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___6月30日(金)

 昨日爆睡していて更新休んだら6月が終わってしまいました。上半期はこれまでに比べると全然本読めませんでしたが、そのせいなのか出た作品も小粒なものが多かった気がします。下半期は☆☆☆☆☆つけれるような作品が刊行されるといいなあ。
 とりあえず、ウィザブレが出てくれれば……。また1年以上空きですかそーですか。


 上半期も終わったことだし、正月に書いた今年あったらいいな10選の途中経過。実現してたら○、実現してなかったら×。
  • × 松井千尋の完全復活
  • × 海羽超史郎の復活
  • × 岩本隆雄の新刊発売
  • × 翔竜伝説の続編発売
  • × 甲斐透のオリジナルの新刊発売
  • × 枯野瑛のオリジナルの新刊発売
  • × トワイライト・トパァズと同世界舞台の新刊発売
  • × 運命のタロット第三部スタート発表
  • × 緑竜亭繁盛記の人の次作発売
  • × EGコ(略
 \(^o^)/オワタ
 確かにどれも厳しいですけど、1個くらい実現してくれても……。上から3番目、5番目、9番目あたりは十分ありえるラインで入れてるんですが。特に3番目。


【今日読んだ本】

天国の対価 おもひでや (宝珠 なつめ/中央公論新社C★NOVELSファンタジア)
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《あらすじ》
 とあるマンション、白いドアの一室、銀色の表札、刻まれた文字“おもひでや”。そこでは「思い出」が買えるのだという。姉思いの弟、夢破れた野球選手、そして友を探す老人。強い想いを胸に店を訪れた彼らが手にするものとは!?切望を抱く者にのみ扉は開かれる―世界の片隅に存在する小さなお店を舞台に繰り広げられるファンタジック・ストーリー。


 一般小説(時代小説?)でデビューしたらしい著者さんがなぜかCNOVELSファンタジアにやってきました。2年前のアンソロジーがきっかけなんでしょうけど謎です。
 でもこれはCNOVELS来てくれてよかった! と言いたくなるくらいに面白かったですね。訪れた客に思い出を売る「おもひでや」というお店が舞台で、1人の客に対して1つの短編、合計6つの短編を描いた短編集という形式。あらすじだけ見ると結構ありがちに見えるし、事実、話の核だけ抜き出してみると決して目新しいものではないんです。
 でも、自分はこの作品相当気に入りました。まず、おもひでやの人々が実に個性的。一見すごく優しそう、でもどこか影を感じさせる店主テン、女の子よりも女の子らしい服装に言動、でも怪しさではない不思議な魅力を持つ美少年のクレオ、おもひでやの骨格となる看板娘、めったに喋らない人形のような美少女のサナギ、といった面々が、おもひでやの客を安心させる独特の雰囲気を出してます。訪れる客一人一人、クレオやサナギに対する反応が微妙に違うのを見るのがまた楽しいんですよね。
 もちろんキャラがいいだけではなくて、過去にあった出来事を懐かしむ気持ちなどの客の心理表現もうまいです。それに短編としての完成度もなかなか高い。「キャットウォーク」とか、話のネタは普通なのに実に心暖まるし、オチのつけ方が凄く好き。一本調子ではなく、ちょっと暗めの終わり方をするものがあるのもよかったですね。ライトノベルとは言えないけれど、また1人楽しみな著者さんができました。


評価 ☆☆☆☆(8)



刻印の魔女 (藤原 瑞記/中央公論新社C★NOVELSファンタジア)
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《あらすじ》
 「高い所は苦手?」「じゃあ…じゃあ、奥様にも見えているんですね。私の頭が、壊れたわけではなくて」女が声を上げて笑う。それを聞いても、トリシャはまだ、女がこの出来事を引き起こしているのだとは思いいたらなかった。丘を越え、手前にある木立の上を飛びすぎた馬は、街に向かってゆるやかに降下しはじめた。「宿屋はどこにあるのかしら?」「奥様、これは一体…」女は軽く首をかしげると、にっこり笑ってトリシャを見下ろした。「その奥様というのはよして。私はサンディア・ウォレス。見ての通りの魔女よ」魔女ウォレスに弟子入りしたトリシャは、忽然と姿を消した師匠を追い、旅に出た。時を同じくして、辺境では魔導士による殺戮事件が起こり―!?第1回C・NOVELS大賞受賞第一作堂々刊行。


