___7月31日(木) |
2008年上半期ライトノベルサイト杯投票。今期は飛空士を読んでいないのもあって(ガガガ不買のため)推したいものが少なかったので、のんびりしてました。今回は無事手動トラバが送れるといいんですが(なぜか毎回失敗、きっとこんな古臭い作りなせい)。 って、ちょっと、なんで一昔前までのamazon画像消えてるんですかあああああああ? しばらく前からリンクURL変わったなあと思ってたら、消えてやがるとは……。張りなおす気はさすがに起こらないしなあ、konozama。bk1にうつろうかな。 「新規部門」 【08上期ラノベ投票/新規/9784872578805】 【08上期ラノベ投票/新規/9784757742512】 【08上期ラノベ投票/新規/9784840123211】 【08上期ラノベ投票/新規/9784829133033】 【08上期ラノベ投票/新規/9784758010955】 道果ての向こうの光 (秋月 アスカ/イースト・プレス) ネット小説にはまったきっかけの一つ。ラブファンタジー万歳。 天啓のパルティア 月の姫巫女が予言する (真朱 那奈/B's-LOG文庫) もういっちょラブファンタジー。自分の力が届く範囲で精一杯頑張る女の子はかわいかっこいいのです。 死神ナッツと絶交デイズ (早矢塚 かつや/MF文庫J) 少女向けばかりなのもあれなので満遍なく。「2人の女の子、どちらかの死を選ばなければならない」という普遍的テーマを、少し変わった切り口で描いていて、テーマもキャラも気に入りました。 SH@PPLE ―しゃっぷる― (竹岡 葉月/富士見ファンタジア文庫) 双子入れ替わり物はツボの一つなのです。若干期待した方向性と違うとこもありますが、蜜がかわいいのでOK。 群青の空を越えて Gefrorenes Ideal (早狩 武志/一迅社) 同名ゲームのノベライズ。信者補正も入ってますが、原作未プレイでも戦時下の青春物好きならお勧め。 「既存部門」 【08上期ラノベ投票/既存/9784086011297】 【08上期ラノベ投票/既存/9784829132999】 【08上期ラノベ投票/既存/9784044710132】 【08上期ラノベ投票/既存/9784044514082】 【08上期ラノベ投票/既存/9784044532024】 ダナーク魔法村はしあわせ日和 〜ただしい幻獣の飼い方〜 (響野 夏菜/コバルト文庫) 祝完結。なわけねーだろ! コバルトばかーばかー。 ツンデレ男でかわいらしいラブの傑作なのに、打ち切りとかないです……。 BLACK BLOOD BROTHERS 9 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 黒蛇接近― 鉄板シリーズその1。脇役に燃える作品には当たりが多いのです。でも、短編4巻はやっぱり邪魔だと思う。 薔薇のマリアIX. さよならの行き着く場所 (十文字 青/角川スニーカー文庫) 鉄板シリーズその2。ついにアジマリがはじまって、後は叩き落してこないことを祈るのみ。絶対叩き落されるんですけどね! オペラ・アウローラ 君が見る暁の火 (栗原 ちひろ/角川ビーンズ文庫) 祝完結。上の方でも似たようなこと書きましたが、脇役の人たちまで輝いて見える物語っていうのはいいなあと。 Romeo×Juliet 白き永遠の誓い (雨宮 ひとみ/角川ビーンズ文庫) 終盤の超展開はあまりにもひどいんですが、それまでのラブ描写が素晴らしすぎるので推します。ダメなところがあっても、いいところが倍あればいいんです。 【今日読んだ本】 ◆ ちょー美女と野獣 (野梨原 花南/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 ある森に、美しい姫・ダイヤと野獣が仲良く暮らしていた。