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 1月15日(日)

昨日は須賀しのぶさんトークセッション&サイン会に参加してきました。「かつて少女だった"あなた"に」という謳い文句に尻込みしつつ、女神伝大好きだし、と勢いで申し込んだのですが、勢い出してよかったです。1時間のトークがアッという間に感じる楽しい時間でした。男性率は1割近くでした、1人じゃなくてよかった。サイン会は結構1人1人の時間があって、緊張してどもったりしましたが、お話できて嬉しかった!
小冊子(ドーン兄上の日記)がいただけたのは望外。色々考えすぎですよ兄上。この小冊子、今ならサイン会の書店で(サイン本を買うと?)もらえるみたいなので、お近くの方は是非。

以下はトークで面白かった点、気になった点などを思い出しつつ上げてみます。こういうのどこまで書いていいか分からないので、適当にボカしつつ。

・コバルトの時代規制
アレは本来アウトだけど特例だったとか、他社のアレやアレはまずこれでアウトだったとか。アレがコバルトでもし出ていたら、どんな話になっていたか気になりました。ラブ寄せプロットが出ていたみたいですし。

・ドーン兄上が当時は人気
あまりかっこいいイメージもってなかったので少し意外でした、でも確かに「帝国の娘」だけだと人気かも。

・キャラについて
キャラに感情移入はしないで書くけれど、好きなキャラもそうじゃないキャラもいるよー、という。好きなのはカリエとグラーシカだそうです。

・黒谷さんは名前間違えられる
黒村などなど。だから「タカ様」と呼ぼうと。名前覚えるの難しいですよねー。

・「帝国の娘」は角川の担当さんに「ください」と言われて
担当さんGJ。

・上巻は削った箇所も
全然気がつきませんでした。中二病だからとか。

・カリエとフミは対極
悩むかどうかの差。似てるイメージありましたが、言われてみると頷ける。

・みんな須賀さんのファン
天バカや女神伝完結同人誌もかなりの人が読んでいました。青森から来られてた方も。


【最近読んだ本】

花散らしの雨 みをつくし料理帖  (高田 郁/ハルキ文庫)amazon

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《あらすじ》
元飯田町に新しく暖簾を揚げた「つる家」では、ふきという少女を下足番として雇い入れた。早くにふた親を亡くしたふきを、自らの境遇と重ね合わせ信頼を寄せていく澪。だが、丁度同じ頃、神田須田町の登龍楼で、澪の創作したはずの料理と全く同じものが「つる家」よりも先に供されているという。はじめは偶然とやり過ごすも、さらに考案した料理も先を越されてしまう。度重なる偶然に不安を感じた澪はある日、ふきの不審な行動を目撃してしまい――。書き下ろしで贈る、大好評「みをつくし料理帖」シリーズ、待望の第二弾!


TLでシリーズ一気読みして叫ばれている方がいて、釣られて手にとってみた、みをつくし第2巻。

2巻は胸キュンだよと聞いていたのですが、これは胸キュン! 澪の小松原様への想いがとてもよかったです。会っている回数は少ないのに、心の中で存在感が膨れ上がっていて、恋する気持ちが伝わってくる。はじめはそれほど胸キュンに感じなかったんですが、進むにつれてじわじわきました。この先も忍ぶ恋になりそうですが、もう1人の「みお」の恋も含めて、どうなるんでしょう。

人情面で好きなのは、やっぱり野江ちゃんとの絆。こんこんの場面が素晴らしかった。幼い頃の絆、しかも2人だけが分かるしぐさ。会えないけど気持ちが通じ合っているのがとても伝わってきました。
一方、病気のお話は少し苦手でした。どうしても理性面の判断を応援して、おりょうさん止めたくなってしまって。理屈じゃ割り切れない家族の情なのは分かるんですけれど……。

料理がシンプルなのもいいなと思った点。説明が分かりやすくて、こういう工夫で売れるものができたんだと納得できるのが面白いし、これなら作れそうとも思わせてくれます。実際、一番簡単そうな忍び瓜を作ってみました。
 
