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 8月11日(土)

金星特急、最終話感想。ああ、終わっちゃいました。毎号面白かったなあ。



 
 8月7日(火)

恋戦記とオリンピックで潜伏してましたが、ウィングス本誌発売が迫ってるのでそろそろ浮上。金星は普段の倍のページらしいですね楽しみですね!
でもまだ恋戦記終わってないので、金星以外は控えめモード。恋戦記はここで荒ぶってます。


<最近読んだ本>

死者の告白 聴罪師アドリアン (吉田 縁/コバルト文庫)amazon
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先月実施していた旧作崩しの残り感想をドサっと。まずはタイトルだけはずっと知っていたコバルトのファンタジー。先日お勧めいただいたので読んでみました。

1冊まるまる序章ともいえるラブロマンスでした。死者の声を聞く能力をもった司祭アドリアンと、悪魔憑き扱いを受ける少女が出会うお話。一応この1冊で綺麗に話まとまってはいますけれど、どう考えてもメインは出会ったこの先だと思える話の作り。孤独だった二人には互いが必要なんだなと思わされる惹かれ合い方、でも待ち受けるのは司祭という立場なために結ばれない運命。その他にも出生の秘密などが色々ありそうで、二人が幸せになれるのかとても気になります。

おまけに話を聞くところによると、このあと三角関係になっていくようですこの話。軽く調べてみるともう一人は印象最悪だった領主のようで、ここから三角関係にどうやってなるんですかと気になるわけですが、そもそもどう転んでも胸が引き裂かれる展開になるの確実じゃないですかこれ。そういうの苦手なんですよ、でも幸せな二人は見たい!

というわけで続きは読みたいような読みたくないような。読むとなるとまだ続いている同人誌にも手を出すことになりかねないので、とりあえず保留しておきます。

評価 ☆☆☆(6)



紅玉の契約 宗主さまの華麗な戴冠 (西本 紘奈/角川ビーンズ文庫)amazon
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少し新しめの作品ですが、長らく積んでいたのでこの機に。「アリアではじまる聖譚曲」の作者さんのデビュー作です。

神使族と呼ばれる支配層から国を取り戻すために動く宗主が、街中で変な女の子と出会うところからはじまる話。このお話は、なんといっても変なキャラクターたちが魅力的でした。
主人公のアキは、アリアの作者さんの作品だなあと思わせてくれる勢いある女の子で、細かいことなんて気にしない竹を割った喋りが気持ちよかったですし、ヒーローのカルラは残念かつ天然タラシというとてもおいしいキャラ。残念と天然タラシがこうも見事に同居できるのは発見でした、天然相手に動揺するアキ見るのが楽しかったー。
他にもカルラ命でヒネくれた性格している閃影、お嬢様大事な侍女のるり、など面白いキャラばかりでした。読んでて少し「贅沢な身の上」を連想しました、こういう話をネタ方向に突き詰めると、身の上みたいになるのかも。

設定周りは少し分かりづらくて目が滑るところもありましたが、キャラの魅力で最後まで楽しめました。続きも全部積んであるので、そのうち読みます。

評価 ☆☆☆★(7)



アタシの先生。 (渡瀬 桂子/コバルト文庫)amazon
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最近良い作品をいくつも出されている渡瀬さんの初期作品、現代学園舞台の陰陽師モノ。

タイトル通り、先生に恋する女の子が主役のお話。先生生徒の恋愛物は世に山ほどありますが、この話の登場人物たちは割と現実的で、先生と生徒の壁を理解している人が多くて、だから主人公の本気が感じられるし、想いの切なさも感じられる作り。先生と仲良さげな女教師も出てきたりしますし。人の悪意を描いた短編の後に、女教師に嫉妬して悪意をいだいてしまう主人公を描くあたりは流れうまいなーと感じました。

そして終わり方がかなり好みでした。安易にくっつくようなことはなく、希望に溢れているようなこともなく。でも「今嫌われてないなら、頑張れる」と語る主人公からは前向きなたくましさが感じられて、元気が出るラスト。これは良かったです。

あと細かいところでは、人面瘡の解決方法が笑撃(not誤字)でした、なんて乙女心を踏みにじるオチ。でも、ちゃんとフォローがある先生が素敵。まだ未読の初期作品がいくつかあるので機会があればそちらも。

評価 ☆☆☆★(7)



ソフィアの宝石 乙女は、彼に誘われる (渡海 奈穂/B's-LOG文庫)amazon
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なんでここで打ち切りなんですかああああああああああああああああ!!!!!!

ビズログ文庫の比較的初期のファンタジーの3冊目なんですけれど、いやほんと何でここで打ち切りなんですか。リディアがついにスレイへの想いを自覚して、スレイの不器用な優しさも思いっきり感じられて、これから絶対もっとおいしかったんですよ。宣言通り守ってくれるスレイに胸キュンで、スレイの内心にニヤニヤできたはずなんですよ。
ストーリーの方も、リディアを狙う組織の謎や王家の過去について色々と見えてきて、何気なくずっといる猫も怪しくなってきて、ここから真相が見えてきたはずなんですよ。リディアが襲われたりルシーナと戦ったりといった盛り上がる展開もあって、この巻本当に面白かったですし、巻を経るごとに好きになってきていて、なのに打ち切り。一応想いが通じたし、2巻で打ち切られるよりはこちらの方がキリよくはあるのですが……。

1巻読み始めた頃から打ち切りらしいと知っていたとはいえ、この終わり方は結構ダメージありました。王道なのに打ち切られちゃうとはなあ、姫嫁じゃないからですか、平民が貴族に引き取られたり王宮陰謀だったりはこの頃は受けなかったんですか。今まで読んだ渡海さんの作品の中で一番好きでしたし、残念無念。

評価 ☆☆☆☆(8)