だが呪いが解け、野獣が美しい王子・ジオに戻ったのを見たダイヤは、喜ぶどころか不機嫌に! 元の野獣に戻してもらうため旅立つが……。 「ちょーシリーズ読みましょう!」という念が飛んできたので、「薔薇の剣」も読み終わったことだし手を出してみました(すでに全巻捕獲済)。ちなみに「銀の海 金の大地」もお勧めされてるんですが、こちらはちょっと高いのもあって捜索中です。 で、とりあえず1巻を読み終えたわけですが、あれ、思ってたよりずっと面白いですよ? 実は5年くらい前に1巻だけ読んだことがあるらしく(当然全く覚えてない)、その頃は楽しめなかったらしいんですが、5年間で頭が少女小説向けに変化したんでしょうか。 で、簡単にどんな話かを説明すると、タイトルで分かるように「美女と野獣」のオマージュな設定で、美女と野獣の恋物語です、一応。でも、かぶっているのは主に設定だけで、その実態はばりばりのキャラクター小説。美形よりも獣が大好きなダイヤモンド姫、元獣で人間に戻って早々振られるジオラルド、同じくフラレ王子のアラン、俺様が服着て歩いている魔法使いのスマートといった際物な面々が繰り広げるコメディ(時々真面目)で、このキャラクターがどいつもこいつも愛しい奴ばかりで、読んでいる間ずっと楽しかったです。ぶっちゃけアラン王子なんか1章だけで消える嫌な端役だと思っていたんですが、意外にもまともな友人キャラでいいやつでした、ごめんなさい。苦労人好きな自分的には、従者のグーナーさんがかなり好みだったりします。今2巻読み途中なんですが、スマートに振り回されるグーナーさん萌えですよ、もっとやれスマート。 それでいて、恋愛物としてもちゃんと成立しているのが憎いところ。ダイヤモンド姫がちゃんと女の子してるんですよね、趣味と口が悪いだけで。主役にダイヤモンド姫持ってきた時点で勝ちだと思いますこの話は。「ちょー」というタイトルなのに古臭さ感じませんでしたし。 というわけで、これからしばらく、ちょー1他1ペースでがんがん読んでいくことにします。 評価 ☆☆☆★(7) ◆ 聖石の使徒 其は天秤をかざす者 (前田 珠子/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 女神の眠りを守る「使徒」となるべく修行を続ける「聖石の子供」。落ちこぼれのアークに対し、親友のミイノは優等生タイプだったが、二人とも神殿に呼び出され…。 百合風味友情ファンタジー「聖石の使徒」第3巻。「月1ペースで読み進める予定」と書いたのに、急いで出かける際に横に置いてあったので、ついカバンに放り込んでしまいました。 でも、今までの巻で一番よかったですねこれは。なんせ、念願のアラクセイトとソラミイノの2人旅ですよ! 2人がお互いのことを大切に思ってるのが分かって、友情小説としてとてもおいしかったです。特にソラミイノですね今回は、「かけがえのない友人」発言なんかたまりません。アークのかっこいいところとダメなところ両方好いているのがいいなあ。ただでさえ薄いのに、あまりいらない番外編があったりするせいで話が短いのが難といえば難、あとストーリーにもいまいち興味持てないんですが、2人の友情に悪ガキが絡んできてこれからどうなるか、だけで読み進めたくなるには十分。続きも楽しみです。 評価 ☆☆☆(6) |