 去年のCNOVELSの新人賞大賞を受賞した人の受賞後第一作目はやっぱりファンタジー。
 あーもったいない口惜しい。著者さんがあとがきで言っているとおり、前作にあった尖った部分がなくなって魔法の詳しい説明とかはないんですが、その分キャラに重きを置いたのか、ウォレスを慕って一途に頑張るトリシャが凄くかわいいし、無邪気なイタチのマグルーダなんかもいいアクセントになってます。なにより主人公が女の子になったのが大きく、途中まではかなり楽しめてました。
 そう、馬鹿な糞男さえ出てこなければよかったんですよ。どうみても貴様なんて小者なんだよ、邪魔なんだよ邪魔。186ページの台詞吐くような人間はやられる運命にあるんだから出てこないでください。かっこよく決めてるつもりなんでしょうけど、シリアスぶち壊しなんですよ端役。敵に魅力がないのがこんなに辛いことだなんて……。ていうか、そもそもウォレスがアホなのが悪いんですよね、さすがに怪しすぎるでしょうアレは。
 エピローグもあっさりしすぎていて物足りず、これも糞男のせいなんですが。でも前半はよかったので、次作(この作品も単発だろうから別シリーズ)が出たらやっぱり買い。


評価 ☆☆☆(6)


【今日購入したもの】
 スイートホームスイート2 ウィンナ・ワルツは憂鬱の調べ (佐々原 史緒/ファミ通文庫)
 ウィッチマズルカ I 魔法、信じますか? (水口 敬文/角川スニーカー文庫)
 ゴールドベルク変奏曲 (五代 ゆう/HJ文庫)
 光炎のウィザード はじまりは威風堂々 (喜多 みどり/角川ビーンズ文庫)
 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと薔薇のデビュタント (青木 祐子/コバルト文庫)
 カラクリオデット1 (鈴木 ジュリエッタ/花とゆめコミックス)

 綺麗に各レーベル1冊ずつ。そして他の積みを差し置いて佐々原さんの新刊に手をのばす自分。しょうがないじゃない、人間だもの。
 あと、どこ行ってもLandreaallの8巻が売ってないのでついカッとなって、三省堂で特集されてたカラクリオデットを購入。



___6月28日(水)

 ちょっと余裕がないので簡易更新。途中まで読んだC★NOVELS新刊の「おもひでや」がかなりいい感じ、地味で心にじわじわくる作品好きな人はまず外さない気がします、詳しくは明日。


積み関連のメールフォームレスー。

>ベルガリアードは良くなかったですか…?

 ベルガリアードが駄目というより、邦訳の固めのファンタジー全般が苦手なんですよね。でもエレニア記はぼちぼち楽しめたので、そのうち気力がある時に一気読みする予定。きっと延期。

>ブローデル国物語はもう揃わないものですか?去年くらいに普通に書店で見掛けたような気がしていたのですが。

 最近出たものも何冊かあるのですが、こんなのもあったりします。大分昔の本だし、読まなくても問題なく話についていけるとは思うのですが、どうせなら1冊目から読みたいなあ、と。でも3000円……。


【今日購入したもの】
 天国の対価 おもひでや  (宝珠 なつめ/中央公論新社C★NOVELSファンタジア)
 刻印の魔女 (藤原 瑞記/中央公論新社C★NOVELSファンタジア)



