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日記一覧に戻る



 
 2月11日(月)


<最近読んだ本>

デ・コスタ家の優雅な獣3 (喜多 みどり/角川ビーンズ文庫)amazon
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少女小説では珍しいタイプの主人公が見られるマフィア物「デ・コスタ家の優雅な獣」第3巻。

2巻に引き続き、ロージーの成長に目を見張るものがありました。まだ弱気なところもあるものの、仕事も与えられて、かなり独り立ちしてきたなあと感じます。特に、色んな面を見せてくれたカジノでのリカルドとの対決がよかったなあ。虚勢は張ってるし、色恋にも弱いけれど、肝心なところは凄くかっこいいし堂に入ってる。「楽しんでいただけましたか」は痺れましたね。
しかし、リカルドはこんなはやく再登場するとは思ってませんでした。ルチアは案の定こちらに。2人は何かしらの形で家族になるといいな。

3兄弟はみんな期待通りの動き。ダリオはロージー本気惚れがかわいい。この家にいて、こんな真っ直ぐに心配してくれて、おまけに格好いい子がいたらそりゃ惚れるわ。エピローグの2人で笑ってるイラストがとても好き。その後の単独ダリオが組み合わさってもっと好き。何これかわいい。

ノアは予想通り進んじゃいけない方向に。少しはロージーのことを理解しようとしてあげて……。サルヴァトーレの正体は直前で予想できたところにあっさりと明かしてきましたね、2巻では分かってなかったけどそういうことか。さらに敵対方向に転がっていきそう。正ヒーローはノアだと思うんですけど、兄弟と仲良くなる絵があまり見えないんですよね。どうするんだろう。

エミリオは兄弟想いなところ見せてくれるって思ってました。こういう分かりにくいけど実は兄弟好きな人って萌えますよね。ダリオが危機で冷静になれないエミリオよかったー、エミリオが一番好き。きっとこの想いはノアにも向けられてるけど、それを分かってないノア、なんですよね。どうなるかな。

そんなわけで、続きも楽しみ。このまま中だるみすることなく、長く続いてほしいです(欲張り)

評価 ☆☆☆☆(8)



贅沢な身の上 だからときめきが止まらない! (我鳥 彩子/コバルト文庫)amazon
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エセ中華なゴーイングマイウェイ主人公小説「贅沢な身の上」、初の短編集。

原型との差がインパクトありました。短編の一つに最初の雑誌掲載作があったんですが、この頃は花蓮1人称で丁寧語だったんですねえ。性格は概ね似てても「これ誰!」状態。陛下に対する押され具合が違いますね、今の花蓮はあんなに陛下をあしらってるのに。
そして陛下もまだそんなに残念じゃない。読み終わったあとにこの巻の陛下の残念っぷりを反芻すると、生暖かい気持ちになりました。特に髪をたてがみにして理央に自慢する陛下が残念すぎて……理央頑張って。

理央と鳴々の話はもっと読めると期待してただけに残念でしたが、短いながらもゴロゴロ枠。特に鳴々視点が新鮮でした、「◯◯メキ」には笑った。花蓮さんの上昇しやすさ半端ないし、見抜ける鳴々も半端ない。花蓮に仕えてるだけあって、思想は大分影響受けてるなあと思います。でも、鳴々のカウンタも20メキくらいはいってると思うんですけどね。理央との遭遇は偶然だと思ってましたけど、これだけ続くと狙ってる? 進展があるといいです。

他の短編も花蓮らしさ出ていて楽しかったです、ゲストカップルかわいい。占い大好きなこの宮廷人達大丈夫か……と思ったりもしましたが。次のトキメキ試験編が楽しみ。

評価 ☆☆☆★(7)



おこぼれ姫と円卓の騎士 皇子の決意 (石田 リンネ/ビーズログ文庫)amazon
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恋愛方面も進展があってますます盛り上がってきた「おこぼれ姫」第5巻。

