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 7月26日(日)

結構楽しみにしていたこのWeb小説がすごい!が出たので、早速買って一通り読みました。投票した作品、好きな作品が上位に並んでると嬉しくなりますね。特にBabelとUM! 紹介読んでまた再読したくなりました。でも積みが待っているので自重します。……できたらいいな(弱気)。

ランキングは、「なろう」の読者数の割には投票数少なめかなーという印象。初回だし広まらなかったってことでしょうか。投票も相当ばらけてたようで、web小説の投票ランキングの難しさを感じましたが、協力者票のウェイト掛けも利用してうまくまとめたなあという印象でした。1位、4位、5位と上位作品に全く触れたことないので、この機に手を出しとこうかなと思います。

ちなみに自分が入れたのは、wonder〜、UM、ホスファミ、人なる、本好き、迷宮街、の6作。最近はなろうでたくさん読んでますが、投票するほど印象に残っているのは個人サイトさんで読んだものが多かったです。上限6作品が辛くて、さらに1サイト1作品縛りを自分に課したので、泣く泣く色々削りました。迷宮街はぎりぎりランクインしてて、投票直前にweb小説なの思い出して良かった。書籍から入ったのでどうもweb発な印象薄くて。

紹介ガイドとしてもなかなか良い本だと思いました。特に、好き作品の「この作品が好きな人には〜」の欄。魔王ハンバーガーや灰と王国の名前があって、「あ、この欄良さそう」と。たくさんブクマしたので、読むオンノベには当分困らないです。ただし書籍を読む時間確保に困ります。


<最近読んだ本>


歩のおそはや ふたりぼっちの将棋同好会 (杉元 晶子/集英社オレンジ文庫)amazon
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とても良い友情小説でした、これ好きです!

今月のオレンジ文庫の新刊。タイトルと著者を見て、新人さんの将棋物というだけで即購入を決めて楽しみにしていました。

中身はというと、長年続けた将棋を挫折して心を閉ざし気味に暮らしている歩が、初心者の涼の押しに負けて同好会に入るところからはじまる、女の子の青春友情物語。タイトルだけ見て男女2人の恋愛物なのかと思っていたら、まさかの女の子2人でした。でもこの友情物語が望外に良いものでした。

物語の作りは、挫折した女の子が再起に向かって気持ちを動かされていくというオーソドックスなものなんですが、その過程が良いんです。歩が涼と過ごす中で、将棋だけではなく、今まで捨ててきた友達付き合いやおしゃれなんかも知っていって、涼の明るさに心が引っ張りあげられていく姿にホッコリします。
公式サイトに百合タグがついていますが、友情メインでほんのり百合風味程度。でも、お泊り会での名前呼びなどかわいいシーンはいくつもあってニヤニヤでした。
それと、涼が良い子なんですよねー。強引なところもあるんですけど人の気持ちも分かる優しい子で、何より気持ちいい明るさが見てて楽しい。将棋も全力で楽しんでいるのが伝わってきて、凄く好感度高かったです。

脇を固めるキャラも、歩のことを昔ライバル視していたお嬢様キャラの女の子や、涼を陸上の道に引き戻そうとする子など、心の矢印が出ている子が多くて、青春でした。特に奈津子の本気は格好良かったなあ。

歩は涼に救われたので、今度はきっと歩が涼に返していく番。足の状態を示すような伏線もありましたし、陸上関連になるでしょうか。続き出れば歩の恋模様にも進展ありそうですし、是非続きお願いします!

以下は作品としての感想。全体通して、題材が将棋という点を除けば、昔のコバルトで出ていても全くおかしくないと思える少女小説だなあと感じました。将棋部分も知らない人にも分かるように丁寧に書かれているので、現代ものの恋愛じゃない少女小説読みたい方にはオススメしたいです。

最後に、螺旋時空〜の感想でも書きましたが、こういう作品は最近のコバルトからは絶対に出なかったでしょうし、こういった作品の土壌作ってくれたオレンジ文庫にはありがとうを言いたいです。大人向けラノベレーベル増えてますが、オレンジ文庫と富士見L文庫が今のところ自分好みです。

評価 ☆☆☆☆(8)




 
 7月22日(水)

旅行記更新、バルセロナ編。2日分詰め込みです。振り返ると、観光と食が同じくらいのウェイトな旅でした。
これにて旅行記おしまい、夏のスペイン良かった!


