彼らの背景みたいなものを知りたかった気持ちも起こりましたが、背景が分かったらリスメイヤのBL世界にさらに巻き込まれた気もするので、これで良かったんでしょう多分。 有名なクシアラータも積んでいるので、そのうち読みますきっと。 評価 ☆☆☆☆(8) |