雑記」カテゴリーアーカイブ

「女王の化粧師」書籍化おめでとうございます!

2019年3月3日(日)

女王の化粧師 (ビーズログ文庫)

女王の化粧師、書籍化おめでとうございます!!!!
本当に大好きな物語なので、この度の書籍化は嬉しいことこの上ないです。

本記事は、みんな書籍買って読みましょう、Web版も読みましょう! というプッシュです。
この記事読むよりも本文読んだ方が断然面白さが伝わるので、「いますぐ作者様のサイトなろうカクヨムにどうぞ!」で終わってもいいのですが、この素敵な物語を読まずにいる人を減らすため、少しでも背中を後押ししたいのです。読んで、そして一緒にお勧め勢になりましょう。
それではネタバレなるべく伏せつつ、魅力的なポイントを挙げていきます。


1.骨太のストーリーが面白い!
花街の化粧師であるダイが女王候補に喚ばれるところから始まるこの物語、色々な見所があるのですが、まずはストーリーから。一介の民であったダイが、慣れない環境に苦労したり事件に巻き込まれたりしながら、国の大きな流れに深く携わっていくストーリーは、大河ロマン的な面白さがあってそれ自体が読み応えあります。世界観もかなり練りこまれていて、物語が進むにつれ何気なく語られていたことの背景が明らかになり、そこまで考えられているのかと唸ることが幾度もありました。

その物語の主役であるダイは化粧の腕を除くと非力な一般人なんですが、そんなダイを魅力的な主人公たらしめているのが化粧師としての意志の強さだと思います。化粧師であることに対して矜持を持っていて、それを覆そうとする圧力に対してはどんなに危険でも意志を曲げない。その姿勢や技術が周囲に影響を与えていく様子が実に格好良いのです。例えば序幕の3章終わりで、周囲の人間に対して切る啖呵がとても好きです(このシーンはおそらく1巻にも入るはず)。芯の通った主人公の少女小説が好きな方にはきっと刺さるはずです。
またダイ以外にも、自分の仕事や使命に対して真摯にあろうとする登場人物が多く、それが登場人物たちや物語をより好ましいものにしているのです。

あと特筆しておきたいのが、情報の隠し方・見せ方の見事さ。上でも少し触れましたが、伏せられていた事実が明かされ、これまでの風景が塗り替えられる様に何度驚かされて叫んだことか。そういった物語体験の面白さも味わえます。

2. ときめくロマンス!
少女小説なのでもちろんロマンスもあります、それも極上のロマンスです。作者様が言われているように序盤は甘さ控えめでも、ちゃんと甘くなります。

どうときめくかを語ろうとするとネタバレになってしまうのですが、一つ言えるのは、登場人物たちの生き方が恋をとても切ないものにしているのだと思います。上で述べたように、自身の仕事や使命を大切にして生きているので、その在り方を曲げるような行動はなかなか選べない。狂おしい想いはあっても、それを押し殺したり切り捨てたりしようとする。その手の切ないロマンスが好きな方には、この物語はツボだと思います(実体験済)。

もう一つはっきり言えるのは、序幕を読み終わった時点で、この物語を最後まで見届けなければと強く思うはずです。数多く読んできた物語の中でも、女王の序幕の幕引きは鮮烈に心に焼きついています。これから読む方、序幕を読み終えたら止まらなくなるのでお気をつけください。

3. 主従の関係が尊い
とても大事なポイント。「女王の化粧師」というタイトルのとおり、本作は主従の物語でもあります。
「私に出来ることはただひとつ、貴女を、貴女が望むように美しくすること」
そんな言葉から始まるダイとマリアージュ様の関係。理解者が誰もおらず孤独だったマリアージュ様にとって、現れたダイが投げかけるダイの言葉は、間違いなく転機。女王らしさとは何か、どう在るべきかをひたすら悩み変わっていくマリアージュ様の姿は、主人公だと思えるくらいに胸を熱くさせてくれて、「女王になってほしい、彼女が作る国の物語を見たい」、そんな想いを抱かせられます。序幕の5章引きのマリアージュ様、既読の方みんな好きだと思います、自分も大好きです。
ダイにとっても、自身の存在を望く強く望んでくれて、また同年代の近しい理解者として、時には友人のようでもあるマリアージュ様は大切な存在で。その関係はとても尊く、無二と呼べるくらいの絆の強さで、この物語はこのタイトルでないとと思わせてくれるのです。

4. お仕事描写や登場人物の魅力
お化粧シーンの描写が凄いんです。自分は化粧についてド素人ですが、それでも光景が浮かぶほど、顔が作り上げられていく過程の描写が丁寧。「貴方の化粧には力がある」という言葉に強い説得力がありますし、単なる仕事描写ではなく物語の一部になっていて魅せられます。

ダイに限らず、登場人物の生き方が魅力的というのは上にも書きました。女王候補や家を支える臣下をはじめ様々なキャラがいますが、自分の一押しはダダンです。いわゆる情報屋なんですけれど、経験に裏打ちされた行動力や洞察力、それでいて情が厚く苦労性気質、どこか影があるところ、など全部が好き。ダダンが登場するだけで小躍りするくらいです。そう、ダダンが大好きなんですよ!(既読の読者の皆さんには伝わる叫び) この気持ちを分かち合える人がもっと増えてほしい。


面白さの1割も伝えられていない気がします。是非Web版を最新話まで読んで書籍版も買って、一緒に続きを待ちわびる同志となりましょう。

2018年読書まとめ

2018年12月31日(月)