今回は一山終わった後の繋ぎの巻という印象でしたが、そんな中でもレティはかっこよかったです。まずレティの過去話。重たい運命を背負わされての決断、強制的なものであったとしても、その決断は凛々しかったです。マティアスは今後もどこかで出てくるかもなあ。
印象的だったのが敵との戦い。敵さんは煮え切らなくて行動に出てくれないし、国からの制約もあって思うように動けない中、しっかりと策をたてていくレティは地味ながらも格好良さを感じました。

新キャラも増えて充実してきた騎士勢では、今巻はクレイグさん。出番は多くないものの目立ちまくり。若き日の思い出にデュークいじりと、楽しんで生きてるなあ。絶対恋心知ってますよねこの人。

そして良い予告。ノーザルツ公との敵地ワクワクします。

評価 ☆☆☆★(7)



 
 2月10日(日)

ウィングス本誌発売の時期ですね。というわけで、金星特急、番外編1感想。カラーイラスト!!



 
 2月3日(日)

毎年恒例の少女小説人気アンケートの結果が出てます。金星の年でしたね、半数くらいの人が入れてる! 他の上位作品も面白かったものばかり、デ・コスタ強い。
私が入れたのは以下。5票って足りないです。マザーグースにも幽谷町にも入れたかった。

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<最近読んだ本>

英国マザーグース物語 裏切りの貴公子 (久賀 理世/コバルト文庫)amazon
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Twitter上での感想が阿鼻叫喚だったので、これはすぐに読まねばと思い手にとった、今月発売の「英国マザーグース物語」最新刊。

あああああああなんて急展開!! そりゃ叫ぶ!!
以下完全ネタバレ感想になるので、念のため反転します。
いやー、もう全然気づいてなかった。まさかまさかのジュリアンですよ。まず途中まではセシルの切ない想いばかりに目がいっていて、手をつなぐときのざわめく心にドキドキし、男装バレてからの涙にはギャッと叫び。涙のあたりの描写が幸せで辛いセシルの心情を如実に表していて凄い好きです。

そしてクリストファーがまた邪魔しにくるのかななどと考えていたら、ダニエル兄様とエリザベスの会話にあれあれっとなり、そしてそして。そりゃですね、ジュリアンが正体明かしたら仲はこじれるだろうと思ってましたけどね、そんな正体は知らなかったですよ! あとがきでの既刊の該当ページ見ると、確かに怪しさはあるんですけど、正体隠してるしで流してました。二重のやましさだったとは。ジュリアン視点ないの意識してなかったなあ、うう。
カウントダウンが「あと」で終わるのも、驚きの余韻が残りました。まさかこんな形でカウントダウンが終わるとはなあ。兄様はセシルに伝わらないように配慮すべきでしたよね。いやまあ、キレるの仕方ないですけども。
しかしいつからなんだろうジュリアンの恋心は。1巻終わりではもうあったと思うんですけど。ちょっと読み返したい。男装も正体も全部明かされちゃって、もったいないくらいの急展開でした。

本編後の短編は、セシルの冗談がクリティカルすぎて。そりゃ笑えない。こういう普段のミステリも楽しかったので、これからは読めなくなるんだろうなあと思うと寂しいです。ミステリ的な部分も面白くできてると思うんですよこのシリーズ。

次はジュリアン言い訳編ということで、とりあえずセシルがどう反応するかですね。どちらのショックが大きいんだろう。婚約者単体でもショックだったろうしその反応も見てみたかったですけど、入り混じってどうなるかも気になります。ジュリアンの気持ちに触れてきてる分、情報部ショックは薄めかなとも思うんですが、でもダニエル兄様もセシルの肩もつだろうし。クリストファーがこの間隙をついてきそうで怖いです。
あとがき見ると、そろそろ佳境みたいですが、一冊でも長く続いて欲しいです。

とにかく続き続き!

評価 ☆☆☆☆(8)