忍んでない瓜ができました……今度リベンジします。
3巻もすでに手をつけてます。3巻も恋に禿萌えらしいので期待。

評価 ☆☆☆★(7)



 
 1月14日(土)

好きなライトノベルを投票しよう!! 2011年下期に投票します。少年向けあまり読んでないのですが、その中からそれっぽいものを選んでみました。そしたら半分が新書に。
タイトルリンクは読了時の感想に飛びます。

【11下期ラノベ投票/9784403541773】
【11下期ラノベ投票/9784797360820】
【11下期ラノベ投票/9784125011745】
【11下期ラノベ投票/9784344820760】


金星特急5 (嬉野 君/ウィングス文庫)
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でも最初はこれ、男性でもいけると思うので! 謎と冒険と恋が詰まってます、主役の錆丸の成長がかっこいい。

戦塵外史 六 双帝興亡記 (花田 一三六/GA文庫)
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主従萌え。主従としての硬派な関係が、たまに甘くなるのがたまらない。最終巻ですが、連作形式なので単独で問題なく読めます。

光の楽園II 侯爵夫人エデレイド (涼原 みなと/C★NOVELSファンタジア)
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競馬好きな人皆にお勧めしたい競馬ライトノベル。表紙の女の子が騎手です、明るく前向きでかわいいんです。

翼の帰る処3 ―歌われぬ約束―(下) (妹尾 ゆふ子/幻狼ファンタジアノベルス)
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虚弱で人たらしなヤエトがどんどん愉快になるのが楽しい。世界の秘密に迫るファンタジー要素も本格的で読み応えあります。



 
 1月11日(水)


<最近読んだ本>

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悪夢の棲む家 ゴースト・ハント(上) (小野 不由美/講談社X文庫ホワイトハート)amazon

本編読み終わって速攻で図書館予約した、ゴーストハントの続編。8年前くらいに1度読んでたりしますが、全く覚えてないので実質初読。
どう続くかと思ったら、かなり本編直後の正統派な続き方なんですね。相変わらずな雰囲気で、もう一度SPRの面々見れてよかったーというのが第一の感想。どんどん人が増えていくこの賑やかさはやっぱりいいです。と同時にこの雰囲気見ると、数年後のナル麻衣を想像したくなるのも分かります。
進行の三人称は少し落ち着いた印象、傍から見たSPRが見れるのが面白かったです。麻衣がちょっと頼もしく見えるのにニンマリ。ナルと一緒だと素全開ですけど、でも成長してるなと感じました。
事件は単体だと若干物足りない感、人災混じりが予想できたからかも。SPRの面々ありきのお話に思えました。あと一言、広田てめーは駄目だ。人としての情を考えずに地雷を自ら踏みにきた輩は痛い目に合うといい。
下巻はまだこない模様、と思ったら今日用意できたメールが! 借りてきます。

評価 ☆☆☆★(7)



 
 1月8日(日)

最近感想数減ってるので、実験的に短めの感想を増やしてみます。主に長めのシリーズ物だったり書き忘れていたりしたものをここで。継続するかは書く時間とかと相談しつつ。


<最近読んだ本色々>

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麗しの婚約者にご用心 ご主人様なシリーズ (宇津田 晴/ルルル文庫)amazon

甘々作家さん宇津田さんの新刊。シリーズ化めでたいです。
今までで一、二を争うベタ甘ごちそうさまでした! 意地悪な幼馴染は主人公のことが好き、でも主人公は鈍感でなかなか気づかない、こういうベタは好き。特にこのお話は主役のカヤのキャラクターがよかったです、頭の回転が速くて人がよくて、でも恋愛面だけはド鈍感というのが凄くかわいらしかった。時々無意識に出る、それはエリクのこと好きだろう的な台詞にニヤリ。エリクも意地悪というよりはからかっている感じで、打てば響く会話が楽しく、すっきりした読み応えのお話でした。
すれ違いや悪役の邪魔さにモヤモヤした前作よりも、ストレートな今作の方が好み。あとがきの「するっと入るブドウ糖」って表現がしっくりきました、次も楽しみです。

評価 ☆☆☆★(7)

