8月27日(月) |
いまさらですが、インテ遠征から帰還してました。初インテはコミケよりずっと過ごしやすくて(当たり前か)、ゆったりとしていて作品について話したりもできて楽しかったです。名物らしいB級グルメが食べれなかったので、次行くことがあれば食べたいです。 その後の観光は5割くらいは食べ歩いてただけなので割愛。おいしかったものの写真を一部抜粋。一部です。2日間ほぼ甘いものしか食べませんでした。 左上のスイカのかき氷が、スイカをそのまま凍らせた?らしく絶品でした。他の味も食べに行きたい。 <最近読んだ本> ◆ クシエルの使徒1 深紅の衣 (ジャクリーン・ケアリー/ハヤカワ文庫FT) 【amazon】 権謀術数の世界を渡り歩く娼婦の女の子が主役の「クシエル」シリーズ、第二部の第1巻。 読むの1年ぶりなので登場人物の背景色々忘れていて思い出しながらでしたが、やっぱり面白いですこのシリーズ。この話で一番気になっているジョスランとの関係は、今回はぎこちなさ一杯で見ているのが辛かった。前巻ではあんなにときめきな関係だったのに、フェードルの性癖に、ジョスランを唆す民族にと、障害だらけ。たまに息が合うとホッとするけど、ちょっとするとまたぎこちなくなるのが凄くもどかしい。怪しげなキャシリーヌがどう見ても真っ黒に見えて、でも手出しできないから余計にもどかしさが増すんですよね。最初の不和の種を撒いていったメリザンドが恨めしいです。 次に気になっているヒヤシンスについては、救い出す日はまだまだ遠そう、第三部でしょうか。本筋ストーリーは恩人も疑わなきゃいけない心休まらない展開。そんな中ルッス提督の再登場には癒されました、不意打ちで出てきて粋な人です全く。でも癒されたら次は落としてきそうな予感しかしません。意味深な孤島の監獄が怖い怖い。とりあえず、敵地の2巻も早めに読むことにします。 評価 ☆☆☆☆(8) ◆ 芙蓉千里III 永遠の曠野 (須賀 しのぶ/角川書店) 【amazon】 満州に渡った少女の激動の人生を描く大河小説「芙蓉千里」最終巻。 モンゴルの激動が読み応えある最終巻でした。もちろんフミの物語がメインですけれど、独立を目指すモンゴルの動乱も面白かったです。セミョーノフのしぶとさや日本軍の邪魔っぷりは印象に残りましたし、ハルハ周りでの駆け引きは色んな考え方が混じりあっていて読み応えありました。クラスノシチョーコフの共和国は危ういところもあったんですけれど、黒谷目線ではかなり輝いてただけに、あっさり衰退していくのが儚かったです。 フミの物語としては、前半馬賊として駆けるようになるまであたりの生き様は文句なしに面白かったんですが、後半の展開、連載版を読んだときはモヤモヤっとした終わり方で、書籍版でどうなるのか少し心配でした。でも大分加筆修正されていて、フミの中に舞が残っていて明るさもあって、納得いく終わり方。終章の光景は、時代が時代だけに今後の苦難を予感させるものもありましたけれど、この時代に再会できて幸せなひとときることにしみじみしました。 ただ、貴文さん関連だけはしっくりこない部分があるままでした。2巻のラストにテンション上がりすぎたのかもしれませんが、出番少ない中で気持ちに区切りつけてしまって、物語の外の人になっていたのがどうも納得いかず。2巻を読み違えたんでしょうか……。2巻も文庫版がそのうち出るでしょうし、その時に再読してみます。 評価 ☆☆☆★(7) |
8月18日(土) |
恋戦記終わりました! やっぱり名作ですよお勧めですよ。主人公が普通の女の子なのに我が強いのがとてもいい点だと思います、主人公声なしでも満足できます。 これで乙女ゲーラッシュは一息つく予定(この後は、Clock Zero→うたプリmusicまたはソラユメ予定ですが、しばらく乙女ゲー以外にいくかも)。通常営業に戻ります。 週末〜週明けにかけては、オンノベ作家さんの同人誌などを目当てに関西行ってきます。初スパコミです。なんだか近年どんどん坂を転がっている気がします。 <最近読んだ本> ◆ 空想オルガン (初野 晴/角川文庫) 【amazon】 主役の女の子がかわいく、ちょっぴりビターなところもある学園青春ミステリ「ハルチカシリーズ」第3巻。 巻重ねるごとに面白さがどんどん増してってる! いやほんとビックリするレベルの面白さでした。四篇+αのうち、やられた感抜群だったのが「ヴァナキュラー・モダニズム」。スケールの大きな謎を実際にありそうな感じに見せていて、謎自体が分かったときにもやられた感があったんですけど、謎に込められた意味が分かった時のやられた感がそれ以上。読み終わって冒頭読み返してはじめて気づく、私くらいの鈍さの人間にはこの仕掛けが抜群に効きました。なんて壮大なお手本、かっこいいよお祖父さん。 その後の二篇も、青春物としてもミステリ物としても面白かったです。チカが語りたいことではなくても、大会に望む部の雰囲気が感じられるのはいいなと。後藤さんかわいい。 「十の秘密」はこれは謎分かるのは無理だなと思いましたが、謎判明後がいいお話。表題作は例によって仕掛けに気づかなかったですが、これは判明したときの驚きよりも、接点があった人が謎的に接点なく終わるのが、面白いし物悲しさもちょっと感じられました。渡邉さん視点での芹沢さんがよかったです、チカを黙って見守る姿にじんわり。 チカは相変わらず残念なところもありますけれど、冒頭のチカの姿見ると、変わってるしこれからも変わるんですね。ストップしてる三角関係がいつ動くのか。単行本に手を出したくなってきますが、まだ我慢します。 評価 ☆☆☆☆(8) ◆ 英国マザーグース物語 新聞広告には罠がある!? (久賀 理世/コバルト文庫) 【amazon】 男装バレがワクワクな近世イギリス舞台のラブコメミステリ「英国マザーグース物語」第2巻。 これまた1巻より面白くなってる! メインであるセシルとジュリアンの関係は1巻の楽しさそのままに、お話部分が1巻よりグッと面白くなってました。短編形式に見せかけて、物事があちこちで全部つながってて、その見せ方が今回とてもよかったです。ランディさんが事件関与までは分かってたんですが、その父親が関連人物だったとはなあ。そこまで繋がってるのかと驚かされたのもあったし、クレアよかったですねというのもあるし。カルト・ド・ヴィジットまで繋げてくるのが非常に心憎いですね、このニヤリとさせられる感じは嫌いじゃない。悪役とジュリアンの繋がり方もよかったなあ、2つの望みどちらにもしんみり。 セシル方面は、セシルの正体知る人がどんどん増えてくのが愉快。バレ過ぎですセシルさん、これでジュリアンにバレてないと思ってるのがまた愉快。そしてアメリアの登場がとても嬉しい。正体知っていていい性格してる貴族の女の子なんてかわいいに決まってるじゃないですか! これからの恋バナに大期待ですよ。 ジュリアンは本当楽しそうですねー、男好きと勘違いされる場面とかセシルかわいすぎで楽しんでるに違いない。それでいて兄に対しては結構ひどいのが鬼な人です、さりげなく嘘吐いたりもしてますし。 カウントダウン=バレる日ではないようで、1巻感想で騒いでたのがちょっと恥ずかしいですが、それでもカウントダウンでワクワクが高まるのは変わらず。セシルいつバレてるのに気づくのかなー楽しみ楽しみ。 評価 ☆☆☆☆(8) |