___6月25日(日)

 意外に多かった積み記事への反応、積みに悩まされる本読みはやっぱりたくさんいるんですね。

 Angel Heart Clubさんの「買ったその日が一番読み時であって、それを逃すと一日毎に読む意欲が減っていくものです。そして、いつの間にか読まないことに理由が出来るのです。」というのはとても正論でまともな反論はできません。でも新刊すぐ読みたいんですもの、しょうがないじゃないですか!
 そもそも100冊も積んでいると、買った順番に読んだ場合、いざ読むときにはどの本もあまり読みたくなくなっている可能性があります。それならば、とても読みたい新刊を先に読んだ方が効用が大きくなって幸せです。よし、理論武装完了。
 100冊も積むなと言われたら、ぐうの音も出ませんが。
 

 ついでに最近微妙に話題になっていたライトノベル界云々について。目をつけた新人の消滅率が高いことを除けばなにも不満はありません。緑竜亭が100円で売られてるの見て悲しくなりました……。


 一昨日の誤植へのツッコミもありがとうございますー。気にする人少ないのか、こういう報告は案外少ないのでとても助かります。


【今日読んだ本】

銀盤カレイドスコープvol.7 リリカル・ プログラム:Be in love with your miracle  (海原 零/集英社スーパーダッシュ文庫)
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《あらすじ》
 バンクーバー五輪を見据え、単身ロシアに乗り込んだプリンセスワンダーこと桜野タズサ。ガブリーとの秘密の約束を糧に、狙うは世界の頂点だけ。ところが、新たに組んだ有名コーチが予想外の困りモノ。陰湿だわ横暴だわ無理難題押しつけるわ。この私を誰だと思ってるの?


 今週たまった感想を一気書き、まずは今日ゲットして読んだ銀盤の最新刊から。
 さっさと続きを読ませろ! 読み終えた後この言葉しか浮かばないほど。今巻も文句なし、いつも以上に面白かったですね。鬼コーチ登場で久々のスポ根を楽しんだ後、「蜜月」のあまりにも濃い描写を読んで、「あー7巻ではこれ書きたかったのか、気合いれすぎだろー」、と苦笑しつつも濃密さにノックアウト寸前だったわけです(リアのアレとか反則すぎですよね)。そして少し進んで立ち直りかけたところに強烈なパンチがとんできて、ラストにとどめの一撃。この落差のある畳み掛けには参りました、タズサはさすが主人公、かっこよすぎです。
 しかし、リアがあっさり勝つ展開も負ける展開も想像つかず、終着点が読めなくなってきたんですが、ちゃんと終わるんでしょうか? そして、銀盤が売れてハイドレ(略


評価 ☆☆☆☆(8)



されど罪人は竜と踊る Assault (浅井 ラボ/角川スニーカー文庫)
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《あらすじ》
 気にくわない「仲間」。どうしようもない「友人」。誇り高き「恋人」。そんな連中に囲まれて過ごした、あの素晴らしき時―。俺にも甘美な麻薬のように心を縛る、青臭い日々があったなんて我ながら驚きだ。だが確かにあのときの太陽は煌めいて、明日は今日より楽しいと信じることができた―。ガユスたちの秘められた過去と青春の日々が詰まったジオルグ事務所時代を描きだす『罪人たちの原点』の物語がついに登場。


 どうせ鉄板だろうと2ヶ月ほど積んでいた「されど」崩し、この巻はガユスがギギナやクエロとジオルグ事務所にいた過去を描いた短編集もどき。
 ええ、また短編集ですよ! この台詞、前巻の感想の時も書いたんですよ! 2冊連続短編集が続いて今度こそは長編だと思ったのに! 一応これまでの短編集とは違って漠然とした大きな流れはあるんですが、クエロと決別することになった肝心の事象はボカされたままだし、「Tangle sight」なんかが入ってる時点で明らかに似非短編集ですよ。
 で、これでつまらなければ「いい加減にしやがれ、もう切り!」で話は終わるんですが、面白いから性質が悪い。「Tangle sight」を電車の中で読む→腹痛くて死亡、の流れですよまた。黒ジヴもとい黒クエロの壊れ方が面白すぎ。黒ジヴと黒クエロ似すぎだろとか、ガユスは大して成長してないなあとか、ツッコミ所はあっても、笑えてしまうんだから許すしかないです。でも、次こそ、次こそは長編を!