半魂香 ―まどろみの巫女と<守護者>―(下) (響野 夏菜/幻狼ファンタジアノベルス)amazon

響野さんがおくる、巫女と守護者がイチャイチャだけど結ばれないファンタジーの下巻。
今回はメインキャラ、サブキャラ問わず、人の弱さ、人間らしさが印象的でした。つい魔がさしてしまったり、愛のあまりに暴走してしまったり。傍から見ると馬鹿な行動でちょっとイラっとさせられるんですけど、本気の登場人物たち見てると、これが人間だよなあという気持ちに。ヤハンは少し殴りたかったですけどね。
期待していた、皇子を交えた三角関係は今回はなしで残念。サシャが気持ちを自覚して、さあここからといった感じ。なので続きお願いします、皇子は邪魔者キャラなのに覇気たっぷりでかっこいいのでもっと見たい。

評価 ☆☆☆★(7)

Fate/Zero4 散りゆく者たち (虚淵 玄/星海社文庫)amazon

アニメの1期が終わったFateZeroの後半戦スタートの巻。
真っ向勝負な展開が清々しかったです。前巻読んだ時点で、次はライダーあたりをあっさり殺してくる展開だと予想してたんですが、そんなことはなく。死にそうなキャラ、弱そうなキャラを順番に、それで十分だろうというストーリー。そして確かに面白い、退場していくにつれて決戦への緊張が高まってワクワクします。どう決着するかが楽しみ。バーサーカーが水を差す展開はできれば勘弁で。しかし、ランサーは不憫でした……このマスターな時点で詰んでた。

評価 ☆☆☆★(7)



 
 1月5日(木)


【最近読んだ本】

瞳の中の大河 (沢村 凛/角川文庫)amazon

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《あらすじ》
男は二度、女を撃った。女は一度、男の命を救い、一度、その命を奪おうとした。ふたりは同じ理想を追いながらも敵同士だったから……。悠久なる大河のほとり、野賊との内戦が続く国。理想に燃える若き軍人が伝説の野賊と会った時、波乱に満ちた運命が幕を開ける。「平和をもたらす」。その正義を貫くためなら誓いを偽り、愛する人も傷つける男は、国を変えられるのか?日本が生んだ歴史大河ファンタジーの傑作!!


「黄金の王 白銀の王」という傑作ファンタジーを送り出した沢村さんのファンタジー。昨年文庫落ちされたので読んでみました。

大佐の生き様に圧倒されました。
軍と野賊の内戦が続く国を舞台に、1人の軍人の人生を描いた物語。このテミズ大佐の生き様が凄かった。「野賊を退治し改心させて国を平和に」という信念。誰が見ても理想主義だと分かるこの信念を貫いて生きるのが、信じられないくらい格好良かったです。
大佐はストイックではあれど、決して信念を妄信するような愚か者ではないんですよ。軍の腐敗は理解してるし、ひどい目にも散々あっている。子供をかわいく思ったり、女性に心を乱されてたりといった人間らしさも持ち合わせている。それなのになお理想を抱えて生きたのが凄い。そりゃ部下も心酔します。どこぞのゲームだったら間違いなく英霊クラス。

ラストの描き方がまた素晴らしかったです。本編中ではあまり描かれなかった大佐の内面がここで語られて、その純粋な想いに胸が一杯になりました。なんとなく想像できていた点もありましたけど、そこまで純粋だったのかと思うと……。それまでは腑に落ちなかった父親の心情にも納得できました、納得しても彼に対する憤りは残りますけど、悲しみは切ない。

一番好きな部分は悩ましいんですけど、カーミラとのロマンスかな。敵同士で分かり合えない点もあって、でも惹かれてしまうという愛憎入り混じった感じがとてもよかった。第二部あたりが一番好き、おせっかいベルメさんはGJでした。

あと、章タイトルにグッとくるものが結構多かったです。特に第二部の後半あたりは、各章ごとに一喜一叫してました。今気づいたんですけど、各章で1文字ずつ文字数増えてるんですね、目次が綺麗。