___7月29日(火) |
【今日読んだ本】 ◆ 翡翠の封印 (夏目 翠/C★NOVELSファンタジア) 【amazon】 画像は公式で。 《あらすじ》 同盟の証として北方の新興国に嫁がされた王女セシアラ。緑の瞳と「ある力」ゆえに心を閉ざす王女は悲壮な決意でヴェルマに赴くが、この地で奔放に生きる少年王と出逢い……第4回C★NOVELS大賞受賞作。 C★NOVELS大賞最後の一作、「死」が視える特殊能力を持った王女が主人公の陰謀ラブファンタジー。 それなりには面白かったですが、色々甘いところもあって大賞としては微妙だなあ。政略結婚で異国に嫁いで、嫁ぎ先の王様に嫌われて、でも他の人々と触れ合っていくうちに――という王道展開で、コバルトやビーンズより若干固めな文章は、いかにもネット小説のラブファンタジーにありそうな感じ。個人的に最近やや食傷気味なものの、この手の話は嫌いじゃないし、明るい侍女のミリィが気に入ったのもあって、途中までは楽しんで読んでました。ただ、中盤からがやや失速。離れていた2人の気持ちが接近するのがやや速すぎるのと、終盤にポッと出てくる敵さんのどうでもよさっぷりがとても微妙。封印とかどうでもいいから、スパイスは戦争程度にして丁寧にラブロマンス特化してくれればよかったのに。それだとレーベル違うだろって話はありますが。 3作読み終わったわけですが、今年のラインナップは正直ちょっと不作。煌夜祭クラスとは言いませんから、来年はもう少し当たりますように。 評価 ☆☆☆(6) ◆ 七本腕のジェシカ II (木村 航/MF文庫J) 【amazon】 《あらすじ》 ジェシカに導かれるようにして、都市の内部で自らの主人・ヘルマの秘密に迫るエドガー。新たな事実を目の当たりにするたびに、自らの信念への迷いが生まれていく。一方、双子の内の一人・オフィーリアを手中にしたヘルマは、《泉》の秘密を手に入れるべく画策していた。その企みを阻止しようと都市の奥底でヘルマと対峙したジェシカは《刈り入れ》を宣言する。絶対の淘汰圧力の中で明らかになる、《泉》の秘密、そして汎不死社会を創り出した、《詩人ウィリアム》の目的とは――。実力派の著者が贈る渾身の異世界ファンタジー第二弾! 吸血鬼を貴族とするヒエラルキーが存在する世界が舞台、「瀉血奴隷」の少年が主人公の風変わりなボーイミーツガールファンタジー「七本腕のジェシカ」第2巻。 うん、見事な「俺達の戦いはこれからだ!」エンドでした。……どうみても打ち切りです本当にありがとうございました。設定てんこもりで独特な世界を築き上げていた1巻を見て嫌な予感はしていたんですが見事に予想通り、いや2巻が出ただけマシですか。壮大で読み応えある話になりそうだっただけに残念です。 でも、ウィリアムの目的など気になっていた謎はそんなに違和感なく大体回収されましたし、7人の魔王も一応全員登場したし、中身はあんまり打ち切りを感じさせないくらい面白かったです。もしかして、2巻終了が規定路線だったのかなあこれ。あと最後だったためか木村節が全開、中盤あたりは「ぴよキン」の3巻を思い起こさせるくらい、台詞回しや描写がノリノリで濃かったです、エドガー青すぎ。自分はこのノリ結構好きなんで楽しめましたが、ぴよキンがダメだった人は注意。 あとがきによると次はどこかでハードカバーなのかな? 手を出すかは内容次第、とりあえず1冊完結希望で。 評価 ☆☆☆★(7) |
___7月28日(月) |
【今日読んだ本】 ◆ 紺碧のサリフィーラ (天堂 里砂/C★NOVELSファンタジア) 【amazon】 画像は公式で。 《あらすじ》 12年に一度、月蝕の夜だけ現れる神の島を目指す青年サリフ。身分を隠してなんとか商船に潜りこんだが、なぜか海軍が執拗に追いかけてきて……第4回C★NOVELS大賞特別賞受賞作! 先日に引き続きC★NOVELSの特別賞受賞作、12年に1度現れるといわれている幻の島と、その島に関わりがあるらしい謎めいた青年を巡る海洋ファンタジー。 じ、地味だ……。どこか謎めいた青年と商船の船長が旅する間に幻の島の謎が少しずつ分かっていく按配がうまく、BLくささも全然ないし、家族愛の描き方も結構よかったりして、1冊完結で綺麗にまとまっているいい物語なんです。が、華が見事なまでに皆無。主役も地味、敵役も地味、物語も地味。もうちょっとどこか盛り上がりどころが欲しかったなあと。ジャンル的には好きなタイプの話でないので、自分の中では「いい話だったなあ」止まり。船の話大好き、みたいな人には大当たりなのかもしれませんが。 さて後1冊、読み途中ですが当たりでありますように。 評価 ☆☆☆(6) |