<最近読んだ本>


(仮)花嫁のやんごとなき事情 離婚のはずが大波乱!? (夕鷺 かのう/ビーズログ文庫)amazon
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通常営業再開、まずは仮花嫁最新刊から。

ついに来るものがきたなという波乱展開でした。パール登場からはじまって、皆がおかしくなる展開はなかなかにホラー。そしてそんなときでもボケを忘れないフェルのおかげで少し笑えるホラー。普通なラナがほんと癒やしでした。クロウまでおかしくなるわけですけど、旦那様のことを信じて救おうとするフェルが素敵。こういうときの旦那様は完全にヒロインですね。

そこから敵味方をはっきりさせて反撃に向かう展開も面白かったです。妖精王は怖いし、ヨミは悲しいし、フェルは通常営業だし。ズダ袋は笑うしかない。パールについては殺すのを選ぶのが普通は正解なんでしょうけど、躊躇う旦那様と止めるフェルはこの2人らしい選択だと思います。

そして最後にガツン。裏切りの予兆みたいなものはこれまでも示唆されていたわけですけど、予想の上を行くところもあってインパクトありました。切ない神誓からの流れが泣ける。エピローグの過去話も、仕方ないと思えて切ない。

はてさて、ここからどうなるのか。反撃の糸口が少ないですけど、パールの意識(?)とユナイア側が頼りでしょうか。旦那様は無事だとしても危険なのに変わりないし、早く続きを!!!

評価 ☆☆☆☆(8)




 
 7月19日(日)

旅行記更新、セビリア編。期待値よりも大幅に楽しめた都市でした。スペイン南部良かった!



 
 7月14日(火)

旅行記更新、グラナダ編その2(アルハンブラ)番外の果物編。この人写真撮りすぎだ! と書いてて思いました。また、果物だけで区切りが必要なのが特徴の旅でした。
今週中には書き終わりたいです、多分あと2回。



 
 7月11日(土)

旅行記、マドリード+トレド編グラナダ編その1。アルハンブラまで行き着きませんでした。短くまとめようとしつつも、写真見てるとついついあれこれ触れたくなって。次はアルハンブラ!



 
 7月8日(水)

旅行記その1、まずは全体感想から。次回からは写真盛ります。



 
 7月5日(日)

帰ってきてます、アルハンブラ宮殿美しかった!!
需要ないかもしれませんが、写真バシバシ撮りましたし、メモがてら旅行記も書いてます。今週中にポツポツと上げる予定。


<最近読んだ本>


灰と王国1〜4 (風羽 洸海/エンターブレイン)amazon
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なろう発では珍しい本格ファンタジー、闇の獣に襲われる街を救うために少年が旅立つところからはじまる物語。評判が良かったので以前のセール時に電子書籍でまとめ買いしておいたものを、飛行機の中で手を付けたら、面白くて一気読みでした。帰国まで我慢できずホテルで番外編読んでましたね!

この物語で好きだなと思う点の一つが、家族の描き方。上にあるように少年フィンが旅立つ王道展開なんですけど、家族も一緒に旅立つんですよ。養子で義理の家族であっても、家族が離れるなんてとんでもないとばかりに獣が跋扈する危険な旅路についていく。この展開が新鮮でした。
で、この情の深さ・関係の在り方が物語が進んでも変わらないのがとても良かった。旅が進んで時を経て、フィンが一般人とは遠い存在になっていっても、家族はあくまで家族として変わらずにあろうとする。その気持ちがとても暖かくてグッときました。こういう逸脱と日常の関係に弱いです。この厳しい世界で共にあれるだけで優しすぎるという気も少ししましたが、見せてくれた暖かさに比べれば些細なこと。
父さん、母さん、みんな好きなんですが、1人挙げるなら妹のネリスですね。生意気で口うるさいけど兄想いなところもある気性で最初から好感持てるタイプ。物語がシリアスになってきても明るさを提供してくれましたし、変わったフィンに怯むことがあっても全力体当たりで繋ぎ止めるのが素敵でした。個人的にこの物語のMVP挙げるならネリスです。

そうして家族を描く一方で、物語自体は世界規模にも広がっていって。竜侯となったフィンが巻き込まれ悩みながら、自分にできることを成していく様が格好良かったです。闇の獣との向き合い方は鬼気迫ってました。
暮らしや街の立て直しといったミクロな人の営みと、国単位でのマクロな話が両立していて面白かったです。最終巻あたりは人知が及ばないレベルの脅威も出てきて、ファンタジーを読んでるなあという気分になりました。
家族以外の登場人物たちも皆魅力的でしたし、カップルを匂わすような関係が多かったのも、少女小説読み的には美味しかった。小セネトのカップルが可愛くて好きです。本編後は結婚とかはしなかったでしょうけど、会える機会はあるでしょうし、仲良くしてるといいです。

2巻が出た頃に、打ち切られるかもという話を聞いたことがありました。最後まで出て本当に良かったと、こうして読んでみて思います。ビーズログの方で子世代の話が出てるので、そちらも読みます。

評価 ☆☆☆☆★(9)