評価 ☆☆☆(6)



傀儡覚醒 (鷹野 祐希/講談社X文庫ホワイトハート)
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《あらすじ》
 母が死んだ――その瞬間、平凡だが幸福だった菜樹(なみき)の世界は一変した。すっかり様子の変わってしまった父に引きずられるようにして連れられた先は、たくさんのからくり人形と、その声を聞くことができる若き住職・海生(かいせい)が暮らす「からくり寺」という異名を持つ古寺だった。そこで菜樹は、己の血に潜む力と、恐ろしい敵「五鬼衆」とに遭遇することになる――。伝奇ファンタジーの白眉、ここに登場!!


 「FW」を出した鷹野さんのデビュー作ということで購入したものの、苦手な伝奇物なために長らく積んでいた、人と人形を描いた現代伝奇。
 最近伝奇物でも「蛇々哩姫」など当たりに出会っていたので結構期待していたんですが、これは自分に合わないタイプの伝奇。魂がこもった人形を操って戦う「傀儡回し」や、神をおろす器の血筋である「宇津保」といった設定に面白さを感じなくて、それゆえにその能力を持った人物たちの生き様のかっこよさも半減。特に、敵キャラが典型小物で全くいいところなかったのが難でした。菜樹が問いの中から自身の道を選び取る場面などは、設定気に入っていれば燃えられそうなんですが……。
 やっぱりジャンルはちゃんと見て買おう。と反省しても、数ヵ月後には忘れているんでしょうけど。


評価 ☆☆(4)


【今日購入したもの】
 銀盤カレイドスコープvol.7 リリカル・ プログラム:Be in love with your miracle  (海原 零/集英社スーパーダッシュ文庫)



___6月23日(金)

 銀盤最終巻を買いに本屋に行ったら、目の前で最後の1冊を掻っ攫われた('A`)
 しかも掻っ攫ったホシが、すぐにレジに持っていかずに立ち読みはじめやがったんですよ。これ幸いと置け置け波動を送ってみたんですが、5分ぐらい立ち読みしたあげく、レジに持っていきましたとさ。鬱だ……。

 で、感想書く気力が削られたので、積みリストを整理していた時に考えたことを書き散らし。
 本読みは何故本を積むんでしょうか? もちろん単純に買いすぎな人が多いんでしょうし、本を積んでないと落ち着かないという人種も存在します。でも何十冊も積んでいると、いつのまにか積み本に格付けが存在していることに気づきます。そこで、うちでの例を元にまとめてみました。

  • すぐにでも読みたい

  •  それは積みじゃない。新刊を一時的に置いてるだけです。
    うちでの例:銃姫7

  • どうせ鉄板だから後回し

  •  主に完結していない長期シリーズ物で生じる積み。繋ぎの巻とか急いで読まなくてもいいやって気分になりません?
    うちでの例:流血女神伝 喪の女王

  • 過去作を読み返したい

  •  その本を100%楽しむために、既刊読み返して忘れてる個所を思い出したい。でも大量の積みを前に読み返すなんてことはできない。そんなジレンマ。
    うちでの例:ぴよぴよキングダム3、シフト2、9SVI

  • 外では読めない

  •  電車の中が主な読書場の自分にはなかなか辛い積み。
    うちでの例:富士見二丁目交響楽団

  • シリーズが歯抜け
  •  古い作品で生じる積み。シリーズ揃う見込みがないと迂闊に読み始められません。でもブローデルは絶対揃わないと思う。
    うちでの例:ブローデル国物語、レィティアの涙

  • シリーズまとめ買いしたら1巻が微妙

  •  困ります。上下巻ならまだしも、5冊とかあると目も当てられません。まとめ買いには気をつけましょう。
    うちでの例:ベルガリアード物語

  • 購入した時点で満足

  •  レア本で生じる積み。読みたくて探していたはずなのに、目的が入れ替わっていたり、いざ手に入れるともったいなくて読めなかったり。アホです。
    うちでの例:果南の地、奇跡の知性