___7月26日(土) |
コミケカタログが出たぞー、というわけでいつものC74ライトノベル作家サークル一覧をとりあえず作成。去年の夏ぶりに紅玉さんが出てる以外は、目新しい人は見当たらなくて少しがっかり。見落としてる可能性もありますが。 今回、創作文芸の壁割り当てが多いのか、普段壁でないサークルが壁になってる模様。早狩さん(僕夏、群青の人)が壁でびっくりですよ。新刊出るなら午前中に確保しに行かないと。 【今日読んだ本】 ◆ マルゴの調停人 (木下 祥/C★NOVELSファンタジア) 【amazon】 画像は公式で。 《あらすじ》 ごくフツーの高校生ケンは、父に会うために訪れたブエノスアイレスで事件に巻き込まれる。どうやら彼は「人ならぬもの」の諍いをおさめる「調停人」候補のようで……。第4回C★NOVELS大賞特別賞受賞作。 年に一度のC★NOVELS大賞シーズン、今年も全特攻です。まずは期待値が低いほうから、というわけで、南米を舞台に調停人候補の高校生の成長を描いた現代ファンタジー「マルゴの調停人」です。 うーん、この賞ではじめて外れらしい外れを引いた気がします。人外たちの争いを言葉とテクニックで解決する「調停人」というアイデア自体はいいと思うんですよ。でも、物語を支える主人公が、個人的にダメダメすぎてどうしようもありませんでした。一人称「俺」で視野狭くて人の話聞かなくて、そもそも好きなタイプではないというのもありますが、一瞬で決定的に嫌いになったのは以下のくだり。いつか自分のカフェを持ちたいと夢を語る女の子(主人公がデートに誘おうとしてる子)に対して、「だって、たかだか茶を飲むだけの場所だろ?」って言葉吐きやがったんですよこいつ。人外より人外ですよ。色んな情状酌量の余地はあるとはいっても、この言葉が出るのは……。少なくとも、こいつに人の心の痛みを語ってほしくないです。調停能力が努力でなく生まれつきの才能第一なのもあって、成長物なのにあまり成長したように見えなくて、最後まで主人公の好感度が上がりませんでした。 そんなわけで、受け入れられる人は平気だと思うんですが、自分にはダメでした。素直に調停人の面々が活躍する話だったら楽しめた気もするんですが。 評価 ☆☆(4) 【今日購入したもの】 翡翠の封印 (夏目 翠/C★NOVELSファンタジア) マルゴの調停人 (木下 祥/C★NOVELSファンタジア) 紺碧のサリフィーラ (天堂 里砂/C★NOVELSファンタジア) ストレンジ・プラス8 (美川 べるの/Zero-sumコミックス) ストプラが笑い殺そうとしてきます、助けてください。 |
___7月24日(木) |
【今日読んだ本】 ◆ パートタイム・ナニー2 (嬉野 君/ウィングス文庫) 【amazon】 《あらすじ》 ──剛くん、結婚して。 サダコのような黒ずくめの女・サキに突然結婚を迫られた剛。面白がるバブーのせいで彼女とデートする羽目になる剛だが、そのサキに何故かバブーがプロポーズ!? ──「花嫁グレイ篇」とバブーの成人試験の合否をかけた、剛vsバブーの日本全国鬼ごっこを描いた「王様ゲーム篇」+書き下ろしを収録。最強のトラブルメーカーお坊ちゃま、バーソロミュー(通称バブー)と、現役男子高校生にして時給五千円の雇われ乳母、剛が繰り広げる荒唐無稽コメディ第二弾、さらにパワーアップして登場!! 3ヶ月ぶりのウィングス文庫の新刊、柔道マスターの高校生がブロンドでガキなお坊ちゃまの乳母として活躍する、ラブ皆無BLも皆無の破天荒コメディ「パートタイム・ナニー」第2巻。 やっぱりこのシリーズはいいなあ、面白い。