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金星特急 花を追う旅

2018年8月13日(月)

あの旅の日々が蘇りました、凄かった。

100号企画の中でも目玉の後日譚。胸が躍る旅、活き活きとした登場人物たち、心の琴線に響く言葉。ページをめくるスピードが他作品の半分以下になるくらいの密度の濃さ。連載当時、発売日に夢中になって読んだ、懐かしき日々が確かにここにありました。
金星特急好きな人は是非とも全員読むべき、これを読み逃したら後悔すると思います。

以下ネタバレ感想です。

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青薔薇伯爵と男装の執事 番外篇 ~完璧な大団円、しかしてその後の百花繚乱は~ / 和泉統子

2017年8月1日(火)

青薔薇伯爵と男装の執事 番外篇~完璧な大団円、しかしてその後の百花繚乱は~ (ウィングス・ノヴェル)青薔薇伯爵と男装の執事 番外篇 ~完璧な大団円、しかしてその後の百花繚乱は~
和泉統子
ウィングス・ノヴェル
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幸せな後日談でした、読めてよかった!

口が悪い伯爵様と、善良を地で行く執事(男装)が主役の、主従ラブファンタジーの番外編。本編は本当に素晴らしい大団円を見せてくれまして、大好きなシリーズです(→当時の感想)。本誌に掲載された番外編も楽しんで読んで、これで終わりだろうなあと思っていたら、まさかの番外編発売。勝手に諦めちゃいけないですね。

本の構成は、本誌掲載分が2話と書き下ろし1話。前半の本誌掲載分は、アッシュと使用人の面々がお互い大好きなのにホッコリします。アッシュがこんなに口が悪くても、ひねくれた優しさが伝わっているのが素敵。一話目の最後の台詞も、二話目の終わり際の「来てくれ」と言えない不器用さも好きです。まあ、何割かはアンのおかげなんでしょうね。アンは凄い。使用人個々の話の中では、ベンの過去にかなり驚かされました、本編では全く察することができず。ベンにとって家族だったであろう暮らし、容易に想像できて胸がじんわり。

後半の書き下ろしは、ここまでキャラクター全員幸せにしてくれるなんて! と叫びたくなるくらいのてんこ盛り。そして全員に触れたくなります。プリムローズ夫妻は、息子と一緒で素直じゃないですけど、ようやく心が通じ合うのを見てニンマリ。アッシュが良い後押しで、アンが凄い(2度目)。オリーブ達は本編でほぼ落ち着いたかと思ったら素直じゃなさすぎてハラハラしました、イラスト見てホッと一息。

グラヴィス女王がね、また良かったんですよ。波乱万丈な登場人物達の中でも相当辛い道を歩んできていて、そんな彼女が胸を張れる人生だったと誇る姿を見れて嬉しかったし、そんな彼女はロザリンドがいうとおりにとても美しかったです。今回のメイン2人以外では一番好き。その後のロザリンドには驚かされましたけどね、女傑の行動力を思い知らされましたね。リアノンは、リアノン視点でのアッシュのずるさに笑いました。ナッシュ、いい男ですよねえ。

で、メインのアンとアッシュです、素晴らしかったです。アンが涙して怒るくらいのアッシュの優しさ、そのことに涙できるアンの優しさ、どちらも尊くて、怒る手前からの一連のシーンが大好き。口癖を封印したアッシュの丁寧で優しい言葉にじんわり。最後の11年後のシーン、結局アンもアッシュもたまに口癖出るのは変わってないし、お互いのこと好きすぎるのも変わってないし、幸せそうで読者としても幸せ。

最後のSS、アッシュ視点で改めて読んでもアンが格好よすぎてもう。アッシュにとってはこんなのプロポーズですよね。回りくどい自覚、さすがにあったんだなあ……。あと無事入手できた特典SSについても少しだけ。アッシュの宿命の重たさと、アンの存在の大きさを実感。アンは凄いですね(3回目)。

 

本当、1巻読んだときにはここまで好きになるとは思っていなかったです。良いシリーズでした。

おこぼれ姫と円卓の騎士 新王の婚姻 / 石田リンネ

2017年7月22日(土)

おこぼれ姫と円卓の騎士 新王の婚姻 (ビーズログ文庫)おこぼれ姫と円卓の騎士 新王の婚姻
石田リンネ
ビーズログ文庫
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完結おつかれさまでした、素敵なシリーズでした!

終わっちゃったんだなあ……というのが読み終わって最初に浮かんだ気持ち。いつの間にか、少女小説で読んでいる唯一の長期シリーズになってしまっていたので、余計に寂しくなりました。最初から最後まで、レティが格好良くて素敵な物語だったと思います。感想は折りたたみで。

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