  • 分厚さ・話の重さに尻込み

  •  厚い本が積みの中にあると手にとりづらいんです。1冊崩すのに時間かかるのが嫌なんです。
    うちでの例:京極

  • 一時の気の迷い(安価・タイトルetc)でつい購入

  •  衝動買いしたものの、数日後、あるいは数週間後に改めて考えると大して読みたくないことに気づく、そんなことってありませんか? ないですかそうですか。主に積みの一番下で土台役になります。
    うちでの例:ヴァンパイア・コレクション

  • 感想書くのを忘れる→放置

  •  それは積みじゃない。あまりに間隔あくと評価だけつけて終わりにすることも。
    うちでの例:秘密

 あれ、普通に読みたい本が少ないですよ?


【今日購入したもの】
 伝説の勇者の伝説3 非情の安眠妨害 (鏡 貴也/富士見ファンタジア文庫)
 伝説の勇者の伝説4 大掃除の宴 (鏡 貴也/富士見ファンタジア文庫)
 <骨牌使い>の鏡2 (五代 ゆう/富士見ファンタジア文庫)
 BLACK BLOOD BROTHERS(S)2 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集― (あざの 耕平/富士見ファンタジア文庫)
 銃姫7 No more Rain (高殿 円/MF文庫J)
 暴れん坊本屋さん1 (久世 番子/新書館)



___6月20日(火)


【今日読んだ本】

薔薇のマリアW LOVE’N’KILL (十文字 青/角川スニーカー文庫)
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《あらすじ》
 エルデンに突如現れた謎の人物ルイ。自称“ベストセラー小説家”のその男が、8億ダラーの伝説の賞金首「蜥蝪四兄妹」の討伐企画を発表。マリアたちZOOも賞金目当てに参加することにするが、そこで待ち受けていたものとは!? 一方、街は異界生物があふれ出てくるという異常事態に。「世界がおかしい」―人々がその異変に気づき始めた瞬間、それは大いなる意志による大いなる実験の始まりだった! 異常事態に恋の花咲く新展開。


 最近読了作品の少女小説率がやたら高いですが、積みが多いのは少年小説、こっちもちゃんと崩さなければ、ということで刊行されてから約半年が経った薔薇マリ第5巻。
 今巻も素晴らしいアジアン萌え小説でした。マリアの危機には必ずやってきてくれる王子様、マリアにどんなに罵詈雑言を浴びても全く揺らぐことのない鋼鉄の無償の愛に加えて、今回は闇の部分も結構見せてくれたし、どんどん萌え度上がってます。これだけの愛を向けられてもひたすら突き放すマリアにはちょっとだけ腹立ちますが、その反応を見るのもまた楽し。コミケでアジアン×マリアとか出てたら問答無用で買いますね、多分ないでしょうけれど。
 冗談はこのくらいにしますか。今までどの巻も面白いものの一貫した方向性がいまいち見えなかったこのシリーズですが、ようやく本編に入ったらしく、呪いが解けてどうなるのか、最後に出てきたキャラたちは何者か(今までに登場したかもしれないけれど忘れた)、など色々と気になる展開になってきました。なかなか使われる気配のない冒頭の世界地図もそろそろ出番くるんですかね。マリアは一皮向けたかと思ったら以前以上にグダグダ悩んでますが、今度こそ立ち直ったかな。しかし感情発露の場面のアジアンは素敵過ぎですね、いい加減マリア堕ちないものかな。  
なんかユリカにフラグたってますがこれはどうなるんだろう。サフィニアはきっと幸せになれないんだろうなぁ。とりあえず何時の間にか出ていた最新刊を手に入れてきます。

 最後に一言、カタリはアホすぎ……。


評価 ☆☆☆★(7)


【今日購入したもの】
 しゃにむにGO23 (羅川 真里茂/花とゆめコミックス)
 スキップ・ビート!13 (羅川 真里茂/花とゆめコミックス)
 Magical×Miracle6 (水谷 悠珠/Zero-Sum Comics)
 シフト2 世界はクリアを待っている (うえお 久光/メディアワークス)