相変わらずバブーは常識外れで精神お子様で、若干腹黒い王様やいかにも貞子な女性も加わって、1巻同様滅茶苦茶やらかすんですが、やっぱりバブーのこと全然憎めないんですよね。剛が手綱を握って叱ってくれるからなんでしょうね、バブーはなかなか成長しないですがいいコンビですほんと。 中篇両方ともよかったんですが、どちらか選ぶなら2話目の方が好み。バブーの行動を読む剛と規格外をいくバブーの攻防が楽しかったし、全体的なテンポがいいせいか、ありがちな外人ネタもすごく面白く感じました。 そんなわけで引き続き3巻にも期待です(文庫で楽しむために、本誌で読むのを自粛中。そしたら本誌読むものが少ない……)。 評価 ☆☆☆☆(8) ◆ 聖石の使徒 其は焔をまとう者 (前田 珠子/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 豊かで美しき世界・バルヴァローズには聖石の使徒と呼ばれる人々がいた。その手に貴重な石を握りしめて生まれた彼らは、神々の力の一部を授けられたというが…。異世界アクション・ファンタジー! 先日の2巻に引き続き、特殊な能力を持つ使徒たちを描くファンタジー「聖石の使徒」第1巻。 なるほど、確かにこれが1巻ですね。アラクセイトが能力使えなくなった理由がちゃんと書かれてますよ! やっぱりシリーズ物は順番で読むべきです、番号つけない少女レーベルたちは反省すべきです、ウィングス万歳。 話が逸れました。で、今頃気づいたんですが、これアラクセイト達の話なんじゃなくて、使徒全体を扱った話なんですね。一番気に入っているポイントはアラクセイトとソラミイノのボケツッコミなのでちょっとがっくり。アラクセイトはもちろん、アラクセイトの2面性に振り回されるソラミイノの嘆く姿もかわいいんですよ、この2人が主役でいいのに。後半の、悪どい国に利用される使徒たちを救う話も、使徒の苦しみとか強さとか上手く描いてるなあとは思うんですけど。 あと4冊ほど借りているので月1ペースで読み進める予定。 評価 ☆☆☆(6) 【今日購入したもの】 七本腕のジェシカ II (木村 航/MF文庫J) 暗く、深い、夜の泉 (萩原 麻里/一迅社文庫) 「暗く、深い〜」はホワイトハート版読了済。感想はこれ。2年ぶりですが意外と覚えてました。とりあえずホワイトハート版2巻を買ってきますか(打ち切りなの知って自重してた)。 |
___7月22日(火) |
【今日読んだ本】 ◆ 鬼灯高校退魔部 ことしろや! (矢吹 ましろ/GAMECITY文庫) 【amazon】 《あらすじ》 霊に取り憑かれやすく、身の周りに不幸を呼んでしまう“超霊媒体質”の少女・南月子。彼女が21回目の転校初日に出会ったのは、部活動で“退魔業”を行う5人の高校生退魔師だった! “霊を引き寄せるエサ“として無理やり退魔部に入部させられた月子は、恐ろしくも不可思議な事件と彼らに振り回されているうちに、眠っていた力に目覚めていく──。ラブコメ&放課後退魔アクション! 最近チャレンジ精神が薄れてるなー、というわけでGAMECITY文庫の新刊、レーベル初オリジナル作品のラブコメ退魔アクションに手を出してみました。 ……ラブはどこですか? というわけで誇大広告詐欺に逢いましたとさ。霊に憑かれまくる主人公が美形退魔師たくさんの退魔部に入部させられて振り回されるというお話で、確かに逆ハーコメディではあるんですが、少なくともこの1巻の段階ではドキドキやらときめきが全然見えなくて残念。これがラブコメならビジュアル7も普通にラブコメって言えちゃうと思います。 ただ、退魔コメディとしての出来はなかなか。美形達のキャラがよくたっていて(特に俺様部長。よくいるタイプではあるんですが)主人公とのやりとりが楽しいし、普段100ページ30分かかる自分が30分で読み終えられるほど読みやすかったです。裏を返せば軽い作品でもあるんですが、そういうのを意図しているっぽいのでまあいいかなと。 