「黄金の王〜」の方が好みなお話ですが、面白さ的には同等でした、沢村さん作品すごい。別作品も読んでみたくなりました、まずは時を越えた恋の「千年の時をこえて」から手を出していくつもりです。


評価 ☆☆☆☆★(9)



 
 1月3日(火)


【最近読んだ本】

アイリスの剣 (小田 マキ/レジーナブックス)amazon

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《あらすじ》
病弱な兄に代わり、フカッシャー家を継ぐために、男として生きることを決めたブルーデンス。性別を偽り、アイリス騎士団の中でも誉れ高い精鋭部隊の副隊長を務めていた。しかし、思いがけず弟が誕生し、彼に当主の座を譲ることになる。そんな彼女に両親がつきつけたのは、女の姿に戻り、元上官のもとへ間諜として嫁ぐことだった―― 男装の騎士ブルーデンスの愛と陰謀のファンタジー!


男装物ときいて買っておいた、「小説家になろう」発のファンタジー。

この設定は切なすぎる!
男装して騎士団の副長として暮らしていたブルーデンスが、親の命令で女性に戻り、隊長の下へと嫁ぐお話。いやーもう、男装好きとしてはこの設定だけでゴロゴロ転がれます。もちろん隊にいたときから隊長に惚れているわけです。嫁いでからも、家の事情で素直に気持ちが近づくには程遠い、という。切ない恋まっしぐら。

と設定に歓喜しつつも、序盤はいくつか不満もあったりしました。男装物なのに男装解除後からはじまる、その切り口は面白いけどせっかくの男装がもったいない! とか。親がいかにも冷徹な人間で、これは主人公がひどい仕打ちをひたすら受ける展開になりそう、そういうのは少し苦手だからやめてー! とか。

でも読み進めていくとその辺は気にならなくなりました、だって大事なのはメイン2人の関係。冷たくあたる隊長に憤りつつ、ブルーデンスの姿に心乱されていくのにニヤニヤ。そして心が移ったら移ったで、副長の幻影などのせいで2人とも悩むことになる、というのが切ない。全部ばらしてハッピーエンド、は遠そう。ブルーデンスはいい子すぎて苦しんでるの見るのが辛い、幸せになってほしいなと思います。

ただ2人の関係に終始するだけでなく、妨害が入る中で謎が浮かんでくるのもなかなか面白かったです。ヒラルダは過去に何があったのか、1人目は結構前なんでしょうけど。ブルーデンスへの執着がどこで生まれたのか。回想の位置的にはシェブランカが絡んでそうですが、。
あと、利発な女装王子や子供っぽい騎士隊員などいいサブキャラが揃っていて、もっと活躍見たくなりました。後者は名前が同じのアードケナード隊員を少し連想したり。

今月末あたりに2巻発売予定だそうで楽しみ。あまり妨害がひどくなりませんように。


評価 ☆☆☆★(7)



 
 1月1日(日)

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。更新スタイルを模索しながらの年になりそうです。


2011年小説私的10選

昨年読んだ小説は186冊でした。150冊割ったかと思いましたが、2日に1冊ペースは保てていたようです。そして、読書数減った割に良作との出会いが多かったです。その中でも特に気に入ったものを10作列挙。選考に悩んだ結果、完結物、1冊物が多くなりました。
タイトルリンクは読了時の感想に繋がってます。

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ミストクローク―霧の羽衣―3 永遠の大地 (ブランドン・サンダースン/ハヤカワ文庫FT)

もし1冊だけ選ぶとしたらこれ。「サンダースン雪崩」と称される怒涛の伏線回収には舌を巻くしかなかったです。読了時にも書きましたけれど、著者は天才。苦難の世界を変えようとする人々たちの物語としても極上でしたし、「合金術」をはじめとする独自設定も面白く、出会えてよかったシリーズでした。

夢の上3 光輝晶・闇輝晶 (多崎 礼/C★NOVELSファンタジア)

各人の視点で同じ物語を紡ぐという形式は、若干の冗長さもありましたが、積み重なった上にタイトルの意味が実感できる、物語の美しさが印象深いです。多崎さんの淡々とした筆致で描かれる、1巻2巻の切なく苦しい恋心も好き。