___6月18日(日)

 年末年始の新レーベルラッシュで出たレーベルの一つに「新風舎 Jam Novels」なるものがありました。animate専売(?)だったり、刊行ペースが怪しかったり、出してる物が爆発物だったり、とひどいもので、もう存在を記憶から抹消した人もいるかもしれません。
 さて、今月後半の新刊リストを見ていたら、このJam Novels、「新風舎 JamPlus Novels」と改名しておりました。刊行して半年でてこ入れとは相当やばいんでしょうが、その心意気はよし! 何か買ってもいいかな、と刊行ラインナップをチェックして見ましたよ。

(;゚д゚) ……

(つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚) …!?

 いや、ちょっと、一番上一番上おかしいおかしいおかしい。そりゃ最初からそんな兆候はありましたけど、まさかここまで直球ぶつけてくるなんて。単体でもやばいのに、他の2つと組み合わさるともはやカオス以外の何物でもないですね。Jam Novels、恐ろしい子……!
 で、下2つも新人じゃないみたいだし特攻しづらいなぁこれは。まあ気が向いたら真ん中踏みにいってみます。


【今日読んだ本】

此君の戦姫 (紗々 亜璃須/講談社X文庫ホワイトハート)
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《あらすじ》
 「見つけた―貴女だ」突然現れた仙界からの使者は、花も恥じらうような麗しい若者。彼は甘い声で囁く。このまま変わりばえのない現実を生きるか。それともすべてを捨て、自分と共に来るか。妖しく―あまりに魅惑的な誘い。それは何不自由ない暮らしをしているはずの春麗にとっても、心動かされる台詞だった。しかし、迷う彼女の前にはねっかえりの仙女の卵が現れたことから、事態は動き始めた。


 数ヶ月に1度ふと読みたくなる、それが紗々亜璃須作品。安定したベタ中華ラブは癒し系です。
 で、今作もきっとベタベタなんだろうなあと思っていたら少しひねりが。主役の紹介→出会って色々→敵っぽいの来襲→解決しておしまい、なのはいつも通りなんですが、メインの2人が女同士な上に、ラスト離別というのはかなり予想外。でもこの作品が今まで読んだ紗々さんの中で一番よかったですね、とにかく主人公の瑶姫がかっこよすぎ。悩むより先に手が出たりと一見何も考えていないようで、実は自分なりの確固とした哲学を持っている、このギャップにほれました。キャラの哲学を台詞で語らせすぎるのは賛否両論でしょうけれど、自分は130ページ台の瑶姫と春麗の会話とか凄く好きです。
 一方で春麗も単に守られているだけじゃなくむしろ行動力のあるタイプで、多少違うとはいえ両者行動的な組み合わせって珍しい気がします。でもそのおかげで、190ページの瑶姫タラシシーンが新鮮だったし、ラストシーンの爽やかな切なさはこの2人だからこそ。単純にくっつくという選択肢がない以上、考えうる最高の締め方な気がします。突っ込める個所もいくつかありますが、そんなの気にならない素敵な物語でした。


評価 ☆☆☆☆(8)



蛇々哩姫 暗く、深い、夜の泉。 (萩原 麻里/講談社X文庫ホワイトハート)
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《あらすじ》
 父を亡くし、天涯孤独となった佐原左記子は全寮制の谷津柱高校に編入した。理事長の娘・倉宮凪に学園を案内されるのだが、ここには、なんとも奇異な規則が!―この地に伝わる怪談の噂話をしてはいけない。破った者には不幸が訪れる、と。やがて、自身の中に潜む不可思議な力が呼応しはじめていることに気付いた左記子は、既のところで甲斐に助けられるのだが…。禁忌の扉を開く、本格学園ホラー登場。