この先ラブ寄せがあるようなら2巻以降も多分買い。ただ、1つ気になることが帯に。テーマソング9月発売予定! ああ、光栄ですね……。 評価 ☆☆☆(6) ◆ 王女修業、きわめます。 (高丘 しずる/B's-LOG文庫) 【amazon】 《あらすじ》 またもや劇団<森のアザミ>を脱走したエリーザべト(いちおう王女)が助けたのは、セットとわけありの昔馴染みの女性、メルタ。いつもどおり少年と間違えられたエリーザベトは、雇われ用心棒をすることに。一方、好待遇の仕事で贋金を・まされた世話好き傭兵セットは、牢屋に幽閉中!? そして、天才密猟少年アルノルトはある人物を探していた。──こんな三人が奇妙に再会。しかし、その裏側には複数の暗躍者の思惑が行き交っており……。やきもちとシンブケンをごろうじろ。愉快痛快、暴れん坊の王女修業シリーズ、きわめます!! 「エパタイ・ユカラ」の高丘さんがおくる、世間知らずで大喰らいな王女の成長ストーリー(?)「王女修業」シリーズ第2巻。 これは1巻より面白かったです。まず、思ったよりも恋愛面の進展があったのが○。正直あと2、3巻は進まないだろうなあと思っていたので、意識せずとも嫉妬する姿を見せるエリザのかわいさは望外。まだまだセットよりもザリガニが好きな彼女ですが、これからもっと女らしくなったらどうなるかが楽しみです。 また、貧しい庶民の味方「逃がし屋」と「運び屋」をめぐる事件を通じて王女が成長する物語も結構いい感じ。どういう方向に成長させたいかがはっきりしすぎていて(娼婦の身請けがあからさまな悪役すぎ)、人によっては鼻についたりするかもしれませんが、自分はこういうの好きです。そもそも水戸黄門なんで、悪は粛清されるものですしね。 そんなわけで3巻にも引き続き期待。売れて何時の日かエパタイの続きが読めますように。 評価 ☆☆☆★(7) 【今日購入したもの】 パートタイム・ナニー2 (嬉野 君/ウィングス文庫) 鬼灯高校退魔部 ことしろや! (矢吹 ましろ/GAMECITY文庫) つがいの歯車 (時生 彩/イーストプレス) |
___7月20日(日) |
【今日読んだ本】 ◆ 聖石の使徒 其は力を放つ者 (前田 珠子/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 底知れない力を秘めながら、自在に操れずにいるアラクセイトは、突然現われた少年ガネルに誘拐されてしまう。果してガネルの真意はどこに…? 選ばれし子供たちの異世界アクション・ファンタジー! コバルト強化中ってことで、数年前に借りてずっと積んでいたブツをそろそろ崩すことに。「どうせマエタマが続き出すわけないから後にしよう」と思っていたわけですが、なんか去年新刊出してるんですね、マエタマなのに……。でもどうせ完結しないんだろうなあ。マエタマで待っている「美しいキラル」はウィングス本誌にここ数号乗ってません。絶望的ですね! で、感想書こうとして気づいた衝撃の事実。 これ2巻じゃん!!! 若干説明不足だと思ったくらいで、普通に気づきませんでした……。「どこから読んでも問題ないから巻数もつけない」というコバルトの方針にはあってるんでしょうが、うーん。 でも、なかなか面白かったです。マエタマ作品でも破妖あたりはキャラが合わなかったんですけど、これはキャラがいいですね。特に主人公のアラクセイトが気に入りました、何らかの理由で失敗続きの凄い能力者っていう設定はありがちですが、のんびりボケボケな性格や、「能力を制御できるようになったらお風呂屋さんで食べていけるかなあ」などと考える所帯じみた発想が好き、親友で叱ってくれるツッコミ役のソラミイノとのコンビがすごくよかったです。話の方はアラクセイトとガネルの出会い編といった感じ、我が侭すぎるガネルには結構腹立ったというか、師匠ちゃんと仕事しろよとツッコミたくなりましたが、アラクセイトの活躍が見れたからよしとします。(しかし、人名分かりにくいなあこのシリーズ。) これから世界が広がって面白くなってきそうなので、続きもどんどん読んでいく予定。でも、とりあえず1巻を読みますか。 評価 ☆☆☆★(7) |