ゴーストハント7 扉を開けて (小野 不由美/幽BOOKS)

復刊ありがとうなシリーズ。元は少女小説だとはっきり分かる一人称、でもホラー部分は恐ろしく、民俗学チックな巻もあったりして読み応えもたっぷり。最終巻の驚きの展開も凄かったですが、一番気に入ったのは霊能者たちのワイワイした雰囲気。最初は寄せ集めだった面子が、気の置けない仲間となって一緒に事件を解決していくのがよかったです。

金星特急5 (嬉野 君/ウィングス文庫)

祝「このラノ」ランクイン、の鉄板シリーズ。巻を経て世界と登場人物が広がってきて、多視点で進む冒険と恋がますます面白くなってます。特に主人公の錆丸の成長が目覚しくて、最初はかわいい系だったのに、今はかっこよさに惚れる。3ヶ月ごとの連載誌掲載を、首を長くして待つ日々です。

姫君返上! 民を守護する者 (和泉 統子/ウイングス文庫)

祝完結、の女装姫君ファンタジー。とにかく最終巻の気持ちよさが最高。家族が暖かくて、笑えて、読了後はこの上ない爽快感。読んでよかったーと思えるお話でした。

ある日、月の夜に。 ―わがままな魔女と人狼の騎士― (渡瀬 桂子/一迅社文庫アイリス)

魔法士の女の子と半狼の青年従者の、恋と成長の物語。「傍で守る」という幼い頃の誓いがずっと続いてきたと分かる、2人の絆がたまらなく愛しい、この主従大好き。他にも好きがいっぱい、ツボにはまった1冊。

シスター・ブラックシープV 花嫁の聖戦 (喜多 みどり/角川ビーンズ文庫)

祝完結その2、男装の司祭見習いが主役の三角関係風味なファンタジー。正体(性別)バレの危険を背負いながら、街を守るために戦うコンスタンティンの生き方がかっこいいシリーズでした。これ以外にも、最近のビーンズ文庫は面白いシリーズが増えていて嬉しいです。

たとえ許されない恋だとしても (湊 ようこ/コバルト文庫)

敵国の将軍同士なのに出会ってしまった2人の恋物語。王道って素晴らしい! と思える1冊。出会ってから恋に落ちるまでの2人が、どちらも不器用でとてもかわいらしく、このカップルしかありえないと思うくらいお似合いで。この2人がこの後、というドキドキが半端なかったです。

ひなひめ御指南! (御永 真幸/コバルト文庫)

天真爛漫な姫君と幼馴染の御目付役による江戸風ラブコメ。姫様に振り回される御目付役が、文句を言いつつも内心姫様大好きすぎてかわいい。身分差の切なさと、2人を見守る暖かさが同居した、素敵な1冊です。

贅沢な身の上 いざ、ときめきの桃園へ! (我鳥 彩子/コバルト文庫)

最近の少女小説は「楽しさ」を前面に押し出した作品が増えてきたように思います。これはその最たる1冊。傍観者としてのときめきを求めて、自らの恋なんて投げ出してゴーイングマイウェイに生きる花蓮さんの生活が楽しい楽しい。カップリングなどを妄想する花蓮さん見ていると、こちらも口元がむふむふと動いてしまい危険。


少女小説が7作(ゴーストハントいれると8作)。まだまだ少女小説中心の読書ライフは続きそうです。あと、10作選んでて、自分はこんな主従好きだったんだって気づきました。よく考えると、最近になってDQ4のアリーナ&クリフトにときめいたりもしてました、昔はそうでもなかったのに。いつの間にこんな主従属性が。

ついでに漫画も。漫画は150冊近く読んでいたようです。その中でも断然よかったのは「暁のヨナ」。

       

国を奪われたヨナ姫が仲間を集めて――、という大河ファンタジーロマンなんですが、ここ2,3冊猛烈に面白くなってます。成長したヨナが凛々しくて、真剣な表情、泣く表情、1つ1つにグッとくる。時折コミカルなノリが挟まるリズムも好き。この辺りは前作の「NGライフ」と同様で、草凪さんの作風が好きなんだなと思います。