 随分前に買って詰んでいたらしい、ホワイトハートの学園伝奇ホラー。
 こういう現代伝奇風な作品はかなり好みから外れていて、女主人公とはいえ何故買ったか昔の自分に問い詰めたいわけですが、結果から言えば買ってよかったです。上にあげた理由から序盤こそあまり気乗りせず読んでいたものの、話の根底にあるタタリ姫の秘密がなかなか面白くて、その秘密を知っていく驚きを主人公の左記子と共有できるようになる中盤以降は楽しめました。でも実はこの話、真の主人公は凪かもしれません。だってこの巻の最後で左記子しんじゃいますし。唐突ではないけれどあまり考えずに読んでいたので驚きました。あくまで左記子は傍観者で、凪という倉宮一族の呪縛に囚われた少女が救われるまでの話なんでしょうねきっと。
 この巻では凪はまだ倉宮から抜け出せそうにないし絵梨の言うとおりいけ好かない奴ですが、甲斐の説得でじわじわと揺れているところを見ると、次あたりでは悩みまくるいいキャラになってそう。三角関係の兆候もあるし2巻が楽しみです。

 でも、刊行時期見るに2巻で打ち切られているような……。


評価 ☆☆☆(6)



___6月16日(金)

 昨日の「今日の出来事」の特集で乙女ゲーやらBLやら乙女カフェやらが一緒くたに扱われていて、なんだかやるせない気分。何も知らない外から見ると全部同じに見えちゃうものなんですかね、うーむ。(まあ、知らない人が見たらプレイしていたのが「遥か〜」で乙女ゲーだってことも分からないんだろうけれど。)


ラノリン杯が明日までみたいなので、せっかくだし投票。投票途中経過見ていて、「ある日、爆弾〜」をまだ買ってないことに気づきました。


・トワイライト・トパァズ4 かくて背信の旅はおわる →感想
 これに一票も入ってないのに憤りを感じたのが投票動機。地味なのかなぁ……。

・ウィザーズ・ブレインV 賢人の庭(下) →感想
 あのあとがきを書いたからには今年中に1冊は出してください。

・銀盤カレイドスコープ vol.4 リトル・プログラム:Big sister but sister →感想
 シリーズ最高傑作。タズサよりヨーコです。

・クドリャフカの順番―「十文字」事件 →感想
 文化祭万歳。これも続きを。

・琥珀の心臓 →感想
 変わり物スキーには色々とツボ。ところで著者さんの2冊目は……。



【今日読んだ本】

伝説の勇者の伝説2 宿命の二人三脚 (鏡 貴也/富士見ファンタジア文庫)
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《あらすじ》
 「あ〜、なんで俺がこんな凶暴女と一緒に旅しなきゃなんないんだよ?」「まったくだ。どうして私のような可憐でかよわい少女が、この変態色情狂の面倒をみなければならんのだ?」いつのまにやら、国王にまで成り上がってしまった元学友―シオンの陰謀で「勇者の遺物」探索を命じられた超無気力男ライヤと女剣士フェリス。いやいやながらも、ネルファ皇国へと旅立った。いたってヤル気ない二人をよそに、新王シオンの周辺では、彼の失脚を目論む者たちが暗躍していた。そんな中、シオンはネルファへの表敬訪問を決意する。暗雲渦巻くネルファで何かが起きる!緊張と脱力のアンチ・ヒロイック・サーガ、とりあえず第二弾。


 昨日に引き続いて、やる気0主人公を擁するファンタジーの第2巻。
 うわー、シオン敵化フラグがビンビンにたってますねこれは。終わりの方で偉そうなこと言ってやがりますが、どうせ数巻後には心がつぶれて黒化していそう。まあそういう展開は嫌いじゃないのでOK。
 やっぱりこの頃は文章が三点リーダ多すぎて微妙だし、ライナとファリスのワンパターンボケツッコミにはやや辟易、でもそれさえ受け入れれば、国単位から世界へと広がっていきそうな結構壮大なスケールの物語は先が気になって面白いです。シオン含めて鬱度が増していきそうな予兆が見え隠れしていてワクワク。ミルクの立ち位置がこれからどうなるのか予測つかないのが不安ですが。きっとすべるギャグ担当はいらないので、シリアスであってほしいです、どうせギャグ担当なんでしょうけど。


評価 ☆☆☆(6)