___7月17日(木) |
【今日読んだ本】 ◆ 不滅の薔薇 (ゆうき りん/コバルト文庫) 【amazon】 《あらすじ》 復讐に燃えるスターリング。そして、そんな彼に化けているランドウ…。クラウスとロザリオンはふたりを追うが!? 白薔薇の騎士と赤薔薇の騎士に、ついに決戦の時が迫る! 感動のフィナーレ! というわけで「薔薇の剣」最終巻。 嘘だ!!!!!!!!!!! ネタバレ全開につき以下一応隠し。 ここまで欝展開ほのめかしておいて、ラストが見事なハッピーエンドとか詐欺ですよ! いやこれはこれで嬉しいですけど! ランドウが倒れるのは7巻の描写から丸分かりだったし、ロザリオンが斬られるまでスターリングがぶっ壊れたままなのも予想できてたんですが、普通に生き残っちゃうとは。斬るまで目覚まさなかったスターリングがエピローグでは幸せそうなのは「えー」と思いつつも、ロザリオンが幸せそうなのでオールオッケー、という気分。これだけ苦悩した子が幸せになれなきゃ嘘ですよ嘘。シャリアンでは幸せになってませんでしたけどね! ライとヘレナの行く末をはじめ、最後2巻くらいのランドウ側グダグダ&コルデス卿最強な展開はやや微妙でしたが、スターリング&ロザリオン以外も皆幸せそうだったし、落ち着くところに落ち着いて、全体的には満足です。あとあれです、この物語MVPはポルテ@錨亭の娘で。すごく地味なのに1巻から最後までいい味出してました。 途中で心折れず、最後まで読んでよかったと思います。途中でやめている人は是非最後まで読むべきですよ! 評価 ☆☆☆★(7) ◆ 失恋竜と契約の花嫁 (渡海 奈穂/B's-LOG文庫) 【amazon】 《あらすじ》 魔法学校を追い出され、故郷に戻った十六歳の娘・スウェナは、薬草を探しに出かけた森で何日も道に迷った末、不思議な湖に辿り着く。そこには、輝く宝珠を抱いて眠る巨大なドラゴンの姿があった。あまりにお腹のすいていたスウェナは、思わずその竜の珠を“食べて”しまい、なんとか命をとりとめる。しかし翌日、スウェナの前に、壮絶なほどに美しい青年が“皿と箸”を持って現れ、「食らったものを出せ」と迫ってきて――!? 泣きべそ魔法使いの娘と、俺様な竜公爵・メリルの、命を賭けた恋物語! 今月のビズログの新刊、1巻完結のラブファンタジー。「ソフィアの宝石」は読みたいと思いつつ読み損なっているので、渡海さん作品初体験です。 最初からハッピーエンドだって分かってる話っていいですね! 安心して読めるっていうのは素晴らしいことです。とらえようによっては「ぬるい」とも言えそうですが、読んだタイミング(「薔薇の剣」の後)がよかったこともあり、楽しめました。どんな話であれ、やっぱり一生懸命な女の子っていうのはいいものだなあ。完璧な俺様に見えてヘタレなドラゴンも相手役としてはよかったかなと。うまく自分から告白できないあたりがグーでした。話の最後に幼い頃の2人の微笑ましい出会いを持ってくるのは、ちょっとずるいなという気もしましたけど。 ソフィアの方ももう少し積み減ったら読むかなあ。いつになるやら。 評価 ☆☆☆(6) 【今日購入したもの】 学園アリス16 (樋口 橘/花とゆめコミックス) スキップ・ビート!19 (仲村 佳樹/花とゆめコミックス) 集団入れ替わりとか、もう学園アリスは何でもありですね。いいぞもっとやれ。 スキビはアニメ化帯ついてました。不安で一杯ですがいいものになりますように。漫画の方は相変わらず面白いですが、終着点が全然見えないのがちょっと気になります。何巻くらいまでいくんだろう。 |