生きてます。今年ウィングス記事しか書いてませんね、これはひどい。

生活がバタバタしてまして、なんと年末からアメリカ暮らしになりました。来年は海外生活です。
本を読む時間はさらに減りそう(そもそも入手も大変)ですが、電子書籍もオンノベもありますし、ぼちぼち読んでいきます。
とりあえずUnnamed Memory書籍は何としても入手します。

というわけで、まとめる材料が存在しない年間まとめ記事です。
今年は上記事情で開拓あまりできてないので、新規作品が少なめです。


天冥の標X 青葉よ、豊かなれ PART1 (小川 一水/ハヤカワ文庫JA)

天冥の標X 青葉よ、豊かなれ PART1 (ハヤカワ文庫JA)

これだけは読まなければ、と電子書籍で買って一気に読了しました。早く続きーー!
開始時点でかなりノックアウトされたり、予期せぬエピソードの再登場にグッときたり、色々ありましたが、個人的にはダダーとイサリのシーンが一番刺さりました。


東京レイヴンズ14 EMPEROR.ADVENT (あざの 耕平/富士見ファンタジア文庫)

東京レイヴンズ (14) EMPEROR.ADVENT (ファンタジア文庫)

積んでいた14巻を今更読みました、あざのさん凄いな!! 知ってたけど!!
よくこれだけのキャラクター達に熱い展開用意して、まとめあげられるものです。伏線? 気づくわけありませんよね? こういう物語大好きです。

過去編は絶賛積んでるので、現代に戻った巻が出たあたりで。


隣の席の佐藤さん (森崎 緩/一二三文庫)

隣の席の佐藤さん (一二三文庫)

書籍化おめでとうございます! 
はじめて読んだのが10年程前、長らく好きな作品だけに感慨も一入。
地味な女の子に男の子が恋していく、その過程の丁寧さが良いのです。気持ちに気づく前のペースを乱されていく感じ、気づいた後の悩みと行動力、そして好きという気持ちに溢れている態度。初読の頃よりもこそばゆい気持ちになりながら読みました。山口くん、スマートなキャラなのに気持ち全然隠せてないのがとても良いのです。

森崎さんの他の物語からのちょっとした顔出しにも嬉しくなりました。「ランチからディナーまで六年」の方の書籍化の方も楽しみです。


魔法世界の受付嬢になりたいです1 (まこ/アリアンローズ)

魔法世界の受付嬢になりたいです 1 (アリアンローズ)

こちらも祝・書籍化。
去年のまとめでも挙げましたが、今年に入っての展開がラブコメ的に大変美味しくなってきました。書籍の方はヒーローのロックマンの心情が分かりやすくなっていて、ニヤニヤ成分たっぷり。
ケンカップル好きな方に特におすすめ(ただし1巻段階ではカップルへの道は遠いので注意)


シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜
小説家になろう / 硬梨菜 さん)

日々の更新が一、二を争うくらい楽しみな作品。
これも去年挙げましたが、今年になって面白さがさらに加速。派手な展開や設定をぶちこんだ最大風速を維持し続けながら、ハイスピード更新ペースを保っているのがとんでもない。設定量が多すぎてついていけない部分もありますが、その辺は雰囲気理解でも十二分に楽しいです。
残念なヒロインちゃんがヒロインになる日を願っています。


魔道具師ダリヤはうつむかない
小説家になろう / 甘岸久弥 さん)

twitterでフォロワーさん達が話しているのを見て、迂闊に読み始めたらホイホイされました。
お仕事物としても、友情ほんのりロマンスとしても、ご飯が美味しそうなお話としても楽しめる、一粒で三度美味しいお話。頑張る女の子はいいものです。もっと甘くなっても!と思う一方、2人で仲良くご飯食べてる光景や、仕事に真剣なダリヤさんを見ているのも楽しいので悩ましい。


プニキとはじめるリーグ運営 ~野球ゲーム?作って運営します~
小説家になろう / ブーブママ さん)

ネタっぽいタイトルに反して、真面目な野球ゲーム運営ストーリー。
「人工知能の獣たちによる野球観戦ゲーム」という現実にないゲームを作り上げていくのが興味深いお話。人工知能関連の最新技術などをフレーバーとして混ぜつつ、ちょっと近未来だけどありえなくもない、面白いifの物語。ライバルゲームも出てきてどう対抗するのか、最近の展開が楽しみ。


12ハロンのチクショー道
小説家になろう / 野井 ぷら さん)

レースが熱い!
なろうではこれまで出会わなかった競馬物。人から馬に転生した主人公だけでなく、脇役の馬や騎手にもドラマがあるのが燃えました。マキバオーなどが好きな人におすすめ。


セカンド・サイトのこどもたち
セカンド・サイトのこどもたち / 二条 空也 さん他)

ループ世界の最終周回が胸熱!
過去のループで折り重ねられた祈りや想いが、紡がれて一本の道筋を作っていく。そういう展開ってたまらないですよね!
心えぐられる展開も少なくなかっただけに、過去との違いに胸打たれながら読みました。


女王の化粧師
Barocco / 千 花鶏 さん)
不動枠です。未読の方は読んでください。
伏線回収が始まり、明かされた事実に驚かされました、やられました。なんで何周も読んでいるのに気づかないんでしょうね、悔しい面白い。

金星特急 花を追う旅

2018年8月13日(月)

あの旅の日々が蘇りました、凄かった。

100号企画の中でも目玉の後日譚。胸が躍る旅、活き活きとした登場人物たち、心の琴線に響く言葉。ページをめくるスピードが他作品の半分以下になるくらいの密度の濃さ。連載当時、発売日に夢中になって読んだ、懐かしき日々が確かにここにありました。
金星特急好きな人は是非とも全員読むべき、これを読み逃したら後悔すると思います。

以下ネタバレ感想です。

(さらに…)